歴史・時代 短編小説一覧
南宋皇帝高宗の生母、宣和皇太后は眼病を患い両目を失明していた。治療のため呼ばれた道士は、原因が心因性と推測し、過去の憂悶を語るよう促す。皇太后は靖康の変から紹興の和議までの過酷な虜囚生活を語るが、重要な内容が故意に脱落していた――
※第10回歴史・時代小説大賞にエントリー中です。
文字数 19,274
最終更新日 2024.06.09
登録日 2024.05.25
日ノ本、キリスト教徒無教会派、お爺ぃが物語る
内村鑑三が提唱した、日ノ本のキリスト教、無教会派は、日本独特の会派であろう。お爺ぃ個人は、米領沖縄に生まれて、両親共にキリスト教徒の子供として育った。
キリスト教が受け入れ難いのは、|救世主《イエス》思想の拒否で、|救世主《イエス》思想が、あってはならないモノという、お爺ぃ自身の発想にあった。
「北〇の拳」という作品があったが、無法地帯となった世界で、弱者を救うケンシ〇ウという主人公が、嫌いだったのが背景にあった。これは、水戸黄門に代表される、勧善懲悪という考え方へ、お爺ぃの不満でもあった。
キリスト教での奇跡が、ありえないこととするのであれば、日常生活そのものが、奇跡に満ち溢れているとする。「まおゆう魔王勇者」という話で、より良き行いより良き人となる自由、そんな形で死を超えるモノが描かれていた。
東に太陽が昇り、西に太陽が沈んで、夜を迎える・・・日常の何気ないことは、すべて奇跡であり、日々の糧が与えられることは、感謝すべきことである。チートスキルには、奇蹟は起こることは無く、日常生活は奇蹟に満ち溢れている。
日本人の持つ、感性は、日常生活が奇蹟とした方が、良く似合うと思う。
文字数 3,783
最終更新日 2024.06.09
登録日 2024.06.09
居酒屋という言葉は江戸時代から始まったと言われる。
そんな時代に居酒屋で働く女店主と偶然助けた浪人の物語
文字数 14,657
最終更新日 2024.06.09
登録日 2024.05.31
※カクヨムにも掲載しています
赤壁の決戦にて曹操を破り勝利を得た孫権。勢いに乗った孫権は張遼が守る要衝の合肥に侵攻。
曹操軍きっての猛将と知られる張遼だったが、守備の兵は7000で加えてまともに連携が取れるかすら不安になるほど不仲の軍。対する孫権軍は10万を号する大軍。更に合肥を失うことは曹操にとって想定しうる中でも最悪の事態、絶対に退くことは出来ない…。
不仲の軍、失えない要地。絶対に負けられない戦いを前にして絶体絶命の危機!勝利は何処に⁉
史に残る戦い、ここに開幕!!
文字数 19,887
最終更新日 2024.06.09
登録日 2024.05.13
秦宜禄(しんぎろく)という人物をしっていますか?
三国志演義(ものがたりの三国志)にはいっさい登場しません。
正史(歴史の三国志)関羽伝、明帝紀にのみちょろっと顔を出して、どうも場違いのようなエピソードを提供してくれる、あの秦宜禄です。
はなばなしい逸話ではありません。けれど初めて読んだとき「これは三国志の暗い良心だ」と直感しました。いまでも認識は変わりません。
たいへん短いお話しです。三国志のかんたんな流れをご存じだと楽しみやすいでしょう。
関羽、張飛に思い入れのある方にとっては心にざらざらした砂の残るような内容ではありましょうが、こういう夾雑物が歴史のなかに置かれているのを見て、とても穏やかな気持ちになります。
それゆえ大きく弄ることをせず、虚心坦懐に書くべきことを書いたつもりです。むやみに書き替える必要もないほどに、ある意味清冽な出来事だからです。
文字数 2,930
最終更新日 2024.05.31
登録日 2024.05.31
格子の奥に、死んだ女房の姿を見た。
スッと血が引いた思いがして、頭の後ろのほうが重く痺れる。
なんだ、おめえは死んでからも廓から出られねぇのか。
年季はとっくの昔に明けただろう?どうしてまだそこに座って、客を取らなきゃならねぇんだ。
死んだ女房から逃げた男と、枯井戸から拾われた子のお話し。
文字数 9,370
最終更新日 2024.05.31
登録日 2024.05.31
激動の幕末、時代の片隅で身を立てる術を失ったひとりの碁打ちがいた。
失意の旅の最中に男は不思議な老人と出会う。
完結していますが少し修正中です。
文字数 25,160
最終更新日 2024.05.31
登録日 2024.05.31
男は堕ちていた。身に余る大志に押しつぶされ、挫折から目を背け、堕落に身を沈めていく。
男には友がいた。周囲の期待と夢に応え、重圧をはねのけ前へ前へと邁進する友が。
江戸時代に生きる、真剣師と囲碁家元の跡目候補、二人の碁打ちの友情の物語。
文字数 22,663
最終更新日 2024.05.31
登録日 2024.05.31
興国寺城主として大国今川家の駿河侵攻の先鋒をつとめる伊勢新九郎盛時は、優れた軍才の持ち主でありながら、人並外れて慎重な性格であった。彼は近在の寺の老僧秀実としばしば碁を愉しんだが、肝心なところで決め手となる一手を躊躇い、負けを重ねていた。その寺に小間使いとして働く楓という少女がいた。少女は盛時に仄かな憧れを抱き、盛時もまた可憐な少女を好もしく思っていたが、その性格が災いして最後の一歩を踏み出せずにいた。そんな折、堀越公方の「若御所」こと足利茶々丸が楓に目をつけて…。後に戦国の梟雄と呼ばれる北条早雲が、未だ北条早雲となる前の、秘められた悲恋の物語。
文字数 18,676
最終更新日 2024.05.30
登録日 2024.05.29
(時代小説新人賞最終選考落選歴あり、別名義、別作品) 渋川春海に出会う前の村瀬義益、彼は剣鬼だった。佐渡奉行の元で働いていた父が、朋輩によって殺された。地下御前試合、大店の主人や大名家によって運営される、真剣による立ち合いの場に身を投じ、ここに参加しているという仇の姿を求めていた――
文字数 7,059
最終更新日 2024.05.30
登録日 2024.05.30
明治12年琉球処分があった直後の大阪、松島遊廓の用心棒、鳥辺野火夏はヤクザ者に襲われる青年、龍真魚と出会った。彼は琉球拳法の使い手で、不思議な技「縮地」を操った。真魚と火夏は意外にも気が合い、ともに武術修練を始める。やがて真魚の住む琉球商館がヤクザ者に襲われた。真魚は奪われた宝物を奪還に後を追った。それを知った火夏もまた真魚を追う。火夏は襲撃者賽王組の倉庫で真魚を見つけ、ともに賽王組を叩き潰して宝物を奪還した。そして火夏は、真魚が琉球宮家の護衛者で、清への亡命工作のために大阪にいることを知る。果たして真魚は宮家を無事に清への亡命をさせることができるのか。火夏はそれを助けられるのか。
文字数 32,500
最終更新日 2024.05.29
登録日 2024.05.29
文字数 10,203
最終更新日 2024.05.27
登録日 2024.05.27
【目次】
第1話『間男』
年下純朴男子×年上訳ありビッチの両片思い
第2話『いおり』
年下ワンコ系×孤独な君主の身分差悲恋
第3話『くれなゐ心中』
浮気性のメンヘラ天才絵師×尽くす系男子の愛憎劇
第4話『重蔵の恋始末』
陽キャ幼馴染×失恋したての傷心ノンケの一晩の過ち
第5話『仇討ち裁きの調べ』
兄に下心を抱く腹違いの弟×愛を渇望する兄の非業の恋
第6話『菊禍物語』
人の心がないサイコパス極道×心優しき不遇な美男子の、金と血に結ばれた関係
【あらすじ】
時は江戸時代。
髪結いの良次は、ひとつ屋根の下に暮らす情夫の忠弥が、たびたび男妾として体を売ることに嫉妬心を募らせていた。
しかし、忠弥の妾稼業を承知のうえで抱かせる約束を交わしていた良次は、己の嫉妬心をひた隠しにしていた。
一方、忠弥も愛を欲する心を体の欲で満たしていたが、良次に対して無性に独占したい想いを募らせてゆく。
江戸を舞台にした男たちの、愛と災禍の短編集。
作画:にん様(【X】@ninnin8020)
文字数 63,091
最終更新日 2024.05.27
登録日 2024.04.27
場所は江戸。
昨今、世間を騒がせていたのは『白刃の斬裂き男』と呼ばれる殺人鬼である。
彼には信念は無く、ただただ斬るのが楽しいだけ。
もっとも女には逆らえないようだが。
文字数 8,377
最終更新日 2024.05.26
登録日 2024.05.24
慶長十五年、晩秋の出羽山形。二人の若武者が城を抜ける相談をしていた。兄・百鬼丸と弟・美童丸。大伯父・最上義光に重用されない不満から上方へ向かおうとする百鬼丸に追随すると言う美童丸は、領内を出る前にある物を入手したいと願った。それは最上家重代伝わる銘刀「鬼切」であるという。開かずの蔵から「鬼切」を持ち出そうとした兄弟は企てが発覚し、謹慎処分を食らったのだったが―。
文字数 21,641
最終更新日 2024.05.20
登録日 2024.05.20
クソ真面目なため、不器用にしか生きられない若者がいた。しかしそのクソ真面目が意外な展開を見せて、志郞という武士にあたらしい世界を見せることになった。クソ真面目な新しい世界に、入れ替わったことで妻として会うことになる賢明な女性が登場する。
文字数 23,846
最終更新日 2024.05.19
登録日 2024.05.19
文字数 14,504
最終更新日 2024.05.18
登録日 2024.05.18
文字数 9,390
最終更新日 2024.05.16
登録日 2024.05.16
文字数 8,716
最終更新日 2024.05.16
登録日 2024.05.16
文字数 9,784
最終更新日 2024.05.16
登録日 2024.05.16
江戸。
喜介は盲目の介錯人。元々は武士として、江戸城の番方を務めていた。同時に剣術道場の師範代を務めるほどの剣の実力の持ち主だった。
ある日、賊が自宅に押し入り、妻と娘が殺害される。喜介も両目を負傷し、盲目となる。
突如妻子を失い、視力を失くした喜介は、絶望の淵に沈むが、死ぬ気力も起きない廃人のような状態に陥った。
そんな喜介に、幕府は介錯人になることを命じる。喜介は迷った末にその話を受ける。喜介には、ある思惑があったのだ。
文字数 16,296
最終更新日 2024.05.16
登録日 2024.05.16
なしてやろうか。雪が降り出したごたるーー。
昭和二十年の真夏の夜に、とある浦上カトリック信者を待っていたものとは。
この作品は「エブリスタ」にも投稿掲載しております。
文字数 3,805
最終更新日 2024.05.12
登録日 2024.05.09
跡目争いが決着せず、改易の危機にある伊那代藩。
唯一の生き残り策は、将軍の養女となった老中の姫に婿として認めてもらうこと。
能と武術にしか興味のないうつけの若殿は、姫に認められるのか。
一方、若殿の後見役でもある叔父は切れ者として藩政を牛耳り、藩主の座を狙う。
おっとり姫とちゃきちゃき腰元のコンビ(実は反対)が、危機を救うのか、それとも潰すのか。
架空の藩、実在の人物はなし。箸休め的なお気楽時代劇。
文字数 28,964
最終更新日 2024.05.06
登録日 2024.04.16
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