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2611年、街には連続する通り魔事件のニュースが連日流れていた。
大昔に当たり前に存在したと言われる居酒屋なるものが、この時代でも流行しつつあった。
その居酒屋にある男が客として現れ、自身の半生を語り始める。
恵まれた知力、身体能力を持っていたがそれを活かすチャンスもなく数々の不幸に見舞われた人生だったという。人生で初めて恋をした男の子供を『妊娠』したが男は失踪。
出産してすぐにその赤ん坊は誘拐された。
小説家は元々女であり、出産後に男として生きるようになったと告白する。
自分の人生を壊した男が憎いと嘆く男。
話を聞き終えた大将は「自分の仕事を引き継ぐ代わりに、その憎き男の元へ案内する」と話を持ち掛ける。
半信半疑ながらも共に過去にタイムスリップする2人。
しかし、男が過去に戻って恋に落ちた相手は、まだ女だった頃の自分自身であった。
人生を壊した男はまさに自分だったのだ。
誘拐された赤ん坊、大将、通り魔にもまた信じ難い繋がりがあった。
想像を絶する謎に翻弄されつつも、解き明かされていく数々の真実とは?
時空を移動しながら自らの宿命と対峙する男たちを描いたSFサスペンスストーリー。
文字数 11,109
最終更新日 2024.05.15
登録日 2024.05.15
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優しさも愛もくれない会社の上司、真島さん。
優しさと愛を与えてくれる取引先の社長、東堂さん。
ろくでもない男を愛した私に、復讐を持ち掛ける東堂さん。
呪ってしまいたいほど真島さんを愛しているのに、抱かれても抱かれても私の寂しさは募る。
一方で、私を愛してくれる東堂さんとは、体が受け付けずどうしても男女の関係にはなれないでいる。
それぞれの『寂しさ』は、どこに行き着くのか。
『怒り』の先で繋がっていく真実とは?
複雑すぎる感情が入り交じる、急展開の愛と憎悪の物語。
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文字数 58,505
最終更新日 2024.04.22
登録日 2024.04.16
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