妾の子小説一覧
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ここは中世ヨーロッパに似た世界。男も女も家のために生きるのが当たり前だった時代。
貴族の妾の子として育った15歳のミーナ(本名:ウィルヘルミーナ)は、幼い頃憧れた10歳年上の青年貴族イェルクの元へ嫁ぐ。
しかし、結婚生活の最初から夫婦はすれ違い、ろくに顔を合わせない日々を送る。
ミーナは、嫁ぎ先のしきたりで、亜麻や草木染め用の植物を育て、糸を紡ぐ日々を過ごす。
こんな暮らしは、それまで過ごしてきた修道院暮らしと変わらないと、ミーナは嘆くが…。
ミーナの「これまで」と「これから」を濃密に描いたひたむきな恋愛小説+ひとりの女性の半生を写実的に描きつつ、戦や人種差別、性差といった問題を扱う重奏的ファンタジー。
全50話の予定。
注1:作中で描かれる糸の紡ぎ方、糸や布の染色方法、布の織り方は、現在もしくは過去の日本や中世ヨーロッパで行われた方法を参考にしていますが、実際とは異なる方法を含むフィクションです。
参考文献
ミーナは糸を紡ぐ 参考文献一覧|田原更 (note.com)
https://note.com/kou_tahara82/n/nd7957284ff55
注2:18歳未満の女性の結婚と性を扱うストーリーのため、また、現代の価値観では残酷と思われる描写があるためR15指定しています。
表紙イラストはDream by WOMBO(https://dream.ai/)を用いて筆者が作成しました。
文字数 182,388
最終更新日 2024.02.29
登録日 2024.01.01
小さな村で母親とともに暮らしていアリシアは、突如ランベルト侯爵家に連れて行かれることになった。彼女は、ランベルト侯爵の隠し子だったのである。
侯爵に連れて行かれてからのアリシアの生活は、幸福なものではなかった
ランベルト侯爵家のほとんどはアリシアのことを決して歓迎しておらず、彼女に対してひどい扱いをしていたのである。
一緒に連れて行かれた母親からも引き離されたアリシアは、苦しい日々を送っていた。
そしてある時彼女は、母親が亡くなったことを聞く。それによって、アリシアは深く傷ついていた。
そんな彼女は、若くしてアルバーン侯爵を襲名したルバイトの元に嫁ぐことになった。
ルバイトは訳アリの侯爵であり、ランベルト侯爵は彼の権力を取り込むことを狙い、アリシアを嫁がせたのである。
ルバイト自身は人格者であり、彼はアリシアの扱われた方に怒りを覚えてくれた。
そのこともあって、アリシアは久方振りに穏やかな生活を送れるようになったのだった。
そしてある時アリシアは、ルバイト自身も知らなかった彼の出自について知ることになった。
実は彼は、王家の血を引いていたのである。
それによって、ランベルト侯爵家の人々は苦しむことになった。
アリシアへの今までの行いが、国王の耳まで行き届き、彼の逆鱗に触れることになったのである。
文字数 22,800
最終更新日 2024.02.03
登録日 2024.01.29
アルフェンド伯爵家の妾の子として生まれたエノフィアは、軟禁に近い状態で生活を送っていた。
伯爵家の人々は決して彼女を伯爵家の一員として認めず、彼女を閉じ込めていたのである。
そんな彼女は、ある日伯爵家から追放されることになった。アルフェンド伯爵家の財政は火の車であり、妾の子である彼女は切り捨てられることになったのだ。
しかし同時に、彼女を訪ねてくる人が人がいた。それは、王国の第三王子であるゼルーグである。
ゼルーグは、エノフィアを妻に迎えるつもりだった。
妾の子であり、伯爵家からも疎まれていた自分が何故、そんな疑問を覚えながらもエノフィアはゼルーグの話を聞くのだった。
文字数 19,593
最終更新日 2022.10.16
登録日 2022.10.11
私の名前は、ラルネア・ルーデイン。エルビネア王国に暮らす公爵令嬢である。
といっても、私を公爵令嬢といっていいのかどうかはわからない。なぜなら、私は現当主と浮気相手との間にできた子供であるからだ。
普通に考えて、妾の子というのはいい印象を持たれない。大抵の場合は、兄弟や姉妹から蔑まれるはずの存在であるはずだ。
しかし、何故かルーデイン家の人々はまったく私を蔑まず、むしろ気遣ってくれている。私に何かあれば、とても心配してくれるし、本当の家族のように扱ってくれるのだ。たまに、行き過ぎていることもあるが、それはとてもありがたいことである。
※下記の関連作品を読むと、より楽しめると思います。
文字数 52,001
最終更新日 2021.03.20
登録日 2021.02.18
私の名前は、ナルネア・クーテイン。エルビネア王国に暮らす公爵令嬢である。
といっても、私を公爵令嬢といっていいのかどうかはわからない。なぜなら、私は現当主と浮気相手との間にできた子供であるからだ。
公爵家の人々は、私のことを妾の子と言って罵倒してくる。その辛い言葉にも、いつしかなれるようになっていた。
屋敷の屋根裏部屋に閉じ込められながら、私は窮屈な生活を続けていた。このまま、公爵家の人々に蔑まれながら生きていくしかないと諦めていたのだ。
ある日、家に第三王子であるフリムド様が訪ねて来た。
そこで起こった出来事をきっかけに、私は自身に聖女の才能があることを知るのだった。
その才能を見込まれて、フリムド様は私を気にかけるようになっていた。私が、聖女になることを期待してくれるようになったのである。
そんな私に対して、公爵家の人々は態度を少し変えていた。
どうやら、私が聖女の才能があるから、媚を売ってきているようだ。
しかし、今更そんなことをされてもいい気分にはならない。今までの罵倒を許すことなどできないのである。
※下記の関連作品を読むと、より楽しめると思います。
文字数 63,012
最終更新日 2021.02.26
登録日 2021.01.14
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