多摩川  健

多摩川 健

作者 小出 健司   ペンネーム:多摩川 健 早稲田大学1967年卒業 東芝入社 調査・企画・営業・海外・退職 マレーシア9年在住 2015年帰国現在に至る。
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 富くじ 魚屋の松次   江戸に多くの神社はあっても、神はいるのであろうか。それが、いたのである。湯島天神の神が 魚屋の松次に幸運を運んできた。  
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小説 10,156 位 / 184,891件 歴史・時代 83 位 / 2,209件
文字数 9,837 最終更新日 2024.05.16 登録日 2024.05.16
 辻斬り御家人 伊織  雨が降ると伊織の頭の中に、地を揺るがす太鼓に合わせ、甲高く鋭い笛が響き、鬼がやって来る。きりきりと猛烈な痛みが頭を襲い、失神しそうになる。そして、それが時として辻斬りへと自分を誘ってしまうのだ。  
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文字数 8,890 最終更新日 2024.05.16 登録日 2024.05.16
座頭の和一   世の中の強欲な輩は、好色でもあると相場は決まっているが、座頭和一のそれは並外れている。並みの人間が勝てるはずはなかったのだが。  
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文字数 9,390 最終更新日 2024.05.16 登録日 2024.05.16
 絵師   梅島彩庵 枕絵と好色、むつみ合いが梅嶋彩庵の世界の全体だった。   こんな絵師が江戸にもいたのである。金のために堕ちてゆく彩庵と悪党。芝七軒町鍵屋長屋、寺子屋師匠菊池三之亟との対決は思わぬ方向に流れてゆく。   
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文字数 8,053 最終更新日 2024.05.16 登録日 2024.05.16
板前 三次  十四歳でおやじの無念の死に顔を見た三次は、どんなことをしても腕のいい板前になろうと決意していた。二度と無念な姿を晒したくは無かった。   
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文字数 8,716 最終更新日 2024.05.16 登録日 2024.05.16
安中藩大内平三郎の生活が荒れ、狂気の沙汰が始まったのは、二年前に父、そして昨年母を亡くしてからだったろう。 唯一の親族、父の弟叔父とも折り合いがよくなかった。両親が健在な時には,平三郎の凶暴な性格もおさまっていたが、このところは酒と,北川向こうの岡場所で、放埓の毎日であった。そんな平三郎が何とか勘定方を務められたのは、たぐいまれな勘定の才覚があったからである。
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文字数 10,203 最終更新日 2024.05.16 登録日 2024.05.16
第五話      いかさま賭博 丁半博打さえ知らぬ、寺子屋師匠菊池三之亟が、博打場で大立ち回りをするとは。人の世は面白いものである。
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文字数 9,784 最終更新日 2024.05.16 登録日 2024.05.16
 泥棒村 こんな風変わりな村が、一つぐらいあってもいいのかもしれない。  つけ火の捕縛に活躍した、三之丞と田島牛乃進の親交が深まり、その一年後の元禄三年同じ師走のことであった。   三之丞は鍵屋長屋東北角の厠を使い、露地右に折れて井戸に向かう。長屋の木戸の方角から、小男が,師走の寒い風を避けるように、北西の奥に向かっていくのを見ていた。  三月ほど前にも確か、あの男は大圓寺の裏門、北西角の家にきたような気がする。竹のぶらしで歯をすすぐと、ゆっくと木戸入口右側の自宅へと向かう。北の方角から、強い風が吹き長屋の路地に土埃が舞う。  
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文字数 16,740 最終更新日 2024.05.16 登録日 2024.05.16
 この師走、また南八丁堀で大火があろうとは知る由もない。  昼までは暖かな風が午後は急速に強い北風となり吹き抜ける。江戸中期。元禄元年の話である。
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文字数 16,503 最終更新日 2024.05.16 登録日 2024.05.16
「遊びすぎ、神田の大店両替商越後屋を勘当された、長男幸太郎が、何と実の妹八重をかどかわし、亡き者にせんと、香具師泉屋の六郎に依頼する。事は深川浪人原田から、無頼浪人橋本、上原が実行する。なんとか廃寺からに逃げた八重が記憶喪失のまま芝 七軒町鍵屋長屋の新発田藩浪人、加藤一ノ辰や、旗本三男坊寺子屋師匠菊池三之亟、長屋隣、大円寺宝蔵院流槍の名手にして和尚の大覚法円、芝の岡っ引き琴屋の徳蔵らの活躍で、乱闘の末、決着する。ー江戸 元禄 人模様  寺子屋師匠 菊池三之亟事件控え 第一シリーズ53話の第一話である」
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文字数 11,798 最終更新日 2024.05.15 登録日 2024.05.15
旗本三千石次男三ツ石真砂が、父三左から、格下の五百石御家人北町奉行所同心浜野善兵衛の一人娘しのに、養子の話があると聞いた時、十九歳の真砂に直観が走った 善兵衛の八丁堀組屋敷に行き、瓜実顔色白で清楚なしのが茶を勧め、顔を上げ真砂を見やった時、 ー同心を継ぎ、添い遂げるのはこのしのだー と確信した。 人には時としてそのような感覚があるものだ。 それから約四十数年同心として天分の気質を磨き上げる浜野真砂である。
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小説 184,891 位 / 184,891件 歴史・時代 2,209 位 / 2,209件
文字数 14,697 最終更新日 2024.05.15 登録日 2024.05.15
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