昭和小説一覧
「風鈴の音って見えるんだ」
中学三年生の赤里露子は、自分がどこにいるのかがわからなくなっていた。確かなのは空を飛んでいる風鈴の音と噛み跡がついた制服の袖口だけ。
「多分、こっちかな」
記憶の無い見覚えのある道へと引き返す露子は、感じたこと思ったこと全てをあやふやなままにして家えへと帰ろうとした。そこでクラスの担任や行きつけの本屋が現れて―ー
不思議の国のアリスみたいな話になったとおもいます。
文字数 5,751
最終更新日 2019.05.08
登録日 2019.05.08
昭和二十五年、終戦から五年が経過した頃、『鈴音村』では変死事件が立て続けに起こっていた。
一人目と二人目の被害者の少女二人は頭部を切断され、神社の井戸に晒されていた。
三人目の被害者は数千本にも及ぶ針を自ら飲み込み、それを喉に詰まらせて死んだ。
四人目の被害者は妊婦で、自ら腹を裂き、素手で我が子を腹から取り出した後、惨殺。最後は自らの臓物を腹から掻き出して死んだ。
五人目の被害者は自らの手足を三日三晩かけて食い尽くし、達磨の状態となって死んだ。
皆、鈴音村の中で死んだ。凄惨かつ異様な方法で。
閉鎖的な村で起こる連鎖的に起こる変死事件の真相とは。
文字数 61,100
最終更新日 2019.02.21
登録日 2018.12.22
佐藤太郎(×イチ独身五〇歳)は、一介の窓際サラリーマン。
ストレス解消のため、ゴールデンウィークに引き篭もりを決断した。
その一室に突然異世界への扉が開き、来訪者が訪れた。
その来訪者は可愛い女の子だったが、ふとした弾みでその女の子を助けようと異世界へ出てしまった。
行き着いた先は東の町と呼ばれる江戸時代のような過去の日本のような世界だった。
元の世界に帰るべく、その女の子達と共に帰る方法を探して旅をする。
若い身体を手に入れたが中身は五〇。異世界チートには相応しくない年齢の彼だが、手に入れてしまったのだから仕方が無い。
死んでない…はず。現代日本人で、若くもない。主人公には似合わない私だが、おっさんでもチートがあれば頑張れるのだ。
文字数 317,786
最終更新日 2019.02.03
登録日 2017.08.12
『己の愛と欲のため、二人の女は奪い合う』
『一度侵入すれば、全てを容赦なく破壊する。まるで劇薬のように危険で狂った女達の凄惨な復讐劇』
昭和二十五年、終戦後日本は平和に向けての復興に向かう最中。
当時としては異例の天才女医・火村 秋乃は戦争から帰還した夫・火村 文也と共に東京で医師として多忙な日々を送っていた。
しかし、新婚でありながら互いに医師としての業務に追われ続ける東京の生活に嫌気がさした夫・文也は秋乃に対し、自らの田舎である『輪廻村』へ移り住む事を提案し、移住する事となる。
しかし、村には秋乃の想像を絶する狂気が蔓延していた。
『女性の子宮を苗床にし、生殖機能を破壊する奇病』
『奇病により子宮と生殖機能を失った村の女たち』
『唯一、奇病に感染せず、唯一、子供を産める少女・真里亜』
『その少女を懐妊させる風習・子宝の儀』
全ての狂気が秋乃と真里亜、二人の女を巡り合わせ、そして悲劇は繰り返される。
文字数 33,010
最終更新日 2019.01.26
登録日 2018.12.22
世に貧乏人がいる限り
貧乏人がいる世がある限り
どんな時代のどんな世界にも存在するボロ下宿
それがここ、【トコヨ荘】
三畳一間の貧乏下宿。
煤けた木造三階建て。便所食堂共用。風呂は無し。
フスマに鍵無し。プライベートなんて高尚なものも、もちろん無し。
棲んでいるのは、奇人変人狂人魔人魔法使いに魔王に忍者にドラゴンに
そんなトコヨ荘の住人達と
古株でまとめ役で面倒くさい性格の丁さんと
ただの無職のよっぱらいの”おれ”の
日常と貧乏飯とスケールの小さいアレコレの小話です。
一時完結とさせていただきます
ご愛顧ありがとうございました
次作
「199X年・異世界は暴食の支配する無法の大地と化した!」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/965509411/421233364
もよろしくおねがいします
文字数 103,686
最終更新日 2019.01.03
登録日 2018.12.18
昭和50年代のある時期を子供として過ごした私の「こんなかんじだったなあ」
という、忘れていきそうな思い出を忘れないように書き留める備忘録です。
文字数 45,062
最終更新日 2018.11.15
登録日 2018.09.20
時は昭和初期の日本。幼くして両親を失った鷹華は、7歳で一条財閥の使用人として引き取られる。そこには3人の息子たちがおり、聡明で見目麗しい上の2人と違い、病弱な三男の遥巳は自室に閉じこもった生活を送っていた。
12歳になり、偶然遥巳と出会った鷹華は、華麗なる一族で独り疎外感を持つ遥巳と徐々に心を通わせていく。しかし時代は流れ、第二次世界大戦が始まると、兄たちは戦争へと駆り出され……。
それぞれに居場所を求める若い二人の、切ないラブ・ストーリー。
※虚構少女-E.G.O-キャラクターシナリオ原案小説コンテスト用作品です※
※コンテストでの評価に影響しますので、気に入って下さった方は、積極的にお気に入り登録をして下さると大変嬉しいです※
以下、当該ゲームに関する前知識としてご参照ください(コンテストHPより引用)(前知識がなくても、独立した作品として楽しめます)↓
■世界観
舞台は動植物が絶滅し、資源が枯渇し、海も枯れた世界。
荒廃した世界で娯楽を求めた人類は五感を「錯覚」させる装置『E.G.O』を開発した。
ある日、突如『E.G.O』が機能を停止した。
その原因を探るべく、兵器データと、かつて実在した人間の少女人格データを融合させた『仮想兵器』とともに立ち上がる!
■仮想兵器とは
『兵器のデータ』と『かつて実在した人間の少女のデータ』を融合し作り出された兵器。自我を持ち、迫り来る敵と戦う。
兵器との融合の際に、人間であったときの記憶の大半を失っているが、一部をおぼろげながら覚えている。
そのため、サイボーグなどとは異なり、口調、振る舞い、性格に個性がある。
ゲーム中に登場するキーアイテムを使用することで、
人間であったときの記憶を垣間見ることができる。
原案小説募集キャラクター「鷹華」が人間であった時のストーリーを募集します。
鷹華のキャラクターボイスはHPで視聴できます。
文字数 9,626
最終更新日 2018.08.15
登録日 2018.08.15
ある男性に送られた老女からの手紙に記されていたのは幕末から令和にかけての二つの家族の物語。
西南の役後、故郷を離れた村川新右衛門、その息子盛之、そして盛之の命の恩人貞吉、その子孫達の運命は…。
なお、本作品に登場する人物はすべて架空の人物です。
歴史上の戦災や震災関連の描写がありますのでご容赦ください。
「小説家になろう」に掲載しているものの増補改訂版です。
文字数 48,201
最終更新日 2018.05.19
登録日 2018.04.30
ゲーム好きの夫と二人、念願だったVRゲームの世界に足を踏み入れた。
思えば、昭和時代若い頃のデートはいつもあのピコピコとなるUFOが出てくるゲームが置いてある喫茶店で、それからは後で有名になる二つのゲームにはまり、そのゲームの一つの方で呪文を忘れて項垂れる夫を笑ってみていた。それからその進化形の家庭用ゲームが出るたびに二人で楽しみ、PC○○01時代にはいろいろなゲームをパソコンで楽しみ、オンラインゲームが始まるとネットで知り合った同年代の女性とも知り合い、楽しんだ。所謂オタク道を歩んできた夫婦だと思う。
生きているうちにVRゲームができるなんて夢にも思わなかった。夫が退職したらいろいろなところを旅したいねと言いながら、結局のところその旅はVR世界へと旅立つことになる。
文字数 17,195
最終更新日 2018.04.25
登録日 2017.07.27
昭和20年頃。一人の少年が娼館『月季花』を訪ねた。身寄りのない少年の名は桜亮という。客を取れない亮に女将は冷たくあたる。一方、実の弟である喬一へ一方ならぬ感情を抱いていた田上雪也は、無邪気に触れてくる弟へその思いを打ち明けた。喬一にも同様の感情が芽生えていたようで、二人は互いの気持ちを確かめ合うが、雪也は直接身体を触れ合うことでは悦びを感じぬ性質であった。
喬一は同性でしか愛せぬ自身の性癖もあり悩む。そんなある風の強い日に、喬一と亮は出会った。
優しい喬一に惹かれる亮だったが、女将から客を取るよう迫られる。それを知った喬一が毎週末、亮を買い受ける契約を取り付けた。
そして、喬一と亮の情事を覗き見ることで雪也の性をも満たすつもりだったのだが、被虐的な状況でさえも褪せぬ色香を漂わせる亮へ、雪也もまた心を動かされ始めた……。
文字数 173,906
最終更新日 2017.12.12
登録日 2016.07.12
1970年昭和45年生まれの自分史です。
先天性の障害が一種一級と重度障害ですが。
周り協力を元に、一つ一つ困難を超えてきました。そんなありふれた内容ですが、書いて見ました。
文字数 1,109
最終更新日 2017.11.03
登録日 2017.10.30
文字数 50,669
最終更新日 2017.10.24
登録日 2017.10.24
昭和時代末期、1980年代の日本に異世界から脱走してきた肉体を機械にされた女子兵士たちがいた。
彼女たちは日本人女子に紛れ込んで平凡な生活をしていたが、元いた世界が日本に侵略を開始した!
一度は捨てた闘いの日々が戻ってきた!
(なろうの方でもほぼ同一内容で掲載しています)
文字数 36,462
最終更新日 2017.08.19
登録日 2016.08.21
高校2年の栗林美優の隣に引っ越してきたのは、元傭兵の少年だった。
ある日を境に突然美優の日常に降り注ぐトラブルの数々。
そして影に表に美優を守ろうとする元傭兵の少年。
なぜ彼は美優を守ろうとするのか?美優に秘められた秘密とは?
終わらない時代、昭和を舞台に少年と少女の運命が交差するアクションファンタジー。
異世界&転生チートではありませんが、一昔前の王道ものです。
文字数 97,019
最終更新日 2017.08.03
登録日 2015.03.28
松戸の平潟は、娼館の集まる所である。昭和の始め、江戸川で働く男達の憂さ晴らしの場として、ここには小規模ながら30軒にも満たない廓街が有り、林檎に例えられた東北の農家出身の娘が妓として出稼ぎに来ていた。そこで髪結いをしながら八百屋を営む「きよ」は、山形出身ということもあって、これらの林檎には暖かく、付けで果物を売っていた。
文字数 1,575
最終更新日 2017.05.11
登録日 2017.05.11
エリート商社マン一ノ瀬は、常務の親友(故人)の娘と嫌々見合いをした。
……ないなぁ。
見合いの後、彼は友人の結婚披露宴に出席するため、新幹線に飛び乗った。
そして、ボロボロなセーターを着たお爺さんと出会うのだが……。
時代は昭和後期。
作者の趣味に走ったちょっとほろっとする話(を目指しました)
文字数 10,906
最終更新日 2017.05.05
登録日 2017.04.26
ガサツで狂暴で少し(かなり)ぶっとんだ女子高生、酒井舞由李(マユリ)が30年前の昭和にタイムスリップする話。通勤・通学時間など、暇な時間にでもお読みください。
文字数 6,939
最終更新日 2017.03.03
登録日 2017.03.03
この世にあり得ない昭和65年の十円玉。それが鍵となって志朗は異世界に迷い込んでしまう。
モンスターが跋扈し、剣と魔法がまかり通る世界。そこで出会ったふたりの美少女、ユーリとニーナはここが別の日本だと言う。そして志朗は自分の世界で、ユーリそっくりの少女を知っていた。
ふたつの日本を行ったり来たり。やがて世界は少しずつ変わり始める。
文字数 28,286
最終更新日 2016.11.15
登録日 2016.10.09
主人公の近藤 要(かなめ)は同級生と共に修学旅行先である日光に向かう。テレビ番組などで賑わう心霊スポット紹介番組や霊能者を取り上げた番組の話で盛り上がる昭和の終盤、日光華厳の滝へ訪問する予定の中で多くの自殺者がいたという話題で盛り上がりながらクラスメイトと東京都西部のS区から出発する。
ちょうどその2年前、小学四年生の夏から不思議な体験をするようになった要。両親が営む日本料理屋が忙しく、要が受ける説明のつかない現象を両親に話そうとするがなかなかちゃんと話せる時間が無いまま時が過ぎていた。
両親共働きで食生活がままならず、2歳年下の妹春香(はるか)と栄養失調になったのを機会に母芳江(よしえ)の実の母親であり実家の日本料理屋の元女将であった伊勢(いせ)と共に暮らす事になった要と春香は徐々に体力も戻り伊勢との生活に慣れてきていた。
伊勢の夫であり、要の祖父である日本料理屋の三代目典三(つねぞう)は、要がまだ小さい頃から脳溢血により半身不随となり近くの病院で入院していた。
普段は多くを語らない祖父の典三だが、要が不思議な体験をするようになった頃からお見舞いに行くと
「何か怖い事があったらおじいちゃんの所に来るんだよ。」
と要は静かに耳元で言われる事が多くなった事をとても気にしていた。
要が何も語らないのに、典三はまるで何かを知っているような目と語り口で言うのだ。
祖母との生活にも慣れ始め、祖父の入院する病院にも祖母と行くようになった頃の小学生時代からこの物語は始まる。
文字数 6,518
最終更新日 2016.09.27
登録日 2016.09.27
時は正輝18年、極東の島国大和皇国が誇る対魔、対霊戦用特殊戦艦天照、人呼んで「魔戒戦艦天照」そこに何故か艦長として配属されてしまった杉坂悌二郎。新任艦長としての初の任務は、領海に出没する多数の召喚獣退治。だがその召喚獣の裏側には大きな陰謀が隠れていた。
昭和10年代に似ている世界(僅かですどんな世界なのかを臭わせる描写はあります)考古学者が「先史超文明」などと呼んでいる時代に非常に高度に発達し、神や悪魔や魔法さえも科学的解明がなされるほどの科学技術をもっていました。その先史超文明の終焉から1500年ほど経ち、復旧しつつある文明。わずかに残り伝えられた魔法科学、それらを用いた犯罪、災害、事故などがあります。魔戒戦艦天照は海上においてそれらに対処する装備、武装を備えた特殊戦艦です。
ほぼ世界唯一の対魔法水上戦力なのであっちこっちに縦横無尽の大活躍をさせられます。そんな物語です。
文字数 52,765
最終更新日 2016.08.21
登録日 2016.04.29
これは昭和50年代後半から昭和の終わりの時代をイメージしたお話です。ずっと前に作ったものですごく古臭い話ですが、当時はこんなSF物が好きでした。
文字数 15,852
最終更新日 2016.08.08
登録日 2016.08.08
以前なろうで連載していたもの(完結済み)です。
◇◇◇
機械技師の保坂一也(ほさかいちや)はもうすぐ29歳。1年前に寮を出てマンションで一人暮らしを始めた。最寄り駅の近くで墨色の板塀に貼られた一枚の紙がきっかけで、亜佐美(あさみ)と出会います。昭和半ばに建てられたという家に住み、姉の子供を育てながら暮らしている亜佐美。実は社長の息子という保坂。二人がゆっくり育てる恋愛ストーリーです。
文字数 204,809
最終更新日 2016.07.31
登録日 2016.05.28
文字数 19,870
最終更新日 2015.10.21
登録日 2015.10.06