別れ 小説一覧
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しがないOLである木花咲耶(このはさくや)はある日特殊な能力に目覚める。それはフラれる直前の女性に意識が乗り移ってしまうというものだった。
咲耶は彼女達の悲しみや苦しみ、怒りを共に感じながら、恋人との別れに向き合う彼女達の心に寄りそう。もちろん悪い男にはきっちりと制裁と復讐を忘れずに。
文字数 6,421
最終更新日 2025.12.20
登録日 2025.12.18
3
社内で、好きになってはいけない人を好きになって・・・。
1度は諦めたが、再会して・・・。
※仕事内容、詳しくはご想像にお任せします。
文字数 8,333
最終更新日 2025.12.19
登録日 2025.12.11
4
全色盲であるが故に、人の負の感情を形として捉えることのできる資質を持って生まれた草《そう》は、それをワームと呼ぶ。
彼は、身体がワームに支配されそうになるたび、紙に鉛筆で描画する。すると、描いた絵とともにそれは純化されていく。
当然、彼は他の人間に変わり者として映る。
幼い頃に母から捨てられ、施設では壮絶ないじめを受ける。さらには、唯一信頼していた施設長の唐突な死に耐えられず、自らをも死に急ぐ。
ビルの屋上から跳び下りようとしていたところ、色素を持たないアルビノである乃音《のん》と出会い、ファーストキスを奪われる。しかし、乃音も同じく自殺志願者であり、死を軽んじる若者の一人だと知る。引き合うように二人は恋に落ちるが、それはいわゆる禁断の恋だった。
一方で、草の母親である糸瀬弥生は、二十年近く、常軌を逸したストーカー、徹平に日常を脅かされ続けていた。弥生の大切なもの全てを消し去る悪魔のような男である。
弥生は、徹平の魔の手から我が子を守るため、草の父であり、別れた恋人でもある相沢藤吾と協力する。そんななか、時効となった十五年前の幼女誘拐事件の裏に蠢く影を、藤吾は一人で追っていた。
モラトリアム期における草と乃音の駆け引き。そして、それを見守る者たちの心が絶望の淵でリンクする。
色が見えない彼と、色を持たない彼女の誰にも言えない真実が、狂った人間によって捲られていく。
かつてない、歪《いびつ》な恋の物語。
異能力×禁断の恋×ミステリー。
文字数 58,625
最終更新日 2025.12.17
登録日 2025.09.21
5
“演じることでしか、生きられなかった青年が、
静かな部屋の中で、ほんものの愛に触れていく――。”
ネグレクト気味の家庭で育った優真は、
“人に好かれるための笑顔”と“相手が求める言葉”だけを武器に生きてきた。
心は空っぽのまま。それでも社会に馴染むために、
今日も誰かの顔色を読み、求められた役を演じている。
ある日、偶然見つけた求人──
「レンタル孫サービス」。
高齢者のもとを訪れ、話を聞き、買い物に付き添い、
たとえ一時間でも“家族のように”寄り添う仕事だった。
最初は軽いアルバイトのつもりだった。
けれど、記憶が薄れがちな元教師・絹枝、
無骨な沈黙の奥に深い優しさを隠した元職人・国松、
静かに他者を見守る女性・鈴代と出会い、
優真の日々は静かに変わりはじめる。
「無理して笑わなくていい」
「黙っていても、そこにいればいい」
「よく生きてきたね」
演じるための笑顔ではなく、
“誰かの言葉に救われる”という経験が、
少しずつ彼を満たしていく。
そして、ある日届いた一枚のメモ。
そこに書かれていたのは――
「あなたはいい子よ。また会えますように。」
さよならの向こう側に残された、その一行。
それは、優真の人生をそっと照らす光になる。
人は誰かと関わるたび、
少しだけ優しくなれる。
少しだけ強くなれる。
そして、ほんの少しだけ、新しい自分に出会える。
これは、演じることしか知らなかった青年が、
“愛されること”“愛すること”を学んでいく再生の物語。
静かに胸へ沁みるヒューマンドラマを、どうぞ。
文字数 58,734
最終更新日 2025.12.07
登録日 2025.11.29
6
小学6年生の桐谷悠真は怖がりで、戦うことはできない。
街に広がる不穏な空気の中、母とはぐれ、逃げるしかない状況に追い込まれる。
必死に隠れ、荒れ果てた街を駆け抜けながら、悠真は心に誓う――「生き延びて両親に会う」。
出会いと別れを繰り返し、逃げるだけだった悠真は、少しずつたくましく成長していく。
文字数 11,994
最終更新日 2025.12.04
登録日 2025.11.30
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祠で待つ人は、声だけ先に届く。りんどうの青の下、鏡師となる青年は最期の面影に別れを告げる。
山の風はもう秋の色を帯びていた。青年・芳三郎は、祠へ続く細い径を歩いている。風に揺れるりんどうの花、袖をすり抜ける光の粒。彼がそこに向かうのは、ある約束のためだった。祠の前には、いつも彼女が先に来ている。名は紗江。穏やかに笑う声が、山の静けさの中で一番やさしい音だった。
ふたりの間に、特別な出来事はない。干菓子を分け合い、昔話をして、花を眺めるだけの時間。けれど、その何気ない瞬間が、芳三郎には何よりの喜びだった。祠のそばには、毎年同じ場所で咲くりんどうがある。変わらず咲く花のように、ふたりの時間も続くと信じていた。
ある日、紗江が言う。「変わらないって、すごいこと。でも、変わるからこそ、また咲くのよね。」
その言葉が、芳三郎の胸に残る。彼は祠に小さな草履を置き、来年もまたここで会おうと約束した。別れ際、ふたりの影が重なり、風が花々を揺らす。その一瞬が永遠のように感じられた。
季節がいくつ過ぎても、芳三郎は同じ山道を登りつづける。りんどうは咲き、祠は変わらずそこにある。けれど、どこかが少しずつ違っていく。風の向き、陽の角度、そして――彼女の声の響き。ある日、紗江は静かに笑って言った。「ねえ、また明日も来てくれる?」 彼は頷く。けれど、その「明日」は、ほんとうに訪れるのだろうか。
りんどうの花が、風に揺れている。祠の前に置かれた小さな草履は、今もそのままだ。山の静けさの中、空の色だけが澄み渡っていく。
青年は祠の前に立ち、しばらく何も言わずにいた。風が頬をなでる。目を閉じると、かすかにあの笑い声が聞こえた気がする。
そして、彼は名を呼ばずに、そっと空を仰ぐ。
雲ひとつない蒼の下――その空は、どこまでも深く、どこまでも静かだった。
蒼雲の次の物語が、あなたを待っています。
黄泉灯籠迷図(よみとうろうめいず) ―― 灯籠の声を聴く者の物語へ。
文字数 12,857
最終更新日 2025.10.18
登録日 2025.10.17
14
約三百年前の大戦争で亡国となった天使の王国へ、ルーシュという少年は旅に出た。天使の国がどんな場所だったのか、本ではなく自身の目で確かめる為に。
踏み入ったそこは山と化していたが、広場のような場所で見つけたのは真っ白な天使の石像……ではなく唯一現在まで生き残っていた天使だった。ぐいぐい来る無邪気なルーシュに天使・ミシェルはペースを乱されるも、何故か思い切って冷たく出来ない。
昔話をする内に二人の仲は深まり、ルーシュは本を書くと決める。しかしある雨が降った夜のこと、侵入者がやってきた。おまけに『亡霊』が出現し……?
これは人間と天使の、出会いと別れの物語。
文字数 35,672
最終更新日 2025.10.18
登録日 2025.10.08
15
2か月前に彼女に振られた筝曲愁(21)は、
「優しすぎる」と言われて終わった恋の理由をずっと飲み込めずにいた。
虚無のような日常。孤独。
やがて寂しさを埋めるために、マッチングアプリを始める。
──それが、景近咲葵(21)との出会いの始まり。
文字数 5,538
最終更新日 2025.10.12
登録日 2025.10.10
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「さようなら。光くん、幸せでいてね」
有名俳優の滝口光にはデビューする前から十年間付き合っている恋人の浪岡朝陽がいる。
朝陽は光とは違い、平凡で大人しい控えめの男。
朝陽からの告白をきっかけに二人は付き合うことになるが、特に興味もなかった朝陽に対して光はある条件を突きつけて交際をはじめた。
束縛しないこと。
嫉妬をしないこと。
もし嫉妬したとしても、決して本人の前で感情をぶつけないこと。
光が他の女と一緒にいたとしても文句を言わないこと。
もし光に気になる相手が現れた時は、その瞬間に未練を残さず身を引くこと。
光の傍に居続けた朝陽だが、ある日、限界を迎えてしまい、別れることを選ぶ。
だが、光は朝陽ことばかりを考えるようになってしまい…
R18シーンには※をつけています。
文字数 42,963
最終更新日 2025.10.09
登録日 2025.09.23
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恋には、名前がつかない瞬間がある。
友達のふりをしていた日々。
言葉にしなくても、心が通い合っていた時間。
そんな“名前の無い恋”たち。
片思いも、すれ違いも、結ばれた恋も。
形は違っても、どれも誰かの心に深く残った、忘れられない物語。
恋が始まる前の静けさ。
恋が終わった後の余韻。
恋が続いていく日常の中にある、ささやかな奇跡。
これは、恋をしていたすべての人へ。
そして、まだ名前をつけられない恋を抱えているあなたへ。
あなたが誰かを想った、その瞬間にそっと寄り添うように。
これは、そんなあなたに贈る物語。
文字数 6,466
最終更新日 2025.09.23
登録日 2025.09.13
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第3回あたらよ文学賞 1次選考落選
テーマは「嘘」
己自身を欺くような、儚くて美しく、残酷で演技的な嘘だってある。
ちょっとずつ全部嘘で、半分本当。
そんな私の、恋の別れ道の話。
人生で始めて書いた大切な作品です! 書くって、やっぱり楽しいです!
小説とは呼び難い、拙い作品とはなりますが、よろしくお願いいたします。
文字数 5,145
最終更新日 2025.09.08
登録日 2025.09.08
21
雪降る道を歩く一組の夫婦。
それが最後と知りながら妻を見送る夫。
大事な人との別れの日は誰にも等しく訪れます。
その日までに、あなたには何が出来ますか?
文字数 1,241
最終更新日 2025.09.04
登録日 2025.09.04
22
公爵令嬢アンネマリーは、
王国の中で最も理不尽な形で、婚約者を失った。
奪ったのは、婚約者の父である国王。
命令で国王の愛人にされ、家族に見捨てられ、
そして、王子アンドレ――かつての婚約者だった人は、妹と婚約した。
逃げられない場所で、声も上げられないまま、
誰もがそれぞれの役割を演じ続けていた。
愛とは、忠義とは、正しさとは。
静かに狂った王宮で、ただ確かなのは、痛みだけだった。
文字数 31,459
最終更新日 2025.09.01
登録日 2025.08.23
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前回「音占い」「貴方のご相談の音をお聞かせください」1
の、主人公川村風花が慕う先輩、谷口修二の目線からの物語です。
📚
本を愛し、静かな時間を大切にしてきた谷口修二。
気がつけば、同じように紙の本を愛する後輩、川村風花の存在が心に入り込んでいた。
ようやく芽生え始めた関係を試すかのように、突然の転勤辞令。
本屋の静寂、雨の夜、言えなかった言葉。
そしてクリスマスカードに込められた想い。
「音占い」
「貴方のご相談の音をお聞かせください」1
では描かれなかった彼の胸の内。
彼女の「勇気」と彼の「後悔」が交わる時、物語
はもう一度動き出す。
小説1主人公(川村風花)を読んでから、小説2主人公(谷口修二)を読んでいただくと、同じ出来事が違う角度から立体的に見えて、小説1だけでは見えなかった面白さがあるのではないかと思います。
文字数 4,142
最終更新日 2025.08.23
登録日 2025.08.23
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今年の6月に書いた君に捧げる物語(サイカイ篇)作品のひとつを
エントリー用に掲載しました。(気に入ってくれた人がいたので)
内容はすこしばかり加筆しています。
文字数 5,556
最終更新日 2025.08.20
登録日 2025.06.30
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自分に自信が持てず、空元気で、占いを拠り所に
生きてきたOL川村風花。
偶然出会った、名前と生年月日を打ち込むだけで、自分の内面を見抜く不思議な「音占い」
画面越しに寄り添い、背中を押してくれます。
憧れの先輩との会話、本屋のデート、そして突然訪れる別れ…。
そんなとき「音占い」も消えてしまいます。
誰に聞いても、誰も見たことのない「音占い」
「音占い」が残したものは
「自分らしく生きる」という花言葉と、少しだけ勇気を持てる自分だった。
「音占い」実態は…?
占いと人の出会い、不思議で優しい成長の物語です。
ぜひお読みいただきコメントなどいただけると、とても嬉しく励みになります。
今後ともよろしくお願いいたします。
文字数 6,452
最終更新日 2025.08.14
登録日 2025.08.14
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「いつかこの子を失って、どうしようもなく寂しい日が訪れるなら……」
わたしは彼と恋人をやめた。生きる時間が違うから、いつかの別れが寂しくないようにと。でもその理由は言えてない。わたしの秘密だったから。
いつか来る喪失の日を思う? それとも今に目を向ける?
別れたのに別れきれない少女と少年の恋。
文字数 4,922
最終更新日 2025.08.06
登録日 2025.08.03
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見向きもされない少女だった。
一度目の恋は、遠くから見ているだけだった――。
見返りを求めず嫁いだ歳の離れた男爵との穏やかな日々。
やがて訪れる静かな別れ。
そして、時を経て訪れた図書館。
そこには、あの日見つめていた「彼」がいた。
――恋は一度だけだったはず。
でも、心が求めたのは二度目の愛。
傷ついた少女と、すれ違った少年。
七年越しに始まる、大人のための恋愛譚。
※は、性描写があります。苦手な方はご注意ください。
文字数 103,503
最終更新日 2025.07.28
登録日 2025.07.09
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二十年の時を経て、ふたりは再び出会った。
伯爵家三男のバルタザールは十二歳の時に
二歳歳下の子爵家の次女、ミリアと出会う。
その三年後に、ミリアの希望で婚約が結ばれたがーー
突然、ある理由でミリアが隣国に移住することになり、
婚約が有耶無耶になってしまった。
一度は離れた時間。その間に彼女は、自分の未来と向き合い、
彼は建築家としての信念を試される。
崩れゆく土地を前に、人々の手で再び築かれる暮らし。
「待っていた」と言えるその日まで。
――これは、静かに支え合いながら生きるふたりの、再出発の物語。
※「君を迎えに行く」のバルタザールの話になります。
「君を迎えに行く」を読んでいなくても、大丈夫な内容になっています。
文字数 57,787
最終更新日 2025.07.19
登録日 2025.07.04
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優しい彼は、彼女にとって歴代最低な彼氏だった。
○ホーちゃん
主人公、社会人、一人暮らし
○タンタ
主人公の彼氏、社会人、一人暮らし
エブリスタでも公開中です。
(ペンネーム、月読猫)
文字数 6,731
最終更新日 2025.07.16
登録日 2025.07.11
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街の学校に通うルナは同じ同級生のルシアンと交際をしていた。同じクラスでもあり席も隣だったのもあってルシアンから交際を申し込まれた。
そんなある日クラスに転校生が入って来た。
幼い頃一緒に遊んだルシアンを知っている女子だった…その日からルナとルシアンの距離が離れ始めた。
誤字脱字がありますが、読んでもらえたら嬉しいです。
更新不定期です。
よろしくお願いします。
文字数 124,954
最終更新日 2025.07.16
登録日 2025.06.14
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東京の片隅に暮らす高校生・佐藤渚(さとう なぎさ)は、部活も恋も中途半端な、どこか満たされない日々を送っていた。そんなある日、通学途中の公園で、ボロボロの野良猫と出会う。渚はその猫を「ニャン太」と名付け、こっそりエサをあげたり、話しかけたりするようになる。
ニャン太は気まぐれながらも、どこか渚の気持ちを察するように寄り添い、時にツンとしながら、時に優しい目で渚を見つめる。季節は春から初夏へ――渚の生活は少しずつ変わっていく。家族との関係、友人との距離、そして自分自身の気持ち。ニャン太と過ごすかけがえのない日々が、渚の中に「大切なもの」を育んでいく。
しかし、3ヶ月が経ったある朝、ニャン太は渚の前から姿を消す。小さな手紙のように、渚の心に爪痕を残して――。
ニャン太は旅に出たのだ。誰にも告げずに、また誰かの心に寄り添うために。
文字数 1,161
最終更新日 2025.06.24
登録日 2025.06.24
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「最初の僕と最後の君」の物語の主人公の初恋の相手から見る物語。
病弱だった私、いつ倒れるかも分からない高校生活、そんな中で出会ったある男の子との物語。
お気に入りしてくれたら嬉しいです!
文字数 3,202
最終更新日 2025.06.22
登録日 2025.06.22
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孤独な僕に普通に接してくれた…
孤独な僕に笑いかけてくれた…
孤独だった僕を変えてくれた…
そんな初恋の人は、みんなより少しだけ、短い命を燃やしていた。
次の「最初で最後のあなたの言葉」も是非!
別の視点で語ってます!
文字数 2,801
最終更新日 2025.06.22
登録日 2025.06.22
38
文字数 11,791
最終更新日 2025.06.08
登録日 2025.05.25
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あの日、彼は約束の場所に現れなかった。
それは裏切りではなく、永遠の別れの始まりだった――。
孤児院で出会い、時を経て再び交わった二人の絆は、すれ違いと痛みの中で静かに崩れていく。
偽りの事故が奪ったのは、未来への希望さえも。
それでも、彼を想い続ける少女の胸には、小さな命と共に新しい未来が灯る。
中世異世界を舞台に紡がれる、愛と喪失の切ない物語。
※短編から長編に変更いたしました。
文字数 99,370
最終更新日 2025.06.07
登録日 2025.05.19