現代文学 日常小説一覧
和泉浩介(いずみ こうすけ)は、子どもの頃から『倒れちゃいけない』と考えれば考えるほど追い込まれて、貧血で倒れてしまう症状があった。
そのため、入学式、全校集会、卒業式、アルバイト等にまともに参加できず、周りからの目もあって次第に心を塞ぎ込んでしまう。
心療内科の先生によると、和泉の症状は転換性障害や不安障害の可能性がある……とのことだったが、これだという病名がハッキリしないのだという。
「なんで俺がこんな目に……」
和泉は謎の症状から抜け出せず、いつのまにか大学の卒業を迎え……半ば引きこもり状態になり、7年の月日が経った。
そして時は西暦2018年……。
ニートのまま、和泉は31歳を迎えていた。
このままではいけないと、心療内科の先生のアドバイスをきっかけに勇気を出してバイトを始める。
そこから和泉の人生は大きく動き出すのだった。
心療内科と家を往復するだけだった男の大逆転劇が幕を開ける。
文字数 56,535
最終更新日 2024.06.12
登録日 2024.04.13
文字数 896,878
最終更新日 2024.06.12
登録日 2024.01.07
2020年、世界中を襲った感染症。主人公が営む居酒屋も大打撃を受けた。だが、家族のため、従業員のため仕事を守らなければならない。全力を挙げ経営維持に努める中、主人公が体調を壊す。感染が疑われる症状が出たが、幸いにも陰性だった。その直後、今度は腰を痛める。2度続いて経験した体調不良に健康の大切さを肌で感じた。その経験から主人公は一大決心をする。その内容とは・・・。責任者としての心の苦悩をリアルな時代背景の下、克明に綴っていく。
文字数 18,467
最終更新日 2024.06.12
登録日 2024.06.06
文字数 15,246
最終更新日 2024.06.12
登録日 2024.04.28
文字数 4,119
最終更新日 2024.06.12
登録日 2024.06.04
主人公の「俺」はフリーライターである。
大好きだった父親を中学生のときに失い、公務員として働き、女手一つで育ててくれた母に感謝する気持ちは、もちろんないわけではないが、良好な関係であると言い切るのは難しい、そんな間柄である。
3人兄弟の中間子。昔から母親やほかの兄弟にも軽んじられ、自己肯定感が低くなってしまった「俺」は、多少のことは右から左に受け流し、何とかやるべきことをやっていたが…。
文字数 12,424
最終更新日 2024.06.12
登録日 2024.06.10
誰にでももう一度会いたい人と思う人がいるだろう。
俺がもう一度会いたいと思うのは親友の妻だ。
そう気がついてから毎日親友の妻が頭の片隅で微笑んでいる気がする。
仕事も順調で金銭的にも困っていない、信頼できる部下もいる。
妻子にも恵まれているし、近隣住人もいい人たちだ。
傍から見たら絵に描いたような幸せな男なのだろう。
だが、俺は本当に幸せなのだろうか。
日記風のフィクションです。
文字数 218,367
最終更新日 2024.06.11
登録日 2023.10.22
宅配便の配達をしている僕の小学生の息子が学校でほとんど話をしていないらしい、と分かる。幼稚園の時は元気な子だったのに。夫婦で思い悩みつつ、内向的な性格を今も完全に克服はできていない自分自身の半生についても思いを巡らせる。
文字数 24,701
最終更新日 2024.06.11
登録日 2024.05.04
数日前、「彼」はマンションから飛び降りて死んだ。
真夜中に「私」は一人海へ向かい、星々に向かって彼と過ごした日々を語りながら、死と向き合う。
文字数 30,305
最終更新日 2024.06.11
登録日 2024.05.21
大学卒業を半年後に控えた時、「おかん」が背中や腰の痛みを訴えだした。女手ひとつで育ててくれた「おかん」の体には、長年の疲れが溜まっているのだろうと考えた「おれ」は、その体をマッサージする。親孝行しているという自己満足に浸りながら。
だが、その時にはもう、おかんの体は病に冒されていた。
病と闘うおかん。そんな「おかん」を見ていると、「闘って」いない自分を「おれ」は自覚する。幼い頃から「おかん」に甘え、一生懸命とは無縁の生活を送ってきた「おれ」は、適当に生きてきた自分を痛感し、後悔する。
「おれ」は、理由あって高校時代から断念していた野球を再開する。「おれ」なりに、闘う決心をする。
文字数 132,780
最終更新日 2024.06.10
登録日 2024.05.16
主人公伊藤夏生は、物心つく前から同性の幼なじみ、酢谷海里に恋をしている。人一倍他人の目を気にする海里に対し、夏生は青春の全てを捧げてきた。だがある日、海里が初恋を経験したことで、夏生の日常は急変する。
文字数 256,876
最終更新日 2024.06.09
登録日 2024.03.31
参加条件:お茶とお菓子がお好きなら、どなたでも。
とある地方都市の老舗菓子店「くぬぎ屋」で毎月行われる、知る人ぞ知るお茶会に集う人々の物語。
読み切り短編集なので、お好きなところからどうぞ。
時々、他作品からの出張登場もあります。
※全体的に東日本大震災がモチーフになっているので、3.11を目前に、少しずつ再公開します
文字数 28,577
最終更新日 2024.06.08
登録日 2024.03.03
【短編小説】
社会人二年目の日向葵は仕事終わりにいつものように帰路につく。
——今日は残業で遅くなってしまった。お腹の虫も鳴いている。
葵は今日の自分へ「ご褒美」として、行きつけの居酒屋へ美味しいものを食べに向かう。
読んでいるうちに、貴方もきっとお腹が減ってくる。そんな作品。
文字数 3,409
最終更新日 2024.06.08
登録日 2024.06.08
文字数 45,708
最終更新日 2024.06.08
登録日 2023.07.29
僕は、ある日、妻に焼き殺された。
思えば、ずいぶん前から妻は少しずつ精神を追い詰められていたのだ。
そして、ある日、妻の心はダムが決壊するように壊れてしまった。
僕は、妻の異変に気づけなかった。
そして、あの日、子供たちの平穏な日々は終わってしまった。
これは、妻の異変に気づけなかった僕の罪なのだろうか?
もし、神様がいるならーー、
何がいけなかったのか教えてください。
そして、どうか僕に、妻と人生をやり直すチャンスをください。
七年前にタイムリープした綿谷シュンは、妻リナが歩んだ七年間を知り、リナの知られざる苦労を知っていく。
リナの周りは、様々な事情を抱えた人間であふれていたーー。
妻と人生をやり直したい。
そう願う男が、様々な精神疾患を抱えた人と出会い、人間の精神というものの奥深さに触れていく話。
※妄想が症状として出現する病気には、認知症や妄想性パーソナリティ障害、うつ病、躁うつ病、統合失調症など、様々な病気があります。
どれも、内服にて症状のコントロールが可能です。
病気をもちながらも、治療を適切に行い、社会生活を営んでいる人はたくさんいます。
病気に対する偏見を助長するために書いた作品ではありません。
文字数 28,484
最終更新日 2024.06.07
登録日 2024.05.12
文字数 78,886
最終更新日 2024.06.06
登録日 2024.04.06
文字数 9,809
最終更新日 2024.06.05
登録日 2024.05.29
☆☆☆☆☆
「ねえ、ねえ、パパ~!」
「うむ。なんだね?」
「里佳(りか)ねえー、お姉ちゃんになりたいのー。」
「そうか、そうかー。里佳ちゃんは、かわいいなー。」
「ねえ、ねえ、パパー……。あのバッグが欲しいの~!?」
「あれ?あのバッグ。買え与えなかったけ?ねえ、里佳、おじさんのこと、騙してないよなー!?」
☆☆☆☆☆
「ねえ、ねえ、パパ~!」
「どうしたんだい?里佳。」
「里佳ねえ、パパの○○なところが大好き~!!」
「……。」
「うん?パパ、どうしたの!?」
「俺にそんなところあったっけなー?」
☆☆☆☆☆
「うえーん。痛いよー……。」
「きみきみ、どうしたんだい?」
「きらんっ。釣れたよ、おじさま……。いくら引っ張れるかなー……。」
☆☆☆☆☆
「もしもし、このあいだ貸したお金、いつ返してくれるの?」
(やっばっ!!おじさま、ブロックしわすれちゃったなー。)
☆☆☆☆☆
「ねえ、ねえ、パパ?」
「どうしたの、里佳ちゃん。」
「お金貸してくれないかなー?」
「いいよ。お店につけとくからねー。」
「はーい。ありがとう!駿くん大好き!!」
「ホストクラブの売り上げに貢献してくれてるからねー……。」
「この女、馬鹿だなー……。どうせ、闇落ちしちゃうのに……うけけ……」
☆☆☆☆☆
文字数 536
最終更新日 2024.06.04
登録日 2024.06.04
【短編小説】
人生山あり谷あり。そんな人間の一喜一憂する様を見て、猫は普段何をどう思っているのだろうか?
猫の目線から人間を観察する、そんなお話。
文字数 1,025
最終更新日 2024.06.04
登録日 2024.06.04
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