ラスト・クリスマス
冬の風が静かに吹く夜
街は光に包まれ、
僕たちの足音が、
雪の上で響く。
この一年、
心の中で繰り返した言葉、
"来年こそは"
けれど、
あなたはもういない。
ラスト・クリスマス、
心を込めて捧げた気持ち、
あなたに届くことはなく、
その手は他の誰かを握る。
でも、この冬の冷たさ、
あなたと過ごした日々の温もり、
今はただ、
静かな光に包まれている。
僕はもう泣かない、
悲しみに縛られることはない。
あの頃のように、
心を解き放ち、
新しい希望を抱く。
ラスト・クリスマス、
過去を背負って、
僕は前を向く。
あなたに送る最後の愛を、
心にしまって、今を生きる。
この先の未来に、
また別の愛が待っている、
いつかそれが
僕を癒し、
新しい光をくれるだろう。
ラスト・クリスマス、
涙で濡れた心は、
新しい愛に包まれて、
その歩みを進めていく。
文字数 13,237
最終更新日 2024.12.21
登録日 2024.12.18
抱いて
かまってちゃん
私はひとり、
でも誰かに見てほしくて、
手を伸ばす、
声を上げる。
届かない距離に
自分を感じて、
その空虚さが怖いの。
ふとした瞬間、
目の前に誰かがいてほしいと願う。
ただ見てほしい、
ただ感じてほしい、
私の存在が確かにここにあることを。
でも言葉にできない、
その気持ちを
どう伝えればいいのか。
笑っている顔の裏で
涙がひとしずく、
心の中で静かに流れている。
かまってほしいのは、
私がひとりぼっちだから、
孤独を抱えているから、
それだけなんだと
わかっているけれど。
それでも、
私がいると気づいてほしい、
その声が届くといいな。
たとえそれが
わがままだとしても、
私は少しだけ、
誰かにかまってほしい。
文字数 102,641
最終更新日 2024.12.21
登録日 2024.12.13
ある日、突然、小説家になろうから腐った蜜柑のように捨てられました。
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前科者みたい
これ一生、書かれるのかな
統合失調症、重症うつ病、解離性同一性障害、境界性パーソナリティ障害の主人公、パニック発作、視野狭窄から立ち直ることができるでしょうか。
2019年12月7日
私の小説の目標は
三浦綾子「塩狩峠」
遠藤周作「わたしが・棄てた・女」
そして、作品の主題は「共に生きたい」
かはたれどきの公園で
編集会議は行われた
方向性も、書きたいものも
何も決まっていないから
カオスになるんだと
気づきを頂いた
さあ 目的地に向かって
面舵いっぱいヨーソロー
文字数 94,446
最終更新日 2024.12.21
登録日 2019.11.30
季節の織り糸
季節の織り糸
さわさわ、風が草原を撫で
ぽつぽつ、雨が地を染める
ひらひら、木の葉が舞い落ちて
ざわざわ、森が秋を囁く
ぱちぱち、焚火が燃える音
とくとく、湯が温かさを誘う
さらさら、川が冬の息吹を運び
きらきら、星が夜空に瞬く
ふわふわ、春の息吹が包み込み
ぴちぴち、草の芽が顔を出す
ぽかぽか、陽が心を溶かし
ゆらゆら、花が夢を揺らす
はらはら、夏の夜の蝉の声
ちりちり、砂浜が光を浴び
さらさら、波が優しく寄せて
とんとん、足音が新たな一歩を刻む
季節の織り糸は、ささやかに、
そして確かに、わたしを包み込む
文字数 362,116
最終更新日 2024.12.21
登録日 2024.08.18
文字数 2,125,727
最終更新日 2024.12.21
登録日 2024.01.07
文字数 2,221,813
最終更新日 2024.12.21
登録日 2020.08.17
物語のレシピ
人生は、料理のようだ
人生は、料理のようだ
ひとつひとつの素材が集まり
時に苦味、時に甘さを運びながら
鍋の中で混ざり合う。
どんなに煮詰めても
どんなに焦げついても
そこには、必ず
新しい味が生まれる。
辛いスパイスのような瞬間
柔らかな野菜のような安らぎ
心の中で静かに溶け合って
今、ここに私がある。
切り刻んだ記憶、
ひと口の感謝、
それらが一つ一つ
私という料理を作り上げていく。
失敗も成功も、
すべては味わいの一部。
人生の皿に盛りつけるのは
私の手のひらにある未来。
そして、最後に
甘く溶けるデザートのように
未来の希望が、
ゆっくりと、広がっていく。
文字数 14,455
最終更新日 2024.12.21
登録日 2024.12.21