あやかし小説一覧
山間の町外れ、霧深い丘の上に立つ「狐火郵便局」。夜になると青白い狐火が灯り、あやかしの世界と人間の世界を繋ぐ不思議な郵便局が姿を現す。ここで配達人を務めるのは、17歳の少年・湊(みなと)と彼を助ける九尾の狐・あかり。人間とあやかしの橋渡し役として、彼らは今日も手紙を届ける旅に出る。
湊は命を救われた代償として、あやかし宛の手紙を届ける配達人となった。彼が訪れるのは、座敷童や付喪神が住む不思議な異界。手紙に込められた人々の想いや未練、感謝の気持ちを届けるたび、湊は次第に自分自身の生きる意味を見出していく。
文字数 50,969
最終更新日 2025.01.12
登録日 2024.12.20
レトロな雰囲気の喫茶店、扉を開けると微かにピアノの旋律とコーヒーの香りが漂う——
飴色の丸いテーブルが行儀良く並んだ店内は、通りに面した大きな窓からの日差しで隅々まで明るい。カウンターでは、シルバーグレイの髪をオールバックにまとめた初老のマスターが、今日も丁寧にコーヒーを淹れている。
そこには時折、『縁切り猫』を名乗る青年がやってきて、誰かの辛い縁に手を差し伸べる。
ネット世界の向こうにいる誰かを想い、騙された女の子。
仕事や人間関係に、負けたくないと頑張る会社員。
悪夢と向き合い、向かい合う漫画家……。
今日はなんだかちょっと辛いかも。そんなとき、不意にコーヒーの香りが鼻先を掠めたら——
それは、きっとこの喫茶店からの誘いかもしれない。
文字数 18,960
最終更新日 2025.01.12
登録日 2024.12.28
十朱は、優雅に高校生活を送りたい女子高生。
ある日祭祀会社の九曜という男から、祖母の遺産相続の話を持ちかけられる。
会ったこともない祖母の存在に戸惑う十朱だったが、彼に言いくるめられ、祖母の住んでいたという島に渡ることに。
だがそこは、厭魅が跋扈する精霊信仰の不思議な島だった。
十朱は島のユタだった久仁の孫で、来たるヨーカビーという厭魅退治の行事のため呼ばれたのだという。
王朝の末裔グスクの妃三子、その息子壱也から、巫覡である九曜、海七、矢束とともに島を救ってほしいと十朱は頼まれ…
恋と友情のひと夏の和風幻想譚!
文字数 64,765
最終更新日 2025.01.12
登録日 2024.12.26
長年大事にされてきた物に精霊が宿って誕生する、付喪神。極まれにその際に精霊の頃の記憶を失ってしまい、『名』を忘れたことで暴走してしまう付喪神がいます。
付喪神対策局。
それは、そんな付喪神を救うための組織。
対策局のメンバーである神宮寺冬馬と月夜見鏡は今夜も、そんな付喪神を救うために東京の空の下を駆けるのでした――。
文字数 12,610
最終更新日 2025.01.12
登録日 2024.12.31
――心の中から消してしまいたい、理不尽な辛い記憶はありませんか?――
どこかにある『カクテルBAR記憶堂』という名前の、不思議なお店。そこではパワハラやいじめなどの『嫌な記憶』を消してくれるそうです。
今宵もまた心に傷を抱えた人々が、どこからともなく届いた招待状に導かれて記憶堂を訪ねるのでした――
文字数 11,606
最終更新日 2025.01.12
登録日 2024.12.31
新しいモノから古いモノまで様々なモノで溢れかえっている店『雑多屋』。
記憶喪失の花夜は、雑多屋の店主代理・御空と出会い、雑多屋で働くこととなる。
戸惑いつつも馴染もうとする花夜だが、商品も客も不思議なモノたちばかりで――。
果たして、花夜の正体と御空の秘密とは!?
記憶喪失の少女と雑多屋の青年と不思議なモノたちのふしぎなお話。
文字数 42,316
最終更新日 2025.01.12
登録日 2024.12.28
干ばつに悩む藩では、領主が毎年“雨乞いの儀式”を行うが、いっこうに効果が現れない。そこで都から呼ばれた学者見習いの青年・与四郎(よしろう)は、水路工事の実地調査を請け負ううち、藩の深部に潜む“あやかし”との古き誓いに気づく。藩内には雨を操る力を持つという伝承があり、水神を祀る祠が特別視されてきた。しかしここ数年、神の声が聞こえなくなって久しいのだという。領主は半ば迷信を見下しつつも、最後の望みを与四郎に託す。実際に水路を巡ると、不自然な崩落や水流の歪みが見られ、そこにはあやかしの警告とも思える兆候があった。雨が降らぬ理由と、水神への誓いが破られた経緯とは何か。歴史の闇と誓いの行方を追い、与四郎の信念が試される。
文字数 58,190
最終更新日 2025.01.12
登録日 2024.12.27
天神林美桜の世界は、あやかしと人間が暮らしていた。人間として生まれた美桜は、しきたりの厳しい家で育ったが、どこの家も娘に生まれた者に特に厳しくすることまではしらなかった。
その言いつけを美桜は守り続けたが、片割れの妹は破り続けてばかりいた。
美しいものを好むあやかしの花嫁となれば、血に連なる一族が幸せになれることを約束される。
だけど、そんなことより妹はしきたりのせいで、似合わないもしないものしか着られないことに不満を募らせ、同じ顔の姉がいるせいだと思い込んだことで、とんでもない事が起こってしまう。
文字数 41,714
最終更新日 2025.01.12
登録日 2024.12.28
五歳のある夜、口減らしで捨てられた柳 珠葵(りゅう しゅき)は、かつて住んでいた村を探して彷徨う中、ふらふらとたどり着いた湖畔で、怪我をして倒れていた小さな龍の兄妹を見つけ、無意識に治療をしてしまった結果――なつかれる羽目になった。
せめて小龍たちの怪我が治るまでと、しばらくそこに留まっていたところ、親龍の怒りや貴重な白龍の子を失う事を恐れた王都御史台の調査隊がやって来て、小龍ごと珠葵も保護される事に。
「珠葵。――私と来るか?」
必要とされない家族より、必要としてくれる人の傍にいたい。
女性と言うだけで軽んじられる中で、御史台の長となる事を目指すと言う、朱 雪娜(しゅ せつな)。
桜舞う夜の出会い。
それから八年。
珠葵には、神獣や神具の力を回復させる〝治癒の力〟と、呪具を神具に変えてしまう特殊な〝浄化の力〟がある事が発覚し、御史台の雪娜の庇護の下、妓楼「南陽楼」の中で小道具店をひっそりと営んでいた。
表向きは妓女たちの装飾品を扱いつつ、裏では御史台による退魔の為の神具を扱う店だ。
開店時の店員は、珠葵と――小さな龍の兄妹。
知る人ぞ知る真夜中の小道具店、開店です。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
イラストは無料イラスト「Illust AC」から、歩夢様の「春節」をお借りしています。
文字数 40,570
最終更新日 2025.01.12
登録日 2024.12.31
【コンセプト】
自分が唯一だと思うおかしな人間が異能を得て殺し合う。予想外展開を多く詰めました。だいたい斜め上です。
【あらすじ】
大正8年秋の夜長。
常磐青嵐は気がつけば、高層展望塔八天閣の屋上にいた。突然声が響く。
ここには自らを『唯一人』と認識する者たちが集められ、これから新月のたびに相互に戦い、最後に残った1人が神へと至る。そのための力がそれぞれに与えられる。
翌朝目がさめ、夢かと思ったが、手の甲に奇妙な紋様が刻みつけられていた。
【お願い】
もし読みづらかったり目が滑ったり止まったりするところがあったら教えて下さい。修正します。
プロットは完成していて今6章の30話くらいまでできてるんだけど、修正しながらぽちぽちする。
表紙まだ書いてないな。去年の年賀状がこの話の浜比嘉アルネというキャラだったので、仮においておきます。プロローグに出てくるから丁度いい。
文字数 43,551
最終更新日 2025.01.12
登録日 2024.12.31
古き都では、雅(みやび)なる楽の音にあやかしが集まると信じられていた。名家の笛師を父に持つ凛羽(りんう)は、父の急逝を機に宮廷に呼び出され、皇女のもとで笛を吹く役を任される。華やかな后妃たちの居並ぶ中、艶やかな音色を奏でる日々が始まるが、同時に何者かが宮中で不思議な事件を引き起こしていた。夜毎に消える女官、姿を見せる妖しの影……笛の音に導かれるように、凛羽の前には謎の手掛かりが次々と浮かび上がる。音色に宿る不思議な力と、亡き父が研究していた古文書の断片を頼りに、凛羽は皇女や侍衛たちと手を組み、事件の真相を探り始める。あやかしを退けるのではなく、共に音を奏でる道を探す凛羽の思いは、やがて宮廷全体を動かしていく。
文字数 76,393
最終更新日 2025.01.12
登録日 2024.12.27
【毎日更新中!】冴えないおっさんによる、怪異によって引き起こされる事件・事故を調査解決していくお話。そして、怪異のお悩み解決譚。(※人怖、ダーク要素強め)怪異のお姉さんとの恋愛要素もあります。
【あらすじ】
大学構内掲示板に貼られていたアルバイト募集の紙。平凡な大学生、久保は時給のよさに惹かれてそのアルバイトを始める。
雇い主であるくたびれた中年、見藤(けんどう)と、頻繁に遊びに訪れる長身美人の霧子。この二人の関係性に疑問を抱きつつも、平凡なアルバイト生活を送っていた。
ところがある日、いつものようにアルバイト先である見藤の事務所へ向かう途中、久保は迷い家と呼ばれる場所に迷い込んでしまう ――――。そして、それを助けたのは雇い主である見藤だった。
「こういう怪異を相手に専門で仕事をしているものでね」
そう言って彼は困ったように笑ったのだ。
久保が訪れたアルバイト先、それは怪異によって引き起こされる事件や事故の調査・解決、そして怪異からの依頼を請け負う、そんな世にも奇妙な事務所だったのだ。
久保はそんな事務所の主――見藤の人生の一幕を垣間見る。
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文字数 160,804
最終更新日 2025.01.12
登録日 2024.12.05
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【あらすじ】
大学生・みちるの周りでは頻繁に物がなくなる。
心配した彼氏・凛介によって紹介されたのは、凛介のバイト先である『うらおもて』という小さな民宿だった。気は進まないながらも相談に向かうと、店の女主人はみちるにこう言った。
「それは〝あやかし〟の仕業だよ」
怪奇現象を鎮めるためにおもてなしをしてもらったみちるは、その対価として店でアルバイトをすることになる。けれど店に訪れる客はごく稀に……というにはいささか多すぎる頻度で怪奇現象を引き起こすのだった――?
文字数 49,032
最終更新日 2025.01.12
登録日 2024.12.31
家の出身ながら、宮廷では風変わりな占術師として扱われる霧香(きりか)。彼女は天象や暦を読み解き、あやかしの動きを察知することに長けていたが、怪しげな術に頼る者と陰口を叩かれていた。後宮の妃が頻繁に悪夢を見るようになり、その解決を命じられた霧香は、占いの結果から皇族に隠された“禁断の書”の存在を示唆する。華々しい式典の裏で起きる怪奇現象、夜ごとに鳴り響く不協和音、そこには真紅の蓮華と呼ばれるあやかしを封じた古代の儀式が関係しているらしい。調査を進めるうち、霧香は禁断の書が皇宮のどこかに眠り、妃たちを蝕む悪夢と深く結びついていることを知る。しかし、やがて誰かが霧香の行動を阻むかのように、決定的な証拠が次々と失われていき――。
文字数 81,724
最終更新日 2025.01.12
登録日 2024.12.27
都が誇る美姫として名高い琉珠(るじゅ)は、人には見えぬあやかしを映す不思議な瞳を持っていた。幼い頃よりその力を隠し、周囲には「か弱い姫」として扱われてきたが、皇宮へ後妻として迎えられることになり、表舞台に立たざるを得なくなる。皇帝に即仕えることになった琉珠の瞳には、華やかな宮廷の片隅で蠢く妖や、誰も知らぬ陰謀の糸が絡み合う様がありありと映っていた。やがて、皇帝の信頼厚い侍衛長までもがあやかしの影を背負っていることを知り、琉珠の心は乱される。彼女が視る闇は、宮廷の権力争いだけでなく、あやかしの世界に潜む大きな謎へとつながっていくのだった。
文字数 103,652
最終更新日 2025.01.12
登録日 2024.12.27
とある宿場町の外れに、夜だけ現れる幻の茶屋があるという。“狐火の散歩道”と呼ばれる小道を辿った先で、動物の面をつけた客たちがひそやかに集い、奇妙な酒や菓子が振る舞われるらしい。旅人の詩夏(しか)は、偶然その茶屋を見つけてしまい、店主の白面(はくめん)と名乗る女性に迎えられる。そこには、人だけでなくあやかしも交わり、愚痴をこぼしたり笑い合ったりと不思議な温かみがあった。しかし、茶屋で交わされる噂話には、町を脅かす妖異の影がちらつく。詩夏は旅を続けるべきか、この茶屋で耳にした人々の嘆きやあやかしの警告を見過ごすべきか、揺れ動く。やがて狐火の灯が導く先には、茶屋を取り巻く秘密が待ち受けていた。
文字数 63,089
最終更新日 2025.01.12
登録日 2024.12.27
ある日、神隠しにあった柚葉は一冊の古びた和本を手に入れた。
『お前は誰だ』
柚葉が和本に文字を書くと返事をしてきたのは、五百年前に生きる〝國光〟と名乗る男だった。
満月の夜、タイムスリップができるようなった二人は、互いの世を行き来しながら少しずつ距離を縮めていくのだが――
文字数 41,081
最終更新日 2025.01.11
登録日 2024.11.24
〈厄彩祓い〉(ヤクサイ ハライ)
彩の霊光よ、集え───。
怪異に潜む厄彩を清める者、祓う者たちのお話。
文字数 15,533
最終更新日 2025.01.11
登録日 2024.12.03
新明 陽介(しんめい はるすけ)は、私立吉良学園高等部に入学したばかりの15歳の一年生。
亡くなった祖母から、外国人専門シェアハウス、ということになっているシェアハウス新明荘の管理人を引き継ぎ、業務に励んでいる。
今日とて、深夜に新しい住人を勧誘すべく、学園に赴く。
「新しい住人は、美少女を希望するわ。」
美少女大好きなテレサ・トレント
「仕事熱心ね。おねえさん、そんな子が好きよ♡」
男を誘惑するのが趣味のアヌーシュカ・ラーナーウト
「夜はまだまだ冷える。ぼん、厚着して行きなさい。」
掃除や庭仕事が得意なボビー・ブラウン
「暖かいものを用意して待っておこう。」
三ツ星レストランの味だって再現できると豪語するトニー・ノールズ
「体を温めるなら、熱燗が最高だぞ。土佐鶴の純米酒を。」
お酒に目が無いクリント・ソーンリー
「未成年にアルコールを飲ませない!!」
生真面目なシルヴィア・ハドリー
住人たちがワイワイ騒ぐのを背に玄関に向かう。
「深夜の学校に潜入なんてアニメや漫画の定番イベント、このアタシが行かない訳ないでしょ。」
玄関で待ち構えていた、アニメ漫画オタクのリア・ジョイスとともに新明は、学校に向かう。
文字数 22,542
最終更新日 2025.01.11
登録日 2024.12.30
あやかしと人が共存している国。
人々は神格と呼ばれるあやかしを信仰し、神格と話が出来る能力者の家系が影響力を高めていた。
八久雲(やくも)家もその一つ。
両親を亡くしたひな乃は、母方の親戚である八久雲家に仕えていた。
虐げられ、物置小屋で暮らす日々。
「毒巫女」と呼ばれる役目を押し付けられており、神事で毒を飲まされていた。
そんなある日、ひな乃宛に送り主不明の荷物が届く。
中には猛毒が入っており、ひな乃はそれを飲むように強いられ命を落とした。
――はずだった。
ひな乃が目を覚ますと、柊と名乗る男がいて……。
文字数 12,907
最終更新日 2025.01.11
登録日 2024.12.31
両親の都合で、離島に住むおばあちゃんの元に預けられることになった小学5年生の女の子美優(みゆう)。
ほとんど会ったことのないおばあちゃんとの初めての田舎暮らし、元の小学校とは違って少人数すぎるクラスメイト、距離の近いご近所さんに美優は振り回されっぱなしだ。
その上、第一印象最悪な男の子が、美優のことを巫女見習いだと言ってつきまとってきて……。
なし崩し的に海への感謝を捧げる巫女見習いを始めることになった主人公の成長物語。
表紙絵は写真ACよりチョコラテさまの作品(写真ID3673062)をお借りしております。
文字数 20,141
最終更新日 2025.01.11
登録日 2024.12.30
京貴族の茜子(あかねこ)は、幼い頃に罹患した熱病の後遺症で左目が化け物と化し、離れの陋屋に幽閉されていた。一方姉の梓子(あづさこ)は、同じ病にかかり痣が残りながらも森羅万象を操る通力を身につけ、ついには京の鎮護を担う社の若君から求婚される。
己の境遇を嘆くしかない茜子の夢に、ある夜、社の祭神が訪れ、茜子こそが吾が妻、番いとなる者だと告げた。茜子は現実から目を背けるように隻眼の神・千颯(ちはや)との逢瀬を重ねるが、熱心な求愛に、いつしか本気で夢に溺れていく。しかし茜子にも縁談が持ち込まれて……。
「わたしを攫ってよ、この現実(うつつ)から」
文字数 17,637
最終更新日 2025.01.11
登録日 2024.12.29
◆◆この世は不可思議に満ちている。探偵×呪殺屋の謎解きファイル◆◆
「化け物しかいないビルだけどな。管理してくれるなら一室タダで貸してやる」
それは刑事を辞めたばかりの行平には、魅惑的すぎる申し出だった。
化け物なんて言葉のあやで、変わり者の先住者が居る程度だろう。楽観して請け負った行平だったが、そこは文字通り「化け物」の巣窟だった!
おまけに開業した探偵事務所に転がり込んでくる依頼も、いわくつきの案件ばかり。
人間の手に負えない不可思議なんて大嫌いだったはずなのに。いつしか行平の過去も巻き込んで、「呪殺屋」や「詐欺師」たちと事件を追いかけることになる。
◆登場人物紹介◆
●滝川行平
とある事情により警察を辞め、ビルのオーナー兼探偵となる。
理屈の通用しない「不可思議」が大嫌いなのに、何故か自身の周りに「不可思議」が集まってくるのが悩みの種。
●呪殺屋
行平のビルに住み着いている法衣姿の怪しい若者。
行平いわく「良いところは顔くらい」。
●相沢
行平の刑事時代の先輩で、ビルの管理を押し付けた張本人。
行平いわく「刑事というよりホスト」顔で、呪殺屋いわく「二枚舌」。
●見沢
同じくビルに住み着いている占い師。おねぇ口調のオカマだが、女子高生に大人気。行平からの呼び名は「詐欺師」。
※キャラ文芸大賞参加にあたり加筆修正したものを再掲載しています。
文字数 60,568
最終更新日 2025.01.11
登録日 2024.12.30
この街には、都市伝説がある。魔法の絵があるらしい。それらを全て揃えれば、何だってできるとされている。だが注意しなければならない。魔法の絵を持つ者は、美術商に狙われる。
毎週土日祝日の、午後八時に更新します。ぜひ読んで、できればご感想の程、よろしくお願い申し上げます。
文字数 133,435
最終更新日 2025.01.11
登録日 2024.07.20
千夏小鳥(ちなつことり)は幼い頃から、普通の人には見ることができない『妖怪』や『あやかし』が見えていた。社会人になった現在まで見て見ぬふりをして過ごしていた小鳥だったが、同期入社で社内ではイケメンだと騒がれている神津龍騎(かみづりゅうき)に小さな妖怪が、何匹もまとわりついていることに気づく。
小鳥が勝手に『小鬼』と名付けているそれは、いたずら好きの妖怪だ。そんな小鬼が彼にペコペコと頭を下げているのを見た小鳥はその日から彼が気になりはじめる。
ある日の会社帰り、龍騎が日本刀を背中に背負っていることに気づいた小鳥はつい声をかけてしまうのだが――
文字数 34,683
最終更新日 2025.01.11
登録日 2024.12.27
歌で花を咲かせることができる能力を持つ『花謡いの巫女』がいる里に暮らす茜。
茜は生まれつき声が出せず、里の者たちから虐げられていた。
ある日、心が読める美しい妖・サトリの紫生に出会う。
声の出せない茜のために紫生はなぜかあまく接し文字も教えてくれ、次第に2人は心通わせていく⸺
声の出ない不遇な少女がサトリ様とともに、奪われた大切なものを取り戻し、幸せを掴む和風シンデレラ物語です!
※キャラ文芸大賞参加しています!
ぜひポチッと投票、お気に入り登録、いいね、等していただけると励みになります!
★表紙絵はAIで画像生成しました
文字数 33,066
最終更新日 2025.01.11
登録日 2024.12.26
【キャラ文芸大賞に参加中です。投票よろしくお願いします!】
やさしい神様とおいしいごはん。ほっこりご当地ファンタジー。
*あらすじ*
人には見えない『あやかし』の姿が見える女子高生・桜はある日、道端で泣いているあやかしの子どもを見つける。
「”ねこがみさま”のところへ行きたいんだ……」
どうやら迷子らしい。桜は道案内を引き受けたものの、”猫神様”の居場所はわからない。
迷いに迷った末に彼女たちが辿り着いたのは、京都先斗町の奥にある不思議なお店(?)だった。
そこにいたのは、美しい青年の姿をした猫の神様。
彼は現世(うつしよ)に迷い込んだあやかしを幽世(かくりよ)へ送り帰す案内人である。
文字数 38,575
最終更新日 2025.01.11
登録日 2024.12.31
神代の時代から、人は守り神と共に生きてきた。人は守り神を信仰し、奉ることで様々な加護を得る。守り神は人々の信仰を糧とし、代わりに富や名声、時には人ならざる能力までも与えてくれた…。
豪商、羽立野(はたての)家の娘三葉(みつば)は、家族から妾の子として蔑まれ使用人と同じ扱いされていた。数年後には父の道具として顔も知らない相手と政略結婚させられるのだ…。そう人生を諦めていた時、兄の明興(ともあき)が公の場で財界の重鎮「蛇頭家(じゃとうけ)」との業務提携を一方的に破棄した挙げ句、蛇頭家の一人娘、江奈(えな)に対して「妾になれ」などというやらかしをてしまう。
呆れ果てた三葉は空気である立場を最大限利用して、羽立野家から逃亡し見知らぬ家で女中として働き始めた。……はずなのに、何故か当主の大神弘城(おおかみ ひろき)から「契約婚」をしないかと持ちかけられて。これから私、どうなるの?
大正時代風のあやかし結婚譚。
文字数 22,411
最終更新日 2025.01.11
登録日 2023.12.25