純文学小説一覧
中下大学に通う大学二年生、辺野人成は、軽音サークルで出来た友人達と平和な夏休みを過ごそうとしていた。そんなある日、辺野の元に高校時代の同級生、初恋の人青井空が訪ねてきて言った。
「また高校のメンバーとバンドを組んでほしい」
なんでも、高校時代の恩師、川瀬先生が重い病にかかってしまい、その川瀬先生が最後の願いとして、辺野がかつて組んでいたバンド、『バンドリバース』の演奏が聴きたいらしいのだ。ためらう辺野だったが、高額の報酬に目がくらみ、結局その提案を承諾してしまう。その後、順調に元メンバーを集める辺野達だったが、一人のメンバーが既に死亡していることを知る。しかもその元メンバーは呪い殺されたというのだ。これをきっかけに辺野達は、呪いとはなにか、そして呪いに関わる人々の苦悩と後悔を知ることになる。
文字数 50,404
最終更新日 2024.06.26
登録日 2024.06.09
文字数 7,928
最終更新日 2024.06.25
登録日 2024.06.22
文字数 7,982
最終更新日 2024.06.24
登録日 2024.06.22
文字数 7,896
最終更新日 2024.06.22
登録日 2024.06.22
自殺がしたい。主人公の花はその事ばかりを考えて生きている。
別に人生に絶望したわけではない。自由になりたい。ただ、それだけ。
そんな花の元を訪ねて来る訪問者達との交流を描いた、作者自身も今一掴めない話。
文字数 1,169
最終更新日 2024.06.20
登録日 2024.06.20
またぼくは君に溺れてゆく。
かわいらしい笑顔をぼくに向けるたびに、愛しいその唇に触れるたびに、弱いぼくを温かく包み込む君のやさしさに、ぼくは身を委ねるように溺れてゆく。
文字数 5,019
最終更新日 2024.06.08
登録日 2024.06.08
一枚の写真から始まる、6人それぞれの初恋、現在の恋。
本棚にあるアルバム。
あの人の笑顔、その隣の私の笑顔。
私はそのアルバムを十年ぶり開いてみたいけれど、それをしてしまうと何かが変わってしまう気がして...
カクヨム、エブリスタでも公開中です。
文字数 8,771
最終更新日 2024.06.08
登録日 2024.06.04
社内不倫がバレて会社を依願退職させられてしまう結城達也。
それにより家族も崩壊させてしまい、結城は東京を捨て、実家のある福島市に帰ることにした。
実家に帰ったある日のこと、結城は中学時代に憧れていた同級生、井坂洋子と偶然街で再会をする。
懐かしさからふたりは居酒屋で酒を飲み、昔話に花を咲かせる。だがその食事の席で洋子は異常なほど達也との距離を保とうとしていた。そしてそれをふざけ半分に問い詰める達也に洋子は言った。「私に近づかないで、お願い」初恋の洋子の告白に衝撃を受ける達也。混迷を続ける現代社会の中で、真実の愛はすべてを超越することが出来るのだろうか?
文字数 13,192
最終更新日 2024.06.07
登録日 2020.07.07
我文芸にあらず。灯火は消えんとす。我汝に問う。学業の神がいるならば、その神はきっと、不公平なのだろう。我文学にあらず。その打ちひしがれた心は抉られて、胸のうちで泣いている。達せられなかった思いとは、数知れず。それは星の数ほどになるだろう。囲炉裏が、宮中にて、舞いながら、上を行く。その姿を見てもなお、我の心はここにはなく、戦時中の足音に気圧されて、慄くばかりだ。足音は次第に大きくなりながら、我の心を疑心暗鬼とならせる。我思いを馳せる。故郷に残された、偉人たち。彼らは、今日もひねもす。その心は、掌までが、暗中模索にあり。消えかけた、月の欠片を眺めては、安らぎという名前の「安里」を思い返す。踵を返して立ち去ろうにも、焼けた野原にかつての国の栄華はない。栄枯盛衰の如しである。数々の試練を受けて、心が張り裂けんと泣いている。それでも時代のうねりとは、まごうことなき烈火となって、我の身を焼き尽くす。広島長崎に原爆が落ちた時。今の未来を誰が望んだであろうか。我の心は失墜した。ひらひらと掌を翳して、日本国へと思いを馳せる。馳せた思いは、空回りしながら、宙で回り続けた。それら回転木馬というべき、メリーゴーランドは、いつまでもいつまでも。我の心に「ぽかーん」と開き続ける空洞となる。ドーナツの穴のような開き切った傷跡に、埋めるものはなし。あるのは、時の経過という偽善であるかのようである。川は流れる。雨が「しとしと」と降り続けている。そう、こんな、五月雨の季節にこそ、我の心は洗われるかのようである。枯渇した安らぎの遠吠えは、今日か明日かには消えんとす。悲しみの色だけを残して、川は流れ続けている。色褪せない思いと故郷への思いだけが、我を「ふかい深い」海の藻屑へと安らぎを求めて彷徨う魂となる。ぼーっとする。ぼーっとする時だけが、心のケアになるかのようである。新陳代謝とでもいうべきか。今日は西へ東へと安らかな思いを求めて、彷徨う魂。我の思いとは何処へ……。そんな唸り声を上げているのである。その汽笛に似た、暴走列車は、今日もたゆみなく、運行し続けている。枯渇し切った故郷への思いと安らぎへの思い。思いとは、重なり合いながら、二重瞼の奥へと消えてゆく。自己憐憫とたしょうなりの「ユトリ」を残して……。安里は消えた。未だに、その心は、日本にはいないという。
文字数 975
最終更新日 2024.06.05
登録日 2024.06.05
【短編小説】
男は疲れていた。人間として、この世で生きるしがらみに。
夜風に充てられ一人、見知らぬ芒野原で思考し時には夢想する。
—— 今にもかぐや姫でも降りて来そうな、そんな美しい満月の夜だった。
作者自身が屈辱、裏切り、妬み、自殺未遂など様々な苦しみを経て今に至るまで生き抜き、考え抜いた哲学的な短編。
私と主人公を重ねつつも、秋の季節の美しさと交えた脚色。
老若男女問わず、心が疲れてしまった人達に何か共感できる部分があるかも知れない。
文字数 3,444
最終更新日 2024.06.05
登録日 2024.06.05
【短編小説】
人生山あり谷あり。そんな人間の一喜一憂する様を見て、猫は普段何をどう思っているのだろうか?
猫の目線から人間を観察する、そんなお話。
文字数 1,025
最終更新日 2024.06.04
登録日 2024.06.04
奈々は医学部受験を控えた高校3年生。母親を3年前にガンで亡くし、今は4年前に母親が再婚した相手、つまり義父とふたりで暮らしていた。
義父といっても40才。死んだ母親よりも3才年下だった。
そんな見習パパの清彦と、義理の娘、奈々との心温まるヒューマン・コメディーです。
家族とは何か? 一緒に考えてみませんか?
文字数 18,328
最終更新日 2024.06.04
登録日 2021.06.22
兵士が戦場から帰ると、家は空襲で焼け落ち、迎えてくれる家族は誰もいなかった。ただ庭の隅に宵待草が一輪咲いているだけなのだった。
文字数 547
最終更新日 2024.06.04
登録日 2024.06.04
文字数 9,463
最終更新日 2024.05.31
登録日 2024.05.31
純文学の公募に出した作品になります。
主人公の 美甘健人(みかもけんと)は小説家を夢見て目指していた。デビューした後に、天才の兄 美甘玲(みかもれい)が「自分も目指そうかな」と言い出し、兄の玲も小説家になる。自分よりも有名になる兄の存在に自信がなくなる健人。
そんな有名小説家になった玲が交通事故で亡くなり、小説家としてもウジウジしている健人が再起する物語。
ハッピーエンドまではいかないけど、小説家として再度スタートしようという感じて終わります。
主人公の恋人 木下 花梨(きのした かりん) 健人の癒しでもある。
主人公の編集者 後藤さん(男) 敏腕編集者。兄の玲の編集も担当していた。
文字数 28,892
最終更新日 2024.05.31
登録日 2024.05.23
精神科医だった山本耕三はお笑い芸人になるために医者を辞めてしまう。
恋人の相楽めぐみを笑顔にするために。
めぐみはうつ病で自傷行為を繰り返す山本の患者だった。
そんな山本を重く感じるめぐみ。
果たして山本はお笑い芸人となってめぐみを笑わせることが出来るのだろうか?
文字数 24,709
最終更新日 2024.05.27
登録日 2024.05.19
ノアは中世のフランスから令和の東京にタイムスリップして来た見習魔女である。
母親のソフィアは偉大な魔女であったが、ノートルダムの大司教だったフロイスによって魔女裁判に掛けられ、火炙りにされてしまう。
ノアは東京調理魔法専門学校の魔法科に入学し、母親の仇を討つために魔女としての勉学に励んでいた。
だがノアは校則違反により退学処分になってしまう。
果たしてノアは魔女になって殺された母親の復讐を遂げることが出来るのだろうか?
文字数 17,942
最終更新日 2024.05.23
登録日 2024.05.19
「さて、ここで解け落ちた氷の話をしよう。氷から解け落ちた雫の話をしようじゃないか」
解け落ちた氷は、社会からあぶれ外れてしまう姿によく似ている。もともと同一の存在であったはずなのに、一度解けてしまえばつららのように垂れさがっている氷にはなることはできない。
「解け落ちた氷」と言える彼らは、何かを探し求めながら高校生活を謳歌する。吃音症を患った女の子、どこか雰囲気が異なってしまった幼馴染、そして密かに禁忌の愛を紡ぐ主人公とその妹。
そんな人たちとの関わりの中で、主人公が「本当」を探していくお話です。
※この物語は近親愛を題材にした恋愛・現代ドラマの作品です。
5月からしばらく毎日4話以上の更新が入ります。よろしくお願いします。
関連作品:『彩る季節を選べたら』:https://www.alphapolis.co.jp/novel/114384109/903870270
「解け落ちた氷のその行方」の別世界線のお話。完結済み。見ておくと、よりこの作品を楽しめるかもしれません。
文字数 191,400
最終更新日 2024.05.21
登録日 2024.04.28
文字数 4,142
最終更新日 2024.05.21
登録日 2024.05.21
文字数 3,936
最終更新日 2024.05.20
登録日 2024.05.20
文字数 907
最終更新日 2024.05.19
登録日 2024.05.19