純文学小説一覧
夏の夕暮れのなかで思い出すのは決まって、一枚の水彩画だ。青い色で繋がれたはずの縁を、わたしはずっと待っている。
文字数 14,607
最終更新日 2024.08.31
登録日 2024.08.31
僕たちは、自分を何と呼べば良いのかも分からない曖昧な存在で、それでも、出会いたいと願う一人がいて、それなのに、出会ってしまえば臆病になって手放す始末だーーー
高校入学に合わせて東京から引っ越してきた西山くんと、クラスに馴染めない浅田さんは、お互いの優しさを頼りに親しくなる。
北海道の本当の春の中、自然と始まった二人の下校時間は、穏やかで、優しい時間だった。
でも、恋とか友情だと断定しない、曖昧な関係を続ける二人には、当たり前のように噂が流れ始めてしまう。
本当の自分が何なのかも分からない不安定さは、穏やかな青春さえも奪ってゆく。
文字数 30,638
最終更新日 2024.08.24
登録日 2024.08.17
両親が養育機能不全で、施設と自宅をいったりきたりして育った少女リコは、
愛着障害と気分障害を抱える。
何度も自傷を繰り返し、入院したリコは、病棟でレンという同じ境遇の男の子に出会い、恋や生きる意味を初めて見つける。
しかし、レンは……。
人生の苦しみを描きながらも、はかない恋の美しさを描いた物語。
※エロ、グロ、ありません。
文字数 44,178
最終更新日 2024.08.22
登録日 2024.05.23
「名前にはその人の過去が保存されている」
名前占いで言う、運が良い名前、運が悪い名前があるように、人の名前にはその人がこれまでどんな人生を送ってきたのかが保存される。そして本人は、脳ではなく、その名前に記録された「過去」を読み込むことで自己を認識している。姓名変更師が行うのは、その名前に保存された過去を改変し、その人を幸せにすることだった。
僕も、先日、その姓名変更師の世話になった。確か、「首吊り自殺をしようとした過去」を消去してほしかったんだ。けれど、過去の改変は失敗する。僕は過去の大半を失い、それと同時に、自分の名前を失った。
僕の名前の復元を行うべくやってきたのは、凄腕ながらも、高飛車な態度のため、会社から厄介者扱いをされている皆月舞子という女だった。僕は皆月舞子と共に、自分の名前を取り戻すべく、過去を探る旅を始める。
だけど、復元されるのは、悲惨な過去ばかりで…。
文字数 209,100
最終更新日 2024.08.21
登録日 2024.08.17
理人は壮絶な戦いの後、病室で意識を取り戻す。過去の記憶と現在の痛みが交錯する中、母の死と未解決の家族の秘密に苦悩する。内面の葛藤と安楽死の現実に直面し、彼は自身の生き方と未来を模索する。
108人のキャラクターたちと織りなす近未来SF文芸シリーズ・第一弾『視窓のフリンジ』のスピンオフ作品ではございますが、読み切りなので初見でも楽しめる内容です。
↓
視窓のフリンジ(現在は非公開)
https://kakuyomu.jp/works/16817330664483020434
★ 幽愁のモラトリアムの登場人物★
⚪︎理人・タイラー:物語の主人公で法医学部生。ミヤビとの運命の出会いにより、雷と風のエレメンタルフォースが使えるようになるも、ヴァンロードとの戦闘で負傷をし、病院に入院した。
⚪︎杏・タイラー:理人の母親。幼き理人の身代わりとなって交通事故で死亡している。
⚪︎ヘンリー・タイラー:理人の父親で生物学と遺伝工学の科学者。現在は、クローン技術を違法に応用した罪で最凶死刑囚として収監されている。
⚪︎鞠 凛:杏の妹で理人の育ての親。蹴鞠(けまり)の創始者だった祖の流れを受け継ぐ鞠一族の末裔。
⚪︎アレクサンダー・フィールズ:理人の主治医であり、経験豊富な医師。過去に杏とヘンリーに因縁がある。
⚪︎ジュディ・アンドール:先進的な人工知能と感情認識技術を搭載したナースロイド。
⚪︎ミヤビ:口伝詩、魔法遺産(オーパーツ)を修めた賢者の石を守護すべく生み出された一族の末裔。運命共同体として理人にエレメンタルフォースを授けた。
⚪︎宙太:古書店「迷子書房」の店主。常連客の理人とは探偵と助手のような間柄。
文字数 10,283
最終更新日 2024.08.15
登録日 2024.08.15
主人公の未瀬川永久(みせがわとわ)には、とある能力があったがその代償は永久にとって辛いものだった。
文字数 1,879
最終更新日 2024.08.11
登録日 2024.08.11
覚えているのは、その人が私を傘に入れてくれなかったことだーーー
2連休、ごめんねーーー
手に入れることができないから、ある時から祈り始めた、ある人のこと。
過去の忘れられない瞬間を閉じ込めたような、短編集です。
順不同、気になるタイトルの物語から読んで下さい。
文字数 21,109
最終更新日 2024.08.10
登録日 2024.05.22
文字数 27,453
最終更新日 2024.08.09
登録日 2024.04.28
2020年、世界中を襲った感染症。主人公が営む居酒屋も大打撃を受けた。だが、家族のため、従業員のため仕事を守らなければならない。全力を挙げ経営維持に努める中、主人公が体調を壊す。感染が疑われる症状が出たが、幸いにも陰性だった。その直後、今度は腰を痛める。2度続いて経験した体調不良に健康の大切さを肌で感じた。その経験から主人公は一大決心をする。その内容とは・・・。責任者としての心の苦悩をリアルな時代背景の下、克明に綴っていく。
文字数 241,673
最終更新日 2024.08.08
登録日 2024.06.06
“彼のひとの うせにし時を しい問われ さくらのはやしの 満開のした”
右の歌は、深大寺の叔父が亡くなった後、時期は不明だが、残された叔母が書いたものだ、と聞いた。――今日は、この叔父と叔母のことについて、書いておこうと思う。
*「小説家になろう」「ノベルアップ+」「魔法のiらんど」「カクヨム」重複投稿作品。
文字数 3,392
最終更新日 2024.07.29
登録日 2024.07.29
ガラス工芸職人の師匠を亡くした亮介は失意の中にいたが、職場見学にきていた小学生たちの熱と師匠と交わした最後の言葉から作品制作を再開する。立ち止まっていた人間の新たな一歩を描いた物語。
文字数 3,786
最終更新日 2024.07.20
登録日 2024.07.20
忘却と再生ー
信じた「真実」は、まやかし。思い過ごし。
信じるものは、救われるー確かに。
真実は、恐らく一つではない。
見る者によって、見えるものは違ってくる。それこそが、真実。
真実を旅する幸せ者のお話し。
文字数 323
最終更新日 2024.07.14
登録日 2024.07.14
「山の杜」「私の話」に続く山の杜三部作の一つです。
留年を機に重圧と自分への失望から自殺を考える主人公。
そこである少女に命を救われ、山の杜へと招待される。
そこでおなじみの動物たちとの触れ合いの中で自分の大切なものを見つけていくお話です。
文字数 9,148
最終更新日 2024.07.14
登録日 2024.07.14
「山の杜」の同舞台にて起きたスピンオフ作品です。
ある少女が子ぎつねを助けたことをきっかけに山の杜へと招待されます。
果たして少女の運命は?
文字数 5,476
最終更新日 2024.07.14
登録日 2024.07.14
いじめを受け自殺を考える主人公「僕」。
自殺をしに山に来るとそこで言葉を話す不思議な動物たちと出会う。。。。
果たして「僕」はどのような答えを出すのか?
宮沢賢治とくまのぷーさんのような世界観と評された小説です。
おたのしみに!
文字数 12,334
最終更新日 2024.07.13
登録日 2024.07.13
文字数 1,188
最終更新日 2024.07.10
登録日 2024.07.10
登場するもの:Árbol de Cerezo「チェリーブロッサム(桜花)」
思い人:「wakonia 48006 テキーラ 死体解体人 真相 (組織に従順、冷酷無敵)」
明海界の王:「明鏡の桜花、桜花の宿敵、衝撃のラスト現実世界で殺害される」
組織:「ベンチャーキャピタル」
資本主義:「キャピタリズム、18世紀のイギリスで芽生えた思想(政府改造計画その表裏一体の穢れ)」
テキサス麦畑「主人公の故郷、夢の中の故郷」、ブラックファンタジーの世界観、ジャポネ「日本」
他、「すずりはさくらの本棚」にある本を参考資料に組み立てる、または組み立てた物語。
セックス改造計画書提案まで・・・・・・。
プロットの内容:Arbol de Cerezo 「チェリーブロサッム(桜花こと遠藤さくらの夢の中の出来事)」
ふくみだし:シエスタ「昼下がりの就寝」と夢の中にて出会った場所で起きる数々の出来事。
主人公は、桜花。桜花は、殺人事件へと巻き込まれて行く。次第にその夢に耐え切れなくなる。
お祈りしても、神々の栄光を唱えても、逃れられない残酷な日々。それを綴ったいちを学術研究書。
精神売買、夢の中で取引されるものへの嫌悪、ホラーを通り過ごした日常から学ぶべきものとは?
ひとりの小説家の日常とその道を描く。
ジャンル:「ブラックファンタジー」、「実話」、「夢の中での出来事」、「日常」、「精神医学」。
医学的見地:精神医学界「医学」と著作権「政治家とカネ(金)そして、弁護士を含む(共著)」。
闇の利権を描く。性とは?人間とは?に焦点を当てた物語構成。
心がけた点:一部に五千文字を割いた「虚構」での汚点の改修作業と読みやすさ。
文体:現代法とかな法、および、「」法に基づく知見。知見に基づく、医学的見地。社会的な模倣。
「さく者のひとりごと」
途中から「文学作品」としての価値は認められるも、賞には満たないと言われる。三社検討していただき、全落ちしたので、まあ、まあ、満足している。エロに偏りすぎず、毎回殺人を含めるのはどうしてかしら?編集部長さんの問い。これに関しては何も返す言葉が無く、文学的価値はあるけどどうかな?これも、編集部長さんのどうかな?は「無い」を意味している。三社目、「翻訳版も落ちた。」英語を勉強し始めたので、アメリカ英訳に挑戦した。芥川候補作品などと銘を打つが、その実態は、さらに汚点を拡げる波紋を呼んだ作品となる。無理矢理嵌め込んだ、スペイン語も意味不明との指示を受けてこりゃダメだなと思う。原文の読み直しと次作へ気持ちを「がんばる」へ繋いだ。今回感じた最も強い言葉:「読んだ物や聞いた物しかかけない。小説家はいらないらしい。」
文字数 103,014
最終更新日 2024.07.06
登録日 2024.06.20