小説一覧
ある時から人ならざるモノが人間世界に蔓延り、この世は混乱に陥っていった。それらから人々を守るのは仙術に長けた仙人たち。任氏、石氏二大世家が束ねる仙門家は世界にちらばり、日々仙術を学び、人々を助けた。
特に、任氏当主の弟である任優俊は仙術の才能が飛びぬけており、近年稀にみる仙人であると噂された。人望も厚く、百年不在の二大世家を纏める人物―総督―になれると皆が言うため、時代の流れは任氏中心に傾いていった。それ故石氏から怨みを買い、毒を盛られ、崖から突き落とされて命を落としてしまう。
一年後、任氏に仙人を目指す新たな修仙者たちが入門した。師父である任優俊がいなくなった悲しみを引きずる余深持は、そこで夏氏の箱入り娘の夏晴亮と運命の出会いを果たす。彼女は女性の立場がまだ弱い修仙者の中で全く臆せず、また実際、同期で一番優秀な修仙者であった。
文字数 21,634
最終更新日 2025.01.31
登録日 2024.12.31
後悔していると言われても……ねえ? 今さらですよ?
レンタル有り王子妃教育により、淑女の鏡と言われる私はディハルト公爵家長女ヴィクトリア・ディハルト。
今日も第三王子は周りにたくさんの女性を侍らして楽しそうにしている。
長かった・・・やっと婚約者候補の肩書きを捨てられるわ。
肩書きさえ外れれば後は自由!
私を溺愛するお父様とお兄様達と嫁に行かずずっと一緒にいることがわたしの希望。
私だって分かっているのよ?
高位貴族令嬢ですもの、いつかはお嫁に行かなければならないことを・・・
でもギリギリまでは実家から出て行くつもりはないの。
だから何人たりとも邪魔をしないでね?
特にアンタ!
今さら態度を入れ替えても遅いのよ!
10年たっても忘れていないわよ?
『デブでブス』って言われたことを!
誤字脱字が多い作者ですが最後までお付き合い下さい。
他サイトにも投稿しています。
文字数 135,352
最終更新日 2025.01.31
登録日 2023.04.23
辻のあやかし斬り夜四郎 呪われ侍事件帖
レンタル有り旧題:夜珠あやかし手帖 ろくろくび
あなたのことを、首を長くしてお待ちしておりましたのに──。
+++
今も昔も世間には妖怪譚がありふれているように、この辻にもまた不思議な噂が立っていた。曰く、そこには辻斬りの妖がいるのだと──。
団子屋の娘たまはうっかり辻斬り現場を見てしまった晩から、おかしな事件に巻き込まれていく。
町娘たまと妖斬り夜四郎の妖退治譚、ここに開幕!
(二作目→ https://www.alphapolis.co.jp/novel/284186508/398634218)
文字数 139,599
最終更新日 2025.01.31
登録日 2022.05.02
少年時代、水泳部の仲間だったサトシ、田村、有馬の三人は、ある夏の日に奇妙な青白い光を目撃する。
その後、彼らの能力は飛躍的に向上し、全国大会で輝かしい成績を収めた。
しかし、その奇跡のような出来事を境に、彼らの人生は穏やかな日常へと戻っていく。
それから61年後——。
居酒屋で酒を酌み交わしながら、彼らはふと呟く。
「あれ以来、特別なことは何もなかったな」
「けど、平凡な人生を送れたことこそが奇跡なのかもしれない」。
静かに杯を交わす三人。その時、店の外には、かつて見たような青白い光がふわりと舞い上がっていた——。
SFとノスタルジーが交錯する、運命のひとときを描いた物語。
文字数 3,157
最終更新日 2025.01.31
登録日 2025.01.31
「逆ハーレムか。世界を救うとか言って、恋愛のことしか考えてない馬鹿なヒロイン! 」
妹の乙女ゲームのヒロインを馬鹿にしたら、
「じゃあ、君が代わってみたら? 」
俺が代わりに飛ばされた!
乙女ゲーム好きの妹を持つ17歳のタツミ。
特にゲームに詳しいわけでもなく、乙女ゲームにも興味ないし、妹と仲が特別仲が悪いわけでもいいわけでもない「ごく普通の」高校生。
アウトドア派かインドア派かって聞かれたらインドア派かな? だけど、ヲタクってほど詳しい分野があるわけでもない。本もあんまり読まない。コミュ障、ボッチって程友達がいないわけではないけど、コミュニケーション能力が高いわけでもない。不器用でも運動音痴でもないけど、特に誇れるべき能力があるわけでもない。履歴書を書いたことはまだないけど、きっと書くときは「特技? 趣味? 長所? 短所? 」ってなっちゃうタイプ。
つまんない自分に特に不満があるわけではない。ってか、今まで(自分も含めて)何かに特別な関心を持ったり執着したりしたことない。この乙女ゲームにしたって何とな~く呟いただけなんだ。
なのに??
でも‥ま、パニックとか起こすだけ時間の無駄っしょ。
現状をすぐ理解して、「諦めて」無難にやり切る順応性だけは持ち合わせた「普通の」男子高生が、乙女ゲームを「恋愛抜きで(希望)」クリアして、現実世界に帰るだけのゆる~い物語です。
そんなに露骨に‥ってことはないと思いますが‥ちょっとあるかな? 微エロ表現??
※ エロもしくは、微エロ表現のある分には、タイトルに☆をつけます。ご注意ください。
文字数 275,397
最終更新日 2025.01.31
登録日 2024.08.12
階段から落ちて前世の記憶を思い出した公爵令嬢エリシアは、自分が"悪役令嬢"であることを自覚する。婚約相手の第一王子は、お約束にも男爵令嬢と恋仲で。
「待って、このままじゃ私、断罪されちゃうの?」
追放は嫌、逃亡も愚策。私は新しい道を見つけたい。
エリシアが選んだ道は、円満な婚約解消と安泰な結婚生活。──自国でいい相手を見つけて、そっちとくっつけばいい!!
「では、半年後に円満な婚約解消をいたしましょう。殿下、ここにサインを」
王子相手に契約を交わし、夫探しを手伝ってもらうことにしたけれど、肝心の王子はやる気なし。
おまけに男爵令嬢を呪ったという嫌疑まで掛けられて、さらに公爵家ごと逮捕命令が?!
エリシアに素敵な結婚相手は見つかるの? 契約を守る気のない王子の真意は?
エリシアの未来をかけた奮闘。ご注目あれ! ハッピーエンドです。
番外編「声無し聖女は、自由を望む。」も後半に収録しています。
※この小説は他サイト「小説家になろう」「エブリスタ」にも掲載しています。
※表紙イラスト:汐の音様
文字数 16,685
最終更新日 2025.01.31
登録日 2025.01.30
浦島太郎に玉手箱を持たせて地上に送り返した乙姫の胸の内は。
※「小説家になろう」、「カクヨム」にも掲載しています。
文字数 4,036
最終更新日 2025.01.31
登録日 2025.01.31
王国アルテリア。
公爵家の令嬢エステルは幼馴染の侯爵嫡子クロードと婚約していた。
しかし社交界デビューを目前に、突然の婚約破棄を通告される。
「貴女の瞳には野心がない。装飾品でしかない女性に、我が家の未来は託せぬ」
冷徹に宣告するクロードの手元に、安物とは思えぬ新たな指輪が光っていた。
屈辱に震えるエステルは、古びた温室で偶然出会った謎の青年に差し出された赤い薔薇を握りしめる。
「この花のように、貴女は凍てついた大地でも咲ける」
そう囁いた青年こそ、政敵である辺境伯爵家の嗣子レオンだった。
雪解けと共に芽吹く二人の恋は、王家の陰謀に巻き込まれていく――。
文字数 15,208
最終更新日 2025.01.31
登録日 2025.01.31
文字数 9,459
最終更新日 2025.01.31
登録日 2025.01.27
空には反重力装置を搭載した乗り物が飛び交い、大陸はゆうゆうと浮かんでいる。技士のセリオスは、大切な家族である親方の留守を守りながら、今日も趣味と実益を兼ねた仕事をのんびりとこなす日々を送るはず、だった。
アルビノの少女との出会いが、彼の日常を崩し去ってしまったのだ。
強気な少女は言った。自分が追っ手から逃げられるように助けて欲しい、と。
自分が捕まれば、空に浮かぶ島々が、地に落とされてしまうかもしれないのだ、と。
空に憧れ、見上げるばかりだったセリオスの日々は、少女に連れ出され、空賊を巻き込み、大空の中へと飛び込んでいく。
その一方で、少女を狙う帝国の陰謀に巻き込まれていく。
果たしてセリオスは、未知なる空の世界の中で、何を見るのだろうか。
※完結まで毎日更新。
※小説家になろう、カクヨムにも掲載中です。
文字数 295,441
最終更新日 2025.01.31
登録日 2024.12.08
婚約破棄 能力が低いとののしられたので本気でざまぁします
ざまぁの詩
かつての言葉が耳に残る
「能力が低い、何もできぬ者」
冷たい言葉、軽蔑の眼差し
私の心を、深く刺した。
だが、時が流れ、今は違う
無力だった日々は過去の幻
力をつけ、知恵を得て
私は今、強く立っている。
あの言葉は、私を傷つけた
けれど、それが私を作った
今、私は誇りを胸に抱き
その全てを超えてきた。
あなたが見ていた私とは違う
私は私を知っている
そして、今、見せてあげる
あなたの目の前で、私の真の力を。
私は笑う、心の底から
あなたが消えた影の中で
ざまぁ、という言葉を
自分の勝利で響かせて。
文字数 139,046
最終更新日 2025.01.31
登録日 2025.01.10
文字数 1,991
最終更新日 2025.01.31
登録日 2025.01.30
冷酷と名高い公爵家の次男と政略結婚――それは名門伯爵家の令嬢カリエラにとって、不本意極まりない運命でした。
夫のリオネルは「必要以上に関わらない」と冷たく突き放し、義母や義姉からは嫌がらせの嵐。それでもカリエラは品格を保ちながら、優雅に日々を過ごしていました。
しかし、ある出来事をきっかけに、冷たかったはずのリオネルの意外な優しさに触れたカリエラ。次第に夫婦の絆が深まり、二人は公爵家に渦巻く陰謀に立ち向かうことを決意します。
裏切り、不正、嫉妬――渦巻く陰謀を暴き、次々に立ちはだかる敵を鮮やかに“ざまぁ”するカリエラ。そして、彼女を全力で守り抜こうとするリオネル。
いつしか政略結婚は真実の愛に変わり、“冷酷な次男”と呼ばれた夫は「妻を愛しすぎる公爵」として周囲を驚かせる存在に……。
文字数 46,075
最終更新日 2025.01.31
登録日 2025.01.31
伯爵令嬢ベイリーは、八歳の時に『オシリペンペン』という神の加護を得た。神の加護は数千人に一人しか得られない貴重なものだ。しかし『オシリペンペン』の加護の詳細は不明で、どんな効果があるのか誰も知らなかった。役にも立たぬ加護だとバカにされ、ついにはとある令嬢に嫌がらせたをしたと婚約者である公爵令息に告発され、婚約破棄されてしまう。その場へ第一王子ライアン殿下が颯爽と登場、ベイリーに心を解放しろと告げたのだった。
文字数 5,581
最終更新日 2025.01.31
登録日 2025.01.31
侯爵令嬢エルシー・クラークは、その高身長と身体の細さから『モップ令嬢』と揶揄されている。結婚を考えたことが無いエルシーにも、王太子ルーベンの婚約者選びの夜会の招待状が届く。
仕方なく参加した夜会での出会いが、エルシーの人生を大きく変えることになった──
約18,000字、ハッピーエンドです。
他サイトにも投稿しています。
*荒唐無稽の世界観で書いた話ですので、そのようにお読みいただければと思います。
文字数 18,179
最終更新日 2025.01.31
登録日 2025.01.31
スマホの画面には、昨秋の京都旅行の写真。友達には近すぎ、恋人には遠すぎる二人の距離。誕生日に贈られた架空の旅行パンフレット、紅葉の名所巡り。触れそうで触れない関係は、心地よく続いていく。
文字数 1,588
最終更新日 2025.01.31
登録日 2025.01.31
不本意な形で別れた幼馴染と再会し、止まっていた時間が動き出す話。
家庭に問題を抱え、居場所がない少年二人。のどかな田舎町で出会い、無邪気な触れ合いを通じて心の隙間を埋めていき、やがて唯一無二の友となる。しかし、とある事件をきっかけに、二人の仲は引き裂かれてしまう。
時は流れ、過去に未練を残したまま大人になった二人は、偶然の再会を果たす。しかし、それは決して望まれた邂逅ではなかった。時の流れは残酷で、あの頃の二人にはもう戻れない。
それでも、全てを捨て去るには心を通わせすぎてしまった。たとえ元通りにはならないとしても、もう一度一緒に生きてみたい。
*残酷・流血・暴力的な描写あり。
*シリアスは第一章のみ、第二章以降はひたすら愛を育んでいきます。お気軽にお読みください。
*攻めも受けもツンデレ気質で素直になれない。独占欲強め。
*ムーンライトノベルズ・アルファポリス・fujossy・BLove・エブリスタにて掲載中。
文字数 132,776
最終更新日 2025.01.31
登録日 2024.11.06
皇帝の母である太后の面首(愛人)として控鷹監に集められた青年たち。だが、彼らの目の前に現れたのはまだ年若く輝かんばかりの美少女、蓮花であった。
事前に聞いていた話と違い、大いに戸惑う面首たち。しかし蓮花の真の姿は間違いなく70歳を超えた太后。息子である病弱な皇帝とまだ幼い孫を勢力争いから守るため、若さと長生きを切望した蓮花は、女道士である青蝶に術を掛けさせ、今の姿を得ていた。だがそれは「男の陽の気を受け取るたびに若返る術」であったため、蓮花は72から36、ついには18になってしまったというわけである。
陽の気を捧げさせるために宰相傑倫が育成していた面首たちであったが、蓮花もさすがにこれ以上若返るわけにはいかない。次に事を行えば9歳になってしまうからだ。しかし面首たちも出世のために蓮花をたらしこみたい。
蓮花を手に入れんとする男後宮の面首たちと、それを躱す蓮花の奇妙な攻防戦が始まった。
文字数 87,535
最終更新日 2025.01.31
登録日 2024.12.05
【R18】明るい執着系御曹司α✕就職口がない大学生Ωの執着溺愛系オメガバース契約結婚ラブコメ。
地元企業の採用試験に落ちた尚は、その会社の役員である文弥がトラブルに遭っていたところを助け、それ以来、食事に行く仲となった。
大学四年生も終盤に差し掛かるものの、Ωであることが理由で尚の就職先はなかなか決まらない。
そこで、文弥から、「生活の面倒をみるので契約結婚しませんか」と持ちかけられ、尚は快諾するが……。
契約結婚ラブコメ+エロ
R18は(※)をつけます。
※本編完結しました。時々番外編アップ予定です※
文字数 86,102
最終更新日 2025.01.31
登録日 2024.11.21
文字数 10,230
最終更新日 2025.01.30
登録日 2025.01.30
アメリカ先住民の少年「プテ」は、白人の牧場主の下で小間使いとして働いている。
食いっぱぐれることのないようにという両親の心遣いによるものであったが、彼らの部族から何もかもを奪った白人に頭を下げ、こき使われる日々は辛いことばかり。
プテは、バッファローの群れが白人たちを蹂躙する様を夢想する。
※「小説家になろう」、「カクヨム」にも投稿しています。
文字数 2,085
最終更新日 2025.01.30
登録日 2025.01.30
谷出灰(たに いずりは)十六歳。平凡だが、職業(ケータイ小説家)はちょっと非凡(本人談)。
お嬢様学校でのガールズライフを書いていた彼だったがある日、担当から「次は王道学園物(BL)ね♪」と無茶振りされてしまう。
「出灰君は安心して、王道君を主人公にした王道学園物を書いてちょうだい!」
「……禿げる」
テンション低め(脳内ではお喋り)な主人公の運命はいかに?
※重複投稿作品※
文字数 159,853
最終更新日 2025.01.30
登録日 2017.03.11
ギブソン子爵家次女ミーナは、父に呼び出された。姉ルーナの代わりにマクスフェア侯爵家に嫁ぎ、ローガン・マクスフェアから密約書を奪ってこいと言うのだ。
密約書にも、父の出世にも興味はないが、ミーナには秘密主義のマクスフェア侯爵家に潜入したい理由があった。
10年前に実母リリアンナが殺された。リリアンナの顧客名簿にマクスフェアの名がある。もしかしたらマクスフェア家は母の死に関係しているかもしれない。
絶対に犯人を見つけ彼女の仇を取る。その為には何でもする。
だから、奪ってもいいでしょうか?
※R18 閲覧注意
※濃密ドロドロ恋愛ミステリー風
※誤字脱字多いです。適時修正致します。
文字数 83,871
最終更新日 2025.01.30
登録日 2025.01.10
BL短編3つ
あらすじ:
警察と犯罪者――決して交わることのないはずの二人が、運命に導かれるように出会う。
刑事 藤崎直人 は、追い続けていた犯罪者 柊京介 をついに捕らえる。しかし、京介は手錠をかけられながらも余裕の笑みを浮かべ、直人の心を揺さぶる。
「お前が本当に求めてるのは、俺を捕まえることか?」
手錠をすり抜け逃げ去る京介。だが彼は言った。
「次に捕まったら……もう逃げないよ」
残された直人の心には、警察としての使命とは異なる“感情”が芽生え始めていた――。
次に出会うとき、彼らの関係はどう変わるのか。
これは、 追う者と追われる者の禁断の恋 の物語。
あらすじ:
高校時代からライバルとして戦い続けてきた 瀬戸悠真 と 橘颯真。全国大会でしのぎを削った二人は、大学リーグの決勝戦で再び対峙することになる。
激戦の末、試合は颯真の勝利。悔しさを滲ませながらも、悠真は試合後、一人静かに敗北を噛み締めていた。そこへ颯真が現れ、今まで隠していた想いを告げる。
「俺はお前に勝ちたかった。でも本当は、ずっとそばにいたかった」
戸惑いながらも、その真っ直ぐな気持ちを受け止める悠真。試合では負けたが、二人の関係は ライバルから特別な存在へ と変わり始める。
――戦いの果てに、ようやく手に入れた「勝ちたかった相手」への想い。バスケットボールが繋いだ、二人の恋の行方は――。
あらすじ:
明治時代、日本。文明開化の波が押し寄せ、古き良き伝統と新たな価値観が交錯する時代――。新聞記者の 藤村蓮 は、ある雨の夜、謎めいた元幕臣 桐生真之介 と出会う。
真之介の屋敷に招かれた蓮は、彼の知識と品格に惹かれ、次第に心を通わせていく。しかし、二人の穏やかな関係は長くは続かなかった。蓮が政府の機密情報を掴んだことで命を狙われ、真之介は彼を守るため、国外へ逃がす決断をする。
「生きていれば、また必ず」
それから十年後――。再び日本の地を踏んだ蓮は、かつて真之介と訪れた桜並木で、一人の男と再会する。
「お久しぶりですな、蓮殿」
時代が変わっても、変わらぬ想いがそこにあった。
文字数 3,943
最終更新日 2025.01.30
登録日 2025.01.30