ライト文芸小説一覧
先生、ぼくたちは幸福だったのに、異常だったのですか?
周りの身勝手な人たちは、不幸そうなのに正常だったのですか?
世の人々から、可ではなく、不可というレッテルを貼られ、まるで鴉(カフカ)を見るように厭な顔をされる精神病患者たち。
USA帰りの青年精神科医と、その秘書が、総合病院の一角たる精神科病棟で、或いは行く先々で、ボーダーラインの向こう側にいる人々と出会う。
可ではなく、不可をつけられた人たちとどう向き合い、接するのか。
何か事情がありそうな少年秘書と、青年精神科医の一話読みきりシリーズ。
大雑把な春名と、小舅のような仁の前に現れる、今日の患者は……。
※以前、他サイトで掲載していたものです。
※一部、性描写(必要描写です)があります。苦手な方はお気を付けください。
※表紙画:フリーイラストの加工です。
文字数 518,084
最終更新日 2018.08.23
登録日 2017.06.10
とある屋敷で女中として住み込みで働いている「鷹華」は、旦那様が引き取ってきた身寄りのない女の子「葵」の世話をすることになった。葵と仲良くなって幸せに暮らす鷹華だったが、そんな幸せな暮らしを揺るがす事件が起きてしまう……。
文字数 4,659
最終更新日 2018.08.21
登録日 2018.08.21
どこにいっても自己主張できない少年は、いつも放課後になると公園のベンチで一人、ゲームをする毎日を過ごしていた。ある日、そんな彼の定位置は、突然やって来た変な老婆に侵略された。
少年と老婆の14日間の話
【完結】
文字数 35,001
最終更新日 2018.08.21
登録日 2018.07.31
文字数 3,226
最終更新日 2018.08.20
登録日 2018.08.20
私の名前はドリムリーパー。夢を跳ね渡り終わりを齎す者。夢の死神。
これは私、時計仕掛けの女、夢を終わらせる為戦う夢の死神ドリムリーパーが跳ね渡り、終わらせた、様々な夢達の物語。
どんな夢にも終わりはある。それは希望でもあり絶望でもあり、何れにせよそれでも私は、夢を終わらせる。夢らしく奇妙で、けれど、確かにこういう夢を見た者がいるという怪奇なる夢達を。
これらの夢のどれかの要素を、あるいは貴方も見たことがあるのではないかしら?覚えているとしても、覚えていないとしても。
そう。覚えていなくても。夢はいつも貴方達の隣にいる。
数多の夢の内たった四つの、だけど誰にでも訪れうる夢。つまりこの物語もまた、誰にでも訪れうる物語。夢見るように、さあ、どうぞ。
※本作品は夢を主題としている為、唐突な展開や描写の断絶、視点の変換等が発生する幻想的な作風です。ご了承の上ご覧下さい。
文字数 6,102
最終更新日 2018.08.19
登録日 2018.08.19
妖達の世界「日ノ本」
その世界は 一つの権力の中心である黄帝・麒麟を帝に据えた【京】を中心に、北は玄武の【奥州】 、東は青龍の【江戸】、西は白虎の【四國】南は朱雀の【阿蘇】と4つ都市があり、その周りにさまざまな国が連なる世界となっている。
その中、気っ風の良さと行動力、そして風を操る若き青龍将軍収める江戸は 小鉱石川にある 八百万商【細石屋】の住人と、それを取り巻く江戸の妖衆の騒動顛末記、である。
登場人物
【細石屋】住人
★細石屋主人 ・ 漣那美(さざれやあるじ ・ さざなみ)
?歳 雛色の長く波打つ髪を背中の真ん中でゆるりと一つに結い、翡翠色の瞳の美しい若い女人の形をとったモノ。
人か妖か鬼神は不明。着物を粋ににきこなし、紅い羅宇の長煙管を燻らせ、不思議な言葉使いをしている。
★春霞(はるか)
15歳 男 黒髪に碧玉の瞳。細石屋 漣那美の養い子。
この世界にあって大変珍しい「人間」だが、赤子の頃からここに住んでいるためそんな意識はなく、他の妖と生活基準や価値観は一緒、
妖のような攻撃や変化を行う力は持ち合わせていないが、15年ぶりに本人へ返された彼の血脈に寄り添う管狐によって身辺はしっかり守られている。細石屋の小僧のかたわら、飾り職人の真似事も行なっている
★零 (れい)
17歳 男 桜色の髪に橘の瞳の長身痩躯で粋ですれ違い女が振り返るようないい男。
妖ではあるが力の強さや種族は不明。葦原遊郭において随一の花魁「珠月見太夫」に大変見目麗しくよし、と、彼女専属の道中での傘持ちをやっているが、基本的には細石屋の小僧…居候。 飄々とした感じで、女物の反物で設えた着物を着流し、道中用の中が朱色、外が射干玉色をした中朱番傘をさしている。
背中に美しい桜と狗と白狐の彫り物がある。チャキチャキの江戸っ子。
星駒(ほしこま)
13歳 猫又。
空色の瞳に淡い黄金色の髪。
下総国猫の郷の出で、実家は郷長の薬草園。父親は上総下総を統治する猫神。
5男8女の兄妹の中でも1番末の娘だが、1番妖力が高い。白の多い三毛猫で、日の本の猫には珍しい長毛。
猫又治療院 猫仙人である宗龍先生の元に、修行を兼ねて奉公に出されたが本人は大江戸での玉の輿を狙っている…が…
★意図しておかしな喋り口調を使っているキャラがいます
★物書き再開後のごく初期の作品です。 しっちゃかめっちゃかだと思います
文字数 99,452
最終更新日 2018.08.18
登録日 2018.04.28
路上で行き倒れていた主人公は、偶然近くを歩いていた男に拾われる。
男のお陰で平和に過ごし、青年になった主人公は、とある事件に巻き込まれる事になる。
先細りの予感しかしない、著者が温め続けてきた物語 ここに開幕。
文字数 661
最終更新日 2018.08.18
登録日 2018.08.18
虚構少女シナリオコンテスト 応募作品
華のように美しく。鷹のように勇ましく。
そうあれと願われたから、私の名前は『鷹華』
後の世にて『仮想兵器』となる少女・鷹華が、人間であった頃のお話。
文字数 4,390
最終更新日 2018.08.14
登録日 2018.08.14
少年の住む世界は滅びつつあった。その世界で、金持ちや権力者たちは地下都市を築き、そこへ移住した。しかし、移住できなかった者たちは、地上で少ない物資を奪い合いながら生活していた。その過程の中で、少なからぬ人々が命を落として、人口は激減した。そんな地上に暮らしている14歳の双子の兄、ルディ。彼も生きるために他人から物資を奪いながら過ごしていた。彼は眠り続けている妹のエミリーのためにも奮闘し続けるのだった。
文字数 3,445
最終更新日 2018.08.12
登録日 2018.08.12
僕らの命は借り物だ。
僕には命の声が聞こえる。僕にあるのはそれだけで、あとはただの日常だ。
命とは何なのか。いち学生である僕には、何もかもがまだわかっていない。
ただ一つわかるのは、僕の命は僕に関係なく意思があるということだ。
文字数 5,098
最終更新日 2018.08.12
登録日 2018.06.10
誰かに味方するってことは誰かを敵に回すこと。
そんなのは嫌だといくら嘆こうが、裏では誰かが傷ついていたりする。
江坂健二は人生をかけて賭するものを探していた。
それを持っていてそこに向かって真っ直ぐに進んでいる、ように見える野間 雅人を羨ましく思っていた。
傷つけ合うのはとっても悲しいから、みんな悩むし、怒るし、頑張るし諦める。
自分と違う頑張り方をしてる奴なんか見つけちゃうととそいつが悪者だって錯覚に陥ってきたりもする。
車塚 晶 は舐められることを恐れていた。自らの行動に違和感を感じても辞められない。例え誰かを傷つけたとしても。
第一章
車塚晶は、後輩にストーカー被害の相談されていた。健二と雅人の二人は興味本位で晶の跡をつけ、ストーカーと対決しに行くところを…
第二章
高槻 亜衣 にはちょっとエッチな秘密があった。そんな秘密に惹かれた健二と雅人は亜依と友達になるべく身体を張った一芝居をうつが……
文字数 75,634
最終更新日 2018.08.11
登録日 2018.04.17
俺があの日君の手を離さなければ………。
大切な幼馴染みを交通事故で亡くした少年リオはある日サクラの木の下で不思議な声を聞く。その声は幼馴染みと瓜二つ。しかし、彼女は記憶をすっかり失っていて……?
幽霊と少年の甘く切ないラブストーリー。
文字数 11,774
最終更新日 2018.08.08
登録日 2018.08.04
それは物語の約束(バランス)が崩れた状態を表す、存在しない単語。
私達のこれまで読んできた様々な物語、正確にはそれに類似した物語達は、この小説の中で一度、お約束の途絶えた世界を通過します。そこは、何があっても不思議ではない世界…
これから4話、貴方の目は貴方の体を離れて、この不思議なUNEPSIODE=物語ならざる壊れた物語の中に入っていくのです。
(注意・本作品は小説としては論外の出来で、極めて前衛的かつ過激かつ無茶苦茶です。ご了承頂いた上でそれでも尚お読みになりたいという奇特な方はどうかお読みください。また、unbalanceの最後の子音はcでstoryはsから始まる事はご容赦ください)
※「UNEPISODE03 人脳機兵バイドロン」については、ある意味続編とでもいうべき小説【人脳機兵バイドロン対英勇閃奏Vリーナ対破戒神魔ゴッデビロン】が公開されています。もし気になりましたらご覧いただけたら幸いです。
文字数 2,961
最終更新日 2018.08.05
登録日 2018.08.05
人間社会に溶け込み、人を襲う怪物XENO〈ゼノ〉。
しかしそれは世間的には都市伝説の一種と認識されている。
速野梓(26歳)はある日存在を否定していたXENOとそれを討伐する組織「Busters」との戦いに巻き込まれてしまう。
父親から託されたガジェットを駆使し、梓はBustersと共にXENOとの戦いに身を投じていく。
文字数 34,538
最終更新日 2018.08.03
登録日 2018.06.26
物体が物体を通り抜ける確率およそ一京の一京乗分の一。
数字おたくの数学教師がその確率に挑んだ結果……
文字数 20,916
最終更新日 2018.08.03
登録日 2018.08.03
文字数 6,861
最終更新日 2018.07.31
登録日 2018.07.31
I建設会社会長の市田何某は孫を連れて自社主催のイベントに顔を出す。孫には「勝手に一人で遊んでいろ」と言い放つが、遊びたい盛りの彼(5歳児)がそれで納得するはずもなくすっかり拗ねてしまう。頼りない社員、山本を引きつれて祖父の元を離れるがそこで女の子が転んでしまうのを目撃する。それは故意で転ばされたものであり、男の子は怒り心頭で犯人を糾弾するのであった。
文字数 12,710
最終更新日 2018.07.31
登録日 2018.07.31
両親を亡くし、友人もいないそんな主人公 赤桐來は一年ぶりに学校に行くととんでもない事実を告げられることとなる。
文字数 7,368
最終更新日 2018.07.31
登録日 2018.06.24
連載の打ち切りを機に漫画家を諦め、途方に暮れていた俺。やることのないまま、息子とヒーロー番組を見ていた。
文字数 2,372
最終更新日 2018.07.31
登録日 2018.07.31
雪国出身、金なしコネなし学なしの、高卒期間工オトコと中卒准看護師オンナ。就職氷河期・平成不況をしぶとく生きぬく雪ん子コンビのタンデム人生一代記。彼らの目指す目的地はどこに。幸せはそこに。
文字数 27,268
最終更新日 2018.07.31
登録日 2018.06.28
よくある物語の話だ。
偶然知り合った人が不治の病で、最後には悲しい悲しい永遠のお別れ。主人公は泣き崩れて、でもその数日後には立ち直って前を見て歩き出す。そんな、ありふれた感動物語。
何度も小説で読んできた。
そもそもそのジャンルが好きだった。バトル系のド派手な物語や、古文や日本文学のような訳の分からない名作などではなく、ただ泣ける綺麗な物語が好きだった。
僕はあの日、図書館に来ていた。
いつも通り、泣ける本を探そうと思って。
書棚の1つ向こう側。
僕は顔も名前も声も何も知らない女の人の、命が朽ちる時を見た。
死ぬこともなく、老いることもない彼女は、僕より年上なのに、精神年齢は多分僕より少し下。
辛いのに笑顔で、嫌なのに引き受けて、「ごめんなさい」なんて一言も言わなくて、見せる笑顔はまるで幼稚園児のように無邪気で。でも、死の話をすると、真剣になって。色々な表情を持っていた。病室にいるとたくさん話して、息苦しい学校のことも忘れて。唯一の至福の時間だった。
でも、とある夏の日、君は死んだ。
いや、病気が治ったと言うべきか。
治せば死、治さねば永命。ようは不老不死。
治しても治さなくても報われないその病は、とても憎くて、酷いものだった。
最後に君が言っていた。
「いつかまた、あの時のように偶然にも君に会えたりするかな?」
夏が来る。
君がいなくなると同時に風鈴の音がした。
君は、何度目の夏ですか?
文字数 40,505
最終更新日 2018.07.30
登録日 2018.06.16