じんわり小説一覧
ある日、野田洋平のもとに訃報が届いた。幼馴染の親友で、恋敵でもあった男の死を知らせるものだった。まだ、三十五歳である。自分と同様、独身だったことは知っていたが、重篤な病気という話は耳にしていなかった。
彼の心中を思いやったとき、洋平の脳裏にふとある夏の日の記憶が蘇った。
それは、甘酸っぱくもほろ苦い想い出だった。
文字数 164,132
最終更新日 2018.07.31
登録日 2018.07.06
食品工場で働いている「私」にとって、帰宅途中でいきあう野良猫とのふれあいは唯一の癒し。ところがある日、顔見知りの野良猫は姿を消し、かわりに現れたのは自分は猫だと言い張る小太りのおっさんだった――まじめに一生懸命生きている孤独な女性の身に起きた不思議な物語。
文字数 8,126
最終更新日 2018.07.31
登録日 2018.07.31
連載の打ち切りを機に漫画家を諦め、途方に暮れていた俺。やることのないまま、息子とヒーロー番組を見ていた。
文字数 2,372
最終更新日 2018.07.31
登録日 2018.07.31
親友の凛ちゃんが、交通事故に遭った。
凛ちゃんは昏睡状態になり、いつ目が覚めるかも分からない眠りについてしまった。
……わたしのせいだ。
あの日のことを後悔して、悲しみに暮れる日々を過ごしていた。
そんなある日のことだった。
突然、凛ちゃんは幽霊の姿でわたしの前に現れた。
わたしだけにしか見えない、凛ちゃんと過ごす、奇妙な毎日。
だけど、凛ちゃんとの楽しい日々が戻ってきたようで、わたしは浮かれてしまった。
でも、わたしはただ、気が付かないようにしていただけだったんだ。
幽霊の凛ちゃんの身体が、日に日に薄くなっていくのを。
※注意
・百合成分が含まれます
・クール美人×苛められっ子の百合。高校生同士。
・ハッピーエンド。
・以前、別の話で公開していた作品。(現在削除済み)
文字数 8,853
最終更新日 2018.07.30
登録日 2018.07.28
春先に、新居に越してきたふたり。
川沿いの道、いつもすれ違うふたり。
何でもない日常を過ごす人たちの、ありふれた物語。
短編オムニバス集。
※LGBTを想起させる表現があります。
苦手な方はご注意ください。
文字数 11,526
最終更新日 2018.07.30
登録日 2018.07.30
トマス・レインボーは、鍵屋である。
鍵屋というと、鍵をなくしたときに開けたり錠前を作ったりするイメージがあるだろう。しかし、トマス・レインボーは違う。彼にできるのは、鍵を開けさせることだけなのだ。
文字数 4,158
最終更新日 2018.07.29
登録日 2018.07.28
「青年、儂が見えるのか?」
山路浩三は小説家を目指し上京したごく普通の青年。ある日事故に会い、三年間の眠りの末に目覚めたその日から、彼の世界は一変した。聞こえないはずの音が聞こえ、見えるはずのないものが見えるようになってしまった彼は、近所の神社である男と出会う。自らを《天神》と名乗る男に任されたのは、成仏されずに形を変え、此岸に残る《この世ならざる者》を在るべき場所へ還す、《妖萬屋》という仕事だった。
これは、あやかしものが見えるようになってしまった男が織りなす、妖とヒトを紡ぐ、心温まる物語。
文字数 10,697
最終更新日 2018.07.29
登録日 2018.07.07
文字数 2,825
最終更新日 2018.07.28
登録日 2018.07.28
文字数 5,642
最終更新日 2018.07.28
登録日 2018.07.28
文字数 1,175
最終更新日 2018.07.28
登録日 2018.07.28
高校二年生の夏から始まる、主人公の怒涛の日々
いつの間にか転校生が来ていて…
主人公の秘密が明かされる
文字数 12,362
最終更新日 2018.07.27
登録日 2018.06.27
三章完結の短篇です。
作者の創作の読みに関しましては*を付けておりますので参考までに。
「渺か」の読みに関しましては敢えてフリガナを振っておりません。是非辞書を引いてみて下さい。
文字数 962
最終更新日 2018.07.27
登録日 2018.07.26
そう遠くない昔、私だって確かに持っていた。きらきら輝く七色の未来、微笑みかけてくる大好きな人たち。
今、目の前にあるのは、鳴り続けるアラーム音、疲れのとれない自分の顔ー。
既に失ってしまったかもしれない、でも私は覚えている、手に入らなかったもの、どうしても欲しかったも
の。忘れることなんてできやしないんだ。
文字数 4,404
最終更新日 2018.07.27
登録日 2018.07.25
私と同居人、生まれ育った場所も年齢も全く違う二人の登場人物が四年半という月日を同じ屋根の下で過ごし、気づかない間に心が開いていってたストーリーです。
平成最後の夏の思い出を描きました。
情景を想像しながら読んでいただきたいです。
文字数 2,929
最終更新日 2018.07.26
登録日 2018.07.26
余命二年と宣告された高校生、吉田修平。クラスでも目立たない友達もいない残りの人生が二年と言われても何の変化もない生活を送っていた。
そんな修平にクラスの人気者、高田葵は思いを寄せる。
それは修平も同じだった。
けれど余命の事実を周囲に隠すと決めていた修平は葵からの好意を真っ直ぐに受け止めることはできなかった。病気の悪化とともに二人の距離は離れて行く・・・。
嘘をついたことのない地味な男子が初めてついた嘘。
文字数 17,141
最終更新日 2018.07.26
登録日 2018.07.23
目を覚ますと、神様が目の前にいた。
僕に世界をくれると言う。
だったら、僕は願う。
『大切にされたい』と…。
文字数 1,304
最終更新日 2018.07.26
登録日 2018.07.26
これは一組の老夫婦のお話。
妻に先立たれた老人が、死ぬ寸前思い出した、記憶の物語。
大切な人の存在とは。
生きることとは。
心温まる愛の物語をどうかその目で見届けてください。
文字数 3,598
最終更新日 2018.07.25
登録日 2018.07.25
人間と魔人は衝突と和解の歴史をたどっていた。一度は止んだ戦争も数十年後には再び繰り返された。人間と魔人というお互い違った性質を持つ種族の中で、共生と相互尊重は常に不可欠であるにも関わらずそれは常に長続きしないものとなっていた。
主人公クネヒト・アベットは魔界生まれの魔人である。彼は偶然平和の時代に生まれた。クネヒトには幼い頃からの親友がいて彼の名はムーア・カールトン。人間であるが魔界生まれであり心優しい性格の持ち主だった。しかし、平和も長続きせず彼らが十七の時に戦争が始まり、ムーアは人間界へ強制送還された。そしてクネヒトは徴兵され、魔界軍の兵になった。
文字数 5,330
最終更新日 2018.07.25
登録日 2018.07.24
だれにでもある気持ちを
覚えのある気持ちを
思い出すだけで
こころがつぶれそうになる気持ちを
あのきっかけになった気持ちを
ぼんやりと
文字数 117
最終更新日 2018.07.24
登録日 2018.07.23
昨今あまりに増えた異世界転生者を問題視した時空神クロノスは異なる世界の間に関所クロノスゲートを開いた。
違法な転生、不幸な召喚を未然に防ぐ、クロノスゲートのお仕事の様子をご紹介します。
文字数 5,082
最終更新日 2018.07.24
登録日 2018.07.24
あの日、俺は公園のベンチに座り、満天の星空を眺めていた...まだこんなことが起こるとも知らずに。
何か月前(2018年)
最近、南海トラフについてテレビやラジオ、新聞でよく言うようになった。まるで数年前日本最大級の震災以来だ。あの頃俺は10歳は小学5年生、まだ幼かった。何度もおじいちゃんからよく大地震の話を聞いていたが、無邪気だったせいか、当てにせずいつまでも平和な生活があると思っていた。
あの頃は、大阪で住んでいて被害はあまりなかった。ただ出張で福島にいた父さんが亡くなった、その上母親は俺が生まれた当時に男とどっかに消えた。なので、いつも父さんとおじいちゃんだけだった... あの東日本大震災の後、何週間も連絡がなくじいちゃんと一緒に暮らしていて、毎日放課後に電話を待っていた。そんなある日、電話がきて期待しながら出てみると。
「お父さん!元気?大丈夫?」と言ってみると
「あの~江川高尾さんのご家族ですか?死者の特定をしている団体のものなんですけど...」と言い、俺はじいちゃんを呼び、じいちゃんが電話を手に取り話し始めた
じいちゃんは納得したような顔で電話を切り、俺に向いて
「峡...高尾、お父さんはね...死んじゃったんだ...」と言い、俺を抱きしめてくれた。その時、俺は我慢できず大泣きしたのを覚えている。
それからは、じいちゃんに引き取られ、毎日
「強く生きれ!」と言われていたのが記憶に残っている。
それが、記憶に深く刻まれている...
文字数 997
最終更新日 2018.07.24
登録日 2018.07.24
文字数 54,015
最終更新日 2018.07.22
登録日 2018.07.22