SF 青春小説一覧
〈Psychic〉と呼ばれる体内埋め込み式情報通信機器が普及し、誰でも超能力者のような振る舞いができるようになった近未来。
日本国のとある地方都市で、AIによる大規模なサイバーテロが発生した。
現実と仮想世界は次元を超えて融合・連動。世界は超高精細の没入型複合現実、イマーシブMRに支配された。
急激な社会の変化に取り残された者はおぞましくも強靭な怪物となり、大切な存在へ牙を剥く。
その対応に苦慮した日本政府によって町は緊急封鎖、陸の孤島と化してしまった。
それから一年。
作家を志す少女・澪は、自作のSF小説『トワイライト・クライシス』が事件に深く関わっていると知りながら、現実から目を背けひっそりと暮らしていた。
だが、高校進学を機に心境が変化し、澪は作者として解決を誓う。
怪物を倒し、破滅に向かう世界を変えるため、彼女が編み出した方法とは――
「空想科学で理論武装し、想像力にモノを言わせて、現実連動(デジタルツイン)マウントバトルに挑め!」
「ちょっと情報量多すぎてよくわからないんですが」
著者として、主人公として戦い抜き、現実も小説も大団円に導け!
これは、重なる想いと桜が綴る、縁と絆の物語。
文字数 121,391
最終更新日 2025.01.21
登録日 2024.09.02
それは、現代と変わらず、だが優れた科学力によって少しだけ発展した世界。絵本「宇宙のくじら」を信じる少年と少女が「くじら」を目指し、宇宙へと旅に出る。
文字数 226,320
最終更新日 2024.12.30
登録日 2021.09.27
「心臓」を無くした少年と、「心」を無くした少女。
少年は大手企業の御曹司で、将来は一流のファッションデザイナーになることが夢だった。
父親の反発にあいながら、自らの夢を叶えようと家を出て、単身アメリカに渡っていた。
彼には才能があった。
そして、情熱があった。
父親のツテで知り合った大手ファッションメーカーの社長に無理を言って、自らの才能を試そうとしていた。
1年間でいいから、チャレンジさせてほしい。
自分がデザインした服を、ニューヨークで開催されるコンテストで発表させてほしい。
そんな矢先だった。
ストリートギャングに襲われ、心臓に「穴」が空いたのは。
彼はあの日、死ぬ運命だった。
何者でもなかった彼にとって、たった1発の銃弾は、世界を終わらせるには十分だった。
あの日、少年は世界と決別した。
脳死状態になった彼の「情報」を移植する。
世界最高峰の医療施設で、莫大な費用をかけて行われた「生態情報保存プロジェクト」。
その実験対象となった、“青川涼風”という少女の体を、借りるまでは。
文字数 682
最終更新日 2024.12.29
登録日 2024.12.29
本作はSF要素たっぷりのラブコメディです。
20世紀の終わりごろの夏に突如、都内近郊に謎の女性が現れた。
謎の女性〝ナギ〟は24世紀の世界から来た未来人であった。
ナギは20世紀青年〝野比坂 一刻〟と出会い、予測不能のひとつ屋根の下、
二人の奇妙な生活が始まるわけだが…
▽出演者
野比坂 一刻《のびざか かずとき》 本作の主人公。映画や演劇が好きな平凡な大学生。1977年6月2日生まれ。
皆本 雫《みなもと しずく》 一刻の幼なじみ。役者を目指して都内の俳優養成所に通っている。1978年2月6日生まれ。
ナギ/音代 和《おとしろ なぎ》 未来から来た謎の女性。一刻に興味を持って、彼の向かいの住居に越してくる。2286年10月17日生まれ。
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ドラッチ/ガーディアン ナギの保護者兼監視役ドローン
野比坂 隼人《のびざか はやと》 一刻の叔父。喫茶店<mii>経営者。1952年5月11日生まれ。
野比坂 美衣《のびざか みい》 一刻の叔母。夫=隼人が経営する喫茶店では接客を担当。店のマドンナ的存在。1970年3月1日生まれ。
小根山 兼正《こねやま かねまさ》 一刻が通う大学の友人、日本財閥の御曹司。1977年11月15日生まれ。
郷田 剛志《ごうだ つよし》 一刻の友人で、暴力的だが情に厚い一面がある。1977年7月25日生まれ。
桧木 英雄《ひのき ひでお》 一刻の友人兼理解者で、学業優秀、スポーツ万能の優等生。1977年8月24日生まれ。
文字数 92,677
最終更新日 2024.11.23
登録日 2024.08.12
テニスでは試合前にコイントスでサーブの順番を決める。
そのときコインを投げる主審が、選手に問う。
「Head or Tail?(表か、裏か)」
東京五輪で日本勢が目覚ましい活躍をみせ、政府主導のもとスポーツ研究が盛んになった近未来の日本。
テニス界では日本人男女ペアによって初のグランドスラム獲得の偉業が達成され、テニスブームが巻き起こっていた。
主人公、若槻聖(わかつきひじり)は一つ上の幼馴染、素襖春菜(すおうはるな)に誘われテニスを始める。
だが春菜の圧倒的な才能は二人がペアでいることを困難にし、聖は劣等感と“ある出来事”からテニスを辞めてしまう。
時は流れ、プロ選手として活動拠点を海外に移そうとしていた春菜の前に聖が現れる。
「今度こそ、春菜に相応しいペアになる」
そう誓った聖は、誰にも話せなかった“秘密のラケット”の封印を解く。
類稀なる才能と果てしない研鑚を重ね、鬼や怪物が棲まう世界の頂上に挑む者たち
プロの世界に夢と希望を抱き、憧れに向かって日々全力で努力する追う者たち
テニスに生き甲斐を見出し、プロさながらに己の限界を超えるべく戦う者たち
勝利への渇望ゆえ歪んだ執念に憑りつかれ、悪事に手を染めて足掻く者たち
夢を絶たれその道を諦め、それでもなお未だ燻り続ける彷徨う者たち
現在・過去・未来、遍く全ての記憶と事象を網羅した「アカシック・レコード」に選ばれた聖は、
現存する全ての選手の技を自在に操る能力を手に、テニスの世界に身を投じる。
そして聖を中心に、テニスに関わる全ての者たちの未来の可能性が、“撹拌”されてゆく――。
文字数 1,068,525
最終更新日 2024.10.23
登録日 2021.08.12
文字数 8,414
最終更新日 2024.09.30
登録日 2024.09.13
全てが作り替えられた世界、アルビオン
そこは、遺伝子にコードが埋め込まれた人間たちが住む世界であり、現実とは隔絶された区域に該当する世界である
“統一言語”と呼ばれる言語を話し、全てのものが、肉体を持たない。
言い換えれば、その場所は人間が生を受けるまでの空間であり、また、時間であった。
遥か未来、世界は機械に支配され、人間はコンピュータの活動に用いられるデータグラムとして、「夢」を見る役割を担っていた。
遺伝子プログラムと呼ばれるネットワークの中で、人間の持つ生物としての思考回路をインストールし、機械に“学ばせていたのだ”
機械は人間よりも遥かに優れた知能や計算能力を有していたが、唯一、「生」という概念にたどり着くことができずにいた。
生と死、物質と、非物質。
世界を支配するとはどういうことか。
世界に潜む可能性とは何か。
機械王国を統べる主、『プロメテウス』は、一度は滅ぼした人間たちと対話することを試みた。
全ては、生命という時間を手に入れるために。
文字数 2,541
最終更新日 2024.09.15
登録日 2024.09.08
――いつか誰かが罵って言った。連合の防衛白書を丸かじりする非武装保守派の甘い考えを『ストロベリー・アーマメント』と――
星の名とも地域の名とも判然としないスカラボウルと呼ばれる土地では、クラック虫という破裂する虫が辺りをおおって煙を吐き出す虫霧現象により、視界もままならなかった。しかしこのクラック虫と呼ばれる虫がエネルギーとして有効であることがわかると、それを利用した<バグモーティヴ>と名付けられる発動機が開発され、人々の生活全般を支える原動力となっていく。そして主にそれは乗用人型二足歩行メカ<クラックウォーカー>として多く生産されて、この土地のテラフォーミング事業のための開拓推進のシンボルとなっていった。
主人公ウメコはクラックウォーカーを繰って、この土地のエネルギー補給のための虫捕りを労務とする<捕虫労>という身分だ。捕虫労組合に所属する捕虫班<レモンドロップスiii>の班員として、ノルマに明け暮れる毎日だった。
文字数 210,186
最終更新日 2024.09.01
登録日 2021.05.25
約30億年前に存在していた古代の真菌、『ゾーイ』を利用した生物兵器開発プロジェクトが、科学技術振興機構、「ISTC」によって発足されていた。
Zプロジェクトと名付けられたこのプロジェクトで生まれた、「リボソーム変異体」と呼ばれる分子機械(※「リボソーム」とは、数本のRNA分子と50種類ほどのタンパク質からなる巨大なRNA・タンパク複合体である)は、あらゆる生物種の持つ遺伝情報を越えて、細胞壁の「壁」を越えられる遺伝形質の個体変異を無視したアメーバ運動を、連続的に可能にできるメカニズムを提供するに至った。
ゾーイの細胞因子、「ナノ」に寄生された不死川アカリは、10年前のある日を境に。不老不死の肉体を手に入れることになる。
研究所から逃げ出し、やっとの思いで生まれ故郷である旭川市にたどり着いたアカリだったが、彼女は家族に迷惑をかけまいと、ある「友人」の元へと訪ねようとしていた。
友人とは中学時代の元カレであり、“初体験”の相手。
藤堂ツバサ。
訳あって中学時代に別れたきり、彼とは連絡を取っていなかった。
ある組織に追われる身となった彼女は、組織の実態を探ろうとしていた「国際刑事警察委員会(ICPC)」の日本支部の場所を突き止め、自らの存在を抹消しようとするが…
文字数 25,131
最終更新日 2024.08.15
登録日 2024.08.12
〈※ネタバレあり〉
空も飛べないような凡俗な世界でただ一人、主人公の吉谷は特別な能力を持っていた。その能力の名は『好感度指数クローズド愛』。その名の通り、人の好感度を知ることが出来る能力だ。そんな吉谷は世界で自分だけが特別で神様的存在なのだと思っていた。ある日、吉谷のクラスメイトの葵莉奈が能力を開花させる。その能力は対象相手の考えている事が全て分かるという能力だった。自分だけが特別だと思っている吉谷は勿論それを許さない。しかし世界はそんな吉谷の気持ちなんて露知らず、吉谷の目の前には次々と能力者が現れた。対象相手の過去を全て知ることが出来る黒髪美少女の神崎。対象相手の三十分後の未来まで知ることが出来る吉谷の幼馴染の水戸部彩夏。そして能力で自分の体を女に変える事が出来る実は男で同性愛者の宮森麻琴。そんな異能力者な五人は紆余曲折を経て、世界救世部という部活を結成した。世界救世部のモットーは世界を救うために誰でも救う事。そんな世界救世部に初めての依頼が。その依頼内容は浮気調査。そして雛森という依頼人のために世界救世部は雛森の彼氏『フリードリヒ』の浮気を突き止めることにした。だが、その真相は『フリードリヒ』の浮気ではなく依頼主本人、雛森の浮気だった。
その次の日、宮森麻琴が世界救世部のドアをたたく。実は宮森麻琴は世界救世部に入部することが目的だったのではなく、助けを求めるために世界救世部に近づいてきたのだった。そんな宮森の依頼内容は自分のパンツを盗む犯人を突き止めて欲しいというものだ。その盗まれたというパンツは不思議なことに宮森が直にはいている生パンツだった。そんな事が出来るのは異能力者だけだと神崎は確信し、犯人を宮森の彼氏だと言い切る。
数日後、世界救世部は宮森のパンツを盗んだ犯人を突き止めるために宮森のクラスへ張り込みをした。そして世界救世部の異能力者の能力で犯人を暴く事になる。能力の力で宮森の彼氏『杉野谷』が犯人だと確信するも、いかんせん証拠が無い。もうダメかと思ったその時、以前の依頼人の雛森が修羅場の教室へやって来た。犯人である杉野谷と雛森が互いに目を合わせ恥ずかしがる様子を見て、二人が浮気していると推測した。そこから杉野谷はボロを出し、犯人だとバレてしまう。最後には雛森の能力で『杉野谷が宮森から盗んだ全てのパンツ』を爆発させてしまう。そして杉野谷は黒焦げになり、その事件は解決した。
文字数 16,083
最終更新日 2024.07.26
登録日 2024.07.26
高校生の玄田雄司は、とある事故をきっかけに、並行する『セカイ』を俯瞰し、自由に行き来することができる能力を手に入れた!
それ以来、「さあ、青春を謳歌しようぜ!」と誰もが憧れる高校生活を堪能するべく、自由自在に多元世界を渡り歩く生活を送っている。
現役高校生シンガーである幼なじみとの交際、優等生な委員長との甘酸っぱい委員会活動、部活の後輩にして同居人であるツンデレ気味な下級生との日常生活などなど……
興味をひかれるセカイを見つけて、思春期男子が憧れる、とびっきりの青春を送れるなんて、控えめに言っても最ッ高じゃないか!
……などと思っていたのだがーーーーーー。
突然、『全ての多元世界が、たった一つの世界線に統合される』現象が発生して、各世界の《彼女》達全員が同じセカイに現れてしまった!
さらに、部活の先輩からは、唐突に「セカイ統合の動きを阻止しない限り、並行世界は消滅してしまう」と告げられて……。
パラレルワールド(平行世界)を舞台に繰り広げられるSF&学園ラブコメディーが幕を開ける。
※本作品は、自作『初恋リベンジャーズ』をお読みいただくと、さらに楽しめる内容となっています。
文字数 179,533
最終更新日 2024.05.10
登録日 2024.03.01
20XX年。日本には極少数だが、超能力者がいる。
一般市民に危険物として差別される彼らが生きるには、『ナレノハテ』と呼ばれる化け物を倒し続けるしかなかった。
大人になれるかもわからない少年少女の、戦いと苦悩と、青春の始まり。
文字数 28,401
最終更新日 2024.04.09
登録日 2018.11.16
ある高名な予言者が一つの「予言」を書き残して、死んだ。
「滅び」と称したその予言は、一部の人々を惑乱させた。
一組の少年、少女も困惑するが、少年の家に住む居候の老人、玄斎がなだめ、諭す。
「私見では、この予言は当たらぬな」と。
そうして、根拠を求める少年、少女に老人がした説明とは…
文字数 3,090
最終更新日 2024.04.07
登録日 2024.04.07
日本、いや世界で人気を誇るホロボロイドバトル。
プロプレイヤーや配信者、さまざまなコンテンツ展開もされて今やプレイした事がない人はいないと言われるほどである。
アプリケーションや実際にホロットを利用したバトルなど見ない機会がない。
そんななか主人公根尾兎乃は両親がロボットのせいで亡くなったという理由から祖父母にホロボロイドバトルに関わるほぼ全てのことを禁じられていた。
文字数 12,479
最終更新日 2024.01.05
登録日 2023.07.20
西暦2111年。
謎のウィルスが蔓延した世界。
人は体内に埋め込まれたナノマシンによって管理、統制されていた。
通称クラウドシステムと呼ばれるこの「制御プログラム」は、人類の増加による地球環境の悪化によって計画された極秘プロジェクトだった。
全人類へナノマシンを埋め込むために用いられた人工ウィルス「CB」は、脳幹細胞へと侵入し、“自己人格“を破壊する。
人類は「自己」という生物学的にプログラムされた知覚を失ったことで、争いのない平和な世界を手に入れていた。
変化のない生活。
永遠に繰り返される「日常」を。
しかし、ナノマシンの制御プログラムにもバグが存在し、自己人格を取り戻すイレギュラーな人間も存在する。
そういった人間たちによって立ち上げられた組織、『ブルーアーカイブス』は、統制された世界から「自由」を取り戻すため、影から世界をコントロールしている国際組織『ICBM』の破壊を目論んでいた。
自己人格を取り戻しつつあった少年、水崎潤平は、ブルーアーカイブスの隊員、猪本サツキと出会う。
彼らは世界の“日常“を取り戻すため、共に戦うことを決意した。
——その先に待ち受けていたものとは?
文字数 12,917
最終更新日 2023.12.29
登録日 2023.09.17
【これは戦う、近未来のVtuber達の物語……】
20XX年の近未来、全人類は、とある理由により地下に潜伏することになる。
昔日本だった場所の地下にある一つ【地下未来都市 天神】。
そこに住むゲーム大好き少年【白野 無紅(しらの むく)】はネットで知り合った知人【黒野 瑠璃(くろの るり)】と友人の【青井 優(あおい ゆう)】のアドバイスを受けVtuberのオーディションを受けることに。
無紅がVtuberを受ける一番の理由はオーディション事務所【国津アルカディア】が運営していた旧作のVRゲームで一人の天使と出会った事……。そう、無紅はその天使にもう一度会うために国津アルカディアのVtuberになることを決意したのだ。
オーディションの結果は驚いたことになんと合格‼ その結果に素直に喜ぶ無紅。
実はこの事務所、新しいVRゲーム【アルカディアアドベンチャー】のシンガー枠のテスターを探しており、社員の一人である瑠璃が無紅を予め候補選定していたからだったのだ!
候補選定理由は『無紅が無類のゲーム好きであり、その熱意と様々な実績がゲーム業界に貢献している。そして貢献していく』と面接官一同に伝わったこと。更には特殊能力【フィーリングコピー】を持っていたから。
フィーリングコピー。それは、無紅が無意識に良いと思った対象人物の特技をそっくり自分のものにしてしまうというもの。実は無紅は無意識に昔聴いた【天使の歌声】をフィーリングコピーしていたのだった。
また、それとは別に無紅には驚くべき秘密が隠されているのだが、当の本人は気づいていない。
こうして、無紅は高校の学園生活をしながら、Vtuberとして成長しつつ、VRゲーム【アルカディアアドベンチャー】の世界を冒険していくことになるのだが……。
実は、このアルカディアアドベンチャーは、ただのVRオンラインゲームでは無くて……。
近未来地下都市で繰り広げられる、無紅と友人達のVtuber活動兼、思い人である天使を探す、【笑いあり、感動あり、複雑に絡んだ色恋沙汰あり、そして涙あり】の冒険活劇が今スタートする!
※この作品はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。
文字数 200,875
最終更新日 2023.12.24
登録日 2023.04.16
『ゲート』……21世紀も四半世紀を経過しようとしたその頃、世界各地に突如として現れるようになった空間に生ずる大きな黒い穴を人類はこのように呼称するようになった。
そのゲートからは様々なもの、『イレギュラー』が出現するようになった。大別すれば、三種の恐るべき力を持った存在である。これらイレギュラーは世界各地で暴虐の限りを尽くした。戸惑いながらも人類は連携を取りながら、これらの敵性的存在の迎撃に当たった。人類はその為に構築した迎撃体勢組織を『ゲートバスターズ』と呼ぶようになった。
これは日本の北陸地方でゲートバスターズに所属する三人の少年とその仲間たちの物語である。
文字数 100,717
最終更新日 2023.12.16
登録日 2023.09.05
遠い未来、遥かな空。
人間はその肉体を捨て、人工電脳ネットワーク『アマデウス』の住人となっていた。
機械都市セクターの超高層ビル群は、今となっては人間という種族のいない世界である。
コンピュータネットワーク上にアクセス可能となった時代。
人々は有機的な肉体を捨てることで、その個々の情報そのものを電子に変換し、半永久的な寿命を手に入れることに成功していた。
今や「人」と「機械」とを区別する境界は存在していなかった。
時間の流れは統合化され、その活動領域は4次元的な量子領域にまで拡張していた。
「人」とはなにか?
「言葉」とは一体なんだったのか?
電子の海に満たされた粒子と波の彼方で、かつての地上の人々が、——探していたものとは?
文字数 642
最終更新日 2023.10.29
登録日 2023.10.29
辺境の星、ガルドープに住んでいた少女ミトと老婦アリスは、血の繋がっていない者たちだった。
戦争で母を亡くしたミトを引き取ったアリスは、10年間、彼女が独り立ちできるように、「星の子」としての教えを説いていた。
いつか、誰もが星を旅立つ日が来る。
戦争で焼き尽くされる野原が目の前にあっても、私たちはいつか、星と決別する日が来る。
だから畑に野菜や穀物を植えて、雨が降る日を待ちなさい。
アリスは言うのだった。
私たちは誰もが完璧ではないのだと。
「言葉」はいずれ形を失い、銀河星雲の星屑の中に消えていく。
運命の砂時計はすでに落ち始めている。
時間の経過の中で絶えず物事は変化し、昨日まであったものは、流れ星となって消えていく。
ミトは願っていた。
いつか星を旅立つ日が来たとしても、2人で過ごしていた時間が、世界のどこかで残っていくこと。
いずれ星と決別する日が来るとしても、アリスに伝えたかった想いが、——「言葉」が、闇の中に閉ざされてしまわないことを。
文字数 1,410
最終更新日 2023.10.22
登録日 2023.10.22
ある日、冷蔵庫に入れておいたマヨネーズが無くなった。確かに入れておいたはずなのに、どこにも無い。家族全員に問いただすが、誰も知らないと言った。以前、マヨネーズが無くなる「夢」を見たことがある。世界からマヨネーズが無くなる夢。スーパーに行っても無い。コンビニに行っても無い。挙げ句、ネットで調べても売り切れだと書いてあった。その時と全く同じシチュエーションに、私は戸惑う。
近頃、へんな夢ばかり見ていた。亡くなったはずの母親が生き返ったり、自分が「別人」になっていたり、絶版だったはずのコンビニスイーツが復活してたり。それは全部「夢」だと思っていた。でも実際は、違った。
マヨネーズが無くなった日、ある1本のビデオテープが手元に届く。タイトルは「SOS」。ドッペルゲンガーと名乗る少女からの、救難信号だった。
文字数 990
最終更新日 2023.10.08
登録日 2023.10.08
中学時代から豪速球で名を馳せた投手だった橘祐輔(たちばなゆうすけ)は、甲子園出場をかけた県大会の決勝で、まさかの逆転負けを許してしまう。
それ以来、自分の思い通りにプレーができなくなってしまっていた。
『野球を辞める』
そのことを真剣に考えていた矢先、学校に向かう道中だった電車が、脱線事故を起こしてしまう。
祐輔はその事故の影響で、意識不明の重体に陥っていた。
そしてもう一人、電車に同乗していた安藤三夏(あんどうみか)という少女も、頭を強く打ち、目を覚まさなくなっていた。
2人は、子供の頃からの幼なじみだった。
高校では別々の道を歩み、連絡ももう取らなくなっていた。
中学時代の、ある“事件“以来…
目を覚ました三夏は、自分が祐輔の体の中に入っていることに気づく。
病室のベットの上で、眠ったままの「自分」の姿を見ながら、祐輔の意識が遠のいていく気配を感じていた。
子供の頃に交わした約束。
心のうちに秘めた想い。
もう2度と、再会することのなかったはずの2人が、最後の夏に駆けた「夢」とは?
文字数 30,760
最終更新日 2023.10.07
登録日 2023.08.27
大学生の寺山誠治は、退屈な日常からの逃避先として、VRでプレイできる恋愛シミュレーションゲームに没頭する。タイトルは『思い出だけが生きる場所』。このゲームのヒロインである藤島紗華、彼女目当てにイベントをどんどん進めていくのだが、ゲーム内の世界でシナリオにはない異変が起こり始める。
InstagramとTikTokにこの小説の表紙とその描画過程を記録したタイムラプス動画を投稿しているので、良かったらそちらも見てもらえると嬉しいです。よろしくお願いします!
https://www.instagram.com/akito_ayasaki/
https://www.tiktok.com/@akito_ayasaki
文字数 34,977
最終更新日 2023.09.30
登録日 2023.09.21
僕の前に現れたのは、上から目線で喋り方の癖が強い、おかっぱ頭の女の子だった。
そんな彼女には『顔』が無かった。
文字数 10,782
最終更新日 2023.09.11
登録日 2023.09.05
ゲーム開始早々、出会ったお嬢様風の少女と共に「お互いの物理的距離が一定以上離れられない」スキルを取得し、文字通りの「縛りプレイ」を強要されてしまう!
VRMMOの世界で、この呪いのスキルを解くため(そして少女にまつわるクエストを完了させるため)、出会った仲間達との冒険が始まる。
※小説家になろう、カクヨムでも公開しています
文字数 79,163
最終更新日 2023.07.27
登録日 2023.06.20
~今そこにある異世界。少女と旅する異世界遺産~
貴方は異世界の存在を信じますか? 信じるとして、それは別次元? 転生後の世界? パラレルワールド? いいえ、実はもっと近くでリアルにあるかもしれないんです。
それは暗黒物質(ダークマター)の世界。
耳の長い少女アリスと自殺未遂を犯した少年ソラトが共に異世界遺産を旅して、人々と触れ合うハートフルヒューマンドラマ。
これを異世界ファンタジーとみるか、SFとみるかは貴方次第です。
アリスというエルフの様な少女に連れられ、異世界スペクリムに訪れた宙人は見たことも無い絶景、そして異世界の住人達と触れ合うにつれ、次第に生きる意欲を取り戻していく。
そしていつしか宙人は無垢で純粋で明るく笑うアリスに惹かれ初めていく。鏡界を越えた恋物語!
文字数 88,908
最終更新日 2023.03.11
登録日 2023.03.04
文字数 7,918
最終更新日 2023.01.19
登録日 2023.01.19
特に理由もなくただそこにいたという理由で、主人公、仙石龍之介(せんごくりゅうのすけ)は悪の秘密結社、オショクダーによりアゲハチョウ人間に改造されてしまう。
しかし予算の都合上、洗脳手術を免れた彼はアジトの脱出を計る。以後、仮面スケーターとなり、逃げ込んだ喫茶店のマスター斎藤源三郎(さいとうげんざぶろう)や、その他諸々の愉快な仲間たちと共にオショクダーに立ち向かっていく。
文字数 40,835
最終更新日 2022.11.26
登録日 2020.10.03
舞台は少し先の未来。
自分のSNSアカウントをAIに読み込ませる事で
生活のアドバイスをしてくれる人格を作り出すアプリ「MINE」がリリースされることになった。
取り柄もなく、地味な人生を歩んできた主人公、田中太郎はMINEの先行テスターに選ばれ息巻く。
「高校生活をエンジョイするためにも、このチャンスは絶対に逃がさない!」
MINEによって生み出された太郎のアドバイザー「タロウ」と共に
二人三脚でイケてる高校生活を目指していくが・・・。
初めて小説を執筆します。
あたたかく見守って頂けると幸いです。
文字数 6,170
最終更新日 2022.11.23
登録日 2022.11.05
人の感情から生まれる悪意、嫉妬、憎悪、畏怖などから産まれる”妖魔”。
人・モノや場所に執着して集まった”負の集合体”、人が知覚できない異形な存在。
妖怪とも称され、人を惑わし、取り憑き、襲いかかる。
畏怖による信仰によって、神に近い力を持つ妖魔もいる。幸福の感情からも稀に産まれる。
不良中学生・生方宗継【うぶかたむねつぐ】は、類い稀ない身体能力と祖父から習った空手の強さで横浜の不良たちから恐れられていた。そんな彼には、秘密があった。それは・・・幽霊が見えること。この稀有な体質もあって幼いことから気味悪がれていた。
不良の抗争に巻き込まれた生方は、喧嘩の最中に現れた妖魔に襲われてしまう。
絶体絶命の状況へ助けに入ったのは、妖魔と戦い祓う者”陰陽師”だった。
そして陰陽師の素質に目醒める生方とはびこる妖魔と戦う運命がこの日動き出した。
新時代の”不良✖️ダークバトルファンタジー”作品!!
是非気軽にタップしてお試し読みしてみてください!
文字数 3,822
最終更新日 2022.11.16
登録日 2022.11.16
中二病の天津《あまつ》|昂佳《こうか》が出逢ったのは、透明化するスーツを着た22世紀からやって来た緋色の瞳を持つ美少女、|叶愛《のあん》。
2次元の世界から抜け出したような印象の|叶愛《のあん》をすぐに師匠と慕う昂佳だったが、彼女が現れた目的は、昂佳にとって過酷なものだった。
文字数 28,843
最終更新日 2022.09.15
登録日 2022.08.28
地球温暖化が進んでいた地球。ある日宇宙のどこかから異星人「熱食人ヒーティヴォア」がやってきたことで、地球は燃え尽きることなく今年も平凡な冬を満喫できている。
寒さに舌打ちするイマドキの平凡な高校生「ぼく」は、金魚鉢みたいなヘルメットの宇宙服を着こんだ熱食人の「先輩」と映画を観に行くことに。
ファミレスで向かい合う高校生と、金魚鉢頭の宇宙人。
冷めたドリアと灼熱の焼き石が並ぶテーブル。
ちぐはぐな二人が交わすのは、映画の感想に、進路相談に、ルームシェアの話。
これは、いつか星の海の端っこで、地球が凍り付いた堅ゆで卵になってしまうまでの、長い長い先送りの物語。
すこしふしぎな光景をやんわりとお届けする、SF青春短編。
これは2021年に集英社Webマガジンコバルトで募集された「ディストピア飯小説賞」応募作でした。
最終選考には残りましたが、残念ながら入選ならずでした。
ほのぼのお楽しみいただければ幸いです。
文字数 10,037
最終更新日 2022.05.07
登録日 2022.05.07
村上愛子は、行方不明になった父親を探している。
大人達は言う。「忘れなさい」「お母さんが悲しむよ」と。
だがそれで諦められるのなら、『子供』などやっていない。
愛子は夏休みの自由研究を口実に、父親を探すことにした。
仲間は、同級生の香田太一ただ一人。
手がかりは、父親が失踪直前に寄越した「龍を見た」という不可思議なメールのみ。
『まっとう』な探し方なら、大人達が散々やった。だから自分は、御伽噺から手を付ける。
『何か』に導かれるように地域の伝承を調べるうち、徐々に見えてくる龍神伝説と、そのきな臭さ。
果たして、二人の中学生は行方不明事件の真相に辿りつけるのか。辿り着いて良いものなのか。
青春と伝記とSFのごった煮。
※『小説家になろう』樣、『カクヨム』様、『ハーメルン』樣にてマルチ投稿しています。
小説家になろう作品ページ
https://ncode.syosetu.com/n2147hl/
カクヨム作品ページ
https://kakuyomu.jp/works/16816927860121436837
ハーメルン作品ページ
https://syosetu.org/novel/279151/
文字数 2,362
最終更新日 2022.02.08
登録日 2022.02.08