労働小説一覧
9
件
――いつか誰かが罵って言った。連合の防衛白書を丸かじりする非武装保守派の甘い考えを『ストロベリー・アーマメント』と――
星の名とも地域の名とも判然としないスカラボウルと呼ばれる土地では、クラック虫という破裂する虫が辺りをおおって煙を吐き出す虫霧現象により、視界もままならなかった。しかしこのクラック虫と呼ばれる虫がエネルギーとして有効であることがわかると、それを利用した<バグモーティヴ>と名付けられる発動機が開発され、人々の生活全般を支える原動力となっていく。そして主にそれは乗用人型二足歩行メカ<クラックウォーカー>として多く生産されて、この土地のテラフォーミング事業のための開拓推進のシンボルとなっていった。
主人公ウメコはクラックウォーカーを繰って、この土地のエネルギー補給のための虫捕りを労務とする<捕虫労>という身分だ。捕虫労組合に所属する捕虫班<レモンドロップスiii>の班員として、ノルマに明け暮れる毎日だった。
文字数 210,186
最終更新日 2024.09.01
登録日 2021.05.25
元人間、現高級魔族(ダンジョンマスター)。
長年のハードワークから重度の不眠症に陥った探索者=主人公は、それを探索者ギルドには言い出せないまま、ブラック気質な辺境王の勅命を受けて大魔族〈聖海のドリヤーイ〉が管理する王都西側に広がる広域侵略型ダンジョン〈ドリヤーイの戦場〉攻略という大仕事を引き受けてしまう。
最深部でドリヤーイの強力な状態異常全体付与魔法〈聖海の奔流〉を受けた主人公パーティ。僧侶による加護も虚しく、昏睡や精神錯乱に陥ってしまう仲間たち。
なす術なく撃ち斃されていくパーティメンバーを横目に、しかし主人公だけは、どんな精神治療魔法も効かなかった不眠の呪いが解け、久方ぶりの微睡みに独り恍惚とする……。
「余の〈聖海の奔流〉を受けて、こんなに気持ち良さそうな顔をした探索者は初めてだ。……面白い。貴様に人類種との戦いの最前線にある、最も過酷なダンジョンの管理・運営を命じる」
こうして数多くの難関ダンジョンを攻略してきたベテラン探索者は、「王都西側徒歩5分」という過酷な立地の5階建て+地下1階の中規模ダンジョン〈ドリヤーイ・ガルプ〉のダンジョンマスターに任命され、〈魔王〉を目指す──。
文字数 16,329
最終更新日 2024.02.27
登録日 2024.02.24
ある日、小島デザイン研究所に労働基準監督署の調査が入った。サービス残業が発生しているという内部告発に基づく調査だった。
突然の出来事に社内が混乱する。
社長の小島健一が、弟で管理部長を務める浩二に密告者を見つけ出すように指示をした。
浩二は、密告者を見つけるためのやり方が思い浮かばずに頭を悩ませていた。
そんな中、浩二の胸中に、密告者捜しなどに労力を使うのではなく、自分が会社と社員たちとの間に立ち、社員たちの声に耳を傾けながら会社として善処していけばよいのではないかという思いが湧き出てきた。
浩二は、その思いを健一に伝えた。
思いを理解した健一は密告者捜しを止めることを了承したが、新たに社内の管理を強化することを提案してきた。
そのことが、更なる社内の混乱を巻き起こす。
仕事をやり辛くなった社員たちが、密告者のせいでこのような状態になったのだという感情を抱き、互いに懐疑心をぶつけあいながら分裂してしまったのだ。
この状況に危機感を抱いた浩二が、一計を講じた。
社員たちの結束を高めるための仕掛けを実行したのだ。
その仕掛けが功を奏し、社員たちの結束が高まった。
密告者が誰なのかはわからないままだったが、そのことを気に止める空気が払拭されていった。
浩二は、状況が改善したことを健一に報告した。
そこで、浩二は思いもよらない事実を知ることになった。
それは、一連の出来事の構図を根底から覆す事実だった。
文字数 52,705
最終更新日 2022.11.18
登録日 2022.11.18
文字数 9,891
最終更新日 2021.06.17
登録日 2021.06.17
アマノ国第二王子のルーノ。
彼は弱小国であるアマノ国を救うため、大国、マリグナル国へ嫁ぐことに。
期間は、アマノ国が立派に一人立ちできるようになるまで。
ルーノの王妃としての働きに応じて、マリグナル国からアマノ国へ資金が送られる、という仕組みだ。
詳しくは、『序章』を読んでください!
最初はマリグナル国の国王とは仕事上の付き合いだったが、心を通わせていくうちに徐々にルーノの気持ちに変化が生まれて…。
ルーノが男だということは国王には早々にバレます。
その上で、国王はルーノに王妃役をやらせます。
不定期更新になります。
楽しんで読んで頂ければ幸いです。
文字数 29,093
最終更新日 2020.09.12
登録日 2018.08.29
第二次大戦期フランスの哲学者シモーヌ・ヴェイユ(1909−1943)、その行動と思想をたどる。
文字数 27,550
最終更新日 2019.08.07
登録日 2019.06.16
俺には、妹がいる。
血の繋がっていない、義理の妹。
家族は妹以外に、いない。
妹と二人暮しの俺には、守りたいものが多すぎる。
その全てをひとつにまとめると、
それは恐らく、妹のその特殊な日常を、その安全をサポートすること。
ここで言っておくが、俺はロリコンではない。
妹だ。ただの妹だ。
だが、そのただの妹を守る術が俺にはない。
ため息ばかりの日々、そんなある日俺は、生まれてからこの家にいて、1回も入ったことの無い1つの部屋のことを思い出す。その部屋に隠されていた秘密とは?
ペン回しと多少運動神経がいい事しか取り柄がない兄、基本家から出ない義理の妹の下克上が今始まる。
文字数 698
最終更新日 2018.11.04
登録日 2018.11.04
9
件