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現代文学 完結 短編
第一回さいかわ卯月賞応募作品
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小説 192,275 位 / 192,275件 現代文学 8,173 位 / 8,173件
文字数 4,137 最終更新日 2024.04.17 登録日 2024.04.17
スイス、ツェルマット。マッターホルン北壁で墜落した父の背を追い、わたしは草原を駆けてゆく。
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小説 192,275 位 / 192,275件 現代文学 8,173 位 / 8,173件
文字数 2,833 最終更新日 2024.04.17 登録日 2024.04.17
姉の婚礼前夜。弟の寝込みを襲ったのは――? どっちにしても婚姻解消!? 「こんな話、聞いたこともない!」 知略と献身の門出が今始まる――
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小説 192,275 位 / 192,275件 現代文学 8,173 位 / 8,173件
文字数 3,775 最終更新日 2024.04.13 登録日 2024.04.13
ふつうの家に生まれ、ふつうの育ち方をし、しかし19歳になった今、新宿歌舞伎町——その雑居ビルの屋上でハイライトを吸っている。 ハイライトはいい。美味くも不味くもないし、何より略さずに呼ばれるからだ。 これまでに——今すぐお前に使うために暴力を学んだ。売って生計を立てるために情欲を学んだ。与えた苦しみを表現するために計算を学んだ。 じゃあ、今のおれにはどれが相応しいんだ——?
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小説 192,275 位 / 192,275件 現代文学 8,173 位 / 8,173件
文字数 8,171 最終更新日 2024.03.22 登録日 2024.03.20
「わたしはかれを殺し、かれはわたしを救う。これより半年後のことだ」。 誰とも馴れ合わず、無味乾燥なキャンパスライフを送る十九歳の女子大生、朝野聖子。 聖子の計画は遡ること二年前、父親が宴席帰りの列車内で死亡し、鉄道会社が巨額の賠償金を遺族である聖子の母に請求したことに始まる。 それはクリスチャンである聖子の信仰を打ち砕くに十分すぎるほどであった。 神など存在しない。もしくは、驚くほどの怠け者なのだ。 聖子は工学部に入学し、ふつふつとたぎる怒りを込めて成績を上げてゆく。わたしは——ヒトクローンを造る。   神の業を人間の手によって行なえば、神は神ではなくなる。もし反対に神の逆鱗に触れたのちに裁きが下り死したとしても、なんら価値も意味もないこの世に未練など残すまい。これにより神の存在を、その意義を問えよう——そう思っていた。平松高志に心奪われ、なにもかもを絆されるまでは。   当初、平松は聖子の人生に関わるような人種ではなかった。しかし時間をかけて平松の愛情と、大学オーケストラでの友情が凍りついた聖子の心を溶かしてゆく。   平松との愛は、出会ってたった半年間だけの命だった。その愛に今のわたしがあえて名前をつけるなら——「奇跡」だ。   亡くなった平松高志をこの胸に宿し、聖子は死へと近づこうとしていた。
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小説 192,275 位 / 192,275件 現代文学 8,173 位 / 8,173件
文字数 193,243 最終更新日 2024.03.21 登録日 2024.01.25
児童書・童話 完結 ショートショート
――マリオネットの糸を鋏で切る。「これであんたも自由だよ。あたしも、明日の晩には――」
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小説 192,275 位 / 192,275件 児童書・童話 3,615 位 / 3,615件
文字数 1,541 最終更新日 2024.02.26 登録日 2024.02.26
猫を轢いた
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小説 192,275 位 / 192,275件 現代文学 8,173 位 / 8,173件
文字数 2,431 最終更新日 2024.02.19 登録日 2024.02.19
十五歳少年、精神科病院で(そうとは知らずに)恋をする。破れた後で恋だと気づく。どんなに手を尽くしても、もう二度と会えることはないだろう——少年は大人へと成長し、同じ空を見上げること以外に接点はないのだと知る。それが甘いか苦いかは、彼が決めることなのです。
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小説 192,275 位 / 192,275件 恋愛 57,277 位 / 57,277件
文字数 8,055 最終更新日 2024.02.15 登録日 2024.02.13
【海難事故の描写を含みます】 夏休み。営業していなかった祖父母の海の家へ鍵だけ借りて仲間内で泊まり込んでいたわたしたち。早朝のきらめく海へ二人で飛び込んだのほよかったのだが、離岸流に飲まれどんどん沖へと流されるーー!?
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小説 192,275 位 / 192,275件 キャラ文芸 4,785 位 / 4,785件
文字数 5,690 最終更新日 2024.02.09 登録日 2024.02.09
青春 完結 ショートショート
日本剣道形、太刀の形一本目。相上段から斬り合う形だ。打太刀が諸手左上段を構えると、仕太刀のわたしは諸手右上段を構える。斬られてでも、斬る。
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小説 192,275 位 / 192,275件 青春 7,023 位 / 7,023件
文字数 4,103 最終更新日 2024.02.06 登録日 2024.02.06
キャラ文芸 完結 ショートショート
音楽、辞めたいなあ。まあ、辞められたらとっくに辞めてるけどね。
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小説 192,275 位 / 192,275件 キャラ文芸 4,785 位 / 4,785件
文字数 2,840 最終更新日 2024.02.02 登録日 2024.02.02
現代文学 完結 ショートショート

あ、きれいな花――羨ましい。 ――わたしは、仕事帰りに決まって花を一輪だけ買う。
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小説 192,275 位 / 192,275件 現代文学 8,173 位 / 8,173件
文字数 871 最終更新日 2024.02.01 登録日 2024.02.01
現代文学 完結 ショートショート
わたしは冷蔵庫を開けたままうなだれ、火を消すために流しの水を出した。火種の消える音は水道の音でかき消された。わたしとかれには、過去ならいくらでもあるが、一切の未来はないのだ、と断罪するように水が流れた。
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小説 192,275 位 / 192,275件 現代文学 8,173 位 / 8,173件
文字数 2,973 最終更新日 2024.01.29 登録日 2024.01.29
一年じゅう雨が降り続けるこの土地の者は、太陽を見たこともなければその概念も持たない。ある日、その地に女憑物落としが訪れ、「この雨は呪われている」と一喝する。その地の族長ともども雨を上がらせる儀式を執り行う。住民にもいっときは太陽の恩恵もありがたがられたが――。
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小説 192,275 位 / 192,275件 ファンタジー 44,614 位 / 44,614件
文字数 2,823 最終更新日 2024.01.28 登録日 2024.01.28
ライト文芸 完結 ショートショート
あんたへはホルモンを焼くかビールを飲むかしかできない。焼肉をしながらHSPであることを打ち明ける。おかまいなしにホルモンを焼きビールを飲む。
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小説 192,275 位 / 192,275件 ライト文芸 7,630 位 / 7,630件
文字数 4,341 最終更新日 2024.01.26 登録日 2024.01.26
非常事態、発生。総務課長であるわたしは部下を引き連れ事態の収拾に奔走する。——鳴り響くこのヒールは軍靴だ。有事に際し対処行動をとる、軍靴。——あなたはヒールで思い切り足を踏みにじられたことがありますか?
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小説 192,275 位 / 192,275件 経済・企業 318 位 / 318件
文字数 6,462 最終更新日 2024.01.26 登録日 2024.01.25
何なんだ、この世界は――この世界は、おかしい。 ファンタジックガテン系異世界予定調和肉体労働が今、始まる。
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小説 192,275 位 / 192,275件 ファンタジー 44,614 位 / 44,614件
文字数 2,753 最終更新日 2024.01.25 登録日 2024.01.25
ライト文芸 完結 ショートショート
―――口さみしい、ってそういう意味の?  喉元の汗が胸に伝い下りて、右か左かに流れる。まあ、おそらくはその間だろうけど。
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小説 192,275 位 / 192,275件 ライト文芸 7,630 位 / 7,630件
文字数 3,259 最終更新日 2024.01.25 登録日 2024.01.25
現代文学 完結 ショートショート
 老いてなお忘れないもの、忘れてはならないものを覚えていてくれたのは、きっと二人にしか分からないもの——それをひとは愛という——が、今も息づいているから。そのことに気づけたわたしたちは、しあわせ者なのかもしれません。
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小説 192,275 位 / 192,275件 現代文学 8,173 位 / 8,173件
文字数 1,189 最終更新日 2024.01.25 登録日 2024.01.25
現代文学 完結 ショートショート
おかえり、っていってくれる場所はまだありますか。「おかえり」っていってくれるひとはまだいますか。だれも自分におかえりをいってくれない、ほっと一息だってつけさせてくれない、だれも、だれも自分のことを大切にしてくれない。みんな——みんなそう、だれも、あなたのことを大事にしてくれない。 この短いお話を読んでみてください。誰かの声に似た「おかえり」を、部屋にいい置いてから外出するようになるかもしれません。
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小説 192,275 位 / 192,275件 現代文学 8,173 位 / 8,173件
文字数 1,981 最終更新日 2024.01.25 登録日 2024.01.25
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