家族小説一覧
突如めまいに襲われたその男は、気が付けば一枚の紙を握りしめ、草原に倒れていた。
その男は周囲を見渡し、今までアパートにいたはずなのにと首をかしげる。そしてわけも分からないこの状況の打開、そのヒントを求めて手に握った紙を広げてみた。
古く、茶ぼけたボロボロの紙はもろく、今にも崩れ落ちそうで、当然、中に書いている文字もわずかにしか読み取れなかった。
苦心しながらも、どこか見覚えのあるその紙面から男が読み取った情報は
「これは・・・、テーブルトークRPGの自キャラのステータス表か」
学生時代、男が熱心に取り組んでいた活動対面の会話式ロールプレイングゲーム、TRPGで愛用していた自分のキャラクターの名前がそこには掲載されていた。
「アーノルド。これまた懐かしい名前だ。職業は、第一が聖騎士で・・・、後は全く読めないな」
そうやって自分の状況を把握しようとしてた彼の脳内に、何かが転がる音が響いた。
それが二度起こり、静まった所で彼は立ち上がる。
「よく分からん。だが、前に進むべきだろう。前は、きっとこっちだ」
まるで何者かに背中を後押しされたように、その男、アーノルドは目印のない草原を歩き出す。
さて、彼の行く末はいかに。
文字数 361,912
最終更新日 2018.05.04
登録日 2017.12.03
ぼく、スライム。
今日も床にとろんとろんとろん。
立たせようとしたって無駄なのさ。
だって、ぼくは今、スライムだから。
ベリーズカフェでも公開中です。
文字数 364
最終更新日 2018.04.28
登録日 2018.04.28
どうしよう、と思っていると、お母さんが「早苗」と呼んだ。私は顔を上げた。
親の離婚を聞いた女の子とその同級生の話。よくあるような家庭問題を暖かなラストにすることを目指しました。
暗い話ではありません。爽やかめ。
※この作品はカクヨム、小説家になろうでも掲載しています。
文字数 4,269
最終更新日 2018.04.20
登録日 2018.04.20
とある辺鄙なところにある「菊村呉服店」にやってくる客と、店長の秀龍とのやり取りを描いたもの。
あまり劇的な展開ではなく、セリフの中に、問題が見え隠れしたり、その答えが入っていたりするタイプのものです。文体はですます調。
戦闘的な物を求めている方にはまず向きませんが、着物について小説という物を一度書いてみたかったので、制作してみました。
着物の専門用語が多数出ますが、わからないことが出ましたら、お気軽に質問してください。
お待ちしています。
文字数 29,018
最終更新日 2018.04.16
登録日 2018.04.05
幼少時の記憶を持たない16歳の娘レラは、意地悪な養母と二人の義姉にこき使われ、裏の顔である暗殺業までも手伝わされていた。黙って従っていたレラだったが、とある暗殺現場での養母の様子に疑問を抱き、その背景を探り始める。それが自身の失った過去と向きあうことになるとも知らずに。
昔々あるところにあったかもしれない物語。御伽雑子(おとぎぞうし)の始まり始まり。
2017年執筆。2018年改稿。
小説投稿サイト『小説家になろう』にて同時掲載中。
文字数 74,448
最終更新日 2018.04.15
登録日 2018.04.05
永正十三年七月十日の暮れ、志保は伊勢軍と三浦軍が最後の戦いに入った陣を離れた。
住まいである小田原城への道を、荒木兵庫頭と共に馬で駆けること四日、しかし彼女は、そのまま城へは戻らなかったのである。
(たれかに、許して欲しい)
祖父の側から離れてみると、ただ無性に「許し」が欲しくなる。兵庫頭のみを無理に小田原城へ行かせ、救いを求めて彼女は箱根権現へ馬を走らせた。その背から滑り降りるように地面へ力なく降り立ち、よろめくように石段を上った華奢な両足は、ようやく「身近な人間が死んだ」ということが実感として湧き上がってきて、
「しょう様」
「八重…。市右衛門は、のう」
境内の木陰に佇んでいた乳姉妹の姿に直面して限りなく震えている。普段ならば当たり前のようにしてその隣にあったもう一人の友の影は、今はもう無いのだ。
周りの木々から、蝉の大合唱が聞こえる中、額からはじっとりと汗が滲み出ているのに、手足の先はしんしんと冷えていく。
「お味方の勝利は間違いないとか…おめでとう存じまする」
乳姉妹が慇懃に地面に膝を着き、頭を下げるのを見ながら、志保はただその両手を握り締めることしか出来なかった。 彼女は『北条』二代目、新九郎氏綱の娘であり、永正元年(一五0四)小田原で生まれた。同腹の弟に『三代目』千代丸(後の氏康)がいる。後に古河公方足利晴氏の継室(後添い)となり、これより三十年の後、僧門に入って芳春院と号するに至る。
先日投稿した、母の小説「蒼天の雲」の別バージョンのファイルが見付かったのでアップします。
文字数 131,116
最終更新日 2018.04.15
登録日 2018.04.10
同級生の絵美・綾香・麻巳子。
29歳になった3人は相談のすえ、街コンに行くことにする。
そこから始まった三者三様の恋愛模様を描きます。
幸せってなんでしょうね。
※ この作品は小説家になろうからの転記です。
文字数 54,306
最終更新日 2018.04.12
登録日 2018.03.25
仕事と育児に疲れていた凉子は、公園で途方に暮れていた。鼻水を流しながら泣いているところに、不思議な雰囲気を持った女性が慰めにくる。
宗教かっ!と、警戒する凉子の手を引き、目の前のマンションにさそい、
なにもない部屋のキッチンから、
調味料を運びだすと、ブラックカードで豪快に、食材を買い、ふるまい、作りおきまでして、帰っていった。
ボーゼンとした凉子だったが、お礼をしていない事に気づく。
仕事が片付かず、3日後にケーキを買い訪ねると、下の公園にいた彼女が行きなり倒れてしまう。
今度は看病する私に、ぽつぽつと、語られる身の上。
元気になった彼女に、料理や子ども遊び相手を手伝ってもらい、凉子もだいぶ楽になった。
しかし、凉子の旦那とは犬猿の仲で、娘がいなければ口を聞こうともしない。
女を泣かす男が大嫌いだそうで、社交辞令のひとつも言わないし、キツイ一言で旦那を、涙目にする。
ちょっといいきみだ!。
少しだけ変わった彼女、karaさんと私の、友情の物語。
文字数 592
最終更新日 2018.04.04
登録日 2018.04.04
「日々是好日、希望が丘駅前商店街-神神飯店エソ、オソオセヨ(にいらっしゃい)」のバイト君、岸本大介(ダイサク)視点の物語です。
なので、この作品も「政治家の嫁は秘書様」の鏡野悠宇様より了承頂いて書いているコラボ作品です。
ダイサクこと岸本大介はその名前を理由に喫茶店のバイトを断られてしまう。その代わりにと紹介されたのが、「本格中華菜館神神飯店」。
ダイサクが神神飯店の面々に振り回されて変わっていく成長? の記録。
他にコラボしている作品
・『桃と料理人』http://ncode.syosetu.com/n9554cb/
・『青いヤツと特別国家公務員 - 希望が丘駅前商店街 -』http://ncode.syosetu.com/n5361cb/
・『希望が丘駅前商店街~透明人間の憂鬱~』https://www.alphapolis.co.jp/novel/265100205/427152271
・『希望が丘駅前商店街 ―姉さん。篠宮酒店は、今日も平常運転です。―』https://www.alphapolis.co.jp/novel/172101828/491152376
・『希望が丘駅前商店街 in 『居酒屋とうてつ』とその周辺の人々 』
https://www.alphapolis.co.jp/novel/274274583/188152339
・『希望が丘駅前商店街~看板娘は招き猫?喫茶トムトム元気に開店中~』https://ncode.syosetu.com/n7423cb/
・『Blue Mallowへようこそ~希望が丘駅前商店街』https://ncode.syosetu.com/n2519cc/
文字数 12,120
最終更新日 2018.04.02
登録日 2017.12.07
マーくんはどっちが好きなの!?
二卵性の似てない双子。蘭と蕾。
蕾は快活で明るい高校生。
蘭は大人しくて勉強のできる優等生。
それぞれに良さを持ちながらも、互いを意識するライバル。
同居する血の繋がらない兄「マーくん」に女として、意識してもらいたい。
血が繋がっているからこそ。双子だからこその苦悩に揺れる蘭と蕾。
恋愛と青春の葛藤を描くドラマ。
*2章で完結します(ほぼ蕾目線で進みますが、途中蘭目線が少し入ります)
文字数 119,382
最終更新日 2018.03.30
登録日 2018.03.04
田坂結衣は夢見がちな母親達につきあわされ、殆ど接触のなかった年上の幼馴染、富沢孝之とお見合いをすることになってしまったが。実は二人はお見合いの前に、とんだ再会を果たしていた…。
田坂家の姉妹と、富沢家の兄弟が微妙に絡む、二家族の恋愛? 結婚? のストーリー。
*「バツイチの恋」の関連作です。
文字数 55,371
最終更新日 2018.03.26
登録日 2017.11.06
文字数 4,537
最終更新日 2018.03.25
登録日 2018.03.05
廃人寸前のおっさんライターは異世界転移しないで仕事する 中七七三氏
https://www.alphapolis.co.jp/novel/498151074/178166498
こちらのエッセイに刺激されて、精神科医の斉藤学氏(さとるっち)の家族機能研究所のコミュ二ティにいた三十代の頃の話など書きます。
http://www.iff.co.jp/index.html
幼児虐待から来るアダルトチルドレンとかの話ですが、狂気に自覚があるうちはまだ大丈夫かと思う。
超訳「心的外傷と回復」(この本、書棚にあるけどお勧めよ)
http://vchi.jp/natural/empowerment-and-reconnect/
文字数 37,367
最終更新日 2018.03.24
登録日 2018.02.25
私には、仲間がいる。
名前はぼんぼん。
ぼんぼんは、普通の人とは少し違う。
だからこそ個性的に生きられると、彼女は笑う。
そう。何でも解釈次第なのだ。
ぼんぼんの奮闘を余すところなく綴った
涙あり、笑いありの日常エッセイ!
文字数 322
最終更新日 2018.03.22
登録日 2018.03.22
PN 之
彩の誕生日の前日、お盆帰省の最終日、彩は父と花火に出かける。しかしそれは楽しいだけの思い出だけでなく、父との別れを表していた。
占いツクール様、エヴリスタ様に「ゆうな」という名前で投稿させていただいている「さよならの代わりの音を線香花火は知っている。」のボツ案です。良かったら両方読んでください。
文字数 3,430
最終更新日 2018.03.20
登録日 2018.03.20
両親の愛情はすべて妹に注がれ、厳しい祖母に育てられた美雪。祖母の秘書兼付き人として社交界に出入りしていた美雪は、高遠から「娘には愛情を注いでくれる母親が必要だから」と契約結婚を持ちかけられる。家族の愛に恵まれなかった女と愛情の必要な子ども、最愛の女性を亡くした男の話。
文字数 35,827
最終更新日 2018.03.17
登録日 2016.05.02
4月になって、やっと同じ高校に通えると大喜びの葵と樹。
周囲の幼馴染たちを巻き込んで、遊んだり遊んだり遊んだり勉強したりしなかったりの学園ラブコメ
小説家になろう https://ncode.syosetu.com/n4645ep/
カクヨム https://kakuyomu.jp/works/1177354054885272299/episodes/1177354054885296354
文字数 8,907
最終更新日 2018.03.16
登録日 2018.03.02
母親の再婚により、住み慣れた街を離れ新しい街に移った涼子。慌ただしかった生活も落ち着いた頃から、自分に対する義父信也の行動が段々と怖くなり、信也がくると部屋へと逃げ込むようになる。なにも知らない秀美は、信也に相談すると···
文字数 5,477
最終更新日 2018.03.08
登録日 2018.03.08
「パンツ売ります」--小藪亜子は、お小遣いに毎月困っていた。バイト先によく来るお客さんに、ひょんな事を頼まれ秘密のアルバイトをしていく内に···
文字数 29,321
最終更新日 2018.03.03
登録日 2018.03.02
文字数 5,137
最終更新日 2018.03.01
登録日 2018.03.01
文字数 5,776
最終更新日 2018.02.25
登録日 2018.02.25
魔法も魔物も存在する世界でひたすら生きた男の話。
ある小さな村で産まれた男の子は何を願ってこの世界で生きていくのか…のんびりしてたいのに戦闘に突っ込んでいく。
えー、初めてですけど頑張って書いていくのでよろしくお願いします。
文字数 5,023
最終更新日 2018.02.21
登録日 2018.02.21
11月の始まり。
秋の紅葉が終わりを迎え、次の季節に移り始めたその日。生まれつき目が見えない青年は素敵なものに出会う。
彼は生まれて20年間、光を見たことがなかった。見ることが出来なかった。
生きることを諦めているわけではない。かといって目標を持って生きているわけでもないので、ただただ惰性に生きるしかなかった。
苦しみの方が多い人生の中で見つけた暖かな光。それは…
文字数 9,316
最終更新日 2018.02.20
登録日 2017.11.17
世に氾濫している星占い。あたしはそれを信じない。
一見些細な話なんだけど、たぶん真面目に検証するとこのうちそれなりに問題があると思う。
そしてカテゴリは相変わらず分からない。
文字数 916
最終更新日 2018.02.07
登録日 2018.02.07
家族に殺された桜
生まれ変わった先は生前好きで読んでいた小説と全く同じ場所
其処は・・・・
精霊と共存する国レイシア
代々軍の指揮官をして来たレイツィア公爵家に生まれたクローディアは誰もが忌み嫌う闇の精霊王の加護を受けていた。
其のせいで幼い頃から周囲は彼女を恐れ、家族も彼女の扱いに困っていた。
小説ではクローディアは光の精霊王の加護を受けるアメリア男爵令嬢に危害を加えたとして今までずっと戦争をして来た国と平和条約を結ぶ為な人質として嫁がされ最終的にレイシアは此れを一方的に反故
人質とされていたクローディアは役目を終え嫁いだ先の国の者の手によって殺害される。
前世の記憶を持っているおかげでクローディアの哀れな末路を知っている桜は新たに転生したクローディアとしての人生で此れを回避できるのか!?
文字数 155,264
最終更新日 2018.02.01
登録日 2017.07.03
私は昔から母も父も嫌いだった。高校を卒業して実家から離れた市での就職をし、一年がたった頃、母が倒れた???
文字数 40,435
最終更新日 2018.01.25
登録日 2018.01.22
はじめまして、ぴんぺと申します。
以前から執筆に興味があり、この度挑戦してみることにしました。
さて、僕の処女作の紹介に移らせていただきます。
主人公の荒木康二(あらきこうじ)は塾講師を生業としているフツーの男
妻の沙奈(さな)とはこれまたフツーの生活を送っています。
そんなある日、2人は思いもよらない事件に巻き込まれてしまいます。その事件によりあらわになる2人の秘密…
紹介はこの辺にしますね
上にも書きましたが初めて取り組む作品なので見苦しい点が多々あると思います。
でも、最後まで読んでいただけるとうれしいです。
皆さんのご指導ご指摘よろしくお願いします
あ、そうだ
僕、WEARでコーディネート投稿してます。
よかったらそちらも遊びに来てください^^
「ぴんぺ」で検索です^^
文字数 5,170
最終更新日 2018.01.19
登録日 2018.01.16