「かに」の検索結果
全体で9,303件見つかりました。
カクヨムにも投稿しています。
いつからか、学校は学び舎ではなくなってしまった。
宇宙から飛来したとまことしやかにニュースなどで噂される怪物たちから逃れる避難所として機能していた。
自衛隊が派遣され、日夜問わず襲い来る怪物と戦っていた。
最後の方は民間人も必死に銃のを撃っていた。負傷者や死者は日ごとに増えていく。
私は必死に自分の子を探していた。
※即興小説トレーニングで書いたものです。お題:傷だらけの小雨 必須要素:学校使用不可 制限時間:15分
文字数 840
最終更新日 2022.05.19
登録日 2022.05.19
設定編はこちらで:https://www.alphapolis.co.jp/novel/712272090/177810011
その男は暗く黒くどこまでも深く染め上げられた外套に身体をすっぽり隠していた。
頭巾から見え隠れする双眸の瞳もやはり黒曜石のように黒く、左腕の鱗籠手は黒鋼で背中の両手剣の刀身、柄、全てが黒鋼だ。
幾重もの剣戟のなか白刃を受け流し叩き返してきた籠手。その傷跡は死合う相手に幾度も死を呼び込んだことを伺わせた。槍襖を食い破るよりも多く首を跳ねたであろう黒鋼の大剣は切先から柄まで鋭く、黒光の珠が滑り落ちた。
世界はあまりにも曖昧で境界線が朧げとなった。
リードランを放浪するアッシュ・グラントは空を眺めそんなことを考えた。
今日この日を迎えるまでの出来事がそう思わせたのだ。それは昨日のことでもあったし、気が遠くなるほど昔の話でもあった。アッシュ・グラントの名を含む英雄譚は幾つかあったが、その始まりは百年以上も前になる。だから決定的にコレがといえる譚はなかった。いやどちらかと云えば、それを考えることが面倒だったのかもしれない。ただ漠然と曖昧さと朧げさを頭の片隅に置いておければ良かった。
今は行方をくらました友を探しダフロイトへ到着をしたばかりだ。
そちらに力を注ぐべきなのだ。
だから息を大きく吸い込み、アッシュ・グラントはダフロイトの南大門を静かにくぐった。
※この小説はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。
※本編は文字数が多いので本当にお時間あるときに是非。
※本作は、残酷描写|暴力描写|性描写 がございます。
これらが苦手な方はお気をつけください。
登録日 2023.12.09
中学時代にチームを全国大会準優勝に導き、世代随一のバスケットボール選手として将来を嘱望される存在だった大石佑太。しかし何故かその全国の決勝以来バスケットボールの世界からは身を引き、明成高校に進学後も部活には入らず仲間たちと気ままな生活を謳歌していた。
明成高校の同じ新入生で男子バスケ部マネージャーの鈴村未央は、そんな佑太を根気強くバスケ部に勧誘する。男子バスケ部は今年中に全国大会に出場出来ねば廃部になることが決まっており、戦力の補強が急務だった。父・兄ともに明成バスケ部のOBである未央は、何とか男子バスケ部を守ろうと必死だった。
しかし佑太は、度重なる未央の誘いを頑なに断る。そして次第に、佑太が心に抱える傷が明らかになっていく。
文字数 36,105
最終更新日 2018.11.12
登録日 2018.11.04
「この世界のどこかにいる、僕のアリスへ」
現代日本で普通に暮らしていたはずの鮫島 明日香が目を覚ますと、そこは不思議の国のアリスをモチーフに作られた異世界だった。
性違和を持つ明日香にこの世界で与えられた配役は、最強でありながら幾度となく村人に屠られてきたジャバウォック。殺されるだけの化け物として生きることを強いられると同時に、彼女は男性として、自分らしい自分として生きて行くことを選択した。
この世界は眠れるアリスの夢。アリスが目覚めたら終わってしまう。安定しない不思議の国で生きることを幸福とする眠り鼠、現実に帰ることを正義とする三月兎は冷戦状態。記憶を失くした孤独を恐れる帽子屋。執拗に追いかけて来る最弱無敗の村人。どこかへ消えた白兎。愛に飢えたチェシャ猫。各々が各々の目的のためにアリスを探し、世界の真相へと迫る。
これは世界のどこかで迷子になっているアリスへ贈る、ジャバウォックの子守唄。
文字数 507,704
最終更新日 2023.09.19
登録日 2022.08.29
僕が密かに『硝子の街』と呼んでいる、一つのゴーストタウンがある。そこは鏡の中の世界のように、そして、生命を吸い取られた屍の廃墟のように、ひっそりと世界の最果てで、呼吸をしていた。その微かな呼吸音を、僕は聞き取ることができた。その静寂に佇んだ時、僕は心の底から、その街を愛することができるような気がした。
文字数 1,140
最終更新日 2017.03.21
登録日 2017.03.21
幼い頃から白馬の王子様に憧れていた女の子相馬里奈は大学を卒業した後乗馬クラブのインストラクターとして働いていた。
しかしある日交通事故で死亡してしまう。
転生した先は夢にまで見た中世ヨーロッパ風のファンタジーな世界。
しかし女神様の勘違いによって人間ではなく馬に転生してしまっていた。
しかもそこは人間と馬がほとんど関わりを持っておらず、乗馬という概念自体が存在しない世界だった。
異世界に転生して数日後、魔物に襲われた王子様を助けた事がきっかけで里奈は王宮に飼われる事となった。
その時里奈の前に勘違いに気付いた女神様が現れ、里奈は夜の間だけ人間の姿になれるようにして貰う。
一方王子様は馬の姿の里奈に乗った事ですっかり乗馬に嵌ってしまった。
向上心溢れる王子様の姿を見た里奈は、この世界に乗馬の文化を普及させる事を考える。
乗馬を通して少しずつ惹かれ合っていく里奈と王子様だったが、同じく王子様を狙っていた公爵令嬢が里奈の前に立ちはだかる。
人の恋路を邪魔する奴は馬に蹴られて何とやら。
※小説家になろうにも投稿をしています。
文字数 50,903
最終更新日 2021.07.11
登録日 2021.07.09
「--…あきらちゃん、わたしの大事な大事な友だち。これからもずっと」
----私にそう言った女の子は、鏡のなかにいた。
※ ※ ※
「お嬢様が…っ! お嬢様がー!!!」
「な、な…」
いつも通り目覚めた私は、
「…どこ、ここ」
部屋をぐるりと見渡して血の気が引く。
バカデカイベッド。
高い天井。
まったく知らない部屋にいた!
※ ※ ※
銀色の髪の男が私に聞く。
「----おまえ、何者だ?」
「目的はアリス様の力か。こんなちんちくりんに彼女の身体を乗っ取れるほどの力があるとは俄に信じがたいけど…、まあ、話は引き摺り出してからだな」
違うよ! そんなこと考えてないし!
※ ※ ※
鏡に映った呆然とした表情のアリスが私を見返している。
…もしかして。
「私がアリスになってる!?」
※ ※ ※
「正体が露見しないよう大人しくしていろ。…首と胴体を離したくないなら」
…私、もしかしてとんでもない状況に立たされているじゃないの…?
「お前、名前は?」
「あきら…真澄あきら」
鏡に映っているのは間違いなくアリスで、私じゃない。
※ ※ ※
「…ん?」
本のページの間に何か挟まってる?
パラパラと捲ると、ぽろっとページのすき間から落ちるものがあった。
床に落ちたそれがきらりと光る。
「その…破片は…」
※ ※ ※
「『魔宝石、消え去る刻大いなる厄災訪れん。救世主、遥か時空の彼方より来たりて、魔導書を手に、これを直し、厄災を阻止せん』」
「さっきもそれ言ってたよね。それは何なの?」
「この国に昔から伝わっている予言の言葉だ。歴史学をかじった者なら誰でも知っている」
「へぇ〜」
古文が苦手なだけに我ながらアホみたいな反応しか返せない。
「随分と呑気な反応だけど」こめかみを押さえたフィンが続ける。
「いいか、これはお前のことを救世主だと言っているんだぞ」
「は…え、救世主!? 何かの間違いでしょ!?」
※ ※ ※
「魔宝石を元に戻し厄災を阻んだ救世主は、その後再び遥か彼方の時空の向こうへ去ったと言われている」
「まさか…」
「つまり、魔宝石を元に戻さなければお前は元いた世界に還れない、ということだな」
「は、はあー!?」
「これからよろしく頼むよ。救世主様?」
よろしくしたくないよ!!
文字数 12,101
最終更新日 2024.09.23
登録日 2023.09.24
琴音に密かに思いを寄せる同心の犬塚。
でも犬塚は知らない。琴音こそ自分が日夜追いかけまわしている義賊ネコ娘だとは。
そして、江戸を騒がすもう一人の宿敵ネズミ小僧がネコ娘と手を組んだ。
正義か悪か、奇妙な縁で結ばれた三人の爽快時代活劇。
カクヨムで公開中のショートショート「夜を舞う」のキャラクターたちを心情豊かに肉付けした短編になります。
文字数 13,637
最終更新日 2022.06.03
登録日 2022.05.31
走ることが大好きな向風アメは、駅伝部を立ち上げることとなる。初心者?揃いの駅伝部は走る楽しさやそれぞれの走る理由に気付いていく。片田舎の学校で、のんびりした様子だが、静かに闘志の火種が着きつつあった。
文字数 11,195
最終更新日 2022.07.06
登録日 2022.06.27
男性7人グループのアイドルの日常を描く。7人のうち、一番年下のレイジは、メンバーみんなから可愛がられている。そのレイジには、密かに好きな人が・・・。表舞台は一切無し。芸能界の裏側のみ描く。1話ごとに視点を変えて描く、画期的なBLストーリー。
文字数 18,926
最終更新日 2022.10.25
登録日 2022.10.24
王太子様はちょっとお馬鹿で素直な子が好きだと言うので、そんなふりを続けていました。
王太子様の婚約者である令嬢は、素晴らしい王妃になれる素質はありそうだけど、王太子様に気に入られる努力はしていない様子。
私でなくても、誰かに取られるのなんて時間の問題でした。
私は順調に王太子様に気に入られていき、ついにプロポーズされました。
ですが、少しおかしなことが起こりました。王太子の婚約者である令嬢の様子が変わったのです。まるで別人のように。
文字数 27,027
最終更新日 2024.04.19
登録日 2024.02.13
人間が直接的に関わる命題というのは自分の価値であろう。価値の創造美を発達させてきた私たちの社会は未知なことに未知となった。自分の価値を絶対視して何かに抗うことはいかに愚かであろうか。自由の認識を変えよう。私たちの自由とは何か。運命の中に流れる私たちはどのように自由を行使して行為性を考えるべきか。未知なもののために考えその答えを一人一人が出すことが世界に呼応する生き方ではないか。 流草
文字数 6,605
最終更新日 2016.01.09
登録日 2016.01.09
私は男爵令嬢のノワール・アルティ。
「ちょっと金持ちの平民」くらいの財力しかないのに、腐っても貴族なので無駄なパーティーにたくさん招かれてしまいます。
だから、「ちょっと金持ちの平民」よりはるかに貧乏暮しです。
明日の生活はどうなることやら。
と、そんな切羽詰まった経済状況の中、私はとても優秀な令嬢なので、あることを思いついたんですわ!
その名は『何でも屋』。
名前の通りなんでもやります。
生活費の足しにするために。
知る人ぞ知る名店といったところですわね。
あら、新しい依頼が舞い込んだようですわ!
さてさて今回はどんな依頼かしら?
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
終わり方が酷すぎるので読まない方がいいです。
完結させることだけを考えました。
文字数 6,995
最終更新日 2017.10.28
登録日 2017.10.25
発売初日で1000万本売り上げた大人気RPG--
『ドラゴネスファンタジア』
都内の高校一年生、山田久留洲は最速クリアを果たした。
だが、彼は最速クリアよりも幼馴染アティナとのミニゲーム、
『パン屋経営』
の方をずっとやっていたかった。
だが、勇者として、救世主としての運命を背負ったプレイヤーは魔王を倒すしかなかった。
クリア後、最速クリア特典の授与を受けるため開発元のゲーム会社に向かう久留洲。
その特典はなんと……
ドラゴネスファンタジアへの転生。
久留洲は現実世界に未練など無かった。
アティナとの異世界でのパン屋経営に胸躍らせた。
だが、そこはパン屋経営どころではなく……
やる気のある英雄の末裔たちが、久留洲をあの手この手で冒険の旅へと連れ出そうとするお節介ファンタジー!
文字数 97,921
最終更新日 2023.02.17
登録日 2022.07.30