「親」の検索結果
全体で17,328件見つかりました。
メリル・アクアオッジは北の辺境伯の末っ子として生まれた。
かつてのアクアオッジ領は領土面積こそ広大だったが、豊かな土地とは言い難かった。
だが今のアクアオッジは寒い土地ながらも美味しい食べ物で有名になりつつある。近隣諸国からもわざわざ観光で人々が訪れるほどになっていた。
けれどまだまだ面倒な土地をひとまとめにして厄介払いしたような領土を、アクアオッジ辺境伯が頑張って治めている。
平らな土地が少ない・山が多い・海に面した土地は漁獲量が増えてきた・人がまだまだ少ない・魔物の森と面しちゃってる・魔王の国と面しちゃってる・東の隣国がキナ臭い・勇者に目を付けられている(New!)・国土の北部なので寒い・王都からちょっぴり遠い, etc.…
アクアオッジ領のあるこの国はラザナキア王国という。
一柱たる女神ユニティと四大|精霊《エレメント》たる地・水・風・火、それぞれの精霊王が興した国なのである。
ラザナキア国民には【スキルツリー】という女神の加護が与えられる。
十歳になると国民は教会に行き、スキルツリーの鑑定をしてもらえるのだ。
ただスキルツリーの鑑定をしてもらうのにお布施が必要だった。
しかも銀貨七枚もする。十年前のアーサーの時代は五枚だったが値上がりしていた。世知辛い。
銀貨四枚はだいたいセバスチャンの一日分の給与相当である。セバスチャンって誰?執事長。
執事一人しかいないけれど、執事長。セバスチャンの御眼鏡にかなう後継者がなかなか現れないからである。
メリルが十歳になったとき両親から鑑定代をもらったが、欲しいものがあったのでこっそりと懐にしまった。
両親には自分のスキルのことを【魔法スキル?】と伝えてある。きちんと鑑定したわけじゃないので、疑問形なのは仕方ない。
メリルの家族は全員の【スキルツリー】がとんでもなくて、今やアクアオッジ辺境伯一家は超、のつく有名人だらけだ。
そんな中にあってメリルのスキルはとんでもないみそっかすだった。【魔法スキル?】と言えばカッコいいけれど、メリルが放つ魔法は誰がどう見ても……しょっぱい威力でしかないのだ。
メリルは今日も『三枚の銀貨』に向かって深々とおじぎをする。
「わたしの魔法がしょぼしょぼじゃなくなりますように」
このお話は執筆中の長編『辺境伯一家の領地繁栄記』から、アクアオッジ一家を知って頂くための中編シリーズです。
文字数 52,008
最終更新日 2022.03.14
登録日 2022.02.01
政略的に結ばれた二人ではあったが、関係は至って良好だった。
結婚式を挙げて半年、父親に視察を命じられたルーカスは、最愛の妻を残して長期視察に行くのを後ろ髪を引かれる思いで視察に赴くことになった。
無事、視察を終えたルーカスは、愛しい妻に一刻も早く会うため家路を急いだ。
しかし、帰路の途中、予想外の事故に遭い記憶を失くしてしまう。
引き裂かれた二人は、果たして再会出来るのだろうか。
文字数 25,893
最終更新日 2023.11.09
登録日 2023.11.01
幼少期 病弱だった妹は、両親の愛を全て独り占めしています。
学生時代、私に婚約の話が来ても、両親は
「まだ早い」と首を縦に振りませんでした。
しかし、私が学園を卒業すると、両親は
「そろそろ婚約の話を受けようじゃないか」
と急にやる気を見せましたが、それは十六歳を迎えた妹の為でした。
両親は私に来る縁談を全て妹に回し、
婚約を結ぼうとしていたのです。
それが上手くいく筈もなく
縁談はさっぱりまとまらず、
もう二年が過ぎようとしたある日。
弟はその事に気付き、隣の領地の辺境伯令息と何やら画策を始めて――。
ゆるふわっと設定の短編~中編くらいになりそうです。
ご感想*誤字報告*お気に入り登録ありがとうございます。
感想欄はほぼネタバレですのでご注意下さい。
また、R指定に触れそうな過激なご感想は、承認できかねますのでご了承下さい。
文字数 55,598
最終更新日 2021.08.30
登録日 2021.08.08
伯爵令嬢エイサにはひとつ年上の幼馴染、アシュトスがいた。この二人は父親同士が親友で、その縁で結婚間近だったのだが、ひょんな事がきっかけでアシュトスは王女リリアンヌに気にいられてしまい、二人の婚約は王家の圧力の元、破棄された。アシュトスから特に愛されていた自覚のなかったエイサは当然の事だと受け入れるが、実はエイサのことを深く想っていたアシュトスは重たい劣情をこじらせる事になる。
◆成人向けの小説です。露骨な性描写回には※あり。ご自衛ください。
文字数 30,116
最終更新日 2020.08.16
登録日 2020.08.10
私の住む国ラフザールには、昔から稀に異術を持つ人間が生まれる。生まれながらにして持っている人、成長につれて宿す人の2パターンでそれは発覚するらしい。
私の妹は、後者だった。突然なんの前触れもなく、身体が光って異術を宿したの。
それまでは、お父様とお母様に与えられる優しさを目一杯受けて幸せだったわ。なのに、その生活は妹が異術を宿したことによって一転する。
今まで本邸の1人部屋に居た私は、使用人が寝泊まりする別邸に押し込められてまるで透明人間にでもなったかのような扱いをされるようになった。食事や服装も、使用人レベルのものしかない。
「せめて親孝行しなさい」と渡されたお仕事を別邸で黙々とこなす私は、成人になったら王宮で住み込み司書をすると決めている。
その夢に向かって前向きに努力する日々を送る中、ある1通の宛先不明の手紙を受け取った。
これは、ある日突然家族に愛されなくなった伯爵令嬢が、国でもっとも人気のある軍人に溺愛されていくお話。
※基本毎日投稿
※10万字完結予定でしたが15万字完結目指しますと思ったのに、20万字行きそうで震えています…
文字数 172,082
最終更新日 2021.09.26
登録日 2021.08.14
親友と不倫した挙句に、黙って不倫相手の子供を生ませて育てさせようとした夫、サイレーンにほとほとあきれ果てたリリエル。
問い詰めるも、開き直り復縁を迫り、同情を誘おうとした夫には千年の恋も冷めてしまった。ショックを通りこして吹っ切れたリリエルはサイレーンと親友のユエルを追い出した。
もう男には懲り懲りだと夫に黙っていたホテル事業に没頭し、好きな物を我慢しない生活を送ろうと決めた。しかし、その矢先に距離を取っていた学生時代の友人たちが急にアピールし始めて……?
文字数 17,873
最終更新日 2024.07.21
登録日 2024.07.20
□完結□
両親が事故で亡くなり、天涯孤独になった花音の前に、長年離れて暮らしていた兄の奏が現れる。でも兄にはなんだか秘密がありそう。
文字数 93,924
最終更新日 2018.11.10
登録日 2018.09.09
「フェリシア・ボールドウィン。お前は王太子である俺の妃には相応しくない。よって婚約破棄する!」
婚約を公表する手はずの夜会で、突然婚約破棄された公爵令嬢、フェリシア。父公爵に勘当まで受け、絶体絶命の大ピンチ……のはずが、彼女はなぜか平然としている。
部屋まで押しかけてくる王太子(元婚約者)とその恋人。なぜか始まる和気あいあいとした会話。さらに、親子の縁を切ったはずの公爵夫妻まで現れて……。
フェリシアの執事(的存在)、デイヴィットの視点でお送りする、ラブコメディー。
ざまぁなしのハッピーエンド!
※8/6 16:10で完結しました。
※HOTランキング(女性向け)52位,お気に入り登録 220↑,24hポイント4万↑ ありがとうございます。
※お気に入り登録、感想も本当に嬉しいです。ありがとうございます。
文字数 11,475
最終更新日 2022.08.06
登録日 2022.08.05
アリゼは薬学が趣味な公爵令嬢! 父親が婚約者探しを焦らしている時に、お兄様へのプレゼントを持って走って転んで、目覚めたら五年後。結婚していて、相手はイケメンでお金持ちだけど、こっそり愛人を匿っている最高の状況。修羅場大好き、薬学大好き、行動力ある元公爵令嬢、現在侯爵夫人になったアリゼは、自分の楽しみのために爆走します! え、修羅場、喜んで乗り込みます。なければ作ればいいんでしょ? コミカルな一応恋愛劇になる……はず(笑)
※カクヨム・小説家になろうにも同名義にて掲載しています。
文字数 29,903
最終更新日 2022.11.03
登録日 2022.08.29
##第一部完結済。番外編更新後二部を始めます!
侯爵令嬢アイリーシャは、王太子殿下の婚約者となる事を夢見て、候補の一人として教育を受けてきていた。
しかし、王太子殿下の婚約者に選ばれたのはアイリーシャではなく、公爵家の令嬢レスティアだったのだ。
その事実に打ちのめされて失意に沈むアイリーシャは、ショックからかその場に倒れそうになるが、そんな彼女を王太子殿下の側近であるメイフィール公爵家の令息ミハイルが助けたのであった。
その日以降、アイリーシャはやたらとミハイルに気にかけてもらうようになり、二人は自然と親しくなっているように見えたのだが、実は何も知らないのはアイリーシャだけで、この裏には二人を仲良くさせようとする兄の暗躍があったのだった……
#このお話は、小説家になろうでも掲載しています
#手直ししながら移植しているので一気に全話更新では無いですが、完結済みの話です
文字数 234,892
最終更新日 2023.07.28
登録日 2023.02.05
工芸地域にほど近い とある一軒家に住む番、アルファの『樫』と男性オメガの『蔦』。
樫は図書塔で本の複製や修復・管理等をする司書として、蔦は主に本の挿絵等を複製する担当としてそれぞれ陸国でも珍しい専門的な活躍をしている。
共に家からも見える距離にある図書塔とその隣にある小屋で、ほぼほぼ片時も離れることなく肩を並べて作業する2人。
そんな2人の間には6歳になる一人息子の『笹』がいる。
笹はなにかと忙しい両親をよく手伝おうとするような、アルファの中でも活発さよりは面倒見の良さが目立つ性格の子だ。
司書の樫と絵描きの蔦、そして両親の血をよく受け継いだ息子『笹』。
『騒いで賑やか』というわけではないが、いつも穏やかな一時を過ごしている3人。
だが、オメガの蔦はある日、番の樫にとある想いを打ち明ける…。
※こちらは『図書塔の2人』のオメガバース編であり、設定上、本編とは多少異なる部分があります。
※3つほどのエピソード更新を予定しています。
文字数 56,945
最終更新日 2024.08.31
登録日 2023.12.02
幸せな家族。
両親は優しいし、二人共美男美女。
弟もモデルか?というくらいかっこいい。
なのに、なんで私だけ!?
文字数 17,159
最終更新日 2022.07.31
登録日 2022.06.25
オニキス侯爵令嬢アビゲイルは神託により聖女見習いとなりジェダイト王国で修行中の身です。
修行も終盤に差し掛かり王族に挨拶に訪れた際に、王命で王太子ワイアットと婚約することになりました。
しかし、アビゲイルは試練の洞窟で聖女の最終試練を受けている途中で、何者かの手により命を落とします。
気がついたアビゲイルは広げると天を覆い尽くす程の翼を持ち、1000以上存在すると言われる全ての魔法を使いこなす知性を持った、人知を超える存在に生まれ変わっていました。
アビゲイルはその知識を頼りに自分を魔法で元の姿に変えてジェダイト王国に戻りました。
しかし、戻ったアビゲイルは王太子から聖女の最終試練に失敗したなどと言われ、それを理由に婚約破棄を突き付けられたのです。
その横には王太子と親しげに話すエピドート公爵令嬢イザベラの姿がありました。
アビゲイルが死んだのはイザベラの陰謀?でも突然の婚約破棄と王太子とのその親し気な態度は何?
アビゲイルが力を使えば二人を殺すのは簡単ですが、折角誰にもばれていないので、元の自分を演じながら復讐の機会を窺うことにしました。
※12/13、お母様の名前をイライザ→コーデリアとしました。エピドート公爵令嬢イザベラと名前が混同してしまうための措置です。
全27話
文字数 39,914
最終更新日 2020.12.29
登録日 2020.12.03
両親の愛情はすべて妹に注がれ、厳しい祖母に育てられた美雪。祖母の秘書兼付き人として社交界に出入りしていた美雪は、高遠から「娘には愛情を注いでくれる母親が必要だから」と契約結婚を持ちかけられる。家族の愛に恵まれなかった女と愛情の必要な子ども、最愛の女性を亡くした男の話。
文字数 35,827
最終更新日 2018.03.17
登録日 2016.05.02
『人魚族は恋を失うと泡になってきえてしまうんだよ』
幼い日にそう言って微笑んでいた美しい母は、ある日なんの前触れもなく失踪した。
その原因が父親の心変わりだと知った時、僕は何とも言い難いはじめての感情を抱いた。その仄暗い感情を抱えたまま、人魚に歪な執着を抱くようになった。
そんな僕が愛してやまないのは本来ならば恋を失った時点で『泡』になるはずが、神の怒りを受けて消えることもできないまま狂ってしまった人魚姫のキミ……。
『愛しい僕だけの人魚姫、君はずっと……』
※全体的に仄暗い話。ハッピーエンドでは多分ないです。今書いてる話が煮詰まって少し息抜きで前後編または前中後編くらいで終わる短いお話です。
↑8/20 ごめんなさい、なんかハッピーエンド寄りになる予感がしたのでメリバのタグだけこっそり外しました。
※タイトル、あらすじを一部変更しました。
文字数 7,881
最終更新日 2023.08.21
登録日 2023.08.19
ふと、目を覚ますと7歳児になっていた。しかも、奴隷に……
どうやら今世のわたしが死にかけたことで前世の記憶がよみがえったようだ……
熱病で生死をさまよい死にかけグループに移動させられたメリッサ。
死にかけグループとは病気や怪我などで役に立たないとされるひとが集められており、部屋は半壊、冷たい床に薄い布団、ご飯は他のグループと比べるとかなり少ないとか。ほかより待遇が悪くなるようだ……
「扱いが他よりちょっとひどいが、部屋でできる仕事がまわってくる。慣れればなんとかなるよ」
と言われたものの、さすが死にかけグループ。訳ありの人ばかり。
神様に見送られたわけでもチートをもらったわけでもない……世知辛い。
ここは自分の頭と行動で自分を助けるしかないな。前世では手助けしてくれた両親も今世は見当たらないのだから……でもなんだか、この部屋は心地よい。前の部屋は自分のことで精一杯という感じだったのにここでは正に一心同体。
みんなには死んでほしくないからすこしでも工夫しないと。
死にかけたことで前世を思い出した主人公が過酷な境遇を改善するため周囲のひとを巻き込みつつ知恵や工夫を凝らしてまずは衣食住の改善を目指し頑張るお話。
※この話には奴隷に関するもの、登場人物に火傷、隻腕、隻眼などが含まれます。あくまでもフィクションですが、苦手なかたや合わないと感じたかたは無理をなさらずそっ閉じでお願いいたします。
※この語は法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません。
文字数 100,365
最終更新日 2024.07.25
登録日 2023.08.31
イケメンカリスマ美容師と内気で地味な書店員との、甘々溺愛ストーリーです!
どうぞお楽しみいただけますように。
〈あらすじ〉
加藤優紀は、現在、25歳の書店員。
東京の中心部ながら、昭和味たっぷりの裏町に位置する「高木書店」という名の本屋を、祖母とふたりで切り盛りしている。
彼女が高木書店で働きはじめたのは、3年ほど前から。
短大卒業後、不動産会社で営業事務をしていたが、同期の、親会社の重役令嬢からいじめに近い嫌がらせを受け、逃げるように会社を辞めた過去があった。
そのことは優紀の心に小さいながらも深い傷をつけた。
人付き合いを恐れるようになった優紀は、それ以来、つぶれかけの本屋で人の目につかない質素な生活に安んじていた。
一方、高木書店の目と鼻の先に、優紀の兄の幼なじみで、大企業の社長令息にしてカリスマ美容師の香坂玲伊が〈リインカネーション〉という総合ビューティーサロンを経営していた。
玲伊は優紀より4歳年上の29歳。
優紀も、兄とともに玲伊と一緒に遊んだ幼なじみであった。
店が近いこともあり、玲伊はしょっちゅう、優紀の本屋に顔を出していた。
子供のころから、かっこよくて優しかった玲伊は、優紀の初恋の人。
その気持ちは今もまったく変わっていなかったが、しがない書店員の自分が、カリスマ美容師にして御曹司の彼に釣り合うはずがないと、その恋心に蓋をしていた。
そんなある日、優紀は玲伊に「自分の店に来て」言われる。
優紀が〈リインカネーション〉を訪れると、人気のファッション誌『KALEN』の編集者が待っていた。
そして「シンデレラ・プロジェクト」のモデルをしてほしいと依頼される。
「シンデレラ・プロジェクト」とは、玲伊の店の1周年記念の企画で、〈リインカネーション〉のすべての施設を使い、2~3カ月でモデルの女性を美しく変身させ、それを雑誌の連載記事として掲載するというもの。
優紀は固辞したが、玲伊の熱心な誘いに負け、最終的に引き受けることとなる。
はじめての経験に戸惑いながらも、超一流の施術に心が満たされていく優紀。
そして、玲伊への恋心はいっそう募ってゆく。
玲伊はとても優しいが、それは親友の妹だから。
そんな切ない気持ちを抱えていた。
プロジェクトがはじまり、ひと月が過ぎた。
書店の仕事と〈リインカネーション〉の施術という二重生活に慣れてきた矢先、大問題が発生する。
突然、編集部に上層部から横やりが入り、優紀は「シンデレラ・プロジェクト」のモデルを下ろされることになった。
残念に思いながらも、やはり夢でしかなかったのだとあきらめる優紀だったが、そんなとき、玲伊から呼び出しを受けて……
文字数 118,935
最終更新日 2024.06.21
登録日 2024.01.28
私が小〇校高学年時のお話です。
いつも仲良く遊んでいた双子の兄妹(きょうだい)がいました。
私は兄妹2人に嵌められて、「拷問ごっこ」という遊びをすることに。
拷問という言葉に対して、あやふやな意味しか知らなかった私は、
この遊びによって拷問の意味を知ることに。
辛さと快楽のはざまで私はどうなってしまうのだろう・・・。
昭和40年後半~50年前半、家庭内暴力や校内暴力、以降は援交やブルセラ等。
色々と表沙汰になり大騒ぎしましたよね。
その中で「鍵っ子」という親が仕事で家庭にいなくて、親の監視が行き届かない中、
起こってしまった表に出る事のない裏のお話です。
文字数 120,849
最終更新日 2020.09.18
登録日 2020.05.31
男女の他にアルファ、ベータ、オメガの性別が存在する日本で生きる平沢優鶴(ひらさわゆづる)は、二十五歳のベータで平凡な会社員。両親と妹を事故で亡くしてから、血の繋がらない四つ下の弟でアルファの平沢煌(ひらさわこう)と二人きりで暮らしている。
家族が亡くなってから引きこもり状態だった煌が、通信大学のスクーリングで久しぶりに外へと出たある雨の日。理性を失くした煌が発情したオメガ男性を襲いかけているところに、優鶴は遭遇する。必死に煌を止めるものの、オメガのフェロモンにあてられた煌によって優鶴は無理やり抱かれそうになる――。
※この作品はエブリスタとムーンライトノベルズにも掲載しています。
※この物語はフィクションであり、実在の人物・団体とは一切関係ありません。普段から作中に登場する事柄に関しまして、現実に起きた事件や事故を連想されやすい方はご注意ください。
文字数 46,770
最終更新日 2024.02.07
登録日 2024.02.03
両性具有として生まれた女の子の話です。幼い頃から女の子として育てられてきたのだが、弟に性器のことを指摘された奈都は小学4年生の途中から男装して過ごしていたが、心は女の子のままだ。奈都は自分が両性具有だとは知らずに育ってきた。長男の響介は奈都が生まれたときから秘密を知っている。奈都は幼い頃交通事故に遭い、記憶喪失だ。響介との約束も忘れている。響介は幼い頃から奈都のことが好きだ。高校生の時に小説家になった響介は一日も早く独立したかった。奈都に赤ちゃんを産ませたくて、奈都が16歳の時から、こっそり抱いていた。両親が他界し、奈都の秘密を知る者は響介だけになった。響介は奈都が気づくような抱き方をした。傷ついても受け止める覚悟を持っていた。弟の亜稀は響介と奈都が抱き合っていることを知っている。亜稀は姉としてではなく、奈都を女として見ていた。
体の秘密も、小さな頃のことだが覚えている。奈都に平等に愛して欲しいと頼んで、体の関係を持つ。奈都は二人に共有されることを受け入れるが、どうしても亜稀とのセックスに馴染めない。亜稀はまだ子供っぽく、奈都の体の限界をわかってくれない。奈都は亜稀の求愛を断るようになっていた。ある日、響介に説得されて体の精密検査に連れて行かれた。検査は苦痛で、奈都には辛かった。検査の途中で、奈都は自分が二人に取り合いをされるような者ではないと悟ってしまった。帰宅した奈都は、求愛する亜稀に拒絶した。わざとおこらせるような言い方をして怒らせた。奈都は廊下に投げられ、頭をぶつけてしまう。子供頃から何度も検査をしてきた頭をぶつけて、奈都は体が不自由だった頃を思い出し、死を覚悟して家を出た。響介が奈都を見つけ出し、つきっきりでリハビリをし、元の暮らしに戻ることができた。亜稀は責任を取れなかった自分を責めて、奈都を見守る覚悟を持つ。奈都は墓場で意識を失う前に、自分は本当は女の子になりたいと気づいた。
女の子としての生活が始まる。兄弟二人に愛されながら、いろんな障害を乗り越えていく。
三人の成長を描いた作品になっています。
最初の頃はエッチ多めのラブストーリーです。
文字数 142,632
最終更新日 2020.02.12
登録日 2019.11.06