ライト文芸小説一覧
出逢ったのは、紫陽花色の雨が降る午後──。
そのひとは、私の心に いつまでも消えない色を残した………。
文字数 22,243
最終更新日 2024.05.18
登録日 2024.03.27
文字数 136,916
最終更新日 2024.05.18
登録日 2023.02.25
渋谷で出逢ったのは、妖怪なのか、神様なのか、よく分からない存在。でも私はソレにどうしようもなく惹かれ、そそられる。
だから、最悪ただの人間かもしれないソレを自分の寝床へと連れ帰り、「蛇兄さん」と呼ぶことにした。
蛇兄さんが夜ごとに語るオハナシは、不思議と真実味のある御伽噺。
空気を孕んだ低い声が紡ぐその世界は、確実に存在しているようにも感じるのだった…
これは、マジョリティーの中の迷える一粒が、蛇兄さんと出逢い、夜ごとに「オハナシ」してもらうお話。
シュルレアリスムだとか、大人のための寓話とか、そんな感じのもの。
文字数 25,919
最終更新日 2024.05.18
登録日 2024.04.29
文字数 270,354
最終更新日 2024.05.18
登録日 2023.11.22
恋人に振られて独立を決心!
尊敬する先輩から紹介された家は庭付き駐車場付きで家賃一万円!
庭は畑仕事もできるくらいに広くみかんや柿、林檎のなる果実園もある。
さらに言えばリフォームしたての古民家は新築同然のピッカピカ!
そんな至れり尽くせりの家の家賃が一万円なわけがない!
古めかしい残置物からの熱い視線、夜な夜なさざめく話し声。
見えてしまう特異体質の瞳で見たこの家の住人達に納得のこのお値段!
見知らぬ土地で友人も居ない新天地の家に置いて行かれた道具から生まれた付喪神達との共同生活が今スタート!
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第6回ほっこり・じんわり大賞で読者賞を頂きました!
沢山の方に読んでいただき、そして投票を頂きまして本当にありがとうございました!
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文字数 755,746
最終更新日 2024.05.18
登録日 2023.04.27
文字数 25,164
最終更新日 2024.05.18
登録日 2024.04.06
尾羽山には薬師と呼ばれる存在がいる。薬師りくに山で拾われた小和は、麓町の茶屋「碧水屋」に預けられた。拾われて十年、碧水屋では秋の茶会の準備が始まる。茶屋の姉さんに将来のことを尋ねられ、小和は、命の恩人であり育ての親でもあるりくと茶屋のおかみさんに、どうにかして恩返しをしたいと思っていた。
ある日、小和は山の中腹に建つ女学校の教師、笹岡に、山で流行る病「三角」について尋ねられる。化生の存在など、山の秘密を知らないものに、不用意に答えかけてしまった小和は、その帰り道、山の濃い気配に襲われ、倒れてしまう。
山で拾われた少女が、大人達に見守られながら少し成長する物語。
※こちらの作品はカクヨムにも投稿しています。
文字数 66,171
最終更新日 2024.05.17
登録日 2024.04.23
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誰かの想い、誰かの記憶の葉を実らせた大きな樹木です。
誰にも見つけることが出来ない樹木は、いつか、誰にも分からない気持ち、誰にでも分かる気持ちを抱えた記憶と想いを、誰かに見つけてもらえるように、今日もひっそりと木の葉を揺らしてあなたを待っています。
────
これは、私の短編小説を書き遺すものです。
皆さんは、連想ゲームというのを知っていますか?
1つの単語、あるいは言葉を中心に、想像出来る事や、言葉を並べていってそこからまた想像出来るものを書いていくという繰り返し。
全体を見ると、葉っぱをつけた木のように見える様です。
この短編小説集は、連想ゲームではありませんが、沢山の小説を葉っぱに見立てて、その登場人物達の記憶を、《記憶と想いの葉》として記録した不思議な短編小説集です。
続きが気になる!という所で終わっていたり、結末や登場人物がこの先どうなるのかではなく、その時の《想い》を中心にしたもので、小説が終わる事は後その《想い》が変化したり展開が変わるんだと、感じていただければ幸いです♪
短編小説は書いて投稿したことがありませんが、どうか、少しでも楽しんでもらえれば幸いです♪
2週に1回の金曜日、8時に投稿する予定です♪
供給が追いつかないこともあるので、投稿が途絶える可能性もあります!
ご了承くださいっ!
文字数 118,719
最終更新日 2024.05.17
登録日 2022.03.25
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その空模様は、知られていて知られていない。誰も知らないかつての木とは違っていて、そうである。
その切り取った短い出来事には、伝えきれないモノ。拾いきれないのにも関わらず、一時(ひととき)のモノになるそれは、空のように変化するのだろう。
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こちらは、言わば別作の《想いの樹木(Leaf Memories 〜想いの樹木〜)》の原材のようなものです。
別のアプリで、台本として活躍している物語をここでも輝かせたいという、自分の子供のような存在の作品達を投稿するものです。
何故、この短い台本達を〖空〗と名付けたかというのは、この短い物語たちはすぐに変わってしまう空のように、「一時の物」という読み手の中ではその物語はすぐに消えてしまう様な存在です。
ですが、空というものは忘れられる存在なのにも関わらず、忘れられない存在にもなり得ます。
また、写真のようにその空を切り取るということも出来ます。
難しく書きましたが、簡単に言うと《同じ空はこれからも無い。人の気持ちや想いのように、出来事が生まれて消えて忘れてしまう。
そんな出来事をカメラのように切り取ったモノがこの台本。》
全然難しいままですみません!
でも、私の作る台本は「忘れられる」「忘れられない」「日常的にそこにある」そんな作品です。
誰かの心に生きる。写真のように切り取られたそんな物語を作っていければと、思っています。
注意事項
台本なので、どこかで借りて発信したいという時は、コメントで教えてください。
台本は、男女兼用ですので一人称や二人称、語尾、多少のアレンジや言い換え等々…変更可能なので、自分が言いやすいように感じたままで演じてもらえればと思います!
演じていただく事について、《蛇足》と《作者の独り言》と最初の「─」の間にある言葉は読まないでくださいね
「─」の間のは見出しのような、タイトルのようなものなので、気にしないでください
1番禁じているのは、自分が作ったのだと偽る事です。
皆さんがそんな事をしないと私は信じておりますが、こういったものはちゃんと言っておかないと、注意喚起や何か起こった時、そして皆さんを守る事も考えて言っております。
更新日は、1ヶ月の中で第一・第三・第五の水曜日と金曜日に投稿いたします。
時間は17時に投稿いたしますので、よろしくお願いいたします。
文字数 5,843
最終更新日 2024.05.17
登録日 2024.03.01
宇都見 玲(うつみ れい)はすいか町(すいかまち)に引っ越してきた高校一年生。中学二年生のある出来事がきっかけで、人前で歌を歌うことが出来なくなり、人との関わりを避けるようになってしまっていた。それでもどうしても歌が歌いたくて、人気の少ない河川敷で一人歌を歌っていたところ、隣のクラスの男子生徒、野掘大龍(のぼりたいりゅう)に見られてしまった。そして大龍に「バンドのボーカルをやって欲しい」と頼まれる。一度は断るものの、そこから玲の予想外の方向に物事が進んでしまい……?
傷ついた経験から、人との関わりを怖がっていた男子高校生が、田舎の商店街で緩やかな時間を過ごし、年齢も世代も違うバンドメンバーや商店街の人々と触れあっていきながら成長していく話です。
文字数 19,745
最終更新日 2024.05.17
登録日 2024.04.29
余命僅かである彼女の願いは、「自分が綴った小説を世に出すこと」。だから俺はその手を握り、共に戦うと決めた。
藤城 直樹(ふじしろ なおき)高校一年生は、入学したばかりだが あえて友達を作らず、将来もどうでも良く、何事もない三年間を過ごすと決めていた。
しかし同じクラスの女子である吉永 未来(よしなが みらい)に、直樹が二年前まで須藤 翼(すどう つばさ)のペンネームで小説投稿サイトに自作を載せていたと気付かれてしまう。
バカにされると身構えるが、実は未来も小説を書いており須藤 翼のファンだった。その為、執筆の仕方を教えて欲しいと頼んでくる。
直樹は、自分が小説を書いていたことを秘密にするのを条件とし、培った技術を未来に教えることにする。
そんな彼女の夢は公募に受賞し、書籍化すること。
元々素質と直樹の指導により上達していくが、現実はそう上手くいかず落選ばかり。
初めはそれを受け入れていた未来だったが、時間が経つにつれ焦り始め、直樹に自分の夢を叶えて欲しいと託してきた。
しかし彼は中学生の時に起きた出来事をキッカケに筆を折り、二度と執筆はしないと決めており。そして未来に、自分が成し得なかった夢をいつの間にか託していた。
そんな互いの気持ちがぶつかり合ってしまい、直樹は未来の夢を否定してしまう。
そんな最中に夏休みに入ってしまったことにより、彼女と会うことがなくなった直樹は、取り消せない言葉を放ったと後悔。
新学期に謝ると決め登校するが、教室に未来の姿はなく、教師より留学の事実を聞かされる。
最後に謝りたいと連絡を取ろうとするが通じず、それきりとなってしまう。
しかし、そんな二人を引き合わせてくれたのも、また小説だった。
久しぶりに対面した未来は、活気がなく痩せ細っており、実は病を抱えていて病状が悪化した為に姿を消したと知る。
彼女が長く生きられない現実を認めた直樹は、人生最後の夢である「小説をこの世に出したい」願いを叶える為に、もう一度手を取り合う。
過去の裏切りから筆を折ってしまった直樹が、今を懸命に生きる未来との出会いをきっかけに、自分にとっての小説とは何かを考え。
優しかった母、自分に暴力を振るった父を思い出し。
何故、人を避けるようになってしまったのかに向き合い。
傷付いていた自分を認めて、将来に向き合っていく。
※前半が冗長で、テーマのブレもあった為、改稿しています。不自然に文字数の少ないところもあり、すみません。
文字数 30,085
最終更新日 2024.05.17
登録日 2024.04.30
これは私、ソヨコ・ショウノから見た彼の記録、彼との思い出。
決して社会人モノや日常モノではない。色々な事件とかに巻き込まれていき、SFな事も起きて少しづつ彼の事を分かっていく話
毎週木曜更新予定
文字数 20,455
最終更新日 2024.05.17
登録日 2023.12.21
相馬若菜(そうまわかな)は、毎年誕生日前夜に原因不明の熱を出し、誕生日の朝『別の世界』で目を覚ます。『別の世界』というのは異世界みたいなそれではない。家や学校の場所、建物は全く同じだというのに、家族や友達……そこに居る“登場人物”が全く違う世界。しかも若菜にしてみれば『全く違う世界』の様に感じるそこには元々「別の若菜」が存在している。だから若菜は周囲の人達の記憶の中の「別の若菜」として、一年間を過ごさなければならないのだった。
しかし、四年に一度「うるう年」の誕生日からの一年間、若菜は『全く同じ設定の世界』で目を覚ます。そこでは若菜の母だけでなく、同級生も皆、何もかも同じだった。
どう頑張っても抗えないこの状況をどうにか受け入れ、それならば「せめて明るい自分でいよう」と、そんな風に必死で振る舞うようになっていた若菜にとって「同じ世界」で過ごせるということは、最高に居心地が良いものだった。
そして今年はうるう年。若菜は高校1年生の一年間を、四年に一度だけの「同じ世界」で過ごすことができる。
文字数 4,295
最終更新日 2024.05.17
登録日 2024.04.29
先ずどなたかから「お題」をご提供いただき、その「お題」をタイトルとするのに相応しい物語を紡ぐ、という試みです。
「お題」は主に以下からいただくことが多いですが、それ以外にも友人との他愛もない会話の中からいただくこともあります。
・mixi 「THE 怖い話」コミュニティにおける「お題」イベント
・Twitter #呟怖 ハッシュタグの「お題」が 136文字に収まらず、開き直って短編化
・Twitter 「字書きさんがゆるっと喋るコミュニティ」コミュニティにおける三題「お題」
全体的にホラー要素若干ありな短編が多いですが、私自身は「人を怖がらせる」物語ではなく、人生の悲喜こもごもに怪異が混ざった物語を目指しております。
読んでくださった方のよき気分転換になれば幸いです。
文字数 304,199
最終更新日 2024.05.17
登録日 2023.04.01
ーその日、よくある飛行機の遅れは俺に出会いをもたらした。
「スカンジナビア航空2870便ベルゲン行きご搭乗のお客様にご案内いたします。使用機の到着の遅れのため、出発時間が18:30に変更となります」
どうやら目的地につくのは大分先になるらしい。
憂鬱な気持ちでカフェに入れば美しい女に話しかけられた。
全1話。『恒久の月』書籍化記念、発売日まで1日1作短編公開キャンペーン中。5/17の更新。
文字数 3,117
最終更新日 2024.05.17
登録日 2024.05.17
瞬間、青く燃ゆ
レンタル有り ストーカーに刺殺され、最愛の彼女である相場夏南(あいばかなん)を失った春野律(はるのりつ)は、彼女の死を境に、他人の感情が顔の周りに色となって見える病、色視症(しきししょう)を患ってしまう。
時が経ち、夏南の一周忌を二ヶ月後に控えた4月がやって来た。高校三年生に進級した春野の元に、一年生である市川麻友(いちかわまゆ)が訪ねてきた。色視症により、他人の顔が見えないことを悩んでいた春野は、市川の顔が見えることに衝撃を受ける。
どうして? どうして彼女だけ見えるんだ?
狼狽する春野に畳み掛けるように、市川がストーカーの被害に遭っていることを告げる。
春野は、夏南を守れなかったという罪の意識と、市川の顔が見える理由を知りたいという思いから、彼女と関わることを決意する。
やがて、ストーカーの顔色が黒へと至った時、全ての真実が顔を覗かせる。
第5回ライト文芸大賞 青春賞 受賞作
文字数 157,736
最終更新日 2024.05.17
登録日 2022.04.22
全ての日常が嫌になり、夢を諦めた青年
そんなある日、青年は1匹の小鳥と出会う
その出会いが青年の冷め切った心に、あたたかい灯火を灯す
小鳥と青年の日常は始まったばかり
だが、時は待ってくれず
少しずつ終わりを告げようとする
文字数 5,764
最終更新日 2024.05.17
登録日 2024.04.13
ストレス社会と言われて久しい今日。
マジョリティーからマイノリティーへと浴びせられる、悪意のない暴言。
はーやだやだ…。
面白いと思ってセクハラまがいの発言を繰り返す上司も、良かれと思って若者に世話焼くお局様も、苦労話のふりして自慢話をする後輩も。
みんなみんな、暗闇に紛れて腹をぶっ刺されちまえばいいのに。
…なんてことを口にすることは決してなく。
今日も今日とて、口角を引き上げ乾いた笑いをこぼし、夜は泥のように眠るのだ。
そう、そのはずだった。
文字数 8,467
最終更新日 2024.05.16
登録日 2024.04.29
人を好きになるという事に何の意味があるのだろう。どうして、神様はそんな機能を与えたんだろう。
互いに好意といった鎖に巻かれて、互いに求め合って貪って……それで何が満たされるんだろう。
気持ち悪い、好意なんて存在しない方が良いんだ。
私は、私すら好きにはなれない。
「他人様の恋愛をゴミを見るような目で見るのね、貴女」
放課後の教室、人気(ひとけ)が無いからと私を無視していちゃつく男女にイラつきを覚えて出ていくと1人の女子生徒が私に話しかけてきた。
「恋愛が嫌い?」
さらさらの長い黒髪が夕暮れの光のせいか艶めかしく、小さな耳に髪をかける仕草が色っぽかった。
「誰が他人の色恋見て気分よくなんのよ、バッカじゃない」
慌てて彼女から離れて、帰ろうとする。
「ねぇ」
彼女が私を追い掛け、手首を掴まれる。
規則通りの長さのスカート丈がふわりと揺れて舞っているみたいだ。
「放して」
階段を降りようとするが降りられない。
「貴女、女の子が好きなの?」
「は?」
心臓が止まりそうになった。
何で……知ってるの。
文字数 2,215
最終更新日 2024.05.16
登録日 2024.05.16
奇病を患った人たちが住む町ある。
その町は世界地図のどこにも記されていない忘れられた町。
そこに住むメリスはほかの町から来た人たちと出会う。
他の町にはいろんな職があることを知り、自分の在り方を考えていく物語。
※この作品はほかの投稿サイトにも投稿しています。
文字数 23,151
最終更新日 2024.05.16
登録日 2021.07.09
ちょっとダークだけど、切ないヒューマンドラマ。
人並みで裕福な家庭。平林家に現れた一人の青年は、平林家にとって、ダークヒーローでしかないのか......?
恋人関係になろうとしていた水野汐莉と、芥生奏太。けれど彼は汐莉の前から忽然と姿を消してしまい、途方にくれる毎日を慰めてくれたのが、平林秀俊だった。
二人はやがて結婚し、一児を儲ける。
それから月日はたち、子どもは小4となり、順風満帆を送っていた汐莉の前に、一人の青年が現れた。
その青年が現れたことにより、
平林家は彼の言動、行動によって弄ばれるが......。
けれどそれは、彼の悲しい思いが、その言動と行動に詰まっていた......。
文字数 16,579
最終更新日 2024.05.16
登録日 2024.04.21
くるくるにカールさせたツインテールにミニスカート、男子用カーデガンをダボっと着た葛城沙也は、学内でも有名なほど浮いた存在だったが、本人はまったく気にも留めず地下アイドルをやっている姉の推し活に勤しんでいた。
一部の生徒からは目の敵にされ、ある日体育館裏に呼び出されて詰問されてしまう沙也。
他人とかかわるのが面倒だと感じている飯田洋子が、その現場に居合わせつい止めに入ってしまう。
その日から徐々に話すことが多くなる二人。
互いに友人を持った経験が無いため、ギクシャクとするも少しずつ距離が近づきつつあったある日のこと、沙也の両親が離婚したらしい。
沙也が泣きながら話す内容は酷いものだった。
心に傷を負った沙也のために、洋子はある提案をする。
他のサイトでも掲載しています。
表紙は写真ACより引用しました。
文字数 98,550
最終更新日 2024.05.16
登録日 2024.04.23
総合リユースショップ「ブッカーズ」の書籍売り場で働く「私」酒井美史は、恋人の大蔵歴が仕事にばかりのめり込んでいることに、おぼつかなさを感じずにはいられない。私は、おととしの夏、店頭に現れた怪しげな客、歴との馴れそめを語り始める。
元彼と別れたばかりだった私の目は、髭面でがっしりとした若い男性の、意外にも繊細で優美な指先に強く吸い寄せられる。しかし、彼が買い求めたのは、個性的過ぎるタイトルのマニアックな本ばかりだった。数ヶ月後に再会した時、歴は考古学を学ぶ大学院生であると名乗る。その知識を存分に発揮して、一人の少年が求めていた本を探し出し、春のスペシャルイベントへのアドバイスも惜しまなかった彼。「摩訶不思議なお客様」のはずだった歴の存在は、私の中で次第に大きく、確実に膨らんでいった。
文字数 18,705
最終更新日 2024.05.16
登録日 2024.04.28
文字数 27,337
最終更新日 2024.05.16
登録日 2023.07.21
雪の降る日。受験帰りに痴漢に遭遇した主人公は、助けてくれた名前も知らないお兄さんに一目惚れする。
また会える可能性は低いと思っていたが、高校で再会。しかし相手は教師。さらに女性だった
それでも諦めない主人公の百合物語。
(本筋ズレの日常多め)
文字数 297,301
最終更新日 2024.05.16
登録日 2024.02.02
真白(ましろ)は埼玉の国道沿いのレストランで働くウェイトレス。
彼女にはずっと忘れられない人がいた。
それは幼馴染の青司(せいじ)。十年前に引っ越していったきり消息不明になっていた青司は、突然真白の地元に帰ってくる。青司はいなくなっていた間、海外で一流の水彩画家となっていた。そんな青司から真白はある頼みごとをされる。
「この家で、アトリエ付きの喫茶店を開こうと思うんだ。良かったら手伝ってくれないか、真白」
困惑する真白。
しかし結局、店づくりを一緒に手伝うことになる。
店にはかつての仲間たちも集い、青司と料理と絵に癒され、それぞれが前へと進んでいく。
青春と成長の物語。
文字数 52,011
最終更新日 2024.05.16
登録日 2024.04.30