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楽しさや、喜びが溢れるその世界で、寂しさという愛を知りました・・・
遊園地でひっそりと存在した物語。
1話完結短編集です。
文字数 137,347
最終更新日 2024.10.25
登録日 2024.09.17
僕たちは、自分を何と呼べば良いのかも分からない曖昧な存在で、それでも、出会いたいと願う一人がいて、それなのに、出会ってしまえば臆病になって手放す始末だーーー
高校入学に合わせて東京から引っ越してきた西山くんと、クラスに馴染めない浅田さんは、お互いの優しさを頼りに親しくなる。
北海道の本当の春の中、自然と始まった二人の下校時間は、穏やかで、優しい時間だった。
でも、恋とか友情だと断定しない、曖昧な関係を続ける二人には、当たり前のように噂が流れ始めてしまう。
本当の自分が何なのかも分からない不安定さは、穏やかな青春さえも奪ってゆく。
文字数 30,638
最終更新日 2024.08.24
登録日 2024.08.17
覚えているのは、その人が私を傘に入れてくれなかったことだーーー
2連休、ごめんねーーー
手に入れることができないから、ある時から祈り始めた、ある人のこと。
過去の忘れられない瞬間を閉じ込めたような、短編集です。
順不同、気になるタイトルの物語から読んで下さい。
文字数 21,816
最終更新日 2024.08.10
登録日 2024.05.22
「さあ、あなたは、誰が見る世界を見たいですか」
夢がありながらも、叶えられずに死んだ人は、そしてその努力が認められた人は、憧れの対象や大切な人、その瞳から見える世界を最後に体験できるという。
案内人という役割を果たしているという男の問いかけに、本当の意味で死ぬ前の私たちは最後のチャンスを与えられた。
憧れのシンガーソングライター、一度見かけただけのコンテンポラリーダンサー、夫の不倫相手、恋人と一緒に飼っていた愛犬ーーー
生きている間には見ることの出来なかった世界に、私たちは何を思うのか。
文字数 27,900
最終更新日 2024.06.20
登録日 2024.06.15
一枚の写真から始まる、6人それぞれの初恋、現在の恋。
本棚にあるアルバム。
あの人の笑顔、その隣の私の笑顔。
私はそのアルバムを十年ぶり開いてみたいけれど、それをしてしまうと何かが変わってしまう気がして...
カクヨム、エブリスタでも公開中です。
文字数 8,771
最終更新日 2024.06.08
登録日 2024.06.04
同調と共感。
私が選ぶ、その人はーーー
高二の修学旅行。
そこで逃避を試みた山村沙咲は、あるきっかけから、片想いしていた仁井詩音と夜の街に繰り出す。
それを機に親しくなる二人だったが、仁井が沙咲に近づいたのには、沙咲を支配し続ける中学からの同級生、小路理花子が関わっていた。
さらには、仁井の親友の涼月司が、
「アイツは俺のコピーみたいなところがある。頼むから、アイツが沙咲のことを本気で好きになる前に、俺と付き合ってほしい。俺はアイツから逃れたいんだ」
と、自分は仁井に感情をコピーされ、沙咲への想いも仁井に真似されてしまうと言って告白までしてくる。
自分とは違う司に魅力を感じ、惹かれていくが、それは同時に、仁井と自分は似ていることを気付くきっかけになり・・・
高校卒業後に、沙咲の隣にいるのは誰なのか。
反対に、その後を知ることができなくても、思い出として残したいのは誰なのか。
青春を経て、
「同調、それだけでいいよ」
の意味は変わる。
文字数 106,379
最終更新日 2024.04.07
登録日 2024.03.21
17歳でデビューし、10年目になった女優の青川優子は、鏡の前で一人で涙を流すことによって、女優としてまだ生きていられると安心感を得ていた。
ある日、映画の撮影。
30秒にも満たないキスシーンで、涙を流した無名俳優に出会い、優子は心奪われる。
そのシーンはそもそも、誰も涙を求めていないシーンだった。
カットがかかり、涙を拭いてすぐに立ち去ってしまったその俳優を追いかけると、彼はまた泣いていた。
優子まで泣きそうになる。
「これは愛とかじゃなくて、大切な人を慰める時みたいなハグです」
優子は自然にそう言い、思わず彼を抱きしめてしまう。
驚きながらも、その抱擁を受け入れた彼は
「青川さんに伝えたいことがあった気がします。今度、思い出したら伝えに来ます」
と言い、再び立ち去った。
無名俳優との再会を望み続ける優子。
そんな優子は死んだ恋人の文孝が幽霊となって現れ続けることにも悩んでいて、文孝は家には現れず、外にだけ現れる。
俳優を目指していた文孝は、出会ったばかりの頃
「どうか、待っていてほしい。有名な俳優になってみせます」
と誓ったものの、夢との距離は近づかず、自暴自棄になっていった。
そんな文孝を優子はもう、愛していなかった。
結局、台詞だと思えば、簡単に言えたであろう
「別れよう」
を言わなかったせいで、恋人を亡くすという経験をすることになってしまう。
未練があるのか、文孝は幽霊になり、姿を現し続けるのだった。
しかし、家に現れないことが唯一の救いだった文孝が、ついに家にまで現れ、そこで本音で打ち明けた優子は、ようやく文孝と別れて新たな恋をできると思ったのだが・・・
もう愛していなかった死んだ恋人の幽霊に、忘れられない涙を流した無名の俳優、相変わらず鏡の前で一人泣く優子。
涙の真実を知った時、本当の涙を流すことになる。
カクヨム、エブリスタでも公開中です。
文字数 31,125
最終更新日 2023.11.10
登録日 2023.11.08
偶然同じ喫茶店に通っていた高校生の彼女と僕。
NO NAMEという関係性で馴染んでいった二人だったが、彼女がその喫茶店でアルバイトしている大学生の陽介と付き合い始めたことで、僕の彼女への想いは変化してゆく。
切ない想いを抱きながらも彼女のそばにいる喜びと、彼女を諦めなくてはいけないという焦りを抱く僕。
大学生になった僕には、僕を好きだと言ってくれる人も現れる。
そんな中、僕らのNO NAMEな関係は、彼女が悪気もなく名前をつけたことで変化した。
彼女と一度は距離を置くが、偶然は一度起きるとその確率を高めてしまいーー
片想いする相手への切なさと許容と執着、愛しい青春。
文字数 56,414
最終更新日 2023.04.30
登録日 2023.04.24
幼馴染の僕とキヨ。
ドジな僕にキヨはいつも「ばか」と言った。
でも、キヨに彼氏が出来てしまう…
君が僕に言う「ばか」をもう一度聞きたい。
文字数 1,366
最終更新日 2022.10.01
登録日 2022.10.01
僕らはお互いの深い青の夜に存在していた。
二人は前を向くために出会う運命だったんだと思うーー
引退した歌手とそんな彼の曲に救われた女子高生。
図書館で出会った二人が過ごした短い時間と再会。
出会うべき人にはきっと出会える。
エブリスタにも掲載中です
文字数 21,537
最終更新日 2022.09.02
登録日 2022.06.16
「キスしてくれませんか?」
彼のその言葉は、嘘のように響くのに、確実に私の心の何かに触れた。
「したらどうなるの?」
私の問いかけに彼が答える。
「幸せになる」
私は抑揚のない声で願望を口にする。
「幸せになりたい」
そうして私は彼にキスをした。
それが私と彼の始まり。
エブリスタにも掲載中です。
文字数 52,880
最終更新日 2022.03.16
登録日 2021.12.07
私は彼に愛を確実に伝えなかった、その後悔ゆえに生きています。
青春時代に描いたのは、音楽に生きる彼の側にいたいという夢。
でも今私の隣にいるのは、音楽をやめ、遠ざけ、感情を隠す彼だった。
エブリスタにも掲載中です。
文字数 22,297
最終更新日 2021.07.01
登録日 2021.06.21
なりたかった自分とは違う人生を送っていた宗四郎は、休日に行ったレンタルビデオ屋で、夏絵と出逢う。
宗四郎が借りようとした映画のファンだという夏絵は、「また会えたらこの映画の感想を聞かせてほしい」と言い、そんな彼女に宗四郎は一目惚れしてしまう。
不器用ながらも、時間をかけるのが勿体ないほどに恋をする。
二人の出逢いは恋だけでなく、愛、夢、未来へと繋がってゆく。
文字数 21,054
最終更新日 2020.09.10
登録日 2020.09.05
自分を何かの天才で、特別だと思い24年間過ごしてきた、天台にな絵はある日突然、自分の普通さに気付く。
このままでは何者にもなれないと焦ったにな絵が出逢ったのは、アパートの隣部屋で居候を始めた凡城伊之助だった。
伊之助は一度聴くと忘れられないほどの、歌声の持ち主だった。
伊之助の歌声に惚れ込んだにな絵と、向上心のない伊之助の物語が始まる。
エブリスタにも掲載中です。
文字数 74,201
最終更新日 2020.06.01
登録日 2019.12.13
強い憧れ、取り戻したい時間、叶わない夢、これまでの後悔、願望。
知っている気持ちと知りたい気持ちを短い物語に込めます。
文字数 4,506
最終更新日 2019.10.24
登録日 2019.09.11
憧れを想う事、好きな人を想う事。
様々な恋愛の想いをテーマに書きます。
超短編が集まった短編です。
話の続きが読んで下さった方の中に生まれたら嬉しいです。
エブリスタでも掲載中です。
文字数 4,648
最終更新日 2019.08.15
登録日 2019.08.11
臆病でいつも半端な自分を変えたいと思い引っ越してきた街で、依子は不思議な魅力を持つ野島と出会う。年も離れているし、口数の少ない人であったが依子は野島が気になってしまう。大切な人との思い出、初恋の思い出、苦い思い出、そしてこの街での出来事。心の中に溢れる沢山の想いをそのまま。新しい街で依子はなりたい自分に近づけるのか。
文字数 27,694
最終更新日 2019.07.28
登録日 2019.03.05
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