「かに」の検索結果

全体で9,335件見つかりました。
8,758 205206207208209
学園でのパーティーの真っ最中、王子から婚約破棄を宣言されたキャスリンは、自身の過去を振り返る。実は彼女の前世は、縁日の屋台で惨めに売れ残った過去を持つバナナの果実だったのだ。 前世のトラウマや婚約者との確執、同級生たちの陰謀に苦しめられながらも、かつての知識と根性を活かしてたくましく奮闘していた彼女は、あるとき、憧れだった稀少品種を想起させる銀青色の髪と瞳を持つ美しい貴族令息と邂逅する。 場面は戻り、婚約者の暴挙により窮地に立たされた彼女。その心の傷を救うのは、果たして……? ※小説家になろう様、カクヨム様にも掲載しています。※旧サブタイトル『~元売れ残りチョコバナナは今度こそ幸せを掴みたい~』
24h.ポイント 0pt
小説 191,619 位 / 191,619件 恋愛 57,730 位 / 57,730件
文字数 94,076 最終更新日 2023.06.20 登録日 2023.06.14
かつて、日本に存在したと言われている邪馬台国。そして、歴史の表舞台に出ることのなかった地下邪馬台国。その末裔「ニューヤマタリアン」と、密かに受け継がれてきた「刻印」が織りなす時を超えた物語………。
24h.ポイント 0pt
小説 191,619 位 / 191,619件 ファンタジー 44,270 位 / 44,270件
文字数 6,924 最終更新日 2024.05.04 登録日 2024.05.03
青春 連載中 長編
何もしないで静かに生きたかったのに… いつから俺の人生はハードモードになったんだよ…
24h.ポイント 0pt
小説 191,619 位 / 191,619件 青春 7,008 位 / 7,008件
文字数 19,161 最終更新日 2016.03.14 登録日 2016.03.03
“暗い過去と、秘められた謎”を持った少女――この物語は、“謎の組織”に立ち向かうひとりの少女の『戦いの記録』である。 『青春』――それは、苦しみと悲しみ。  兄と共に、“北の大地”の寂れた港町で穏やかに暮らす少女、草薙遥夏。  平穏だったふたりの日常に、突如として謎の男たちが襲いかかる。  兄は妹を逃すため自ら犠牲となり、少女はひとり札幌へ向かった。  そこで出会った女、来栖玲子は遥夏を快く受け入れるも、再び男たちの魔の手が二人に迫る。  追撃者らの執拗な襲撃により、無意識から生命の危機を感じ取った少女の身体に、ある異変が起こるのだった……。 (この作品はフィクションです。作中で描写される人物、出来事、土地と、その名前は架空のものであり、土地、名前、人物、又は過去の人物、商品、法人とのいかなる類似あるいは一致も、まったくの偶然であり意図しないものです)
24h.ポイント 0pt
小説 191,619 位 / 191,619件 ライト文芸 7,643 位 / 7,643件
文字数 2,914 最終更新日 2020.02.19 登録日 2019.10.16
警察本部に届いた一本の動画。 それは、『ソサエティ』と名乗るテログループからの爆破予告であった――。 警察学校の同期であり、当時新米刑事であった『黒野 千歳(くろの ちとせ)』と『白石 一真(しらいし かずま)』は偶然にも、ソサエティが爆破予告をしたビルの近くにいた。 この犯行声明が悪戯でない事を警察に分からせる為、テログループのソサエティは1つのビルを予告通り爆破した。 これで一気に動き出した警察。 一早く建物へと着いた黒野と白石は、急いで皆を避難させた。 だが避難の途中、ソサエティのハッキングによって建物に突如鍵がかかってしまい、黒野と一般人数名が取り残されてしまった。それは白石のいた建物でも同じ事が起こっていたのだった。 そんな時、再びパソコンにソサエティが映し出され「ここから逃げるには爆弾を解除するしかない」と告げられてしまった2人。 自分と共に取り残された市民を救う為、黒野と白石は爆弾を解除する事を決めた。 そして爆発物処理班からの指示を受けながら、2人何とか爆弾を解除するのに成功したのだった。 ……かに思えたが、まだ爆弾は完全に解除されていなかった。 なんと白石の方の爆弾には黒と白の2本のコードが残されており、どちらを切っても黒野か白石のビルが爆破されてしまうという状況へ追い込まれてしまった。自分と市民達。命の決断を迫られた白石は、遂に切るコードを選んだ――。 「一真ぁぁぁぁぁぁッ!!」 ――ドォン……。 そしてその猟奇テロ事件から6年。 平穏で静かだった日常に、再びソサエティと名乗る者達から警察宛に爆破予告が届いた。6年前と同じ名前に同じ手口。未だ捕まっていないソサエティをずっと追って来た黒野の前に、遂に奴らが現れたのだった。 「――絶対逃がさねぇ」 テログループの犯行の動機とは……? 予想だにしなかった驚きの真相とは……? 全ての謎を解き明かし、黒野は次こそテログループ犯を捕まえることが出来るのか――。
24h.ポイント 0pt
小説 191,619 位 / 191,619件 ミステリー 4,270 位 / 4,270件
文字数 58,353 最終更新日 2022.03.01 登録日 2022.02.22
嘗てこの世界には魔王がいた。 魔王、魔族の王、魔法を極めし者、人族の敵。力で全てを支配してきた存在。 人族は魔王とそれが率いる魔族と長い長い、それは長い戦いを繰り広げてきた。魔族の魔法は人族が使う魔法よりも遙かに強力で、戦いの果てに人族は魔王軍によって滅びの危機に瀕してしまった。 その危機を救ったのは七人の勇者と呼ばれる存在だ。 勇者は世界を創造した七柱の神様によって遣わされた若者達だった。彼らは『地・水・火・風・光・氷・雷』の力をそれぞれ身に宿し、その力で魔王軍の勢いを削ぎ落とした。そして瓦解していた人族の軍を瞬く間に纏め上げ、新たに勇者軍を結成して魔王軍と戦った。 結果、七人の勇者によって魔王は討たれ、王を失った魔族は人族と停戦協定を結んだ。 人族を救った勇者達は伝説となり、後世に長く語り継がれることになる。 七人の勇者と一緒に魔王と戦ったルドガー・ライオットは、とある理由から人族の国から離れてエルフ族の国で生活していた。そこでエルフの子供達が通う学校で教師として働いている。 ある日、友人であるエルフの王子フレイから城に呼び出され、魔族からとんでもない話を持ち掛けられたと聞かされる。 種の滅びに直面した時に現れるという救済の力を持った者、『聖女』が魔族に現れたと言うのだ。 しかもその聖女は、勇者とルドガーが倒した魔王の娘であった――。 旧題:魔王を倒した男、聖女に選ばれた魔王の娘を守る
24h.ポイント 0pt
小説 191,619 位 / 191,619件 ファンタジー 44,270 位 / 44,270件
文字数 521,942 最終更新日 2023.11.17 登録日 2023.02.23
恋愛 連載中 長編
先に、3つの恋のお話からお読みください。 こちらの主人公は、小野田先生に酷いことをした生徒に恋をした人達のお話。 【野蛮な君を愛してる】 これは、傍観者の私の恋のお話。 小野田先生からすれば、きっと彼は極悪非道な人間だと思う。 だけど、私はちゃんと知ってる。 彼が、それだけじゃないって事 彼が、それしか伝えるすべを知らなかったって事を…。 私は、みんなの傍観者だった。 これは、傍観者の私の恋のお話。 みんなの恋のその裏で、ひそかに始まっていた片思いのお話。 【通過地点の恋】 私には、好きな人がいる。 これは、傍観者である私の恋のお話。 小野田先生に、酷い事をした好きな人と幼馴染みのお話。 許されなくても、それしか愛を知らなかった これは、ただの通過点なのだと思う。四つの物語の裏で、ひっそりと動いていた恋のお話。 【蜜蜂とクマさん】 私は、ただ愛されたかったんだと思う。 満たされない気持ちを、汚(けが)れた体を、満たす方法はそれしかなくて… 私は、クマさんの事もただ通過していくだけの存在だって思ってたんだ。 それでも、この場所から助けて欲しかった。 5つの物語の裏で、生まれていた恋のお話。 全ての物語の主人公達とも会います。 6つの話を読むことで、あの時のみんなの気持ちがわかります。 ノベルアップ+、小説家なろうにも載せています。
24h.ポイント 0pt
小説 191,619 位 / 191,619件 恋愛 57,730 位 / 57,730件
文字数 27,813 最終更新日 2022.04.18 登録日 2022.04.18
右も左もわからず、初めて新人賞に応募して予選落ちしてしまった没作品です。 見苦しい箇所も多々あるかと思いますが、行き場のないこの作品を どこかの誰かに、少しでも楽しんでいただけたら幸いです。 【あらすじ】  知識が豊富で、なんでもできる天才肌であるがゆえに、やることのほとんどが退屈に思え、何に対しても興味関心の薄い高校二年生、佐倉真人は、ろくに学校にも行かず、バイトやネットビジネスで稼いだお金で静かにオタクライフを送っていた。  好きな物を買って、好きなように生きていた真人だが、どれだけ好きな漫画にゲーム、フィギュアを買い集めても、いつもどこかに上手く表現できない物足りなさを感じていた。  そんな真人が勤めるバイト先に、幼馴染の原田恵が入ることになり、真人の退屈な日常に少しずつ変化が現れ始める。  昔から真人のことをよく知っている恵は、不登校になってしまった真人を心配し、どうにか登校させようと、自分の目標を手伝って欲しいと願い出た。  その目標とは、恵がボーカルを担当する初心者バンドで、文化祭での初ライブを成功させるというものだった。  あまり乗り気ではなかった真人だが、恵に連れて来られた楽器屋でエレキギターに触れ、その魅力にすっかり取りつかれてしまい、とうとう恵の頼みを引き受け、ギターを担当することとなった。  しかし、恵が所属するそのバンドとは、女子三人で構成されたガールズバンドだった。  やりにくい環境で、ただ手伝うくらいの気持ちで始めた真人だが、日々の練習で上達するに連れ、仲間とともに奏でる音楽に楽しさを覚え、いつしか真剣に取り組むようになった。  そんな最中、幼少期から真人に想いを寄せていた恵に合わせ、他の女子二人も徐々に真人に恋心を抱き始めるようになってしまう。  とうとう三人から個別に告白を受けた真人は、バンドを優先するため、保留という形で断ったのだが、複雑な心境で頭を悩ませ、スランプに陥ってしまった。  スランプを乗り越え、無事に念願の文化祭ライブを成し遂げた後のステージ裏、ついに真人に決断のときが訪れた。  三人への様々な想いが渦巻く中、真人が心を決めた相手とは……。
24h.ポイント 0pt
小説 21,354 位 / 21,354件 恋愛 4,937 位 / 4,937件
登録日 2023.02.11
BL 連載中 ショートショート
声優の冬月 晴の推しはモデル兼俳優の夏目 陽である。 そして、夏目の推しもまた、冬月であった。 お互い、密かに、だが、かなりの熱量で推している。 そんな2人のショートショート。
24h.ポイント 0pt
小説 191,619 位 / 191,619件 BL 24,895 位 / 24,895件
文字数 3,366 最終更新日 2024.02.15 登録日 2024.02.12
寂しがりだけど人間不信の原初の魔物と 感情をどこかに置き忘れてきてしまった人間が 心を通わせて一緒に眠る話
24h.ポイント 0pt
小説 191,619 位 / 191,619件 ファンタジー 44,270 位 / 44,270件
文字数 14,538 最終更新日 2020.10.14 登録日 2020.09.28
何の変哲もない、基盤の上で。 心を宿した何かによって繰り広げられる小さな話
24h.ポイント 0pt
小説 191,619 位 / 191,619件 ファンタジー 44,270 位 / 44,270件
文字数 301 最終更新日 2021.08.30 登録日 2021.08.30
この話は、曲がった正義感を持ったある青年の話だ。年齢は二十八歳アラサーになる年であり、我が強くなる時期でもある。そして精神科の病院で看護助手として男性ただ一人の物語が始まるのである。 特徴として、周りの患者さんや職員に大変物腰が柔らかく優しいと評判である。人一倍人情味溢れる青年だ、らいかに、過酷で個性溢れるお局様達がいる中で真っ直ぐな正義感が曲がった正義感になっていく変化を期待していただきたい。
24h.ポイント 0pt
小説 191,619 位 / 191,619件 エッセイ・ノンフィクション 8,072 位 / 8,072件
文字数 1,088 最終更新日 2024.02.06 登録日 2024.02.06
仕事場に二人の新人が入って来た。二人ともなぜだろうと思うことがあるが、翔平は一人の新人の相談にのる。話を聞いて、翔平は自分の事ではないが、酷くその相談に出てくる相手を憎む。 真相はいかに。
24h.ポイント 0pt
小説 191,619 位 / 191,619件 現代文学 8,276 位 / 8,276件
文字数 12,420 最終更新日 2016.04.17 登録日 2016.02.06
大衆娯楽 連載中 長編 R15
 主人公の近藤 要(かなめ)は同級生と共に修学旅行先である日光に向かう。テレビ番組などで賑わう心霊スポット紹介番組や霊能者を取り上げた番組の話で盛り上がる昭和の終盤、日光華厳の滝へ訪問する予定の中で多くの自殺者がいたという話題で盛り上がりながらクラスメイトと東京都西部のS区から出発する。  ちょうどその2年前、小学四年生の夏から不思議な体験をするようになった要。両親が営む日本料理屋が忙しく、要が受ける説明のつかない現象を両親に話そうとするがなかなかちゃんと話せる時間が無いまま時が過ぎていた。  両親共働きで食生活がままならず、2歳年下の妹春香(はるか)と栄養失調になったのを機会に母芳江(よしえ)の実の母親であり実家の日本料理屋の元女将であった伊勢(いせ)と共に暮らす事になった要と春香は徐々に体力も戻り伊勢との生活に慣れてきていた。  伊勢の夫であり、要の祖父である日本料理屋の三代目典三(つねぞう)は、要がまだ小さい頃から脳溢血により半身不随となり近くの病院で入院していた。  普段は多くを語らない祖父の典三だが、要が不思議な体験をするようになった頃からお見舞いに行くと  「何か怖い事があったらおじいちゃんの所に来るんだよ。」 と要は静かに耳元で言われる事が多くなった事をとても気にしていた。  要が何も語らないのに、典三はまるで何かを知っているような目と語り口で言うのだ。  祖母との生活にも慣れ始め、祖父の入院する病院にも祖母と行くようになった頃の小学生時代からこの物語は始まる。
24h.ポイント 0pt
小説 191,619 位 / 191,619件 大衆娯楽 5,684 位 / 5,684件
文字数 6,518 最終更新日 2016.09.27 登録日 2016.09.27
「陽だまりの天使たち」第二弾。 「私は昨日、要様の婚約者になりましたの」 架南に瓜二つの女が葵に告げる…… 自分の前世を受け入れ、共に歩み出した葵は要との同棲を始めていた。 仲間の増えた喫茶陽だまりに、ある日依頼が舞い込む。 依頼者である堂形深鈴の登場に、葵は動揺する。 要との関係、膨れ上がる想い、醜い嫉妬…恋に迷う葵。 葵の恋敵の登場で、要と葵の関係が変化する。 そして聖域の秘密が明らかに… ※「陽だまりの天使たち」も目を通して頂けると嬉しいです。
24h.ポイント 0pt
小説 191,619 位 / 191,619件 ファンタジー 44,270 位 / 44,270件
文字数 37,130 最終更新日 2018.12.17 登録日 2018.11.30
SF 連載中 長編
 直径4000キロメートルもある巨大な円形の山脈内に、超常現象によって日本が国土ごと転移した。  海から完全に切り離されたことで海洋国家でなくなり、アメリカも他の国々もいない完全孤立となった日本。  転移した星は地球よりはるかに巨大で人工衛星が回り、テレビ放送を発信し、国家や軍、国連と同等組織が存在する現代文明が栄えていた。  もちろん転移した円形山脈もイルリハランと言う国の領土であり、日本は不本意ながら侵略をしてしまったのだった。  そしてこの星に生きる人種は不可思議にも生身で空を飛び、乗り物も全て空を飛ぶよう研究開発をしていた。  当然領土国であるイルリハランは空飛ぶ軍を派遣し、日本も調査として地上を走って異星の地を掛ける。  お互いに宇宙から来ると信じていた異星人と初めて相対した時、銃を向けて挨拶をするか、会話による挨拶をするのか。  文明格差が同じだった場合、果たして日本は、イルリハランは、転移先の星の社会はどんな反応を示すのか。  ただ一つ分かるのが、異星国家として現れた日本が戦おうとまず負けてしまう。  戦わずして勝ちを得るしか生存の道はない。  国家存続を賭けた、全てが手探りな外交が今始まる。
24h.ポイント 0pt
小説 21,354 位 / 21,354件 SF 1,121 位 / 1,121件
登録日 2019.11.10
BL 完結 長編 R18
目を覚ますと記憶を失っていた天野は、翡翠色の綺麗な瞳を持ちヒスイと名乗る妖怪に助けられていた。 この妖怪は人の記憶を食べる妖怪だったが、天野は既に記憶ないうえに森から出ることも出来ず途方にくれてしまう。 そこで、記憶を取り戻したら幸せな記憶を渡すことを条件に、ヒスイとの共同生活が始まっていく。 そんな最中で、ヒスイの言動に心動かされていく天野。次第に密かに恋心を募らせていくが……
24h.ポイント 0pt
小説 191,619 位 / 191,619件 BL 24,895 位 / 24,895件
文字数 89,629 最終更新日 2021.04.29 登録日 2021.03.12
明らかにヤベー告白台詞(?)を理論武装して正当化する話。 現在と回想を交互に挟んで進行するので、シーンの時間軸にご注意ください。 演技をしていることを自覚して演じると楽しめるタイプの台本です。 ・演者:2名(男1、女1) ・時間:約10分 ・アドリブ、性別変更、改変などはご自由にどうぞです。特に使用制限もございません。
24h.ポイント 0pt
小説 191,619 位 / 191,619件 青春 7,008 位 / 7,008件
文字数 3,703 最終更新日 2022.06.05 登録日 2022.06.05
青春 完結 短編 R15
推理もどき。高校生がつくる春休みの思い出の一コマ “桜の樹の下には死体が眠っている“ 「桜の花が美しく咲くのは、その木の下に死体が埋まっていて養分を吸っているから」というのは、大正から昭和にかけて活躍した梶井基次郎の短編小説『櫻の樹の下には』から来ている。 桜はその死体を養分にして美しく咲く。桜の色のピンクは死体の血を吸うことで鮮やかに色付くと考えた人が多かったのだろう。 はたして桜の木の下には何が埋まっているのか。 都市伝説的だからと悪ノリする高校生たちが挑む春休みの出来事。
24h.ポイント 0pt
小説 191,619 位 / 191,619件 青春 7,008 位 / 7,008件
文字数 8,448 最終更新日 2022.08.15 登録日 2022.08.15
恋愛 完結 ショートショート R15
クロノは、ただの人間じゃありませんでした。 少女は、魔王に育てられた、元異国のお姫様だったのです。 「魔王様から伝言を預かっています」 と、クロノは勇者に告げます。 「『お主が真なる勇者なら、クロノにどうか人間の暮らしを教えてやってくれ』……そうおっしゃていました」 「…………」 勇者は何も言いません。 ただ黙ったまま、剣を構えました。 そして、戦いが始まりました。勇者の剣技はとても鋭く、とても重いものでした。 しかし、そのすべてをクロノはいなし続けます。 まるで、赤子の手を捻るかのように、余裕でいなしていきます。 やがて、勇者のほうが先に限界を迎えてしまいました。 ぜぇはぁと息を切らす勇者に対し、クロノはまったく呼吸を乱していないどころか、汗一つかいていません。 「……っ!」 その事実に、勇者は悔しげに歯噛みします。 そんな勇者に向けて、クロノは静かに語り掛けます。 「……私はかつて、この魔界を支配する人間界の姫でした。ですが、ある日突然、魔族たちが私の国へと攻め込んできたのです。理由はわかりません。彼らは私を攫い、人質として交渉の材料にしたのでしょう。私が攫われたと知ったお父様やお母様、お兄様たちは、私を助けるために必死に戦ってくれました。でも……結局、助け出すことはできませんでした……なら魔王をしめるのは、やっぱ私しか居ないと思いました」 「……はい?」 突然の話に、思わず聞き返す勇者。 すると、クロノは少し恥ずかしそうにしながら、こう答えました。 「つまりですね?魔王様は私を危険人物と認定して人間界に追放し、代わりにあなたを寄越してきたわけですよ!まったくもう!!」 ぷんすこと怒るクロノに対して、勇者は思わずぽかんと口を開けてしまいます。 それからしばらくして、ようやく理解が追いついたのか、彼は笑いだしました。 それは嘲笑などではなく、どこか楽しそうな笑い声です。 ひとしきり笑った後、勇者はゆっくりと剣を下ろしました。 そんな彼に向かって、クロノもまた構えを解きます。 そしてはクロノは言いました。 「さて、どうしますか?このまま私に殺されてみますか?」 その言葉に、勇者は再び笑い出します。 今度は先ほどよりも大きな声です。 しばらく笑って満足したあと、勇者は大きく息を吸い込んで、ゆっくりと吐き出してから口を開きました。 「いや、やめとくぜ。俺はあんたを殺すためにここに来たんじゃないしな」 そう言って、勇者はそのまま踵を返して歩き始めました。その後ろを追いかけるように、クロノも付いてきます。 そうして二人は一緒に旅をすることになりました。
24h.ポイント 0pt
小説 191,619 位 / 191,619件 恋愛 57,730 位 / 57,730件
文字数 9,042 最終更新日 2023.10.14 登録日 2023.10.14
8,758 205206207208209