身分差小説一覧
性別判定で結果が出ないランは田舎の周囲の目から逃れ王都に向かったが仕事が見つからず、王都のスラムで暮らしていた。
ある日裕福そうな男に出会い財布を取ろうとするが逆に捕まってしまう。その男はランの幼馴染みのレクスだった。
実は王族だったレクスは王家の血を残す為にお見合いばかりさせられており、その気晴らしに城下をうろついていたのだった。ランはそんなレクスの側に友人として寄り添うことを決める。
だが共にいるうちにランの体に変化が起き、Ωの発情が起こってしまう。
そのヒートに当てられて、レクスはランを抱く。『友人』の変貌ぶりと自分の体の急激な変化、Ωの本能の強烈さに驚いたランはレクスの元から逃げ出すが、自分が妊娠していることに気付く。
そして三年後、レクスはようやくランの居所を見つけ、迎えにくる。一人産み育てた息子、ルゥをランから奪う為に……。
文字数 94,202
最終更新日 2020.11.14
登録日 2020.10.04
農家の長女として生まれた少女ルーナは、領主の息子であるアスレチックに見初められ、結婚することになった。
とはいえ、直接的な面識はあまりなかったため、結婚前に顔合わせをすることとなったのだが……。
文字数 2,870
最終更新日 2020.11.12
登録日 2020.11.11
「聖女にはどうせなれないんだし、私はのんびり暮らすわね〜」そう言う私に妹も従者も王子も、残念そうな顔をしている。でも私は前の人生で、自分は聖女になれないってことを知ってしまった。
どんなに努力しても最後には父親に殺されてしまう。だから私は無駄な努力をやめて、好きな人たちとただ平和にのんびり暮らすことを目標に生きることにしたのだ。
文字数 101,289
最終更新日 2020.11.07
登録日 2020.09.08
「――あなたが欲しかったのはおれじゃない」
身分社会の最下層、混血の不可触民であるモモセは、奴隷商人に捕まったことをきっかけに貴族階級と思しき男、ウルドに買われることになる。彼はモモセを「ずっと探していた」と言い、躊躇うことなく抱きしめた。
ウルドは神から見放され、忌み嫌われてきたモモセを屋敷へ連れ帰り、盲目的に溺愛する。
貴い男を穢す罪の意識と、はじめて求められる歓びに押しつぶされるモモセ。
けれど仔どもは覚えている。運命のあの日、男が倒れ伏すモモセを見て、知らぬ誰をかの名前を呟いたことを――。
十年選手の執着男×恋を知れないケモノ少年の、すれ違い主従もの。
文字数 120,084
最終更新日 2020.11.02
登録日 2020.05.14
前略、お母様。
ご機嫌いかがですか。
私はたいそう不機嫌です。
今日もお城は慌ただしく、ただの身代わりであるはずの私に、お仕事が山ほど降りかかってきます。あげく、暗殺者からラブレターまで届く始末です。私は一体、いつ引退できるのでしょうか?
文字数 5,063
最終更新日 2020.11.01
登録日 2020.11.01
男爵令嬢であるフローレンス・エトルに与えられた能力は『一度だけ時間を巻き戻せる力』。
類稀な力を持ったばかりに、フローレンスは多くの人々に人生を翻弄されてしまう。
平穏を愛する彼女は、一体どこでその能力を使う事になるのだろうか。
文字数 6,392
最終更新日 2020.10.27
登録日 2020.10.27
主人公アビーは、幼い頃一目惚れした領主に長年片思いを続けていた。そんなある日領主の屋敷で働けることになる。身分違いで揺れながらも、いろんな人の力を借りて日々奮闘していく。
文字数 61,201
最終更新日 2020.10.21
登録日 2020.08.19
エリー王女と側近レイの二人がそれぞれ物語を動かしていきます。
初めての恋に気づくまでのドキドキ感と恋と知った後の溢れる想い。
その後、禁忌を犯してしまう二人に待っていたのは、辛い別れだった。
どのようにして別れてしまうのか。
そしてどのようにしてまた出会うのか。
エリー王女は、どんなことがあってもレイをずっと愛し続けます。
しかし王女という立場上、様々な男性が言い寄り、彼女を苦しめます。
国同士の陰謀に巻き込まれるエリー王女が取るべき行動とは。
また、恋愛とは別のところで動き出すレイの過去。
十六歳の時、記憶を一切持たないレイがなぜ国王の第一側近に引き取られたのか。
この失われた記憶には大きな秘密が隠されており、明らかになった頃には転げ落ちるように物語が暗転していきます。
関わってくる四カ国が様々な思惑で動き出し、迫りくる魔の手に覆われます。
愛する人のために命を懸けるレイは、何度も危険な目に……。
そんな中、世間知らずの箱入り娘であったエリー王女は泣いているだけではありません。
様々な経験を得ながら成長し、前を向いて歩いていきます。
これは二人が苦難を乗り越え、幸せになるための物語です。
文字数 503,033
最終更新日 2020.10.21
登録日 2018.06.12
自分を愛してはくれなかった両親の死を機に、その遺産と保険金を食いつぶすように引きこもって悠々自適のニート生活。しかし気がつけば見知らぬ体に変わり、見知らぬ場所に閉じ込められていた。けれど質素ながらも食事はあるし雨風しのげて服もある。じゃあこのままでいいかと思っていたら、どうにも夢告げの巫女とやらに転生していて、様子見に来てくれる男はわたしを不憫がっている……。別にこのままでいいんだけどな、というクズなわたしの軟禁生活。
文字数 24,032
最終更新日 2020.10.21
登録日 2020.10.15
ビッテルバーク辺境伯ジーンクリフトが首都から領地へ戻ると、隣り合わせの領地を管理するドリフォルト家の領主が死んだことで、その相続争いに巻き込まれた。
唯一の相続人である孫娘のセレニアは親戚に財産目当ての結婚を迫られていた。
アッシュブロンドの髪を下ろして喪服に身を包んだ彼女は、とても落ち着いていて澄んだ青い瞳は悲しみに曇っていたが、気丈に振る舞おうとする姿に心惹かれた。
一方セレニアもジーンクリフトにずっと憧れていて、五年前よりずっと立派になった彼に敵わぬ恋心を抱いていた。
コンプレックスを持った令嬢と辺境伯との契約から始まる恋愛。
「令嬢娼婦と仮面貴族」に登場した辺境伯の物語です。
文字数 131,926
最終更新日 2020.10.20
登録日 2020.08.10
階段で足を滑らせ、命を落とした柊千里(ひいらぎちさと)は、乙女ゲームの主人公『ラヴィ・プラネス』に転生する。
だがラヴィの住む領地は悲惨で、その領地主はラヴィと母を捨てたラヴィの父だった。
ラヴィは自身と母を捨てた父に復讐を果たす為、魔法学校に通う。
身分の高いイケメン達を攻略し、婚約する事を目指す。
合法的に父を国外追放する為に。
だがラヴィには魔法学校に通う上で一つだけ気がかりがあった。
それは〝悪役令嬢〟の存在だ。
悪役令嬢は各ルートのどのBADENDにも登場して、必ずラヴィを亡き者にする。
なら、とラヴィは思考を巡らす。
そして答えに辿り着く。
攻略対象の一人、王子と悪役令嬢をくっ付け、シナリオを崩壊させれば良い。
王子と悪役令嬢の仲を取り持ち、婚約を破棄させず、そのまま婚約させる。
さすれば悪役令嬢から信頼を勝ち取り、BADENDは訪れない。
正に一石二鳥。
だからラヴィは決意する。
悪役令嬢と仲良くしようと。
※小説家になろう様にも投稿しております。
文字数 17,051
最終更新日 2020.10.10
登録日 2020.09.28
五十年後に穏やかに死ね。その瞬間が来たらあたしはあんたの目を見て、しわしわの唇に口づけて、殺してやるよ。
王子を殺すためにやってきた刺客の少女が、王子の妻となり、一生かけてその志を果たすことをあらためて決心する瞬間の、独白。
文字数 3,399
最終更新日 2020.10.01
登録日 2020.10.01
生まれつき病弱で、一生のほとんどを病院で過ごした舞は二十歳の誕生日を前に天に召された。
......はずだったが、白いお髭のおじいさんが出て来て「お前の一生は可哀想だったから、次の生ではお前の望みを叶えてやろう」と言う。
そこで舞は「健康な身体になりたい」と、好きだったファンタジー小説の中の存在である「もふもふの獣人さんに会いたい」の二つを願った。
そして気づけば舞は異世界にいたのだが、望んでいた獣人たちは、人間の「奴隷」として存在していた。
そこで舞は、普通の獣人とは違うフルフェイスの熊の獣人と出会って、一緒に暮らすことになる。
文字数 168,072
最終更新日 2020.09.28
登録日 2020.06.20
騎士のラシードは任官先へ赴く途上で野盗に襲われた馬車から口の利けない奴隷の少女を見つける。少女にひと目惚れしてしまったラシードは奴隷商から彼女を買い取りスーリと名づけた。純真なスーリはラシードを慕い、やがて美しく成長して行く。
文字数 17,654
最終更新日 2020.09.27
登録日 2020.09.24
淫魔が支配する母権王国。淫魔のリリアリアは意を決して家付き騎士のディオンの部屋に忍び込み、彼の帰りを待っていた。すべては彼に抱かれるため。そのためならどんな手段をも厭わない、その覚悟で。
※性的表現あり(本編R15くらい、おまけR18くらい)。
文字数 14,534
最終更新日 2020.09.23
登録日 2020.09.22
秦青国きっての遊里、南市にある高級妓館、金花楼。
二胡弾きの玉蘭は、崖っぷちだった。
指名の取れない妓女に未来はない。このままじゃ来月、お給料もらえないかも!冷や飯生活は嫌!
そんなときに現れた、まばゆい美青年(たぶん金持ち)。
字名を公羊という彼は、秦国のかつての敵、璟族に特徴的な美しい容姿をしている。
──決めた! あたし、彼を落とします!!
玉蘭は息巻いて公羊を褥に誘うが、寝かしつけられてしまったのは玉蘭の方で──
心配事が多すぎて不眠症のワケあり苦労人皇子様と、元気が取り柄な妓女の織りなす中華風ラブファンタジー。
文字数 20,352
最終更新日 2020.09.13
登録日 2020.01.31
半年前異世界イェグリームスはレヴォクロアス国にて三百年就いていた王宮魔導士の食を退いた一見十代半ばの美少女にしか見えない容姿を持つラニ・ヴェルテアード(三百五十才超え)。
現在は都内近郊にある山と海に挟まれた小さな港町・海玲町の北東に広がる昼間でも薄暗く地元の人でも滅多に近付かない涼音野森の中に建つ洋館で、ペット兼相棒であるラプクースと呼ばれる幻獣のバデルと共に全てのしがらみから解放され異世界隠居生活を堪能していたラニだったが、ある日異世界エオシャニムの「魔国」オルシュヴェルツ国の国王側近キアルによりエオシャニムに召喚されてしまう。
キアルにより辱めを受けているところを国王であるディル・オルシュヴェルツに助けられたラニだったが、初対面の筈なのにラニを知っている素振りを見せるディルに唇を奪われ、成り行きで一夜を共にした挙句、自分を組み敷くディルに「十五年前のあの日からずっと貴方が好きだ」とストレートな思いまで伝えられ、どうしていいか分からなくなるラニ。
そして翌日。
ディルとオルシュヴェルツ国の王宮魔導士であるイェダ・アルクスレーノから現在オルシュヴェルツは隣国ラヴァガルスからディルとラヴァガルス王女との望まない婚姻をかなり強引に迫られ、下手に拒否すれば戦争に発展し兼ねない程切迫している状況であることや、それを回避するためには少なくとも三か月間ディルの恋人であり妃となる「振り」をする者が必要であり、その役目をラニに頼みたいと依頼される。
そんな訳で、三ヶ月間限定の夫婦(?)生活がスタートするが、自分を甘やかし愛を囁く事を常とするディルに振り回されているうちにラニ自身も少しずつディルに惹かれていき――
これはそんな何かと不憫な元王宮魔導士とそんな王宮魔導士を溺愛する魔王のラブコメな日常の話である。
※1.この小説は拙作「転移先で極度の女嫌いな魔王と諸事情によりラブコメします」を大幅に改稿しR18作品としてリメイクしたものです。
※2.ムーンライトノベルズ様、pixiv様にも投稿しています。
※3.ヌルいですが無理矢理表現があります。
※4.タイトルとあらすじを変更しました(20.09.10)
文字数 17,720
最終更新日 2020.09.11
登録日 2020.09.09
燃えるような愛を
レンタル有りお前が、俺に火をつけた――貴族令嬢の身代わりで参加した仮面舞踏会で、フラメ王国の王子に見初められたピアノ講師フローラ。彼の強引なアプローチに戸惑いながらも宮廷ピアニストとしてフラメ城に残ることになって……
強引な王子と消極的なピアニストの身分差ラブストーリー。
ノーチェブックスから書籍を出していただきましたので、番外編のみの掲載です。
Extraは本編後のおまけ、クリスマス・ハロウィンはシーズンイベントとして投稿した小話です。
文字数 189,014
最終更新日 2020.08.31
登録日 2016.06.12
傭兵を生業とするユウリは、好きになった人を殺して生きてきた。腕を磨いたユウリの次の就職先はなんと国の戦闘部隊。指揮官であるライナス殿下と接するうちにユウリの中に見逃せない感情が芽生えてしまい……!
文字数 2,055
最終更新日 2020.08.28
登録日 2020.08.28
ドロシーには大好きな恋人がいた。けれど、その恋人に浮気され、別れることになる。
恋にすっかり消極的になったドロシーは、当初入学するはずだった学園をやめて、全寮制の別の学園に入学することにする。
そこでは、先輩が後輩を指導するという制度があり、ドロシーの先輩は男子生徒だった。
もう、恋なんてしないと誓ったはずなのに、その先輩はドロシーをめちゃくちゃ甘やかしてきて──。それに、なんだか、この先輩には秘密があるようで……?
文字数 1,289
最終更新日 2020.08.23
登録日 2020.08.22
《OL執事シリーズ第一弾》
真戸乃(まどの) ほたる 26歳 独身 彼氏ナシ。
仕事が終わり帰宅すると、玄関先でイケメン執事が眠って……いた!?
「本日より私はあなた様の執事です。なんなりとお申し付け下さい」
「……え? はあああああああ!?!?」
ちょっと待ってちょっと待って!
え、一緒に住むの?! 部屋汚いけど!
お風呂も……一緒?! 意味わかんない!
同じ布団で……寝るの?! 勘弁してよ!
ほたるの前に突然現れた謎多き執事 セバスチャン。
家事を完璧にこなす彼は「あなた様に仕えると決めた時から性欲は捨て置いた」とほたるに告げる。
そうは言いながらもハプニングが起きる度に垣間見える彼の素顔に戸惑うほたる。
自称執事セバスチャンがほたるの前に現れた本当の目的とは一体──?
ドタバタ系のラブコメです。
一話あたり2000文字から3000文字のライトな文章ですので、サクッと読めます。
※この作品は小説家になろう・マグネット・カクヨムにも同時連載しております。
※本作に「小説家になろう」に掲載中の他者様の作品名が度々登場しますが、Twitterで御本人様の許可を得て掲載しております。
文字数 276,977
最終更新日 2020.08.22
登録日 2020.01.11
ハラスメント対策上、グループ会社内の恋愛は禁止。
ただし、社内マッチングアプリにて成立した場合を除く。
そんな恋愛コンプライアンスは、恋愛に関心のない伊伏琴子にとって打って付けだ。
けれど、それをものともしない男がいた。
その男、里見道仁は創業者一族の出であるせいか社内規程を無視する嫌いがある。
なんとか切り抜けているなか、互いの親しい者同士がマッチングアプリで付き合い始め、琴子はやむなく巻きこまれてしまった。
そこにはある策略があって…
恋愛に関しては男を信用しない彼女(24歳)と、つれない彼女に狩り本能を掻き立てられた不届きな彼(29歳)の、危ういオフィスラブ。
*R18性表現、ちょっとした犯罪要素あり
*2022.1/17より一時的に非公開
文字数 141,218
最終更新日 2020.08.15
登録日 2020.01.29
商家のメイドのアリメアは、長年仕えている幼馴染でもある旦那様に突然プロポーズされ悩んでいた。相手が好きなひと、であるにもかかわらず悩む訳は沢山あるのだが……そんなアリメアの返事とは?
ヒストリカル風ですがファンタジー世界です。
【一章/二章/三章完結済】
文字数 92,130
最終更新日 2020.08.12
登録日 2020.04.13
リゼフィーネ・ラ・ミュンヒハウゼン(リラ)は、リンレスホラント王国の公爵令嬢。目が覚めると、前世、北条紫の記憶を思い出した。だが、彼女の前世の記憶は曖昧。
「……単なる生まれ変わり??」
リラがそんな風に解釈するが、彼女は自分と同じ転生者を見つける。名は、スラン。だが、彼と出逢ったことで、彼女は、次々とトラブルに巻き込まれ始めて……!
時を同じくして、母親を失ったミシュア・ノートン(シア)は、シュリーミモアリス王国の準男爵令嬢。おまけに、母親の葬儀に来るのは、嫌味な母親の親戚の人達。
「……“あの人”達も来るんです?」
だが、彼女は災難続きでは無かった。
落ち込むシアに、不思議な出来事が起こって……!
身分も国も、境遇も正反対の二人。
二人が出会う時、何が起きるのだろうか?
文字数 22,457
最終更新日 2020.08.09
登録日 2020.07.19
文字数 23,127
最終更新日 2020.08.07
登録日 2020.08.07
私はシェリア=アンレーン。伯爵家の長女だけれど、実母亡き後に転がり込んできた義母と異母妹に鬱屈とした日々を送っていた。
そんな中、うっかり拾ってしまったのは吸血鬼で、これまたうっかり契約してしまった。
彼が探し求めていたという私の力が目覚める十八歳になるまで、私を守ってくれるというのだからいいかと思ったのも束の間。
彼が告げてきた彼の『飼い方』というのがまた厄介だった。
・私が何の力を持っているかは聞かないこと
・新月の日に指先から少量の血を分け与えること
・『お願い』を叶える度に血を分け与えること
・ずっと傍におくこと
完全に餌。
契約を果たすため、しれっと執事として現れた彼は、ギルバートと名乗った。
私は思い切り血を狙われる日々に気を抜けなくなったわけである。
十七歳となった私は、家ではとかく私にマウントしたがる異母妹に振り回され、
学院ではそのエキセントリックな異母妹を鑑賞するのが趣味の王子アルフリードや、何故か犬のようにまとわりつくヴルグに振り回され、
挙句ほっと息を吐いた私室では血を狙うギルバートに翻弄され、とかく慌ただしい日々を送っていた。
それもこれも十八歳になるまでのこと。
十八になったら私は、顔も名前も知らない誰かの元へと嫁ぐのだから。
ギルバートとの契約も、終わりを迎えるのだから。
けれど結局、私は十八歳になるその前に、私の持つ力、婚約者とは誰なのかを知ることになる。
その時には私が選べる選択肢など、多くはなかった。
そして私は決断するのだった。
―――
・最後は恒例の激甘ぶっこみます。毎度そこに至るまでが長いですが。
・激しい妹は出てきますが、ざまあはしません。姉妹喧嘩です。
・完結タグ入れましたが、書き切れなかった番外編などを不定期にて更新予定です。(2020.7.31)
※無断転載・複写はお断りいたします。
文字数 138,321
最終更新日 2020.07.31
登録日 2020.07.22
あの自由な空へ飛びたい
フォルテ家の一人娘、ユリウスはお城の暮らしに飽き飽きしていた。
そしてついに城から抜け出し、知らぬ間に意識をなくしていた。気づいたときに目の前には三人の男。
話していると一人の男、トーマはユリウスを助けたという。崖から飛び降りたユリウスを。
思い出してみるとユリウスは言った。空へ飛べると思った、と。
そんな答えを馬鹿にする男がいた。ゼクスという男だ。ユリウスは一番この男に苦手意識を持った。
城へ戻りたくないというユリウスをゼクスは船から降ろそうとするが、そこへ兵に追われている仲間の一員イヴァンがやってくる。
仕方なくも出航さなければならなくなった船にユリウスはまだ乗っていた。
船の乗客はユリウスを合わせて7名となった。トーマ、ゼクス、イヴァン、ゼクス、ナギ……そして、レイという医療担当。一番無口である。
海賊船にもかかわらず、船長と呼べる者がいない。そのわりにはみんなまとまっている。
そんなクルーたちの傍で暮らす、ユリウスの非日常
文字数 157,551
最終更新日 2020.07.11
登録日 2016.07.26
声と記憶をなくしたシェリルには魔法使いの旦那さまがいる。霧が深い渓谷の間に浮かぶ小さな島でシェリルは旦那さまに愛されて幸せに暮らしていた。しかし、とある新聞記事をきっかけに旦那さまの様子がおかしくなっていっていく。彼の書斎から怪しい手紙を見つけたシェリルは、旦那さまが自分を利用していることを知ってしまって……。
記憶も声もなくした少女と、彼女を幸せにするために嘘で包み込もうとする魔法使いのお話。
文字数 22,707
最終更新日 2020.07.11
登録日 2020.07.06
かつて自身の命をかけて、とある王国を救った主人公。彼女が王国を助けた理由、それは彼女の初恋相手である騎士さまがその王国を守ろうとしていたから。 主人公は長い眠りの果てにようやく生まれ変わる。ところが彼女が恋した騎士さまは、王国の第二王子に生まれ変わっており、彼女は両親さえはっきりしない捨て子になってしまっていた。このままでは、騎士さまの生まれ変わりである殿下を幸せにするどころか、お側にいることさえできない。 そう考えた主人公は、男装をして騎士団に潜り込んだのだが、なぜか殿下が主人公をでろでろに甘やかしてきて……。 寂しがり屋で自信がない少女と、少女以外はどうでもいいヒロイン至上主義なヤンデレ王子のお話。
このふたりの前世のお話は、「小さな歌姫と大きな騎士さまのねがいごと」です。
扉絵は、あっきコタロウさんのフリーイラストを使用しています。
この作品は、小説家になろうにも投稿しております。
文字数 11,087
最終更新日 2020.07.02
登録日 2020.07.02
皇太子殿下の容赦ない求愛
レンタル有り父の仕事の都合で子供時代の多くを海外で過ごした澄川優花(すみかわゆうか)は、フリーランスの通訳として働いていた。恋人は宝石商を営み、優花は宝石の買い付けに同行してフラクシニアという宝石産出国へ行く。現地の鉱山で買い付けたあと、親日家の皇太子アレクサンドルから宮殿に招待を受け、優花たちは晩餐に出席した。アレクサンドルに乞われて宮殿に泊まる事になった優花たち。だがその晩、優花は恋人が同行した女性と浮気をしている音を聞いてしまった。傷心の優花はアレクサンドルに慰められ、恋人と別れる決意をする。そんな優花にアレクサンドルが恋人契約を結ぼうと申し出て、引き受けてしまうが――?
※「恋人契約の絶倫皇太子に執着溺愛されています」というタイトルでWeb連載させて頂いた作品です。
文字数 165,418
最終更新日 2020.06.15
登録日 2019.11.09
脱走した犬を家まで届けるとまさかの大金持ちの犬だった。
その屋敷のメイドになり特別な任務を授かる。
「是非調教していただきたい」
「……人間にしか見えないんですけど。私、犬のしつけの仕方しか知らない──」
「いや、この方は犬以下なんで大丈夫です」
突然人でなしの財閥の跡取り息子の根性を叩き直す任務を押し付けられた雫だったが……自分よりも何もかもが勝る相手に何をどう教えるか悩む。
そしてとある方法で調教する事を思い付いた。
性悪御曹司×超平凡お人好しの女×冷静沈着の眼鏡執事×遊び人妖艶社長
伝説の女総長メイド×元ハッカーSP
その他面倒臭い人達が登場し恋の嵐に巻き込まれながら調教が進みます。
さぁ、皆さんも遊びましょう。
完結しました。ありがとうございました!(2020/06/12)
文字数 378,449
最終更新日 2020.06.12
登録日 2020.01.21