ファンタジー要素あり小説一覧
文字数 9,813
最終更新日 2020.01.27
登録日 2020.01.27
文字数 19,929
最終更新日 2020.01.24
登録日 2020.01.11
お題「クリスマス」「行方知れずの恋」
モノに宿る『天使』と不思議な『サンタクロース』が届けるクリスマスの<奇跡>とはーー?
信じるからこそ、残さない言葉がある。信じるからこそ、届けない言葉がある。
文字数 25,610
最終更新日 2020.01.12
登録日 2020.01.12
最近宮川昴の周囲では、奇妙だと感じる事が多い。古くからの友人達が次々に想いを叶えて結ばれていくのだ。妹のような存在が好きだった奴や、女性を遠ざけて仕事に没頭していた奴。絶対に結婚出来ないだろうと思っていた性にだらしのない奴までが一人の女性を選んだ。
おっとりマイペースだった弟までが、実家で同棲を始めたのだが、その相手“白尾葛葉”は俺の最も奇妙だと思う一番の存在だった。
『アイツはいったい何者なんだ?』
疑問は増えるものの、答えが出ない。
そんなある日、風呂場に一匹の大きな獣が乱入して来て、俺とソイツとの微妙な生活が始まった——
○捻くれ者な内科医と追っかけ癖のある白狐のお話です。
【R18】作品ですのでご注意下さい。
【関連していなくもない作品】
『コイシイヒト』作品中に登場した宮川昴さんの作品です。
文字数 50,205
最終更新日 2020.01.06
登録日 2019.12.18
よく食べる少年、ジャック。
彼は本当によく食べる。
そんな彼を見つめる男、アダム。
ジャックは3ヶ月前、この屋敷の主であるアダムに拾われたのだ。
たらふく食べたジャックはアダムに『デザート』を要求する。
血とセックスと怪物の話。
文字数 7,628
最終更新日 2020.01.04
登録日 2020.01.04
デスゲームの舞台に異世界が選ばれてしまう。生き残るためには運営から提示された勝利条件を達成しなければならない。参加者総勢52名、勝ち残れば賞金10億円を山分け。そんな状況で参加者は未知なる世界でどう進むのか?様々な視点で描くデスゲーム小説です。
文字数 6,684
最終更新日 2019.12.27
登録日 2018.09.03
気づいた時には見知らぬ空間にいた。なんかハゲたオッサンがワーワー言ってる。
見た目スキンヘッドで完全にヤバい人。美人秘書さんもなんか癖ありだし…。
とりあえずチートやるから転生しろだってさ。どう考えても理不尽!抗議したらめちゃくちゃ怒られた。これ恐喝じゃね?裁判勝てるだろ。
有無も言わさず(物理的に)転生させられた。まぁチート貰ったから第2の人生楽しむかーって気楽に考えてたけど、なんか思ってたのと違うぞこれ!チートだけど!確かにチートなんだけども!!
神様?にクレーム入れつつ、ファンタジーな異世界を冒険しつつ、辛抱強く我慢強く日々を生きる俺、加納 祐也28歳。真面目系クズって言われてます。ども。
文字数 16,338
最終更新日 2019.12.21
登録日 2019.12.18
アルバイト先の店長に片想いをしていた書店員の元に、想い人と同じ顔の夢魔がやってきて、誘惑に負けてしまう話。ぬるいですが性的な描写を含みます。
文字数 4,419
最終更新日 2019.12.19
登録日 2019.12.19
異世界転移したOL 森河 香は転移先で【女勇者】の称号を与えられ、魔王を倒し日本に帰るため奮闘した。
魔王討伐後、日本に帰れると思いきや、褒美に王子様と領地を与えられてしまう。
日本への帰り方もわからないまま、王子様がぐいぐい迫ってきて……このままじゃ身体を許しちゃう!
────
文字数 162,755
最終更新日 2019.11.27
登録日 2019.10.18
親友と訪れた喫茶店で、千夏を抱きしめたのは見知らぬ男性。
吸血鬼の先祖返りだという晃輝に"花嫁"と呼ばれ、迫られて……
「っどうして私があんたと結婚しなきゃならないのよ! 馬鹿なこと言わないで!」
吸血鬼の先祖返りと人間女子大生の恋愛戦争、ここに開幕!
文字数 50,438
最終更新日 2019.11.23
登録日 2019.11.06
新井香龍は全てのミッションを達成させることが出来るのか。
見たことも無い混合生命体
空を舞う飛行生命体
雷を司る生命体
蟲を操る鳥と人の生命体
知的昆虫
逸話の生物
特殊生命体
それらを全て狩りきること、それが新井香龍に課されたミッションである。
初投稿です。
文字数 76,283
最終更新日 2019.10.15
登録日 2019.09.27
ほぅ……(溜息)
前世で夢中になってプレイしておりました乙ゲーの中で、わたくしは男爵の娘に婚約者である皇太子さまを奪われそうになって、あらゆる手を使って彼女を虐め抜く悪役令嬢でございました。
ですのに、どういうことでございましょう。
現実の世…と申していいのかわかりませぬが、この世におきましては、皇太子さまにそのような恋人は未だに全く存在していないのでございます。
皇太子さまも乙ゲーの彼と違って、わたくしに大変にお優しいですし、第一わたくし、皇太子さまに恋人ができましても、その方を虐め抜いたりするような下品な品性など持ち合わせてはおりませんの。潔く身を引かせていただくだけでございますわ。
ですけど、もし本当にあの乙ゲーのようなエンディングがあるのでしたら、わたくしそれを切に望んでしまうのです。婚約破棄されてしまえば、わたくしは晴れて自由の身なのですもの。もうこれまで辿ってきた帝王教育三昧の辛いイバラの道ともおさらばになるのですわ。ああなんて素晴らしき第二の人生となりますことでしょう。
ですから、わたくし決めました。あの乙ゲーをこの世界で実現すると。
そうです。いまヒロインが不在なら、わたくしが用意してしまえばよろしいのですわ。そして皇太子さまと恋仲になっていただいて、わたくしは彼女にお茶などをちょっとひっかけて差し上げたりすればいいのですよね。
さあ始めますわよ。
婚約破棄をめざして、人生最後のイバラの道行きを。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
ヒロインサイドストーリー始めました
『めんどくさいが口ぐせになった公爵令嬢とお友達になりたいんですが。』
↑ 統合しました
文字数 45,249
最終更新日 2019.10.13
登録日 2019.05.23
平成初期の人気ゲーム「アイス・エンド・ワールド」の世界に、主人公の里紗は異世界転移を果たす。
里紗は重い心臓病を患っていたが、交通事故で亡くなった双子の妹・月菜の心臓を移植し、幸せな人生を過ごしたのだ。
いつも通りに月菜の墓参りに訪れていた里紗は、一人の美しい悪魔に出会う。その悪魔は月菜が異世界に転生していて、里紗に助けを求めていると話したのだった。
悪魔に魂を売り渡し、里紗は16歳まで若返り異世界に転移する。
その世界は平静初期の人気ゲーム「アイス・エンド・ワールド」の世界だったのだ。
双子の妹月菜はルルリアナという公爵令嬢に転生していて、このままいけば「アイス・エンド・ワールド」ラストシリーズでラスボスの生贄として捧げられる少女だったのだ。
里紗はリースと名前を変え、男装してルルリアナに近づいていく。ルルリアナの運命を変えるために。
ルルリアナは、報われない婚約者への愛に心を傷つけられていた。
巨大国家である神国と物語のストーリーを変えるべく、伝説の魔女3人(スマホ版の課金アイテム)を駆使し、奮闘するそんなお話。
恋愛はゆっくり進行します。
弱かった主人公もきっと…そのうち…強くなります!
小説になろうとカクヨムでも投稿を始めました。
文字数 232,782
最終更新日 2019.09.29
登録日 2019.07.01
神園 里保は、アパートを経営する祖母と二人暮らし。
同じ屋根の下で、同じ美術大学に通う二森 龍生と一緒に生活兼仕事をこなしていた。
しかし、別世界のモンスターの姿形と設定を作り変えれる『Reチェンジ』の能力にかまけて学校へ行かなくなってしまった龍生。
里保は、龍生の将来を憂うという建前で、体の自由と引き換えに登校させる。
所構わず体を求めてくる龍生に、里保の想いは伝わるのか。意地悪く辱めようとする龍生の真意とは。
自分達が作り変えたもう一つの世界に騒乱が降り注ぐ頃、里保達の住む世界にはクリスマスがやってくるのだが……。
仕事ができて顔だけ良ければ良いってものではない。真面目で慎みがあれば素敵ってわけでもない。2人の反する気持ちが交錯するスクール&オフィス・ラブ。
※少年誌に載せられない描写がある場合はサブタイトルに☆が付きます。また、女性が性的に嬲られるといった過激なシーンを含む場合があります。押絵はたまにありますけど、期待すんなよ。
番外編につきましては、拙作『悪友の薬は女体化するやつで、美人の親友は当たり前のように堕ちる』を読んでいると「あ~・・・」ってなりますが、ガチヤバなので閲覧注意です。
文字数 59,457
最終更新日 2019.09.21
登録日 2019.07.27
文字数 37,588
最終更新日 2019.08.30
登録日 2018.09.24
高校生の少年は、ある日出会った。雪のように白く、とても綺麗な女性に。
突然の出会いから交流を深める二人だったが、女性の秘密を知ることで、二人の関係は大きく変化する。
*小説家になろう、カクヨムでも投稿しています。
文字数 10,221
最終更新日 2019.08.22
登録日 2019.08.19
イギリスが舞台。
新人シェフの青年ダレンがあるお屋敷の専属料理人として雇われる。
いわゆる吸血鬼もの。
伯爵 マスター・グレンフィールドと謎の少年アンドレイ。
おしゃまな童女アンジェラ。
今日はダレンのレシピはなに?
文字数 3,519
最終更新日 2019.08.22
登録日 2019.08.22
整った顔立ちに白銀の髪、蒼く透き通った瞳。その容姿から社交界で月華の姫と呼ばれるほど美しいルナリア・ヴェンディーテは魔術学園の卒業式のパーティーでいきなり婚約破棄と国外追放を王家から言い渡されてしまう。
時同じくして、獣人が多く住むとある帝国では太陽のように赤い髪をなびかせ、民から赤獅子皇帝と呼ばれ親しまれている若き皇帝が、臣下達から結婚を迫られていた。
「・・・自由だわ、何をしようかしら。」
「・・・分かっている。結婚相手は、自ら選ぶ。」
ーーーーーー
初投稿なので、文章が稚拙な部分があるど思いますがご容赦下さい。
又、誤字脱字がございましたら優しく教えてください。(お豆腐メンタルなもので何卒よろしくお願いします。)
文字数 104,889
最終更新日 2019.08.21
登録日 2019.05.24
──彼女にとっては、必要なことなんでしょうね。真っ黒なパイでも投げつけてやりましょ。
仮想二十一世紀末。エネルギーと同時に通信回線を担える次世代エネルギー「ゲイル」の登場によって、地球文明は停滞期から脱出。更なる発展期を迎えた。ゲイルを制御する巨大ロボット「マザー」はまさに救世主とされた。
ゲイルの恩寵を受けて育った青年、長谷川 帯人は今日も友人の森 遼平に誘われ、若者向けに開発された、VRMMORPGゲーム「ルット」を遊ぼうとしていた。しかしログインした先にあったのは安全圏である町ではなく、敵性生物―ヌーヴァ―がはびこる危険地帯。バグかと疑う帯人だが、遼平も同じように彼の傍にログインしてしまう。訳がわからないまま突然襲ってきた敵性生物を倒すと、国際機関より派遣された公務員と名乗る女性、エレナ・ブラックと出会う。
二人がログインした場所は【異相地帯】と呼ばれる異世界で、ゲイルを制御するだけであるはずのマザーが、干渉することによってつくられた世界であること。マザーは【メンテナンス】と称して一定期間ごとに人間を数人召喚し、【問題】を課すこと。これに【解答】し合格しなければ、人類は滅ぶこと。自分たちと合わせて五人が、マザーによって解答者に選ばれたこと。今回の問題は「殺戮」であることを二人に話す。解答の方法は、制限時間内に現れる敵性生物を倒すこと。時間内に倒せなければ文字通り現実世界で暴れ出し、人類を殲滅するだろうと教えられる。
生き残るため、地球のため、人類のため、マザーと戦ってくれないかと帯人たちに頼むエレナ。四人は呆れながらも彼女の手を取り、協力を誓う。
文字数 2,690
最終更新日 2019.08.02
登録日 2019.08.01
彼女が死んだのは、雨の日だった。俺ら彼女を待ち続けている。会えるはずのない彼女を――。だが、俺たちは導かれた。そして、俺たちは会うことができた。最後のひと時、束の間の時間。それを与えられた。未来の俺と過去の彼女。未来の俺と未来の彼女。過去に未来を託せば、未来の俺たちは救われる。そう信じたい。
文字数 14,809
最終更新日 2019.08.01
登録日 2019.07.29
暗殺者に幾度となく命を狙われ、幽霊屋敷に住むこととなった少女エンヴィー。そんな彼女に付き従う執事ファルス。
「お嬢様の命は私のものです。他の誰にもお譲りすることはできません。」
「あなたの頭は随分と錆び付いているのね。オイルを1リットルほどお飲みなさい。多少マシになるはずよ。」
変わり者な執事と毒舌少女の一日が今日も始まる。
文字数 10,928
最終更新日 2019.07.07
登録日 2019.05.14
ハウルメルク公爵家の令嬢、クリスティーナには88回分の人生の記憶がある。
前世の88回は全てが男に婚約破棄され、近しい人間に婚約者を掠め取られ、悲惨な最期を遂げていた。
彼女は88回の人生は全て自分磨きに費やしていた。美容から、勉学に運動、果てには剣術や魔術までを最高レベルにまで極めたりした。
それは全て無駄に終わり、クリスは悟った。
“男は必ず裏切る”それなら、いっそ絶対に婚約しないほうが幸せだと。
89回目の人生を婚約しないように努力した彼女は、前世の88回分の経験値が覚醒し、無駄にハイスペックになっていたおかげで、今更モテ期が到来して、周囲から溺愛されるのであった。しかし、男に懲りたクリスはただひたすら迷惑な顔をしていた。
文字数 100,574
最終更新日 2019.07.06
登録日 2019.05.24
ここは名も無き宿屋兼酒場。オープンしたての、この店に最初にやってきたのは、マリンという幼い少女だった。
子供でもお客様はお客様。おもてなしをしなければならない。しかし、この女主人、何かがおかしい。果たしてその正体とは……?
ちょっぴり不思議で切ない短編小説。
文字数 10,727
最終更新日 2019.07.02
登録日 2019.07.02
▷ 高 ス ペ ッ ク な 義 兄 弟 が 現 れ た !
どうする?
→逃げる
→諦めて捕まる
→引きこもる◀
▷ 鍵 が か か っ て い る !!
どうする?
→逃げる ◀
→諦めて捕まる
▷ 回 り こ ま れ て し ま っ た!!
・・・無理ゲーじゃね?
────────────────────
▫ファンタジー要素を含みます。
▫主人公の周りがヤバいです。
▫過激な表現(R18に引っかかりそうなもの)がある場合は※をつけます。
▫本番の時、又はそれに近い行為の時は※※をつけます。
▫おかしな表現などございましたらそっと目を瞑ってやってください。
▫話は完全に作者の趣味です。
文字数 66,279
最終更新日 2019.06.28
登録日 2019.03.10
恋坂高校には二人の学園アイドル、由那と木元がいる。
主人公の千優は木元に恋をしており、由那を嫌っているが、なんと由那と身体が入れ替わってしまった。
しかも由那の身体は全身が超敏感体質で、セックス依存症でもあった。
由那を狙うイジメの影、アイドルとしての生活──千優は乗り越えられるのか。
※一部輪姦や残酷表現があるので、苦手な方は気をつけ下さい。
※エロ要素は少なめです。
文字数 92,077
最終更新日 2019.06.25
登録日 2019.03.23
邪竜の子、ギャレットを匿ったことで村を追われたユーリカ。2人は旅の目的地である竜の国を探すため、大陸を飛び回っていた。
竜と人、種族の違う2人の恋物語。
比較的濃厚な性描写がありますので、ご了承の上お読みください。
文字数 6,799
最終更新日 2019.06.24
登録日 2019.06.24
捜査二課の刑事である將門 岳。
彼はとある怪盗を追う捜査官の一人だった。
その怪盗とは『プロメテウス』。
金を積まれればどんな依頼でも引き受けるという。
まさに現代の怪盗二十面相…とでも人は言うのだろう。
これはそんな怪盗と刑事の陰謀や策略、奇跡とギャグに満ちた物語である。
文字数 3,231
最終更新日 2019.06.22
登録日 2019.06.22
『境界の扉』。
今年の文化祭の部誌に載せる題材として、新入生の石田拓郎が選んだもの。
聞いたこともないネタに首をかしげる高畑と浦。
聞いたこともないネタに激昂する先輩、石田孝之。
「ネタにしてはならない、使ってはダメだ」
それでも石田拓郎はそれを題材に追った。
追い続けて、ときは夏休みの直前。彼は消えた。異世界に消えた。
異変は、それから始まった。
文字数 114,070
最終更新日 2019.06.20
登録日 2019.06.03
嬉しい、悲しい、楽しい、つまらない、好き、嫌い、様々なものがある
「感情」
人の思い、感情の強さは時さえ超える。
そして最も強く、美しく、輝きを放つ感情は…そう
「愛」である。
文字数 8,979
最終更新日 2019.06.18
登録日 2019.05.24
20XX年、世界はゾンビに覆われ人類社会は滅亡した。運良く、いや運悪く生き延びた少女、堀谷早貴は絶望し自らも命を絶つことを決意する。だが彼女が自らの喉に包丁を突き付けた瞬間――そいつは現れた。
金色の寸胴鍋を被った筋骨隆々のおじさん、神出鬼没の彼こそがDIYゾンビサバイバルおじさん
小説家になろう、ノベルアップ、マグネットにも投稿
文字数 5,339
最終更新日 2019.06.18
登録日 2019.06.18
ーこれは、少年たちが"運命"に抗う物語である。
七英雄(セブンス)と呼ばれる少年たちが、滅びの運命をたどる世界を救い、運命を変える!
文字数 25,262
最終更新日 2019.06.12
登録日 2019.03.19
見た目、中身共にクールで、気品を漂わせている、お嬢様タイプの女子大学生、中田亜美子(なかたあみこ)は、その佇まいとは裏腹に、今まで母子家庭で育ってきており、苦労を重ねて生きてきた。また、そんな亜美子には、幼なじみで、亜美子に密かに想いをよせる、緒形浩一(おがたこういち)という友達もいた。
そんな亜美子のヘッドホンから、ある日、男の人の声が聞こえる。ヘッドホンの故障ではないかと、男の人の声を不審がる亜美子。しかし、それは故障ではなく、「トシ」と名乗る男から、亜美子に対して無線での通話を申し出るものであった。そして、トシは、自分は1985年の人間で、亜美子の暮らす2015年、トシにとっての未来へ、通話していると亜美子に語りかける。始めはそのことを信じていなかった亜美子であったが、トシの残した証拠(1985年の新聞とトシのサイン)を目の当たりにし、トシの言うことは本当であると、亜美子は思い知らされる。
その後、トシと亜美子は仲良く話すようになり、通話にもコミュニティネームとして、「20kHz(キロヘルツ)」という名前をつける。(ちなみに、これはトシの発案で、超音波のヘルツ、という意味であった。)また、その頃から亜美子の気持ちに、変化が訪れていた。通話の向こうのトシに、徐々に惹かれていく亜美子。そして、今まで生活に苦労し、恋をして来なかった亜美子にとって、それは「初恋」と呼べるものであった。
そんな亜美子の様子を、気にかける浩一。そして、亜美子はクリスマスイブの日、トシに、
「明日、クリスマスの日に、会いたい。」
という旨の申し出をする。それは、亜美子にとっては明日だが、トシにとっては30年後となるため、約束が果たされるか不安になる亜美子。そんな中、トシを信じて待ち続けてきた亜美子であったが、ついにトシが来ることはなかった。
さらに、
「この通話、終わりにしませんか?」
と、亜美子はトシに告げられてしまう。一方的にトシに別れを告げられ、ショックを受ける亜美子。またこれが、亜美子にとっての初めての「失恋」であった。
そんな中、年が変わり、2016年、亜美子は成人式に出席していた。年をまたいでも亜美子のトシへの気持ちに変わりなく、落胆した様子の亜美子。そんな亜美子を見かね、浩一は亜美子に、声をかけるのであった。
その声に元気づけられ、亜美子は何とか成人式を終える。そして、式が終わり家に帰った後、亜美子は母より、
「大事な話があるの。」
という旨のことを告げられる。それは、亜美子が今まで気になっていたが、亜美子からも、そして母からも語られることのなかった、亜美子の父親に関することであった―。
文字数 39,711
最終更新日 2019.06.09
登録日 2019.05.08