ファンタジー小説一覧
「託宣によりあなたを『神の助け手』としてお迎えいたしました」
突然の嵐に投げ出され、九死に一生を得た傭兵トーヤが目覚めると、そこは見たこともない豪華な宮殿の一室であった。
「生き神シャンタル」の侍女である美貌の女神マユリアに「助け手」と呼ばれ、そこからトーヤの不思議な体験が始まった。
代々その身に「女神シャンタル」を宿す少女「生き神シャンタル」、二千年の間永々とつむがれてきた生き神をつなぐ歴史、永遠に続くと思われた神と人との共存、その運命が今試されようとしている。天は一体トーヤに何をしろと言うのか?
そんな不思議な八年前の出来事を、トーヤは仲間のアランとベルの兄妹に語り始めた。
再び「シャンタルの神域」に戻るために、連れ帰った「黒のシャンタル」と呼ばれた不思議な少年と共に再び吹き荒れる運命の嵐に立ち向かうために。
第一部はトーヤが語る思い出話、第二部で新しい航海に旅立ちますが、その時、仲間たちはどのような選択をするのでしょう。
2021年5月20日(木)に第一部「過去への旅」を完結いたしました。
2022年1月23日(日)に第二部「新しい嵐の中へ」を完結いたしました。
第三部を現在更新中です、引き続きよろしくお願いいたします。
トーヤたち4人の出会いを描いたベルが主人公の外伝「銀色の魔法使い」も30話完結で公開しています。
第二部のお正月用として書いた3話のよもやま話的短編「青い小鳥」も3話完結で公開していますが、ネタバレ部分を含みますので第二部をある程度読み進めてからお読みください。。
ぜひとも評価やブックマークをお願いいたします。
誤字報告などもいただけるととても励みになり、喜んでやる気が出ます。
どうぞよろしくお願いいたします。
時々「リメイク」と称して書き直しがあります。
注1:ほとんど過激な表現はないと思いますがそれなりに衝撃を受ける方もいらっしゃるかも知れませんのでR15とさせていただきました。
注2:「登場人物紹介」は章が進むとネタバレが含まれる可能性があります。ネタバレ嫌!な方は飛ばして本文を読んでください。
※更新報告などがあります、活動報告も御覧ください。
※「小説家になろう」「カクヨミ」「novelabo」「アルファポリス」「ノベルアップ+」「エブリスタ」「待ラノ」で第三部を連載中です。
文字数 729,221
最終更新日 2021.07.25
登録日 2021.05.20
孤児として生まれ、運び屋として不安定な暮らしを続けていたユウは、2年前にこの街へ来て安定を手に入れる。
街のそばに在る、鬱蒼とした暗い森。そこには、森の隠者とも呼ばれるエルフが住んでいた。
褐色のエルフ、シャンティは、ユウを受け入れ、彼に仕事を与え、そして溺愛する。ユウが、かつて愛した人間の子孫だったから。少なくとも、ユウはそう思っている。
長い時間を生きるが故に、たくさんの別れに胸を痛めているシャンティ。幸せになって欲しいと願う一方で、あくまで過去の人を愛しているのだということに、複雑な気持ちになりながら、彼の元へと通うユウだったが――。
森に住む褐色でふわふわしたエルフのシャンティと、彼がかつて愛していた人の子孫、ユウが愛を育むお話です。
20歳の青年×200歳以上年上のエルフになります。シャンティがユウを溺愛しています。
お話は攻め視点で進みます。性描写は有りますが、軽いものです。
このお話でのエルフは、人間の姿をした全く違う生き物、のような存在です。美しい化け物みたいなものです。
少し重めの設定ですが、全体的にはハッピーな流れになります。
・一部 暴力的、合意の無い性行為、流血表現が含まれます
・具体的な描写はほぼないですが、攻め、受け共に相手以外との性的関係があった描写があります
・流れはハッピーへ向かうのですがダークファンタジー系なので、全体に流れる空気は暗いです
☆短編など追加していきます。
文字数 80,257
最終更新日 2021.07.25
登録日 2020.11.15
貴族に愛人を斡旋する組織があるらしい。
門前払いで対応しない貴族がほとんど。
そんな中、仕事の気分転換に招き入れられた愛人候補の話。
☆他社でも同時公開
文字数 3,905
最終更新日 2021.07.25
登録日 2021.07.23
勇者である彼は、女魔王であるアリスフィリアとの戦いに挑んだ。
しかし渾身の一撃は防がれ、武器も魔法も失ってしまう。
死を覚悟したその時、魔王の口から発されたのは、彼にとって思いもよらなかった言葉だった。
「ああ……ずっとずっとあなたがここに来るのを心待ちにしていたのよ? こうして会えてとても嬉しいわ、勇者様」
それはそれは、嬉しくて堪らない、と言わんばかりに蕩けた笑みを浮かべるながら。
魔王アリスフィリアは、勇者に恋していたのだ!
世界から魔物を消し、決して人に危害を加えないと約束するアリスフィリア。
代わりに勇者に、自分と一緒にいて欲しいと願うのだが――
※バッドエンドです。
※話に決着はついてないので、もやっと感が残ります(当社比)
※何か色々と細かい設定が詰められてないふわっと設定ですが、雰囲気で乗り切って下さい(笑)
文字数 9,141
最終更新日 2021.07.24
登録日 2021.07.24
醜いものはより醜く、美しいものはより美しく見える鏡。それが悪魔の鏡。私の瞳には、その鏡と同じ役割がついている。だから私は本当に本当の醜いものと美しいものを見分けることができる。奴隷商に売られていたそんな私は、ある日美しい男の人に買われることになって……!?
文字数 2,559
最終更新日 2021.07.24
登録日 2021.07.24
連続殺人事件の殺人鬼に殺されエディエル国第二王女として転生した元高校二年生の深城瑞軌(しんじょうみずき)。
少し変わった姫と噂されるなか、国に救世主が現れる。その救世主というのが前世の友達広瀬若菜(ひろせわかな)だった。
文字数 9,347
最終更新日 2021.07.24
登録日 2021.03.20
神に下らない理由で召喚されてそのまま異世界に来てしまった少年、実は選ばれた理由が神の「適当」な選別だった。神によって与えられた力は本当に微々たるものでありそのまま異世界へと送り出されてしまった少年。彼が自ら力に目覚め過酷な世界を生き抜いていく、そんな物語…… の夢を見た少女、彼女が夢から得たヒントを元に時に笑い、時に泣き、時に苦しみ、人生を謳歌して行く!
文字数 32,412
最終更新日 2021.07.24
登録日 2021.06.20
小説内容の無断転載・無断使用・自作発言厳禁
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무단 전하 금지
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W主人公で繰り広げられる冒険譚のような、一昔前のRPGを彷彿させるようなストーリーになります。
バトル要素あり。BL要素あります。苦手な方はご注意を。
今作は前作『Fragment-memory of future-』の二部作目になります。
カクヨム・ノベルアップ+でも投稿しています
Copyright 2019 黒乃
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主人公のレイが女神の巫女として覚醒してから2年の月日が経った。
主人公のエイリークが仲間を取り戻してから2年の月日が経った。
平和かと思われていた世界。
しかし裏では確実に不穏な影が蠢いていた。
彼らに訪れる新たな脅威とは──?
──それは過去から未来へ紡ぐ物語
文字数 519,318
最終更新日 2021.07.24
登録日 2021.02.01
ロリエ・ファルミナトはそこそこお金持ちの家の息子であるダイスと婚約し、彼の実家に一緒に住むことになったのだが、彼の母親は問題大アリで……。
文字数 947
最終更新日 2021.07.24
登録日 2021.07.24
最果ての森の奥には、魔女が住んでいました。
臆病な騎士が出会ったのは不思議な女性でした。
全五話。
※一部残酷描写を含みます
「PIXIV」「自サイト」にて同じ作品を掲載しております。
文字数 41,539
最終更新日 2021.07.24
登録日 2021.07.21
「皇帝になったら、迎えに来る」
幼なじみとのそんな約束を律儀に守っているうちに結婚適齢期を逃してしまった私。
彼は無事皇帝になったみたいだけど、五年経っても迎えに来てくれる様子はない。
今度会ったらぶん殴ろうと思う。
皇帝陛下に会う機会なんてそうないだろうけど。
嘆いていてもしょうがないので結婚はすっぱり諦めて、“神仙術士”として生きていくことに決めました。
……だというのに。
皇帝陛下。今さら私の前に現れて、一体何のご用ですか?
文字数 21,976
最終更新日 2021.07.24
登録日 2021.07.23
現実世界でも普通だった看護師の私が、中華風異世界に転生した
異世界でも私は主人公ではなく、脇役(バイプレーヤー)らしい
バイプレーヤーでもたくましく異世界で生き抜いてみせます
仕事中急逝し、異世界の胡 秀鈴(こ しゅうりん)に転生した。
転生し主人公になるはず?なのが、なぜか職業は側妃の侍女・・・
姿形もごく普通、特に特別な能力が装備されてもいない。
完全にサブキャラとして、異世界で目立たず静かに暮らしてくはずだったのに・・・
幾多の事件に足を突っ込みながら、現実世界で持っていた知識(看護の)を駆使して生き抜く
文字数 42,148
最終更新日 2021.07.24
登録日 2021.07.17
地図に載っていない未開の地を探索し、冒険する者達がいる。
前線基地となる簡易集落を拠点とし、言葉の通じぬ原住民や凶暴極まりない魔物相手に命を懸ける。無謀を犯し、身体のどこかを失ったとて手に出来るのは微かな名声。時にはそれは砂粒より小さく、別に旨味を探し当てて希望をどこかに捨てた者もいた。
ナマモノ屋の少年『ニア』は、その中の一人。
得意とする生物調教の技術で、ペットや家畜を育て商う。志半ばに倒れた両親は既に亡く、故郷に戻っても親戚筋は温かくない。ならいっそ堕ちるところまで堕ちていき、棲み処と生業を手にした方が遥かな幸福を手に出来よう。
無害な小さな愛玩魔獣。
強靭巨大な戦闘用魔獣。
はてさて貴方は何がお望みか? え? 『特別な愛玩用』をお求めですか? どこで聞いてきたかはわかりませんが、ソコからは二度と戻れませんよ? かくいう私もその口で、戻りたくないからココにいるのですが…………。
訪ねる客にそっと小さく、ニアは今日も断りを入れる。
それでも良いという者に、者達に。
『性処理家畜』をこっそりひっそり。
※本作は『背徳混沌世界 淫堕落短編集』としてノクターンノベルズにも投稿しています。
文字数 6,485
最終更新日 2021.07.24
登録日 2021.07.24
「アウロラ、お前に婚約破棄を告げてやる」
「恐喝カツアゲするチンピラだな。こんなのがポポヨス王国の聖女だとは嘆かわしい」
「はぁー。貴方がクズなのを直してあげる義務は私にはないわ。私は貴方の婚約者だけど貴方の教育係じゃないわ」
「俺様は真実の愛に目覚めたんだ」
「俺様はお前の妹のメルランを愛しているんだ」
「お姉様ー。お姉様の婚約者貰っちゃたー」
「お姉様なんていなくても本物の聖女の私がいれば国は大丈夫なので安心してゴブリン相手に娼婦しててくださいね。
お姉様にはお似合いよ」
「聖女を婚約破棄など気は確かか」
王太子が正統な理由なく婚約者の聖女を婚約破棄なぞ許されるわけがない。
いくら国王陛下が馬鹿息子を可愛がっていたとしても今回ばかりは見過ごせないでしょう。
「アウロラ。金なら幾らでも払うし土地でもなんでも差し出す。
だから馬鹿息子を斬首で許してもらえないだろうか」
「いいですよー。こんなクズが拷問されても1カッパーにもなりませんし」
「50億カッパー。それで馬鹿王太子は斬首にすることを認めてあげるわ」
馬鹿王太子は斬首され私は50億カッパー貰えて私もハッピー。
私の婚約者を奪おうとした妹はゴブリン専門の娼婦で感度千倍逝きにしてあげましょう。
ゴブリン相手の娼婦がお似合いなのは貴女の方でしたね」
「お前の事がずっと好きだったんだ」
第2王子の英明イケメンで筋肉質なフィリゴは私の事を好きだったようです。
付き合ってみたら私達の相性はばっちりふぃってぃんぐでしたので結婚することにしました。
私達は愛し合って幸せです。
婚約破棄してくれてありがとうボン。。。ボンポル?ボンゴレ?ボンなんとかさんありがとう。
元婚約者だった人の名前忘れちゃった。
私、腹を刺されてまいましたわ。
「フェディオ、なんでこんな事を」
「はぁーーーー?叔母様ばっかじゃねぇぇぇの」
文字数 2,078
最終更新日 2021.07.24
登録日 2020.12.30
神様の失態に巻き込まれて美少女に転生してしまった主人公が、スローライフを送るためにお城を建てたりモンスター娘たちとハーレムを作ったりするお話。
文字数 9,698
最終更新日 2021.07.24
登録日 2021.07.23
夢がなく、やりたいことがない少年が、自分が真にやりたいことをまわりとかかわることで見つけていく物語
文字数 746
最終更新日 2021.07.24
登録日 2021.07.24
美しくあれ。強くあれ。豪快であり繊細で。殺意が湧くほどの清らかさを。
この世界にはありとあらゆる魔術学校があり、その中でも四つの魔術学校は四大魔術学校と呼ばれる。
その中の一つ、アドヴァリア魔術学校。
そこで起こるのは、果たしてどんな事件か。
文字数 1,639
最終更新日 2021.07.24
登録日 2021.07.22
伯爵令嬢のビビアンには特殊なスキルがあった。その名はカウンター。物理攻撃だけじゃなく口撃にも発動するその能力で、傲慢な婚約者や理不尽な家族からの執拗な虐めを回避して、反撃してしていた。だが実家では、使用人以下のぞんざいな扱いを毎日受けていた。そんなビビアンの元に隣国へ留学していた幼馴染みのライオス王子が現れる。彼はビビアンの現状に憤り、彼女を実家から連れ出して王宮に匿った。そこからビビアンの日常はガラリと変わることになるのだった。
☆こちらは別タイトルで投稿していた物を、タイトルと構成をやや変えて投稿し直したものになります。
文字数 36,716
最終更新日 2021.07.24
登録日 2021.07.06
若くして難病にかかり亡くなった父親から、毎週メールが届くようになっていた。 父親の経験から、人生を上手に過ごすためのテクニックが綴られていた。 イジメ、恋愛、仕事、結婚、子育てなど。 父からのメッセージで子はどう人生を過ごすのか!
文字数 762
最終更新日 2021.07.23
登録日 2021.07.18
目が覚めたら見知らぬ森の中
記憶も朧げ、前世はオタクだったんだろうな…と思うような偏った知識しかない。
しかも全裸という金銀飛車角落ちのような状況、そんな中で発覚する謎だらけな能力『道化師』
そんなオタク系男子の彼が転生したのはなんと美少女吸血鬼!?
自分がなんなのか、探していく中で出会う人々と事件。次第にその波は異世界だけでなく…
ハードモード冒険譚ファンタジー作品!
「今日の空はどんな色かな」
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これが初めての作品になります
書きながら成長していけたら、と思っていますので
ここをこうしたらいい等の指摘や感想お待ちしています。
もしかしたらR指定(四肢欠損など)がはいりそうな描写があるかもしれないので注意です
それとこの作品は作者の妄想全開なところがありご都合主義が見え隠れするかと思います、それらが不快と思う方は読むことをお勧めしません
ちなみに不定期更新ですので気長にお待ちください
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文字数 71,212
最終更新日 2021.07.23
登録日 2019.05.04
文字数 10,039
最終更新日 2021.07.23
登録日 2021.07.23
近年急速なネットワークの進歩により人々の生活水準は上がり、快適な生活を送れるようになった反面、ネットワーク犯罪が増加している。そんなネットワーク犯罪を取り締まる組織「C-CARD」の活躍で人々による被害は抑えられている。
幼い頃に母親と弟をネットワーク犯罪により亡くした青年「白坂和人」は高校卒業後の進路について考えていた。教師に抜群の身体能力と頭脳を生かし、C-CARDの入隊を勧められるも、愛する者を守ってくれなかった組織に入るつもりはないと断固拒否する。そんなある日事件が起きる。幼馴染である「甘月くるみ」がネットワーク犯罪に巻き込まれてしまうのだ。そんな彼女を救うため、和人は誰にも頼らず1人で彼女を救いに行くのであった。
白坂和人、そしてC-CARD、ネットワーク犯罪をめぐる近未来バトル物語!
文字数 808
最終更新日 2021.07.23
登録日 2021.07.23
「なぁ、婚約破棄していい?」
昼下がり、幼馴染みで婚約者でもあるカインツにそんなことを言われた。
文字数 884
最終更新日 2021.07.23
登録日 2021.07.22
辺境の村に住む魔道士、コスモスとアリア。
廃れつつある魔道に取って代わり、時代の最先端は魔術へと移行していた。
そのような時代を生きる、かつての大魔道士コスモスと、その弟子アリアの物語。
文字数 14,635
最終更新日 2021.07.23
登録日 2021.07.21
およそ200以上の様々な世界を神様たちの都合で旅をさせられてきた主人公・四ツ辻繋は、今回もいつものようにいつもらしく唐突に異世界へと送られた。
神様たちの便利屋として本日も四ツ辻繋は旅をする。
文字数 124,523
最終更新日 2021.07.23
登録日 2021.06.30
国の祭典の前日に勇者と聖女は、広場にて国民たちからバッシングを受けていた。
聖女は憤り、勇者は信じた。
文字数 2,909
最終更新日 2021.07.23
登録日 2021.07.23
農民には二つのスキルがある。父と母の家系のどちらのスキルを継承したのかで夫婦喧嘩を始めた両親は俺をギルドへ連れて行った。
でも 鑑定結果はなんと「召喚士」
田舎の街で 初めての「召喚士」
15歳(大人)になるまでに恋もしますし色々な事が起こります。
文字数 21,338
最終更新日 2021.07.23
登録日 2021.07.18
「私、聞いてしまいました」
__ヴィオレット・ブラシュール伯爵令嬢は、婚約者であるフェルナンド・ブルレック辺境伯令息に嫌われている。
ヴィオレットがフェルナンドにどんなに嫌われても、たとえ妹のモニクと浮気をされたとしても、この婚姻は絶対で婚約破棄などできない。
それでもなんとかヴィオレット側の都合による婚約破棄に持ち込みたいフェルナンドは、『別れさせ屋』に依頼をする。
最近貴族の間で人気があるラングレー商会の若き会長は、整った顔立ちな上に紳士的で優しく、まさに『別れさせ屋』にはぴったりの人選だった。
絶対に婚約破棄をするつもりがない令嬢と、嫌いな令嬢との婚約を破棄したい令息、そして別れさせ屋のイケメンのお話。
『小説家になろう』様、『カクヨム』様、『ノベプラ』様にも掲載中です。
文字数 43,069
最終更新日 2021.07.23
登録日 2021.07.15
何故妹ばかり愛されるの?
その答えは私の10歳の誕生日に判明した。
誕生日パーティで私の婚約者候補の一人が妹に魅了されてしまったことでわかった妹の能力。
『魅了の力』
無自覚のその力で周囲の人間を魅了していた。
お父様お母様が妹を溺愛していたのも魅了の力に一因があったと。
魅了の力を制御できない妹は魔法省の管理下に置かれることが決まり、私は祖母の実家に引き取られることになった。
新しい家族はとても優しく、私は妹と比べられることのない穏やかな日々を得ていた。
―――妹のことを忘れて。
私が嫁いだ頃、妹の噂が流れてきた。
魅了の力を制御できるようになり、制限つきだが自由を得た。
しかし実家は没落し、頼る者もなく娼婦になったと。
なぜこれまであの子へ連絡ひとつしなかったのかと、後悔と罪悪感が私を襲う。
それでもこの安寧を捨てられない私はただ祈るしかできない。
どうかあの子が救われますようにと。
文字数 6,322
最終更新日 2021.07.23
登録日 2021.07.23