恋愛 ミステリー要素あり小説一覧
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白魔法の侯爵家に生まれながら、火属性として生まれてしまったリビア。不義の子と疑われ不遇な人生を歩んだ末に、婚約者から婚約破棄をされ更には反乱を疑われて処刑されてしまう。だが、その死の直後、五年前の世界に戻っていた。
リビアは死を一度経験し、家族を信じることを止め妹と対立する道を選ぶ。
だが、何故か前の人生と違う出来事が起こり、不可解なことが続いていく。そして、王族をも巻き込みリビアは自身の回帰の謎を解いていく。
文字数 76,239
最終更新日 2025.01.05
登録日 2023.03.30
文字数 4,526
最終更新日 2024.12.29
登録日 2024.12.23
北見歩は親友である岩内潤と有給を利用して日本海側にある温泉街へと旅行にきていた。
そこは国内でも屈指の観光地として有名である。観光名所である瑞雪神社を参拝しようとした瞬間に『ずっとずーっと待っていた』と不思議な声に誘われる。
二人が目を覚ますとそこは江戸時代を想像させる雪国の小さな村だった。そこで出会った大学生の青年や二人の上司とと共に脱出への手掛かりを探す事になる。そして調査を進めていくうちに心中に失敗し、見捨てられた女の影が浮かび上がって来る。
そして様々な事情からお互いが思惑を持って行動し始める。
和風ミステリー風ヤンデレラブストーリー
文字数 19,500
最終更新日 2024.12.18
登録日 2021.01.04
普段は領地で過ごしているフルール公爵家のアマーリアは久々に王都を訪れると、自分が第二王子と婚約していると寝耳に水の話をされ、その上デビュタントの舞踏会で婚約破棄を宣言されると聞かされる。あげく王都訪問の目的である幽霊屋敷と噂されるローリー伯爵邸へは一人で訪問することになり…。
まだ愛を知らない少女と愛することが怖い男の物語。
「もっと大人になったら俺から言うから今は黙ってろ」
を言わせたい。
文字数 43,164
最終更新日 2024.11.11
登録日 2024.10.16
あらすじ
カリウス王国辺境伯の長女で同国第二王子の婚約者だったアリーは、卒業パーティで突然の婚約破棄を言いわたされる。国外追放された先で職を求めてギルド「薄明の夕暮れ」を訪れるが、そこで出会った超美形のギルドマスター、ルードの能力である「幽霊を見る目」が彼女に乗り移ってしまう。そのギルドは「幽霊事件解決専門」をうたう特殊なものだった。
霊に対処する方法を学ぶためギルドの受付係になった彼女はルードとともに事件解決に挑む中で、徐々に二つの国を跨ぐ何者かの陰謀に巻き込まれていく。
そして、「女嫌い」として有名なルードは、最初からアリーにだけは優しく激甘で、二人の仲が深まるにつれその理由も明らかになっていく。
文字数 87,473
最終更新日 2024.09.30
登録日 2024.08.28
ある夜、辺境のクローヴァ伯爵邸で惨殺事件が起きた。
正確には、殺されたのは当主と後添いの夫人、客として招かれていた隣領の老侯爵。
内輪のパーティの最中に起きた惨劇から、かろうじて生き延びた貴族は娘のナタニエルだけ。
夫人の連れ子だった次女のフィオは行方不明になった。
散り散りに逃げ出した使用人たちに紛れ、古参のメイドによって抜け道を駆けていたナタニエルは、いよいよ殺人鬼に追いつかれてしまう。
そのまま純潔を奪われたが、意識を失い、目覚めたあと、再会した青年の様子がおかしい。
逃がしたはずのメイドもなぜか戻ってきた。
どうやらパーティーには裏があったらしく――?
妹の行方も含め、惨劇のあった邸宅で明らかになるいくつかの真実。
奇妙な縁で繋がれた令嬢と殺人鬼(?)の物語です。
※ムーンライトノベルズでは別名で投稿済みです
(別名の意味とは)
文字数 13,768
最終更新日 2024.06.21
登録日 2024.06.21
交通事故にあって目覚めると見知らぬ人間ばかり。
私が誰でここがどこなのか、部屋に山積みされていた新聞で情報を得れば、私は数日後に始まる王子妃選定に立候補している一人だと知る。
辞退を考えるも次期王妃となるこの選定は、必ず行われなければならず人数が揃わない限り辞退は許されない。
そして候補の一人は王子の恋人。
新聞の見出しも『誰もが認める王子の恋人とワガママで有名な女が王妃の座を巡る』とある。
私は結局辞退出来ないまま、王宮へ移り王妃選定に参加する…そう、参加するだけ…
心変わりなんてしない。
王子とその恋人の幸せを祈りながら私は王宮を去ると決めている…
読んでくださりありがとうございます。
感想を頂き続編…らしき話を執筆してみました。本編とは違い、ミステリー…重たい話になっております。
完結まで書き上げており、見直ししてから公開予定です。一日4・5話投稿します。夕方の時間は未定です。
よろしくお願いいたします。
それと、もしよろしければ感想や意見を頂ければと思っております。
書きたいものを全部書いてしまった為に同じ話を繰り返しているや、ダラダラと長いと感じる部分、後半は謎解きのようにしたのですが、ヒントをどれだけ書くべきか書きすぎ等も意見を頂ければと思います。
宜しくお願いします。
文字数 280,074
最終更新日 2024.04.25
登録日 2023.03.21
王に見捨てられた王妃。それが、貴族社会の認識だった。
二脚並べられた玉座に座る王と王妃は、微笑み合う事も、会話を交わす事もなければ、目を合わす事すらしない。そんな二人の様子に王妃ティアナは、いつしか『お飾り王妃』と呼ばれるようになっていた。
そんな中、暗躍する貴族達。彼らの行動は徐々にエスカレートして行き、王妃が参加する夜会であろうとお構いなしに娘を王に、けしかける。
王の周りに沢山の美しい蝶が群がる様子を見つめ、ティアナは考えていた。
『よっしゃ‼︎ お飾り王妃なら、何したって良いわよね。だって、私の存在は空気みたいなものだから………』
1年後……
王宮で働く侍女達の間で囁かれるある噂。
『王妃の間には恋のキューピッドがいる』
王妃付き侍女の間に届けられる大量の手紙を前に侍女頭は頭を抱えていた。
「ティアナ様!この手紙の山どうするんですか⁈ 流石に、さばききれませんよ‼︎」
「まぁまぁ。そんなに怒らないの。皆様、色々とお悩みがあるようだし、昔も今も恋愛事は有益な情報を得る糧よ。あと、ここでは王妃ティアナではなく新人侍女ティナでしょ」
……あら?
この筆跡、陛下のものではなくって?
まさかね……
一通の手紙から始まる恋物語。いや、違う……
お飾り王妃による無自覚プチざまぁが始まる。
愛しい王妃を前にすると無口になってしまう王と、お飾り王妃と勘違いしたティアナのすれ違いラブコメディ&ミステリー
文字数 276,394
最終更新日 2024.04.17
登録日 2022.01.22
辺境侯爵家令嬢であるセレーネには公にされていない神隠し<原因不明の瞬間転移>の過去があった。
軍事力と名声はあるがお金はない侯爵家。
それでも過保護な養父母に大事に育てられ、領地という狭い世界の中、貴族令嬢らしからぬ価値観で自由奔放に暮らしてきた。
16歳になる頃に、突然皇室から婚約者を決める舞踏会のお知らせが届くが、皇太子の評判は最悪。
楽観的なセレーネが観光気分で初めての首都で出会った妖美な魔法使いの意味深な言葉。
「紺色の髪の生意気な少年を知っていますか?」
この出会いからセレーネの生活は一変する。
誰が敵なのか、真実は何なのか。
月の女神に纏わるセレーネの不思議な成長の物語。
小説家になろうサイトにも投稿しております。
文字数 150,791
最終更新日 2024.04.01
登録日 2023.08.21
「婚約破棄を繰り返す男」
白皙の美青年が婚約破棄を繰り返すのはなぜなのか?元プロファイラーの主人公が、青年のしぐさや言葉から嘘を見抜き、1枚の絵に秘められた想いを解き明かす。
「赤い羽根付き帽子の女」
仮面舞踏会でひときわ注目を集めていた伯爵の美しき愛人が遺体で発見される。どうやら舞踏会から帰宅した直後に居直り強盗に襲われたらしいのだが、一つの疑問が浮かび上がる。ーーーーなぜ彼女は靴を履き替えたのか?
「過去を捨てた老人」
元軍人の老人が殺害された。偽名を使い、過去を隠して生きてきた老人の背負っていた決して赦されぬ罪が明らかになる。
後宮で起こった毒殺事件を解決した、『第二側妃様付きの侍女は嘘を見抜く~転生した元プロファイラーは行動心理学でチートしながら悪を暴く』の侍女&騎士様ペアのその後の短編×3話。
無事に婚約した二人が新たな事件を解決していきます。
この話だけでも大丈夫ですが、できましたら前作より読んでいただけるとよりわかりやすいかと思います。
もう侍女ではなくなってしまい、看板に偽りありになってしまいますが、同じ主人公のためタイトルはそのまま使いました。
文字数 21,164
最終更新日 2023.12.27
登録日 2023.12.12
「この、世界、には鬼、が、存在する」と、赤い瞳をした女性は瞳と同じ色をした髪をなびかせて言った。
辺り一面緑で覆われた広場の真ん中に1本の桜の木が立っている。品種はソメイヨシノ。
けれど、その桜の木は一般的なソメイヨシノとは大きく異なり、優しい光を放っている。幻想的な光景なのに、なぜか誰も寄り付かない不思議な場所で、主人公の桜木はるは1人の少女──春野桜花と再会を果たす。10年ぶりの再会に喜ぶ2人だったが、お互いにはそれぞれの秘密があった。
そして、彼らは謎に包まれていた鬼と邂逅することになる。
これは、それぞれの「愛」の形を表した本当の「愛」を見つける物語だ。
文字数 92,814
最終更新日 2023.11.03
登録日 2022.09.01
春、一人の女子大学生の遺体が川の沿岸で見つかった。被害者の身体には痣があり、暴行を受けた末に殺されたのではないかとニュースで報道された。容疑者である交際相手、橘可那人は既に行方不明となっており、事件の真相は明らかにされないことが予想された。しかし、容疑者及び被害者の関係を知る友人は、橘可那人は人を殺すような人間ではないと信じ、独自に調査を進める。橘可那人の周囲の人間に話を聞くと、彼を取り巻く不思議な出来事を知ることになる。
文字数 123,639
最終更新日 2023.08.02
登録日 2023.07.15
貧乏貴族の家に生まれたアリスは、結婚初夜、富豪の夫オスカーに告げられる。
「僕は、君のほかに愛する人がいるんだ。だから、君とは夫婦の契りを結ぶつもりはない」
しかしオスカーは、そっけない態度とは裏腹に、遠回しの思いやりを示してくる。
本当は優しい人なんだ──安心するアリスだったが、毎晩、アレンという少年が夢へ現れるように。アレンは言う。
「オスカーには、近づかない方がいいよ」
夫を信じなくては、と思いながらも、アレンの言葉も無視できない。
オスカーは、本当はどんな人間なのか。あらゆる情報を手がかりに、考えをめぐらせるアリスは、思いもよらない真実にたどり着く。
★シリアス:コミカル=7:3
★若干ですが、後半に火災や焼死の描写があります。(メインの登場人物は死にません)
文字数 109,562
最終更新日 2022.09.28
登録日 2022.09.08
ちょっぴりお茶目な高校1年生・木青春。(きせい・はる)。
春は、青芽景太(あおが・けいた)という1人の好きな男子がいる。春は景太との恋愛を成立させる為奔走するが、春にはある秘密がある。
「私は、1年後に死ぬーー。」
という契約が、春にはあった。
春はそんな信じ難い約束に耐えながら高校生活を送ろうとしていたが…
春の愛人・景太もまた…
「僕は、1年後に死ぬーー。」
春と景太は、同じ境遇を送っていた。
そんな2人の不思議な恋は、成立するのか。そして、色々な人物も関わっていってーー!?
文字数 33,686
最終更新日 2022.05.05
登録日 2022.01.19
事故で両親を失い破産し、さらに婚約を破棄された子爵令嬢ステラは唯一残された財産である伯母の屋敷へ移り住んだ。そこは伯母亡き後は住む者もなく『幽霊屋敷』と噂される家だった。
今後の生活のあてもないステラは、そこで伯母の残した宝石を見つける。いい値段で売れることを知り、これらを処分して条件の良い修道院に入るための寄付金を作ることを考える。
ステラが訪れた宝石商の息子レイモンドは、ステラの伯母が有名な宝石蒐集家であることを知り、彼女が所有していたという噂があった『呪いの宝石』がないかステラに尋ねるが……。
※ヴィクトリア朝の頃をイメージした架空の国が舞台です。
※「小説家になろう」「カクヨム」にも投稿しています。
文字数 54,321
最終更新日 2022.03.02
登録日 2022.02.10
ラスリアは、婚約者である子爵令息から婚約破棄を告げられた。
ラスリアの妹が、血塗れ伯爵と呼ばれているウェルリフ伯爵と婚約することになったため、悪評が自分にも及ぶことを恐れたらしいのだ。
家に帰ってきたラスリアは、父親と妹が口論していることを知る。
なんでも、妹が血塗れ伯爵に嫁ぐことを嫌がっているようだ。
嫌がる妹の代わりに、ラスリアは血塗れ伯爵に嫁ぐことにした。婚約破棄されて、次の婚約が難しい彼女が悪評の流れている伯爵と婚約する方が家の利益になるし、妹も助けられると思ったのだ。
結果的に、ウェルリフ伯爵はラスリアの提案を受け入れてくれた。
こうして、彼女はアルザー・ウェルリフ伯爵と婚約することになったのだ。
実際に伯爵と対面して、ラスリアは彼を不思議な人だと思った。
妖艶なる雰囲気を纏うアルザーに、彼女は不思議な魅力を感じるのだった。
文字数 32,692
最終更新日 2021.09.18
登録日 2021.08.24
幼い頃に両親を亡くし、父方の祖父に育てられてきた樹 雫(いつき しずく)は、父の後を追って、警察官になった。
派遣された部署、「被害者後援部署」で出会っていく被害者や、個性豊かなチームメイト達。犯罪心理学者の京 静(かなどめ しずか)と共にしていくうちに芽生える、警察官としてありえない「疑問」
「私は、犯罪者に寄り添って生きたい。」
異色の警察官×天才心理学者の小説です。
恋愛のカテゴリーですが、徐々になのでガッツリ恋愛を最初からみたいという人は、回れ右でお願いします<(_ _)>〈 ゴン!〕
文字数 1,939
最終更新日 2021.04.26
登録日 2021.04.13
16歳の誕生日を機に、執事となった悪魔のように美麗なリチャード。
その日から、私はおかしくなってしまったのです。
婚約者を裏切り、彼の甘い誘惑に溺れる日々……
そんな私は悪役令嬢となって婚約者をヒロインに差し出し、婚約破棄してもらうことにいたしました。
文字数 59,573
最終更新日 2021.03.06
登録日 2021.01.19
文字数 58,602
最終更新日 2021.02.28
登録日 2021.01.16
15歳の時に結婚を申し込まれ、サミュエルと結婚したロディア。
ある日、サミュエルが見ず知らずの女とキスをしているところを見てしまう。
愛していた夫の口から、妻など愛してはいないと言われ、ロディアは離婚を決意する。
だが、夫はロディアを愛しているから離婚はしないとロディアに泣きつく。
その光景を見ていた愛人は、ロディアを殺してしまう...。
目を覚ましたロディアは、15歳の時に戻っていた。
毎日0時更新
全12話です。
文字数 12,316
最終更新日 2020.09.14
登録日 2020.09.03
【水・土曜日更新】パン屋の一人娘であるエリザベスが修道院から呼び戻されると、そこには父親が勝手に決めた結婚相手がいた。エリザベスの母は伯爵令嬢だったが、どうやらエリザベスの産む子供にその伯爵家の継承権があるらしい。はあ?ふざけんじゃないわよ!誰よこいつ!? 突然現れた求婚者なんてお断りだと追い返すが、とあることから、求婚者レオナードと一緒に暮らすことになり…。
文字数 71,364
最終更新日 2020.06.13
登録日 2019.12.31
Side―A
鈴木麻衣(すずきまい)は、学内でも美人と評判の、大学生である。そして麻衣は、同じ文芸サークルで出会った、河村健吾(かわむらけんご)と、付き合い始めるようになる。
そんな麻衣の下宿先のアパートに、切手も宛先も差出人も、そして宛先の住所もない、変わった手紙が届く。それは、孝介(こうすけ)という人物からの、「舞(まい)」という人宛の、手紙であった―。
その手紙を不審がる麻衣であったが、健吾とのデートやバイト、大学の講義など、麻衣は忙しくしていたため、それ以上、その手紙のことを気にすることはなかった。そんな中、麻衣のバイト先の高級レストランに、そのレストランを経営している「相川グループ」のオーナー、相川孝(あいかわたかし)と、息子の孝希(こうき)が、現れる。また、孝希は、今まで親に甘やかされて育ってきたせいか、自己中心的な人物であった。
その、孝希が、アルバイトの麻衣を一目見た瞬間、麻衣に一目惚れをし―。
Side―B
とある大学生の、野村舞(のむらまい)には、高校時代から付き合っている、(同じ読書好きの)早野翔太(はやのしょうた)という彼氏がいた。2人は、お互いの第一印象こそ良くなかったものの、翔太の告白で付き合い始め、大学生になっても、仲良く交際を続けていた。
そんな中、学食で昼食をとっていた時に、舞が急に倒れて―。
2人の「マイ」の人生が交錯する、愛に満ちた優しい物語。
文字数 72,073
最終更新日 2019.12.17
登録日 2019.12.04
見た目、中身共にクールで、気品を漂わせている、お嬢様タイプの女子大学生、中田亜美子(なかたあみこ)は、その佇まいとは裏腹に、今まで母子家庭で育ってきており、苦労を重ねて生きてきた。また、そんな亜美子には、幼なじみで、亜美子に密かに想いをよせる、緒形浩一(おがたこういち)という友達もいた。
そんな亜美子のヘッドホンから、ある日、男の人の声が聞こえる。ヘッドホンの故障ではないかと、男の人の声を不審がる亜美子。しかし、それは故障ではなく、「トシ」と名乗る男から、亜美子に対して無線での通話を申し出るものであった。そして、トシは、自分は1985年の人間で、亜美子の暮らす2015年、トシにとっての未来へ、通話していると亜美子に語りかける。始めはそのことを信じていなかった亜美子であったが、トシの残した証拠(1985年の新聞とトシのサイン)を目の当たりにし、トシの言うことは本当であると、亜美子は思い知らされる。
その後、トシと亜美子は仲良く話すようになり、通話にもコミュニティネームとして、「20kHz(キロヘルツ)」という名前をつける。(ちなみに、これはトシの発案で、超音波のヘルツ、という意味であった。)また、その頃から亜美子の気持ちに、変化が訪れていた。通話の向こうのトシに、徐々に惹かれていく亜美子。そして、今まで生活に苦労し、恋をして来なかった亜美子にとって、それは「初恋」と呼べるものであった。
そんな亜美子の様子を、気にかける浩一。そして、亜美子はクリスマスイブの日、トシに、
「明日、クリスマスの日に、会いたい。」
という旨の申し出をする。それは、亜美子にとっては明日だが、トシにとっては30年後となるため、約束が果たされるか不安になる亜美子。そんな中、トシを信じて待ち続けてきた亜美子であったが、ついにトシが来ることはなかった。
さらに、
「この通話、終わりにしませんか?」
と、亜美子はトシに告げられてしまう。一方的にトシに別れを告げられ、ショックを受ける亜美子。またこれが、亜美子にとっての初めての「失恋」であった。
そんな中、年が変わり、2016年、亜美子は成人式に出席していた。年をまたいでも亜美子のトシへの気持ちに変わりなく、落胆した様子の亜美子。そんな亜美子を見かね、浩一は亜美子に、声をかけるのであった。
その声に元気づけられ、亜美子は何とか成人式を終える。そして、式が終わり家に帰った後、亜美子は母より、
「大事な話があるの。」
という旨のことを告げられる。それは、亜美子が今まで気になっていたが、亜美子からも、そして母からも語られることのなかった、亜美子の父親に関することであった―。
文字数 39,711
最終更新日 2019.06.09
登録日 2019.05.08
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