現代文学小説一覧
文字数 2,307,111
最終更新日 2025.01.13
登録日 2020.08.17
文字数 148,668
最終更新日 2025.01.13
登録日 2024.08.20
『あなたの仕事は誰の役に立っていますか? 誰を幸せにしていますか?』
先輩が手にしていたのは『お客様の幸せを売る営業マン』という本だった。
「モノを売っちゃダメなのよ。お客様の幸せを売るのが私たちの仕事なの」
その言葉が転機となった。食品会社の営業マンだったわたしは、顧客目線の提案を続けてバイヤーの信頼を勝ち取り、広域量販課で売り上げ上位の常連になった。更に、トップになると、出世の階段が目の前に現れた。課長、支店長、支社長と順調に上っていった。
しかし……、
文字数 43,008
最終更新日 2025.01.13
登録日 2025.01.11
何かを諦めて。
代わりに得たもの。
色部誉にとってそれは、『サンバ』という音楽で使用する打楽器、『スルド』だった。
大学進学を機に入ったサンバチーム『ソール・エ・エストレーラ』で、入会早々に大きな企画を成功させた誉。
かつて、心血を注ぎ、寝食を忘れて取り組んでいたバレエの世界では、一度たりとも届くことのなかった栄光。
どれだけの人に支えられていても。
コンクールの舞台上ではひとり。
ひとりで戦い、他者を押し退け、限られた席に座る。
そのような世界には適性のなかった誉は、サンバの世界で知ることになる。
誉は多くの人に支えられていることを。
多くの人が、誉のやろうとしている企画を助けに来てくれた。
成功を収めた企画の発起人という栄誉を手に入れた誉。
誉の周りには、新たに人が集まってくる。
それは、誉の世界を広げるはずだ。
広がる世界が、良いか悪いかはともかくとして。
文字数 31,481
最終更新日 2025.01.13
登録日 2024.11.23
大学生となった誉。
慣れないひとり暮らしは想像以上に大変で。
想像もできなかったこともあったりして。
周囲に助けられながら、どうにか新生活が軌道に乗り始めて。
誉は受験以降休んでいたスルドを再開したいと思った。
スルド。
それはサンバで使用する打楽器のひとつ。
嘗て。
何も。その手には何も無いと思い知った時。
何もかもを諦め。
無為な日々を送っていた誉は、ある日偶然サンバパレードを目にした。
唯一でも随一でなくても。
主役なんかでなくても。
多数の中の一人に過ぎなかったとしても。
それでも、パレードの演者ひとりひとりが欠かせない存在に見えた。
気づけば誉は、サンバ隊の一員としてスルドという大太鼓を演奏していた。
スルドを再開しようと決めた誉は、近隣でスルドを演奏できる場を探していた。そこで、ひとりのスルド奏者の存在を知る。
配信動画の中でスルドを演奏していた彼女は、打楽器隊の中にあっては多数のパーツの中のひとつであるスルド奏者でありながら、脇役や添え物などとは思えない輝きを放っていた。
過去、身を置いていた世界にて、将来を嘱望されるトップランナーでありながら、終ぞ栄光を掴むことのなかった誉。
自分には必要ないと思っていた。
それは。届かないという現実をもう見たくないがための言い訳だったのかもしれない。
誉という名を持ちながら、縁のなかった栄光や栄誉。
もう一度。
今度はこの世界でもう一度。
誉はもう一度、栄光を追求する道に足を踏み入れる決意をする。
果てなく終わりのないスルドの道は、誉に何をもたらすのだろうか。
文字数 243,047
最終更新日 2025.01.13
登録日 2024.03.01
日々を楽しく生きる。
望にとって、それはなによりも大切なこと。
大げさな夢も、大それた目標も、無くたって人生の価値が下がるわけではない。
それでも、心の奥に燻る思いには気が付いていた。
向かうべき場所。
到着したい場所。
そこに向かって懸命に突き進んでいる者。
得るべきもの。
手に入れたいもの。
それに向かって必死に手を伸ばしている者。
全部自分の都合じゃん。
全部自分の欲得じゃん。
などと嘯いてはみても、やっぱりそういうひとたちの努力は美しかった。
そういう対象がある者が羨ましかった。
望みを持たない望が、望みを得ていく物語。
文字数 229,486
最終更新日 2025.01.13
登録日 2024.03.01
広い海の中ひっそりと小さな家が建っていた。
玄関には郵便局にあるような大きく赤いポストが置いてある。
表札には『Café Dear』と書かれていた。
この『Café Dear』は、閉店後も明かりが消えることがない。
そこから『小さな郵便局』の営業が始まる。
伝えたいけど、伝えれない想い。
伝えたかったけど、伝えることができなかった思い。
未来の自分に伝えたい想い。
未来の自分のために、あなたの大切な人のために。
あなたのための郵便局です。
あなたの想いを、お預かりします。
あなたはこの小説を読み終えた時、誰を思い浮かべますか?
文字数 494
最終更新日 2025.01.13
登録日 2025.01.13
誰にでももう一度会いたい人と思う人がいるだろう。
俺がもう一度会いたいと思うのは親友の妻だ。
そう気がついてから毎日親友の妻が頭の片隅で微笑んでいる気がする。
仕事も順調で金銭的にも困っていない、信頼できる部下もいる。
妻子にも恵まれているし、近隣住人もいい人たちだ。
傍から見たら絵に描いたような幸せな男なのだろう。
だが、俺は本当に幸せなのだろうか。
日記風のフィクションです。
文字数 431,541
最終更新日 2025.01.13
登録日 2023.10.22
文字数 4,737
最終更新日 2025.01.13
登録日 2018.10.18
文字数 3,703
最終更新日 2025.01.13
登録日 2024.12.29
文字数 63,587
最終更新日 2025.01.13
登録日 2024.11.11
雑踏の中の、ほんの些細な出来事。
誰かの心の中で、密やかに咲いた感情。
言葉にならないまま、こぼれ落ちそうになった記憶。
何でもありな夢の世界を、ただ書きなぐったメモの切れ端。
そんな物語の断片たちを少しずつ集めた、要は雑多なショートショート集ってこと。
文字数 1,122
最終更新日 2025.01.13
登録日 2025.01.13
抱いて
かまってちゃん
私はひとり、
でも誰かに見てほしくて、
手を伸ばす、
声を上げる。
届かない距離に
自分を感じて、
その空虚さが怖いの。
ふとした瞬間、
目の前に誰かがいてほしいと願う。
ただ見てほしい、
ただ感じてほしい、
私の存在が確かにここにあることを。
でも言葉にできない、
その気持ちを
どう伝えればいいのか。
笑っている顔の裏で
涙がひとしずく、
心の中で静かに流れている。
かまってほしいのは、
私がひとりぼっちだから、
孤独を抱えているから、
それだけなんだと
わかっているけれど。
それでも、
私がいると気づいてほしい、
その声が届くといいな。
たとえそれが
わがままだとしても、
私は少しだけ、
誰かにかまってほしい。
文字数 190,712
最終更新日 2025.01.13
登録日 2024.12.13
「尾羽つばさ」とそのリアル身内「朝日屋祐」の作品に登場する、日本の架空都市「日神市」の設定資料集です。気まぐれで記述が変わったり、増えたり、減ったりします。名称等はできるだけ実在しないものにしてますが、もし実在してたらすみません。身内が考えてくれた名称もあります。
※この設定はフィクションです。実在の人物、団体、組織等とは無関係です。
文字数 14,037
最終更新日 2025.01.13
登録日 2025.01.13
ギリシャ神話
プロメテウス
火を盗んで人類に与えたティタン、プロメテウス。
神々の怒りを買って、永遠の苦難に囚われる。
だが、彼の反抗は、人間の自由への讃歌として響き続ける。
ヘラクレス
十二の難行に挑んだ英雄、ヘラクレス。
強大な力と不屈の精神で、困難を乗り越えていく。
彼の勇姿は、人々に希望と勇気を与える。
オルフェウス
美しい歌声で人々を魅了した音楽家、オルフェウス。
愛する妻を冥界から連れ戻そうと試みる。
彼の切ない恋物語は、永遠に語り継がれる。
パンドラの箱
好奇心に負けて禁断の箱を開けてしまったパンドラ。
世界に災厄を解き放ってしまう。
彼女の物語は、人間の愚かさと弱さを教えてくれる。
オデュッセウス
十年間にも及ぶ流浪の旅を続ける英雄、オデュッセウス。
様々な困難に立ち向かいながらも、故郷への帰還を目指す。
彼の冒険は、人生の旅路を象徴している。
イリアス
トロイア戦争を題材とした叙事詩。
英雄たちの戦いを壮大なスケールで描き出す。
戦争の悲惨さ、人間の業を描いた作品として名高い。
オデュッセイア
オデュッセウスの帰還を題材とした叙事詩。
冒険、愛、家族の絆を描いた作品として愛される。
人間の強さ、弱さ、そして希望を描いた作品。
これらの詩は、古代ギリシャの人々の思想や価値観を反映しています。
神々、英雄、そして人間たちの物語を通して、人生の様々な側面を描いています。
現代でも読み継がれるこれらの詩は、私たちに深い洞察を与えてくれるでしょう。
参考資料
ギリシャ神話
プロメテウス
ヘラクレス
オルフェウス
パンドラ
オデュッセウス
イリアス
オデュッセイア
海精:ネーレーイス/ネーレーイデス(複数) Nereis, Nereides
水精:ナーイアス/ナーイアデス(複数) Naias, Naiades[1]
木精:ドリュアス/ドリュアデス(複数) Dryas, Dryades[1]
山精:オレイアス/オレイアデス(複数) Oread, Oreades
森精:アルセイス/アルセイデス(複数) Alseid, Alseides
谷精:ナパイアー/ナパイアイ(複数) Napaea, Napaeae[1]
冥精:ランパス/ランパデス(複数) Lampas, Lampades
文字数 1,358,437
最終更新日 2025.01.13
登録日 2024.01.28
ある日、突然、小説家になろうから腐った蜜柑のように捨てられました。
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前科者みたい
これ一生、書かれるのかな
統合失調症、重症うつ病、解離性同一性障害、境界性パーソナリティ障害の主人公、パニック発作、視野狭窄から立ち直ることができるでしょうか。
2019年12月7日
私の小説の目標は
三浦綾子「塩狩峠」
遠藤周作「わたしが・棄てた・女」
そして、作品の主題は「共に生きたい」
かはたれどきの公園で
編集会議は行われた
方向性も、書きたいものも
何も決まっていないから
カオスになるんだと
気づきを頂いた
さあ 目的地に向かって
面舵いっぱいヨーソロー
文字数 140,966
最終更新日 2025.01.13
登録日 2019.11.30
自由奔放な女、木ノ葉(このは)と死の淵を彷徨う絵描き、伊吹雅彦は那須の別荘で静かに暮らしていた。
死を待ちながら生きることの矛盾と苦悩。愛することの不条理。
明日が不確実な男は女を愛してもいいのだろうか? 愛と死の物語です。
文字数 2,733
最終更新日 2025.01.13
登録日 2025.01.11
文字数 2,220,230
最終更新日 2025.01.13
登録日 2024.01.07
文字数 90,523
最終更新日 2025.01.13
登録日 2024.05.23
幸せ都市伝説 短編集
心温まる、希望に満ちた詩「四つ葉のクローバー伝説」
アスファルトの隙間に咲く
小さな緑の絨毯
目を凝らせばほら
四つ葉のクローバー
見つけた人に幸せを
運ぶというけれど
本当に大切なのは
探すその心
俯くばかりの足元に
希望を見つける力
小さな幸せ見つける
その心が宝物
都会の片隅に咲く
奇跡の緑のしるし
今日も誰かの足元で
そっと微笑んでいる
少し切ない、感傷的な詩「消えた遊園地のメリーゴーランド」
錆び付いた鉄の馬
回ることのない回転木馬
昔、子供たちの歓声が
響いていた場所
閉園した遊園地の
忘れられた片隅で
夜になると動き出す
というけれど
それはただの噂
記憶の中の幻
失われた時間だけが
静かにそこにある
いつか私も乗った
あの日のメリーゴーランド
二度と戻らない時を
風が運んでくる
不思議な、神秘的な詩「満月の赤い糸」
満月の夜空に
見えない赤い糸
繋がっているという
運命の人と
月の光を浴びて
糸は輝きを増す
遠く離れた場所でも
心は通じ合う
信じるか信じないか
それはあなた次第
でも夜空を見上げれば
感じるかもしれない
赤い糸の温かさ
不思議な力
満月の夜の静けさ
耳を澄ませてみて
文字数 119,198
最終更新日 2025.01.13
登録日 2024.12.29
ミニマリストの俺のタワマンにガーデナーの君が引っ越して来たら
文字数 10,000
最終更新日 2025.01.13
登録日 2025.01.11
一筋の彗星となって消えゆく一羽の隼とその軌跡
全72話、完結済。六年前、我執により左腕を切断したレーサー星埜千隼。再接合手術には成功するものの、レーサーとして再起の道は断たれた。「虚ろの発作」に苛まれ雨にそぼ濡れる千隼に傘を差しだしたのは……
(カクヨムにて同時連載中)
鷹花の二人編:第1話~第22話
疾走編:第23話~第58話
再生編:第59話~最終第71話
となっております。
文字数 114,118
最終更新日 2025.01.13
登録日 2024.11.01
赤井です。
今回は、いつもの「ニコニコ商店街」と「こども食堂」を舞台に「邪馬台国」から「女王 卑弥呼たん」がなつ&陽菜の「こっくりさん」で召喚!
令和の世では「卑弥呼たんの特殊の能力」の「予言」も「天気予知」も「雨乞い能力」もスマホや水道の前には「過去の遺物」(´・ω・`)ショボーン。
こども食堂で「自信」を持って提供した「卑弥呼たん」にとっての最高のご馳走「塩むすび」も子供達からは「不評」…( ノД`)シクシク…。
でも、「女王 卑弥呼たん」はくじけない!
「元女王」としてのプライドをもって現代っ子に果敢にチャレンジ!
いつぞや、みんなの人気者に!
そんな「卑弥呼たん」になじんだ、こども食堂の人気者「陽葵ちゃん」に迫る魔の手…。
「陽葵ちゃん」が危機に陥った時、「古代女王 卑弥呼たん」に「怒りの電流」が流れる!
歴史マニア「赤井翼」の思う、「邪馬台国」と「卑弥呼」を思う存分に書かせてもらった「魏志倭人伝」、「古事記」、「日本書記」に「ごめんなさい!」の一作!
「歴史歪曲」と言わずに、「諸説あり」の「ひとつ」と思って「ゆるーく」読んでやってください!
もちろん最後は「ハッピーエンド」はお約束!
では、全11チャプターの「短期集中連載」ですのでよーろーひーこー!
(⋈◍>◡<◍)。✧♡
文字数 51,221
最終更新日 2025.01.13
登録日 2024.12.20
貴方は誰かに傷つけられたことを覚えているだろうか?
多くの人が傷つけてきた相手のことをよく覚えているのではないだろうか?
では逆に、誰かを傷つけたこと、は覚えているだろうか?
そもそも、傷つけたことに気付いているだろうか?
身に覚えが無い。
それは忘れているだけ、の場合もあれば、本当に身に覚えがない場合もあるだろう。
本当に、の場合でも誰かに恨みを買っている場合がある。
それは逆恨みと呼ばれるものなのかもしれない。
けど、それは怖くもある。
逆恨みでも、恨みは恨みなのだから。
文字数 2,825
最終更新日 2025.01.12
登録日 2025.01.12
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