奇病小説一覧
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奇妙な病が流行っている世界で、その奇病に苦しむ主人公の久遠惇希(くおんじゅんき)は、【苦恋花病】と闘いながら、一人の人を想い続けていた。
13年の片思い、友達で仲間でライバルで親友…そのポジションを守りたくて、好きが言えなかった惇希。
惇希の片思いの相手、藤野透弥(ふじのとうや)に後輩の蓮見雪(はすみゆき)が告白したことで、惇希は苦恋花病を発症してしまう。
苦恋花病とは、苦しい恋に花を吐いて、徐々に体の中で花が育っていき、体中を花が蝕んでいく奇病である。この病を治すには、片思いの恋を実らせるしかない。
苦しい恋と、徐々に蝕まれていくカラダ…
惇希の恋の行方は?
文字数 111,853
最終更新日 2024.11.24
登録日 2024.10.04
『――だから決めたんだ。どんなことがあったとしてももう君に嘘は吐かないって。』
とあることがきっかけで人の嘘を見破る能力が芽生えた詩月は、息をするように嘘を吐く人間のことを信じることができない。
詩月はどこか人と距離を置きつつもそれとなく日々を過ごしていた。
そんな詩月には大嫌いな幼なじみがいる。詩月のことを気にかけて心配し続ける凪人。
凪人は昔、嘘を吐いたせいで詩月の病気の発見が遅れてしまったことを悔やんでいた。
話しかけることも視界に入ることもなく、少し離れたところから詩月のことを見守り続ける凪人。
そんな凪人のことが詩月は大好きで、それから大嫌いだった。
ある日、詩月は自分の病気が再発したことを知る。
時を同じくして、凪人は自分が現代の奇病、通称『眠り姫』に罹ってしまったことを知った。
それは身体に充満していく毒素を中和するため、長い眠りについてしまうという病だった。
凪人は自分の病のことを伏せ、詩月に寄り添うことを決めた。
ただ凪人のそばで笑っていたい。
凪人と一緒の未来を思い描き手術を受けることを選ぶ詩月。
そんな詩月が凪人にしたお願いは
『目覚めたとき、そばにいてほしい』
ということだった。
詩月の願いを叶えるために、凪人はある決断をする――。
これは嘘を見破ることのできる能力をもった余命僅かな少女と
『眠り姫』という現代の医学ではどうにもできない病に罹ってしまった少年の
優しくも切ない恋物語。
「目覚めたとき、必ずそばにいるって約束する」
そのために、たとえもう二度と眠りの世界から戻れなくなったとしても――。
文字数 100,148
最終更新日 2024.08.03
登録日 2024.08.03
主によって七日間で生み出された世界は、悪魔によって三日で滅ぼされた。
人を悪魔に変貌させる『悪魔病』。その原因となる『邪気』。それらをすべて消し去る為、長い眠りについた主の復活を望む団体『暁の門』。
その修道女である少女モモは、護衛である大男ウルゴと共に、主の復活に必要な信仰を集める為、旅をする。
現在番外編を連載中。基本一話完結で展開していきます。
文字数 69,571
最終更新日 2024.05.28
登録日 2023.12.19
結晶化する愛について。
その病を持つ者が誰かからの愛情に応えた時。
罹患者の愛は相手の体内で結晶化する。
愛した宿主はやがて死に、あとには結晶だけが遺る。まるで汚れたガラス片が波に磨かれて、いつか浜辺の宝石に生まれ変わるように。
その夏。人殺しの僕が彼女と出会ったのに、運命的なものは何一つなかった。
出会って、時々話すようになって、恋をする。そうしてまた殺すまでには三ヶ月あれば十分だ。
彼女を殺すのは難しいことじゃない。
朝起きてから顔を洗って、遊びに連れていって。そしていつか「愛してる」と伝えるだけでいい。
これは人殺しの僕が、優しさを信じた歪な少女──氷雨を殺すまでの、雨音混じりの夏の物語だ。
文字数 138,305
最終更新日 2024.04.30
登録日 2024.04.20
とぷん、と君の足が地面に沈んだ。
おどろいてのぞきこんだ君の瞳をよぎる、ひどく美しい景色。
ひと目でわかった。それが、この世のものじゃないってこと。
俺はそのとき、思ったんだ。
この手を離しちゃいけないって。
そのことだけをずっと覚えている。今もずっと、覚えている。
文字数 95,548
最終更新日 2024.04.18
登録日 2024.04.10
文字数 30,542
最終更新日 2024.01.26
登録日 2023.12.27
奇病がひっそりと流行る世界
愛されるだけ体が透けてしまう、少し変わったトロイになってしまった少女は……。
文字数 1,646
最終更新日 2023.12.02
登録日 2023.12.02
高二の夏、篠宮真昼は不治の病、奇病とも言われている。
天花症候群。
所謂、持病が急激に悪化し、医師から余命宣告を受ける。
真昼の彼氏である、黒羽音羽もその事実を飲み込む。
音羽は彼女の要望に答え、最後の思い出作りの旅へと出かける。
彼らは制限付きの旅を自負する。
音羽は真昼には隠しているが、病気を持っていた。
真昼の病気、天花症候群、治療方以前に発見もされていなかった。
音羽も似た状況の病気、蛙殺病。
二人は治療方も、一切ない病気を前に必死に抗い、生きてきた。
だが、彼らの日常にも終わりが見えて来た。
そんな中、彼らは旅の中で、懐かしい者、または、新しい出会いと別れを経験する。
真昼の病気がどんどんと進行する中、音羽も進行が進み始める。
音羽は自分の病気を真昼に隠し、旅を続ける。
真昼は音羽の可笑しな言動、行動に勘付き始めていた。
音羽は真昼の様子が可笑しいのを理解し、自分の事に勘づいてると理解する。
制限時間の旅に変化が訪れ——。
彼らの旅に終わりは見えて来る!
少年少女の行く末は!?
彼ら少年少女は残酷な使命を受け。
そんな彼らの旅に終幕が着く……
文字数 40,147
最終更新日 2023.10.15
登録日 2023.07.10
文字数 26,405
最終更新日 2023.09.29
登録日 2023.08.23
数年前から流行りだした奇病「猫耳シンドローム」は人間に猫耳と猫尻尾が生えるというものだった。そして猫みたいな鳴き声しか発せられなくなる。
この病気に俺の妹が罹ってしまった。俺はそんな妹の看病をするのだが……。
※こちらは別サイトでの自主企画、書き出し固定「猫が、鳴いた。」向けに書いたものです。
文字数 1,225
最終更新日 2023.08.18
登録日 2023.08.18
女性作家である君浦詩(きみうら うた)。
薬を取りに病院へ行ったある日、自分のファンだと名乗る女性、月代花姫(つきしろ はなき)と出会う。
2人の関係が変わっていく中で、2人は本当の自分に少しずつ気付いていく。
笑顔で居続けた君と笑顔を見せられなかった僕の、花が散るまでの恋の話。
文字数 3,085
最終更新日 2023.05.04
登録日 2023.05.03
北澤夏乃は27歳小児科医師。
5歳年下の従弟、尊と久々に再会した春先から、不思議な夢を見るようになる。
一方二人の祖母こずえには秘密があり、二人は話があると呼び出されて帰省する。
祖母の郷には竜人のいた伝説が伝わっていて、ある掟が伝わっていた。祖母の産んだ娘、夏乃の母親である早苗は、その掟の鍵を握る娘であった。
そしてそのさらに子である夏乃は、村の子孫である女たちが侵されている病、竜人化の祟を収めるための鍵を握っているという。祖母はそれを伝えたあと、自らも竜人化の病に倒れる。
そんな時、自分の患者が緊急搬送されてきたと連絡があり、夏乃は病院へ舞い戻ることに。
患者の岡野ミキは、祖母と同じく竜人化していると気がついた夏乃は祖母の飲んでいた漢方薬を売りに来た薬売りに連絡する。
祖母の郷に出入りしていたという倉田サネは何か事情を知っているようだった。彼と会って話す事で、ますます自分の使命を意識することになる。
雨足が強まったその午後、岡野みきの様態が変化する。
竜へと変化を遂げたミキは、夏乃を連れ去る。
集まりだした郷の子孫たちと協力し、尊と仲間たちは、封印されていると言う、伝説の竜人である黒竜、洸の祟を収めるべく、夏乃を救うべく郷へと向かう。
現代ファンタジー、ちょっとダーク系、シリアスでありながらクスッと笑えるヒューマンドラマでもあります。
文字数 17,475
最終更新日 2022.09.17
登録日 2022.09.10
この世にはまだ特効薬が見つかってない病がたくさんある。その1つが『花吐き病』。
花吐き病とは何かが原因で花を吐くという奇病である。
吐く花の種類によって治療法も緊急処置も違う。
処置を行わなければ、最悪『死』に陥ってしまう。
他の奇病もたくさんある。
それぞれ治療法も進行速度も違う。
治療をするかしないか。
大きな決断である。
文字数 58,605
最終更新日 2022.09.06
登録日 2020.12.05
【実話・母親の話】
火葬後、そのご遺体には、左足太腿から骨はなく。
左腕の肘から下の骨はなく。
頭蓋骨が1/3なく。
歯が3本、口ではなく胃から見つかった。
明細胞肉腫
100万年人口あたり1人の確率の希少癌。
バクテリアのような癌細胞は次から次へ。
次から次へと骨を脆くし、肉を腐食させ。
動脈破裂で死ぬか、体を切断をして食い止めるかの選択をさせた。
子育てを終え、第二の人生を謳歌を始めた平凡な主婦。
田代菫、53歳が生きることを諦めず、死と向き合い、最後の一瞬まで生に食らいつく実話の物語。
文字数 33,191
最終更新日 2022.05.04
登録日 2022.04.02
奇病の姉を持つ高校三年生の一ノ瀬トーリ。彼は気弱だが唯一の家族である姉のため日々勉強をしていた。そんな中姉の病状がステージ5へ移行した。そこからトーリの日常が変わっていく_
文字数 4,263
最終更新日 2022.01.27
登録日 2021.12.17
ある日とつぜん奇妙な病にかかってしまったグレン。「愛おしさ」を感じるとハートマークの物体をどこからともなく排出するようになってしまったグレンは、隠してはおけないからとスナオに恋心を告白する。
文字数 5,372
最終更新日 2020.12.23
登録日 2020.12.23
とある時代のとある国の物語。
ある日を境に国中で謎の奇病が蔓延する。
治療方法、発症する要因は不明。
この国では国境で隣国との諍いが続いており、それも相まって国民の不安と不満は増大していく。
その奇病の名は「琥珀症」。
傷口から血液の代わりに蜂蜜に似た液体が溢れ、徐々に硬化しやがて琥珀のように結晶化するという。
文字数 2,424
最終更新日 2020.04.14
登録日 2020.04.14
彼女は奇病だった。
楽しかった記憶は何処へ……。
奇病初挑戦です。至らない点があれば指摘していただければ幸いです。
咲希視点と太一視点を対になるような言葉で分けていきます。
ジェット【忘却・冷静】
文字数 2,160
最終更新日 2019.10.07
登録日 2019.10.07
僕の目の前は、
いつも灰色の世界が広がっていた
白い、線画のような世界
人は、
人を動物をミックスしたような、
奇妙な姿に見えていた
この白い世界を鮮やかに塗り替えるには、
何色の絵の具が必要なのだろう
文字数 17,212
最終更新日 2019.02.25
登録日 2019.02.24
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