生物兵器小説一覧
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主人公の一人である紗々は日露のハーフ女性で、両国語を話せるものの、ほとんど完全な日本育ち。見た目は整っているものの行動、言動の面で色気0だったため10代は浮いた話もなく、正に少年のように生きていた。高校で半年間英語圏に留学し、現地の大学生の一部が高校卒業後に数年間働いてから大学に入学することを知り、帰国後も大学にはストレートに進学せず、就職することを決意する。
紗々は高校卒業後、地方県警に就職。外国人の取り調べに参加するなど、勤務にまい進する傍ら、夜間大学に通い、官僚になるという夢に向けて前進していた。23歳になった紗々は仕事をしながら大学を無事卒業。公務員試験にも合格し、キャリア官僚としての未来を勝ち取った…。
しかしそんな成功もつかの間、ある知らせが紗々のもとに届く。それは手続きのし忘れで、二重国籍者であった紗々が日本国籍を喪失しており、半年後にロシアに「送還」されるという知らせだった。紗々が県警の上司や内定先の警察庁に相談したところ、一旦露に「帰国」した上で、改めて日本国籍を取得し、その後入庁試験を再受験するよう促される。これに加えて、ある条件を満たせば即日日本国籍を取得させ、試験免除で警察庁に採用するという…。
その条件とは、「露連邦警察への入職」だった。あくまで勉強のために「警察留学」してくるよう勧める上司ら。
紗々は最初「スパイにしか見えない、逮捕される」という理由で断るも、最終的には上記の追加条件を踏まえ、露警察入庁を決意する。その後、露で専門学校を卒業したのち、警察学校に入校。(当局に怪しまれながらも)無事警察官となり、南部都市の暇そうな警察署に配属されるのだった。
しかしこの都市がある国からのミサイル攻撃を受け、紗々は大けがを負い、虫の息となる。死亡した場合、国際問題に発展すると考えた地元当局とミサイルを発射した当局は、旧ソ連時代からほぼ独立を保つ超閉鎖都市「ピピャンスク」に協力を打診。先進的な生物科学技術を有し、連邦とも特別な関係にある同市は現在も独立した地方都市としての地位を保っていた。
ピピャンスクの医師による手術が成功し、無事意識を取り戻した紗々だったが、その体は既に常人の耐久力をはるかに凌駕した生物兵器へと改造されていた…。同市当局は「他国に対する機密そのものになった紗々の所属はピピャンスクである」とし、日本との関係を断ち、同市からの出向者らがいる地方警察署の警官として生きていくことを求める。逆らうすべのない紗々はこれに応じる。
その後、露レニングラード州のとある警察署に再配属になった紗々だったが、警官としての業務以外に、生体改造人間のPMC傭兵を派遣して外貨を稼ぐピピャンスクからの「応援要請」に応え、様々な紛争地帯に「出張」することになるのだった…。
文字数 20,094
最終更新日 2024.12.10
登録日 2024.12.03
ホールと呼ばれる異次元と現実を繋ぐ狭間が出現し、そこを行き来する未確認生命体による事件や犯罪が多発する世界。世界最大の都市、スカ―グレイブで暮らしていたフリーターであるジン・イナバは、謎の男の手によって人間でありながら未確認生命体の力を持つ存在「アマルガム」へと変えられてしまう。強大すぎる力に戸惑う彼は、やがて未確認生命体犯罪の最終兵器として民間軍事会社「レギオン」に雇われる事となってしまうが…!?痛快すぎるサイバーパンク・ファンタジーが今、幕を開ける。
小説家になろう及びカクヨムでも掲載中です
文字数 88,159
最終更新日 2022.04.11
登録日 2022.04.11
簡易あらすじ
世界中にエネルギーを供給できる究極のエネルギー生産炉心《GAEA》が発明されたことにより、世界から争いが消え、更なる発展をした人類。
しかしその平和は、凶悪な単細胞生命体アンバーが世界中で暴れ回るようになったことで崩れ去った。
そして、唯一アンバーを駆除できる者達が降臨した。
名は、『ジルコン』。圧倒的な力と人型のロボットのような形は、たちまち人々を守るヒーローとなり人々の信頼と安心を与えた。
山内敏雄(やまうちとしお)は、幼い時に目の前でアンバーに両親を殺され、ジルコンに命を救われた過去があった。彼を救ったジルコンの折れてしまった角は、彼の宝物として大切にされている。
ジルコンを信頼する敏雄は、学校の行事で日本に設置されている《GAEA》の端末がある施設に見学に行くことになった。
そこで敏雄は、過去に自分の命を救ってくれたジルコンである、ジルコン=プロトタイプと再会を果たす。
しかし、それは、新たなる混乱をもたらすと同時に、未来への選択を迫られる。
文字数 53,054
最終更新日 2019.12.23
登録日 2019.11.20
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