ラシェルの母が死に、父は海難事故で亡くなった。
けれど生前父が再婚の約束をしていた継母が、二人の娘を連れて家にやってきた。
けれどそれは、どこからどう見ても女性の服を身に纏った男たちだった。
女性の服をきている母と姉と言い張る新しい家族たちはとても優しくて、ラシェルは穏やかな暮らしをはじめる。そこにお城での花嫁選びの知らせが届いた。
題名の通り、シンデレラ以外全員男という話です。
文字数 10,426
最終更新日 2023.01.14
登録日 2023.01.14
二逢杏樹(ニアアンジュ)は帝都に住まう、ごく普通の高校二年生だった。
普通と違うことといえば、家族がいないこと。それから、お金がないこと。
後見人である山河雛菊(サンガヒナギク)の喫茶店でアルバイトを行った日の帰り道、路上に倒れている呂希・アルカード(ロキ・アルカード)を見つける。
明らかに死にかけている呂希に声をかけると、強引に血を飲まれてしまう。
呂希は吸血族と人間のハーフ、所謂ダンピールであり、ダークエクソシズム(DE)に所属している闇払いの一人なのだという。
強引に血を飲まれた挙句何故か懐かれて、呂希は杏樹の家へと上がり込んでくる。
できる限り人と関わりたくない上に仕事をしたくない呂希に、連れ回される杏樹の日々が始まろうとしていた。
文字数 59,530
最終更新日 2022.07.29
登録日 2021.08.01
リコリス・オリアニス公爵令嬢はユリウス・ヴァイセンベルク第一王子の婚約者だった。
共に学園生活を楽しんでいたのもつかの間、ある日突然、王家の反逆者あつかいされて捕縛され、流刑になってしまう。
理由は――王家の秘宝を盗み、盗んだ罪を護国の聖女といわれているアリアネ・オリアニスに、実の妹に押し付けようとしたから――らしい。
身に覚えはないけれど、流刑になってしまったリコリス。
東の荒野に一人置き去りにされたリコリスは考える。
『ここを、新生リコリス帝国にしましょう』
そこに東の荒野にひっそりと住んでいた白竜ヴィルヘルムが現れる。
ソロキャンしたいリコリスと、料理を食べたいヴィルヘルムの利害が一致したところで、新生リコリス帝国への第一歩がはじまったり始まらなかったりする話です。
文字数 122,635
最終更新日 2022.06.17
登録日 2022.06.03
六谷蜜葉(むつたにみつは)は、六谷家の長女として生まれた。
父が早くに亡くなり、母の朱海が新しい父と再婚してから全てが変わってしまった。
母は妹の朱鷺子(ときこ)ばかりを可愛がり、蜜葉は使用人のように扱われるようになった。
そんな生活を続けていたある日、とうとう蜜葉は、古くからの村のしきたりである、龍神様の贄に捧げられることになる。
死を覚悟した蜜葉を拾い上げたのは、不器用で口数は少ないけれど、心根の優しい、かくりよに住まう龍神族の王、蓮華(れんか)だった。
文字数 34,645
最終更新日 2022.06.04
登録日 2022.03.02
シャーロット・ロストワンは美しいけれど傲慢で恐ろしいと評判の公爵令嬢だった。
十六歳の誕生日、シャーロットは婚約者であるセルジュ・ローゼン王太子殿下から、性格が悪いことを理由に婚約破棄を言い渡される。
「私の価値が分からない男なんてこちらから願い下げ」だとセルジュに言い放ち、王宮から公爵家に戻るシャーロット。
その途中で馬車が悪漢たちに襲われて、シャーロットは侍従たちを守り、刃を受けて死んでしまった。
死んでしまったシャーロットに、天使は言った。
「君は傲慢だが、最後にひとつ良いことをした。だから一度だけチャンスをあげよう。君の助けを求めている者がいる」
そうしてシャーロットは、今まで自分がいた世界とは違う全く別の世界の、『女学生、白沢果林』として生きることになった。
それは仕方ないとして、シャーロットにはどうしても許せない問題があった。
白沢果林とはちょっぴりふとましい少女なのである。
シャーロットは決意する。まずは、痩せるしかないと。
文字数 98,320
最終更新日 2022.06.02
登録日 2022.03.11
神社の巫女として働く和泉沙羅のもとへ昨日助けた蛇がやってきた。
蛇は男性の姿をしていて、恩返しをしないと帰ることができないという。
仕方なく家に入れてあげる沙羅だが、恩返しとは性行為。それによって、神通力を授けるのだと、蛇は言った。
文字数 8,157
最終更新日 2022.05.28
登録日 2022.05.28
ロザリア・ルーヴィスは、百一回目の婚約破棄で、今までの婚約破棄人生を百一回繰り返していたことを思い出した。
どうして忘れていたのか、どうして繰り返しているのか分からない。
婚約破棄をされたロザリアは、その後すぐに死んで、また同じ学園生活から婚約破棄までを繰り返している。
せっかく思い出したのだから、できれば今回は幸せになりたい。
今までの婚約破棄人生でロザリアに優しくしてくれたロザリアの家族と、それから家族以外で唯一ロザリアに優しかったミューエ辺境伯家の長男、レイン・ミューエと一緒に。
ロザリアは、邪神の力を身に受けているレインが、ロザリアを邪神の贄にささげることを知っている。
レインを救うために、邪神を封印しなければいけない。レインがロザリアを贄にするのは、いつも決まって夜だった。
それなら、日没までに全てを済ませれば良い。
そうすればきっと、レインと幸せになることができるだろう。ついでに世界も救われるかもしれない。
文字数 72,503
最終更新日 2022.04.03
登録日 2022.03.04
レティ・ヴィヴィアンはアルス王太子殿下の婚約者だった。
けれど手紙一つで婚約破棄され、父親であるヴィヴィアン公爵からは不用品扱いをされる。
プツンと切れたレティは決意する。
絶対ギャフンと言わせてやる。
今こそ、今まで隠してきた精霊の加護による魔法『性欲増強・媚薬付与・感度倍化』の使い時がきたようだ。
性欲を大爆発させて、捨てた女である私の足元に跪くが良い!
ろくでもない魔法の加護を受けているレティが男たちをギャフンと言わせようとして失敗して返り討ちにあう話です。
アルス王子がメインヒーローっぽくはありますが、逆ハー気味でひたすらエロなので、倫理観などは投げ捨ててIQを2ぐらいにしてお読みくださると嬉しいです。
文字数 106,747
最終更新日 2021.12.07
登録日 2021.11.19
ティア・リュシーヌはリュシーヌ王国の姫である。
ブラッドレイ帝国の属国であるリュシーヌ王国に、皇帝の花嫁としてティアが欲しいという打診がくる。
小国であるリュシーヌ王国には拒否権はない。兄に頼まれて、ティアは皇帝として即位したジークハルト・ブラッドレイの元へと嫁ぐことになった。
帝国ではきっと酷い目にあうだろう。わくわくしていたのに――なにも、起こらない。
それどころか、大切に扱われる羽目になる。
虐げられたかったのに。皇帝ジークハルトはとても優しく扱ってくれる。
ティアは徐々にジークハルトの献身的な優しさに惹かれていき、やがてジークハルトが自分を愛してくれる理由を知ると、虐められたいという感情にも少しづつ変化が生まれてくる。
夫婦として歩み寄りながら愛情を育む、孤独な過去を持つ二人の話。
文字数 242,843
最終更新日 2021.10.24
登録日 2021.09.05
断罪された悪役令嬢は頑張るよりも逃げ出したい
レンタル有り4月1日、無事に書籍が発売となりました!
発売お礼と致しまして、小話を追加しました。少しでも楽しんで頂ければ幸いです!
有難い事に、こちらの作品書籍化企画進行中のため、3月4日に引きさげとなりました。
書籍化にともない改稿をかなりしておりまして、既読の方にも楽しんでいただける内容になっていると思います。
番外編も書きましたので、よろしくお願いしますー!
沢山読んで下さった皆様のおかげです!感謝しております!
今後とも、よろしくお願いいたします。
アリシア・カリスト公爵令嬢はレイス・コンフォール王太子殿下の婚約者だった。
嫉妬に駆られて王太子殿下と仲睦まじかった聖女であるユリア・ミシェルを害しようとした罪で断罪され、斬首された。
それが前回の私。
今回の私は、もうなんにもしたくない。嫉妬とか馬鹿らしいし、ユリアは嫌いだし、レイス様も大嫌い。
できれば王立学園にも行きたくない。海は日焼けしちゃうから、できれば森が良い。森で静かに暮らしたい。
結局逃げられなかった公爵令嬢と、前回の記憶のある王太子殿下の話。
文字数 199,722
最終更新日 2021.09.05
登録日 2020.07.01
ネメシア公爵家長女のリラ・ネメシアはクロヴィス・ラシアン王太子殿下の婚約者である。
半獣族の王子様のクロヴィス殿下の婚約者に選ばれたのはリラが10歳の時。
リラは半獣族ではないけれどクロヴィスの幼馴染という立場だったので、婚約も腐れ縁のうちだと思っていた。
一つ年上のクロヴィスが先に入学していた王立魔道学園に入学したあと、いつも威風堂々としていたクロヴィスの態度が変わり始める。「そのうち運命の女とやらが現れて、俺はリラを裏切ってしまい、リラに捨てられる」のだという。
妄想甚だしく怯える殿下の愛らしさを只管愛でる話です。
王子様が不憫じゃない話を書きたい。それだけの話です。
文字数 132,611
最終更新日 2021.05.30
登録日 2021.03.26
マリスフルーレ・ミュンデロットはミュンデロット公爵家の一人娘だった。
ベッドに伏せがちな母親が亡くなったのは十歳の時。
別邸に入りびたり愛人と暮らしていた父親は、マリスフルーレと同じ年の妹と、愛人を連れて帰ってきた。
その日からマリスフルーレの居場所は、失われてしまった。
家の片隅でひとりきりだったマリスフルーレは、デビュタントの日をきっかけに第二王子の婚約者となる。けれど妹のクラーラの罠にはまり婚約を破棄され醜聞に晒されることになる。
行き場をなくしたマリスフルーレを貰うと求婚してきたのは、敵兵の血を飲むと噂され、吸血伯という二つ名がついているルカ・ゼスティア辺境伯だった。
虐げられた少女が残虐性を内に秘めた義兄に囚われる話です。
文字数 125,626
最終更新日 2020.12.19
登録日 2020.10.10
顔は可愛いのに性格は最悪だと評判の侯爵令嬢ルヴィ。ある日学園で自分よりも人気のある子爵令嬢を貶めようと、王家の秘宝である愛の秘薬を盗んで、その罪をなすりつけようとしたところ、手違いで頭からその薬を被ってしまった。
昼は高飛車、夜は淫乱になったお嬢様が、ルヴィ様の忠犬と呼ばれていた執事二人にいいようにされたり、騙されたりしながら、頭からかぶってしまった永続的な効果のある媚薬をどうにかしようと頑張ったり頑張らなかったりする話です。
番外編として、西の魔女ライラと二人の王子様の話をはじめました。
優雅な錬金、爛れた夜。我が道を行くライラと婚約者ユリシーズ、苦労性のヴァイスの話です。
濡れ場が多くなると思うのでお気をつけてお読みください。
文字数 112,187
最終更新日 2020.09.30
登録日 2020.05.19
公爵令嬢リディス・アマリア・フォンテーヌは18歳の時に婚約者である王太子に婚約破棄を告げられる。その後馬車が事故に遭い、気づいたら神様を名乗る少年に16歳まで時を戻されていた。
性格を変えてまで王太子に気に入られようとは思わない。同じことを繰り返すのも馬鹿らしい。それならいっそ魔界で頂点に君臨し全ての国を支配下に置くというのが、良いかもしれない。リディスは決意する。魔界の皇子を私の美貌で虜にしてやろうと。
文字数 223,334
最終更新日 2020.05.25
登録日 2020.05.23
リディア・レストは、レスト神官家の長女で、王太子殿下であるステファン・ベルナールの婚約者だった。
けれど王立学園の卒業式の日に婚約破棄をされて、ステファンは腹違いの妹であるフランソワと結婚するのだという。
もともと魔力がなくおちこぼれとして神官家でも捨て置かれていたリディアは、出奔を決意。
王都に逃げ出して半年。使用人から食事を作ってもらえなかったので、自分で料理を作っていたリディアは、食堂を開いて生活していた。
毎日恨みつらみと憎しみと悲しみを料理にこめていたら、気づいたらリディアの食堂は、『美味しい上に妙に力がみなぎる料理』を提供する店として評判になっていた。
評判にならなくて良いし、できれば静かに暮らしたい。それなのに、騎士団長様は毎日雇いにやってくるし、宮廷魔導士様は助けを求めてくるし、公爵様やら、果ては、隣国の王子様まで噂を聞きつけてやってくる始末。
おちこぼれだったリディアに、別に求めてもいないモテ期が到来しようとしていた。
登録日 2023.06.20
シェリ・カサンドラは何回目かの人生を繰り返している。
繰り返しすぎたおかげで、自分がどうやら主人公のライバル令嬢であり、お色気イベントによって成敗される存在だということに気づいた。
逃げ出そうと思ったこともあったけれどもう諦めて、自分の使命を果たしながら、できれば気持ち良い系の快楽堕ちエンドを目指す日々。やたらとお色気イベントが多いけれど、今回も頑張っていきましょう。
そう思っていたけれど、今回はちょっと違うような気がします。
繰り返し系悪役令嬢が幸せになる話です。
登録日 2023.06.20
アンネリア・ユーヴェルハイム公爵令嬢は体格の良い男性が好きである。
けれどこの国の男性たちは嫋やかで女性的であることが美徳とされているので、好みのタイプが全くと言っていいほどいなかった。
好きな相手もいないしそのうち政略結婚でもするでしょうとたかを括っていたのに、気づけばもう十八歳になってしまった。
そこでアンネリアは共に暮らしている兄に相談をした。
やがて国王陛下に呼び出されて、隣国の竜人である炎帝ジゼルハイドに嫁げと言われてしまう。
竜人とは、化け物である。
アンネリアの国ではそう信じられていた。
けれど嫁いだ先で、アンネリアはジゼルハイドに大切に扱われる。
それはもう、大袈裟なぐらい大切に。
妻というよりも小動物みたいな扱いをされる中で、徐々にジゼルハイド惹かれていくアンネリアと、アンネリアをひたすら可愛いと思っているジゼルハイドの話です。
登録日 2023.07.20