「両手」の検索結果
全体で176件見つかりました。
薄暗くしてある個室は、壁紙や床、リクライニングソファーまで、全てブラウンに統一してある。
スイート・マジョラムをブレンドしたアロマが燻り、ほんのりと甘い香りに 極小さい音量で流れるヒーリング音楽、滞在しているだけで寝てしまいそうな空間。
リクライニングソファーに横たわる彼に、至極丁寧にタオルが掛けられた。
一つ大きく深呼吸をしてから、タオル越しの額に両手を重ね じんわりと自分の体温を伝える。ゆったりとしたリズムにのせて、彼の感触を指先で捉える……
すると、お互いの体温は融け合いはじめ、呼吸までもが重なり──
やがてその波は徐々に緩急を失くしてゆき、穏やかで抑揚のない寝息へとかわった。
目を閉じると、初めて“みる”ストーリーが、走馬燈のように流れ始める……
*
橘(たちばな)あかりはドライヘッドスパサロン『re-move』 で、セラピストとして働いている。
頭を揉み解す事で疲労を回復させながら、お客様を究極の癒しへと誘うドライヘッドスパ。
この仕事が大好きなあかりだったが、彼女には誰にも話していない能力がある。
マッサージを施しているあいだ、彼女には『お客様の過去』が走馬灯のようにみえている。
そして、その人の後悔があまりにも強い場合には……
その『過去』へと、憑依することができた。
その日のお客様は、スタイリッシュなサラリーマン【武田慎吾様】
武田様の『過去』に憑依したあかりは、その日を彼と共にやり直そうとして……
──疲労と後悔を癒すドライヘッドスパサロン『re-move』 へようこそ。
文字数 30,596
最終更新日 2024.03.20
登録日 2022.04.30
振り返ると、雪に覆われた険しい峰々間から朝日が昇り始めていた。
背後に飛竜の姿は見えない、追手は振り切れたようだ。
「ムーラ、ご苦労様。あそこの渓谷で少し休みましょう」
”クー”
鎧を脱ぎ捨て、水量の豊かな滝壺で身体を洗う、冷たい水が気持ち良い。
剣は万が一を考えて脇の岩の上に置いておく。
その気配は突然目の前の深みに現れ、そして私の足を這い登って来た。
油断だとは思わない、本当に突然現れたのだ。
黒髪の裸の少年だった、私の下腹部に顔を付け、尻を両手で鷲掴みにしている。
一瞬何が起こっているのか判らなかった。
何の魔力の気配も無いど平民だ。
我に返った瞬間、羞恥と怒りで全身が燃え上がる様に熱くなった。
少年を蹴り飛ばして剣を手に取る。
このままでは私の純血が疑われてしまう。
こいつを抹消して、全てを無かったことにしよう。
文字数 25,300
最終更新日 2018.08.18
登録日 2018.07.16
「霧のはし 虹のたもとで 2nd season」
アルビーの留学を控えた二か月間の夏物語。
僕の心はきみには見えない――。
やっと通じ合えたと思ったのに――。
思いがけない闖入者に平穏を乱され、冷静ではいられないアルビー。
不可思議で傍若無人、何やら訳アリなコウの友人たちに振り回され、断ち切れない過去のしがらみが浮かび上がる。
夢と現を両手に掬い、境界線を綱渡りする。
アルビーの心に映る万華鏡のように脆く、危うい世界が広がる――。
*****
コウからアルビーへ一人称視点が切り替わっていますが、続編として内容は続いています。独立した作品としては読めませんので、「霧のはし 虹のたもとで」からお読み下さい。
注・精神疾患に関する記述があります。ご不快に感じられる面があるかもしれません。
(番外編「憂鬱な朝」をプロローグとして挿入しています)
文字数 479,346
最終更新日 2020.09.12
登録日 2019.03.18
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2023・1・2・通りの シャッターしまった店の前に陣どって
配達アプリ 起動した。
通りかかった
男性三人組。
新年まで生きられて
おめでとうございます。
聞き屋やってます。
こんちくしょうめって思ってること聞きます。
通りかかった
おしゃべりカップル。
新年まで生きられて
おめでとうございます。
聞き屋やってます。
こんちくしょうめって思ってること聞きます。
通りかかった
リュックしょって両手にキャリングケース転がしてる男性。
新年まで生きられて
おめでとうございます。
聞き屋やってます。
こんちくしょうめって思ってること聞きます。
通りかかった
家族っぽい五人組。
新年まで生きられて
おめでとうございます。
聞き屋やってます。
こんちくしょうめって思ってること聞きます。
大抵は
せいぜいチラッと見るくらい。
ほぼ無視、無反応。
「ニコニコ生放送」の中の人がつべこべ言ってくるんでおしゃべりした。
配達アプリ止めて
動画の
今週のエンディングは、マルカ運輸チームも参戦しました。の「バカサバイバー」踊ってみた。
何回か繰り返し踊ってみた。
NPOみんなで聞き屋やろうプロジェクト。
https://ka2.link/situke/hukyuu-4/#a.
文字数 2,671
最終更新日 2023.01.02
登録日 2023.01.02
“SeirenesII”
真夏のある夜、千年つづく芦屋の御曹司が略取された。犯人から何の連絡もなく、七十二時間後ロイズも手をひいた案件に、事情を知らない関係者はただただ時間を過ごすしかなかった。
身分のちがう恋人の小山田由子にそんなことは知らされるわけもない。レイ・クックマンの紹介で、フランス国籍のマイケル(マイク)・コンチネンタルに、弘行ともう一度会いたいと依頼した。平橋家を支援するベルギーのサックス財団の関連もあり、英語とフランス語の話せる探偵が必要だったからだ。
簡単すぎる案件にマイクは一度は断るが、真摯な由子にほだされて引き受けてしまう。
御曹司とサックス財団の孫娘との婚約話もある中、マイクは平橋家を盗聴するが、あっさりとランドマーク兵庫警備会社につかまってしまった。
マイクの責任者である長藻秋詠の計らいで、釈放されたが納得できるはずもない。とりあえず甘いものを食べて落ち着いたマイクに、秋詠から自殺を止めた少女の謎の画像が送られてきた。
知人のレイ・クックマンの紹介だからと簡単に考えていた秋詠だが、マイクが拘束され、逃げるようにして入ったビルで、少女を助けて両手と肋骨を折ってしまう。どうにか恋人の赤木南々子のマンションに帰るが、南々子は全裸で殺されていた。
現場にいた、真犯人を知っているベルギー軍のフランボワーズ少佐に死んでくれと脅され、秋詠は女装をして〈セイレーン〉という恐怖の呼び声から、犯人を追うはめになってしまう。
文字数 129,795
最終更新日 2022.04.09
登録日 2022.04.09
毎日学校に行くのがめんどくさいと思っていた私はある日トラックに轢かれて異世界転生してしまい、魔法使いになった!
武器屋に行き、両手持ち用の杖を握ると……めちゃくちゃ軽い。
もしや2本持てちゃう? なぁんて考えて持ってみたら…………
持てちゃった。
という展開から始まる異世界転生脳筋魔法使いストーリーここに開幕!!
※『小説家になろう』と『カクヨム』と『テラーノベル』と『ノベルバ』にも投稿しています。
文字数 23,098
最終更新日 2023.07.20
登録日 2023.04.19
俺、名城なだかは生徒会役員の1人。
普段通り、俺は放課後に会長とともに仕事を片付けていた。そのうちに何気ないおしゃべりをしていたのだが、会長が突如爆弾発言を投下する。
「私は異世界出身なんだ」
————————————はぁ?
異世界出身?
こんな現代っ子、現代っ子しているこの会長が?
俺たちはそんな安々と信じられるわけもなく、あーだこーだ文句を言ったり、副会長が茶化したりしていると、熱くなった会長は両手を伸ばし何やら唱え始めて…………?
キテレツな生徒会メンバーたちがふざけたり、ふざけたり、戦ったりする日常コメディ(たぶん)
※そんなに長く書くつもりはありません。ほぼ作者のおふざけで書いています。ご了承ください。
文字数 4,665
最終更新日 2021.01.02
登録日 2021.01.02
設定編はこちらで:https://www.alphapolis.co.jp/novel/712272090/177810011
その男は暗く黒くどこまでも深く染め上げられた外套に身体をすっぽり隠していた。
頭巾から見え隠れする双眸の瞳もやはり黒曜石のように黒く、左腕の鱗籠手は黒鋼で背中の両手剣の刀身、柄、全てが黒鋼だ。
幾重もの剣戟のなか白刃を受け流し叩き返してきた籠手。その傷跡は死合う相手に幾度も死を呼び込んだことを伺わせた。槍襖を食い破るよりも多く首を跳ねたであろう黒鋼の大剣は切先から柄まで鋭く、黒光の珠が滑り落ちた。
世界はあまりにも曖昧で境界線が朧げとなった。
リードランを放浪するアッシュ・グラントは空を眺めそんなことを考えた。
今日この日を迎えるまでの出来事がそう思わせたのだ。それは昨日のことでもあったし、気が遠くなるほど昔の話でもあった。アッシュ・グラントの名を含む英雄譚は幾つかあったが、その始まりは百年以上も前になる。だから決定的にコレがといえる譚はなかった。いやどちらかと云えば、それを考えることが面倒だったのかもしれない。ただ漠然と曖昧さと朧げさを頭の片隅に置いておければ良かった。
今は行方をくらました友を探しダフロイトへ到着をしたばかりだ。
そちらに力を注ぐべきなのだ。
だから息を大きく吸い込み、アッシュ・グラントはダフロイトの南大門を静かにくぐった。
※この小説はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。
※本編は文字数が多いので本当にお時間あるときに是非。
※本作は、残酷描写|暴力描写|性描写 がございます。
これらが苦手な方はお気をつけください。
登録日 2023.12.09
俺はある日、道端で転がっている赤い服を着た小汚いジジイを拾った。
どうやら相棒と愛車に見放されて、国に帰れなくなって行き倒れていたらしい。
仕方ないので一晩だけ面倒を見てやった次の日の朝に、金はないが御礼をやると言われて、妙な呪いを両手に埋め込まれると、俺は異世界に飛ばされた。
俺の触れているものを何処でも誰にでもプレゼントできるというクズ能力と共に。
文字数 41,295
最終更新日 2019.05.29
登録日 2019.05.11
時は一六世紀初頭
フランスでは、悪徳貴族や魔術師がフランスを混乱に招いていた!
そのバックに潜む、魔族結社「バロール教団」の影!
神話の国ケルトの血を引くアン王妃は、身分を偽り、冒険者ギルドに所属する。
聖剣「クラウ・ソラス」をブンブン振り回し、バロール教団と繋がる悪徳貴族を裁《シバ》き回す!
仲間のダヴィンチ、リザ・ジョコンダ、愛州移香斎と共に、フランス王妃が世直し活劇!!
両手剣をブン回すママンは好きか!?
文字数 123,442
最終更新日 2020.05.15
登録日 2020.01.30
1話
ミーン。ミーンミンミンミン。
8月31日。夏の終わり。
カーテンを締切、PCモニターの明かりだけが灯る部屋で机に座りFPSに没頭する 夢咲 信也 16歳。
死ねゴミ共 カチャカチャ
何奴も此奴も芋りやがって…!
ヤバっ…!! チッ! カス。
撃ち殺された自身のアバターをに向かい舌打ちし、背もたれに全身を委ね天井を見上げる。
3秒程たち傍らに置いてあるスマホを手に取り時刻を確認する。
AM4:35
もう朝か。そりゃ腹も減るわな。
キィッー。高い音を出すゲーミングチェアーから約10時間ぶりに二足歩行を行う。
コンビニ行こ…。
PC画面をつけたままジャージ姿で部屋を出る。
軽く買い物をし足早に店を出る。
足を止め薄暗い空を見上げ呟く信也
何時から…こんな人生になったんだろう
子供の頃は楽しかったな…
信也!
後ろから透明感が有るが甘い声が静寂に満ちた歩道に響き渡る。
…っ!
肩をすくめ驚き、声のする方へ目を向ける信也。
そこには胸元まである黒髪に白のTシャツ、水色の短パン姿と、とてもラスな格好の女の子が後ろに手を組み立っていた。
3秒程時間がたっただろうか。
ただ生きていたら何とも感じない短い時間だが、信也には走馬灯の様に様々な記憶が交錯し10分は静寂を取り戻したように感じていた。
ゆっくり口を開く女の子。
久しぶりだね…! 信也!
これでもかと目を見開く。
と同時に身体に力が入らなく成り視野が狭まり色彩が失われ倒れていると実感しながら目の前が空に向かって行く。
目の前が真っ暗に成り意識を失う。
俺はこの聞き慣れた声を覚えている。
まだ俺がちゃんと人をしていた時代の記憶…。
9年前
信也は小学2年生。
夏休み前に引越し9月1日夏休み明けで新しい小学校に転校していた。
今日から新しいクラスの仲間になる夢咲信也君です。
ぱちぱちぱちぱち。
担任の先生の紹介で頭を軽く下げ誘導された席へと向かう信也。
作業とかした拍手と好奇の目に苛まれながらも席に着き座る。
はい!では、授業を始めます。
教科書の…
帰りの会が終わり教科書をランドセルに終い帰り支度を進めていると、前に座っていた女の子が後ろを振り向き椅子の背もたれに片手を着き無垢な笑顔で話しかけてくる。
信也君ってどこに住んでるのっ?
えっ。7丁目…
そうなのっ!?
私もだよっ!
じゃ!一緒に帰ろ!
立ち上がり信也の机に両手を押し当て前かがみで話しかける。
えっ…あっいいよ…。
斜め下を向いて問に答える。
本当?!やった!!
私ね!結衣って言うのっ!
今日からよろしくねっ!!
その声は透明感が有りとても甘い声をしていた。
文字数 1,538
最終更新日 2021.09.04
登録日 2021.09.04
文字数 8,553
最終更新日 2023.10.21
登録日 2023.10.21
アレクサンドル・ベルヌイ・ファランドール公爵といえば、王国軍中将であり、ソードマスターでもある。
王太子の異母弟である彼は、臣籍降下の願いが聞き届けられ公爵となった。
隣国との戦争が勝利で終わったことを祝う戦勝パーティで、公爵はまさかの一目惚れをする。
相手は右に左にと意外な俊敏さで茂みをかき分け、王宮の庭園に生えている草を引っこ抜き、両手いっぱいに持つご令嬢だった。
戦馬鹿な公爵と、薬草学を学ぶ風変りな令嬢は、持ち前の知識を生かして様々な事件を解決していくのだが――
文字数 13,220
最終更新日 2024.06.30
登録日 2024.06.29
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自分の手をとって俺君なら出来ます。頑張って!
嘘にでも自分の好きな人に両手を取って言われたら誰だって頑張ってみようとなるし
なんていい人なんだって思ってしまいます。
文字数 478
最終更新日 2021.07.21
登録日 2021.07.21
果たして、演じるとはどういうことなのか。
「……わかった。やろう。君の言うとおりにする」
僕がそう答えると、彼女は心底ほっとしたように詰めていた息を吐き出した。そして、僕の手を両手で包み込むようにして握る。
「ありがとうございます」
「いいんだ。でも……」
「でも?」
「いや、なんでもない」
首を傾げる彼女に、僕は微笑みかけた。
「大丈夫だ。きっとうまくいくさ」
彼女は一瞬きょとんとした空気を放ってから、小さく吐き出すように笑った。
「ふふっ。はい」
笑ったように感じた。彼女の顔は無表情だった。まるで仮面を貼りつけたような無表情。けれど確かにそのとき、彼女は笑っていた。
※表紙画像及び挿絵は、フリー素材を加工使用しています。
文字数 8,001
最終更新日 2023.11.17
登録日 2023.11.10
「剣と聖書と血とインク、それに針と糸。それが私たちの青春でした」
メアリー=デミュエルは元気いっぱいでちょっと頑固な、14歳の女の子。
ちょっと皆に疎まれて、切り刻まれたりもするけれど、めげずに死霊術の勉強を続けています。どれだけ皆が嫌がっても、これが皆を助ける良い方法だと信じているからです。
講義に、実験に、スポーツに。学園生活を満喫していたある日、突然の戦争の知らせ。皆を助けられるならと従軍した彼女は、過酷な現実に直面しました。それでも彼女は皆のために、身を粉にして頑張ります。
でもあれあれ、なんだか情勢がどんどんきな臭くなっていって……。
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時は祖国の動乱時代、何もかもが、変わりゆく時!
惑う少女に親友は、酒の勢いでのたまった!
「今なら、俺たちは神にだってなれるかもな!」
疾風怒濤! 波乱万丈! じっとしてなんていられない!
我々の両手は、黙って神に祈るほど大人しくはない!
不謹慎、無鉄砲な二人の若人に、果たして何が出来るだろう!
(なんかそれっぽいこと言ってるけど、実態は若人たちが好き勝手いちゃいちゃしてるだけだよ。)
(※がっつりグロ表現があるらしい)
(同じ内容をなろう、アルファポリス、カクヨム、ノベルアップ+、ノベルバ、pixiv
に投稿する予定です)
文字数 16,259
最終更新日 2021.08.14
登録日 2021.07.11