「隣」の検索結果
全体で5,856件見つかりました。
主人公のトビは東京から福島に戻った青年。
先輩に誘われて入った消防団。初めて出動した火事場は壮絶な光景が広がっていた。夜空を赤く染める紅蓮の炎。そしてそれと対峙する先輩消防団員。『絶対に炎を消してやる』そんな情熱がそこにはあった。
新人のトビは、延焼を防ぐべく、隣家に続く建物を壊せと命じられる。だが『壊さないで』との少女の悲鳴が耳に響き渡る。
意を決したトビは、あろうことか炎に包まれる建物の中に飛び込んでしまう。
一方私生活では遠距離恋愛していた彼女に別れを告げられていた。意気消沈のトビだったが、友達に誘われて婚活に行って、そこで出逢った葵という女に心を惹かれてしまう。
葵は夢を持って都会から来た年上の女だった。
少しづつ接近するトビと葵だが、彼女の過去に深い闇を感じ取る。
こうして様々な出会いや期待、苦悩や葛藤を内に秘めて始まる田舎暮らし。
消防団での懸命な消火活動、連絡の途絶えた元彼女、久しぶりに再会した幼なじみ、愉快な仲間との友情。
大自然を舞台にした四季おりおりの出来事を通じて物語は紡がれていく。
しかしそんな穏やかな日々は長くは続かない。
ある日、真っ赤に染まる西の空を目撃する。そこは世話になった老婆の家がある場所。災害の前に人はあまりにも無力、そこでトビがとった行為とは……
そして謎の男の出現と共に明らかになる葵の壮絶な過去……
立ち向かうのは熱風吹き荒れる火事場。光と爆音、怒号と悲鳴が飛び交うステージ。炎は意志を持って荒れ狂い、男達の熱い情熱と激突する。
大災害の前に人は無力なのか?
果たして彼は大切な存在を守れるのか__
登録日 2016.03.22
適当でゆるくて勝手だけど、空気は読めるタイプのコミュ力おばけな林くん。
そんな林くんの隣の席の武田くんは、いつも無表情で愛想は無いけど、かっこよくて文武両道で性格も良い。男の林くんから見ても最高にいい奴。
ひょんな事から、林くんはそんな武田くんの悩みを知ってしまう。
「...実は俺、かなり声が出ちゃう方みたいで。」
「...ん?声?」
真面目な好青年武田くんと、エロい悩みを打ち明けられたゆるチャラ林くんとのドタバタラブコメ。
⚠︎喘ぎ攻め。
⚠︎武田くん×林くん。リバなし。
⚠︎エロが書きたかっただけ。
登録日 2020.12.29
【現代ファンタジー/クトゥルー神話/這い寄る混沌×大学生】
雨の夜、大学生・沼田恭司は、アパートの隣人で作家志望の大学生・岡崎英夫の部屋で、黒ずくめの異国の男と出会う。岡崎を訪ねてきたはずのその男は、なぜか恭司に執着し、翌日、恭司の前で岡崎を殺して、我らに協力しろと恭司を脅迫する。男の正体は「クトゥルー神話」中の邪神の一柱・ナイアーラトテップ。岡崎にさせるはずだった協力とは、新たな「クトゥルー神話」を書くことだった。
◆BLが嫌いな方のために、カテゴリは「BL」にしていますが、BL要素はたぶん薄いです。そして、未完に終わる可能性は極めて濃厚です。
文字数 35,352
最終更新日 2021.03.09
登録日 2021.03.09
不思議な夢を見る王女様の政略結婚。7人兄弟の3女として生まれてきたが大人しく我慢強かったばかりに貧乏くじを引くはめになってしまった。隣国の王子との婚約の結末は?
こちらの作品は 小説を読もうさんにも、掲載しています。
文字数 6,255
最終更新日 2021.07.15
登録日 2021.07.15
俺が生まれる前から麗華お姉さんが3歳の時に麗華の母が旦那と別れ隣に麗華と一緒に引っ越して来てから俺の両親は結婚はお互い18歳と早かったが40歳まで子供が出来ず10歳歳の違う麗華お姉さんを色々不憫だろうと可愛いがって何かと世話を焼いていた事もあり俺が生まれてから麗華お姉さんはずっといつも俺のそばで俺が困った時に居てくれて!
文字数 1,091
最終更新日 2021.07.18
登録日 2021.07.18
大好きな従姉から「男同士がしているところを見てみたい」とビデオカメラを渡される男子大学生の郁美。体の関係にある隣人の男のもとを訪れます。
執着甘やかし攻めでやや暗いお話です。苦手な方はご注意下さい。
※話に女性が絡んできますので、苦手な方はご注意下さい。
郁美…男子大学生。従姉の美幸に恋心を抱いています。可愛い容姿の男の子です。
美幸…郁美の従姉。社会人。
キリヤ…美幸の隣人。郁美の相手。小金持ちのイケメンお兄さんです。
第二部までで完結です。ちょこちょこ小話なんかを載せています。
18才未満閲覧禁止というタイトルの中に隣人の短編を載せました。
「郁美のご褒美」というタイトルで、第二部の最終話のご褒美Hを載せています。
18歳未満の方、♡喘ぎが苦手な方はご注意下さい。
今後も18禁なお話はそちらに更新していきます。
文字数 56,944
最終更新日 2023.11.28
登録日 2023.09.29
松浦凪29歳は仕事で嫌なことがあって深酒をした。翌日、自分のベッドで目を覚ますと、隣に全裸のイケメンが寝ていた……。29歳リーマン♂(初心者)と24歳フリーター♂(襲い受け)の、組んず解れつラブコメディ。
文字数 71,486
最終更新日 2019.02.05
登録日 2018.12.04
都内の大学に進学し、春から一人暮らしを始める北の大地からやってきた南大地(みなみだいち)は、上京後、幼馴染・隣人・大学の先輩など様々な人に出会う。
そして、気が付けば毎日自分の家に美少女が毎日泊まりに来るようになっていた!?
※この作品は、カクヨムで『日替わり寝泊りフレンド』として投稿しているものの改変版ですが、内容は途中から大きく異なります。
文字数 169,158
最終更新日 2020.03.29
登録日 2019.12.23
親友である慎二に言い寄られている主人公あきらと、ボロアパートの隣にいるカップル、エリカと陽平のはなしです。
純粋、純愛、それってほんとにキレイだろうか。
BL苦手なひとが読んではいかんので取り敢えずメインであるBLジャンルにしておきますが、ノーマルカップルも出てきます。
これはBLってものが特殊な位置づけになるんじゃなくて、日常当たり前に存在するものであってほしいと思って書いたやつなのでBLとノーマルが同じくらいの程度で混同しています。
BLのエロシーンが所どころで挟まるので、エロシーンにはエピソードタイトルに(あはーん)って書いときますね!
ちょっと古いので文章ガタガタですが、お気に入りのやつなので持ってきてしまいました。
文字数 80,580
最終更新日 2021.11.21
登録日 2021.09.22
【婚約破棄なの、ならば戦いましょう】の続編。
理不尽な政治的取引の為に隣国の王女は、国王である父の婚約者に無理やりにされそうになっていた。反発し合う王子と王女であったが、その窮地から王女を奪った。やがて惹かれ合い愛し合うふたり。王子は彼女の平和を取り戻す戦いのために参加する。
王女は立ちはだかる強大な魔法力を持つ相手と、王子は実の父親と戦う運命の行方は、果たしてどうなるのか?砂漠の民はその特別な能力を貸してくれるのだろうか。
文字数 11,528
最終更新日 2022.03.02
登録日 2022.01.29
【初めての一人暮らしから始まる新しい青春の物語】
■あらすじ
僕は大学受験で、帝都経済大学に合格した。それを機に崎玉から上京し、国分寺のマンションの一室で一人暮らしを始めた。慣れない新生活を初めてしばらくすると、夜な夜な隣に住む女性のあの声が聞こえてきた。そんなことしたことがなかったので、びっくりしてドキドキした。
ある夜、大学の仲間と飲んでから帰宅した後、何気なくベランダに出てみたら、空には大きな満月がぽっかりと浮かんでいて、なんとなく嬉しく思って眺めていると、ベランダの隣から「少年」と声を掛けられた。声の方を振り返ってみると、ときどき夜に聞こえるあの声の主である隣のお姉さんだった。
※400字詰め原稿用紙換算枚数:16枚
※こちらの作品はノベルデイズ限定公開です(ノベルデイズにジャンプします)。
登録日 2022.08.30
「文化祭に女子が来ねぇよ!
おいどうするお前ら」
数年前に新設された
『私立光風館中学・高等学校』
は何とこのご時世に男子校だ
ここには隣駅に存在する超名門
かつ偏差値日本最高峰の男子校
海聖学園中学・高校の入試での
不合格者優先で無試験入学させた為、
二流の秀才ばかりが集まっていた
ネームバリューも進学実績も
無い、去年一昨年の文化祭は
教師たちに主導権を握られて
まるで発表会という有り様
そんな状況に不満を持った
思春期真っ盛りで女の子に
興味津々な
彼らが立ち上がったけれど……
文字数 22,278
最終更新日 2018.08.16
登録日 2018.07.11
「レティアナ、私との婚約を破棄してくれないか」
ある日、婚約者ヴィルに婚約破棄を切り出されたレティアナ。
ヴィルはレティアナの妹ラティシアに恋をしていた。
ラティシアは魔法を司る名家に生まれながら、魔法が使えない不出来と呼ばれたレティアナとは違い、美貌と才能を兼ね備えた美少女で、誰からも愛されていた。
「そう、わかったわ」
誰もが妹を愛し、自分を必要としてはくれない。
レティアナは自分の気持ちに気づかないふりをしてヴィルの申し出を受け入れる。
そして彼女は決意した。
誰も自分を必要としない、ならば自分だけは誇れるようにしようと。
他人に期待することを辞めた彼女は隣国へと出向き鍛錬を始めた。
そこでひょんなことから才能を開花させた彼女はいつの間にか隣国の王太子に見染められてしまう。
そんな中、ヴィルは突然居なくなったレティアナを必死に探していて……。
文字数 10,870
最終更新日 2024.01.30
登録日 2024.01.29
ルーシェが隣国の皇帝に一目惚れ。
ルーシェはサンテス王国のシルコット公爵の三男。
貴族学校では学年首席という高成績でありながら、三男であるがゆえに国にも領地にも就職先がない状況。
その上、公爵家なので下手な就職先も許されない。
そんな状況のルーシェに、一つの縁談が舞い込む。
ルーシェは最終学年の冬季休暇中に、隣国のクエド帝国へと皇帝の娘であり次期女帝となるセリアの婚約者候補として送られた。
にもかかわらず、ルーシェが一目惚れした相手はクフィール皇帝だった。
そんな話の裏で、滅亡を繰り返している世界で、語り部たちは記録し世界を救う糸口を探していた。
語り部たち以外は誰もこの世界がもう少しで滅ぶことを知らない。
本来なら語り部さんの声は登場人物には聞こえないはずが、なぜか今回の皇帝さんだけは聞こえてしまう。
ルーシェ担当の語り部さんが有益な情報を流しながらも、シリアス展開に横槍を入れていく物語でもある。
※タイトル『語り部さんが紡ぐ物語~サンテス王国の黒き番人~』を『繰り返しの世界で貴方に捧げる物語
~サンテス王国の黒き番人~』に変更しました。
文字数 164,984
最終更新日 2024.07.25
登録日 2024.05.08
【書籍化しました!】ベリーズファンタジー様より1月8日発売です!
ありがとうございます!
『聖女』と呼ばれるほどの薬師、ジミーア。
しかしその手柄はすべて王女スティリアに奪われてきた。
その上スティリアの輿入れ引退を機に「三十過ぎのクソババアは邪魔だ!」と国から追い出されてしまう。
天涯孤独のジミーアは自殺すべく自作した毒薬を飲むが——体が六歳の姿に若返ってしまった!
こんな効果の薬のことを知られればまた利用されてしまう。
助けてくれた風聖獣の計らいで、隣国へ向かう途中の『狭間の森』にある村『狭間の村』で誰にも知られることなくのんびり穏やかに、そして村の人たちのために生きることにしたジミーアは『ミーア』と名を改める。
けれど、長年染みついた薬作りオタクが薬作りせず生きられるわけもなく、依頼がどんどん舞い込むように——!
書籍化に伴い『どうも、薬作りしか取り柄のない幼女です。〜薬師の聖女と呼ばれていましたが手柄を全部横取りされたのでもう国には帰りません。さらば!〜』から改題しました。
引き続きよろしくお願いします!
※小説家になろう、カクヨム、アルファポリス、ベリーズカフェに掲載しています。
登録日 2021.12.08
※本作は、シリーズ作品の三作目となります。
前作、前々作は、小説家になろう様、カクヨム様にてご覧いただけます。
ヘルデンと呼ばれる大陸に、千年に渡り君臨してきたタウゼント帝国。
この旧き国家は、変革を強いられようとしていた。
産業革命と、国民意識の醸成によって生起した西の隣国・アルエット王国での民衆蜂起は王政を打倒し共和制国家を樹立させた。
平民による新国家を中心とする共和主義の熱狂は膨張し、封建制社会から脱却できずにいる帝国を危機にさらしつつある。
大量生産の開始と、国民国家の形成により達成された、以前は不可能だった規模での大量動員。
共和国建国の英雄であるムナール将軍に率いられた強大な国民軍は胎動し、その支配地を拡大しつつあった。
その一方で、帝国貴族たちは権力闘争に明け暮れていた。
千年以上もの間続いてきた帝国は、今後も無条件に続くという傲慢。
ほとんどの貴族たちは時代が変わりつつあるのに気づかず、あるいは黙殺していた。
この状況を憂いたのは、帝国に五つ存在する被選帝侯の一つ、ノルトハーフェン公爵家を継承した少年・エドゥアルド。
彼は自国だけでもと改革を行い、富国強兵、議会の設立などの政策を実施し、公国を帝国でも随一の精強な国家に育て上げた。
そして帝国貴族たちが己の利益を最大化することに奔走し内乱を引き起こしたのを機に、自身が新たな国家指導者となるべく立ち上がり、盟友、オストヴィーゼ公爵・ユリウスと共に勝利をつかんだ。
だが、エドゥアルドの進む道は茨の道。
勝利を得たとはいえ、三百を超える諸侯の意識を変え、旧態依然とした帝国の在り方を刷新するのは、簡単なことではなかったのだ。
そんな彼を影となり支える存在があった。
メイドのルーシェ。スラム街で育ち、人知れず消え去ろうとしていた命を救われたことをきっかけに、彼に仕えることとなった少女。
これは、若き皇帝となった少年と、メイドとなった少女の物語。
〇作者他作品紹介
・殺陣を極めたおっさん、異世界に行く。村娘を救う。自由に生きて幸せをつかむ
異世界に転生した元時代劇の役者、立花 源九郎。本物の[サムライ]となったアラフォーのおっさんが、自分の生き方を見つけていく物語。
・星屑拾いのステラ
終末世界。[星屑]を拾い集めながら暮らす少女、ステラが、[楽園]を探し求める物語。カクヨムコン参加作品(カクヨムのみの公開です)
他掲載サイト:小説家になろう、カクヨム、ノベルアップ+
文字数 441,819
最終更新日 2024.11.05
登録日 2023.12.08
よくある追放もの。
流行りに乗ってみました。
婚約破棄を宣言され、国外追放が決まったミリアーナは、その日ある令嬢の手先により隣国の森の中に捨てられる。
これは、そんなミリアーナが帝国で拾われ愛される物語。
※恋愛に入るまでに少し時間がかかります。
プロローグ
1章 帝国編
2章 帰国編
3章 復讐編
4章 過去編
エピローグ
番外編 (まだ書くか分かりません)
と進んでいく予定です!
※ 章名は変わるかもしれないです
※更新頻度は週に1、2話となります。
ですので文字数は2500~3500になると思いま
す。
2000とかもありますが許してください。
文字数 131,580
最終更新日 2019.11.11
登録日 2019.07.06
「え〜と、はじめまして」
「あれ、確か昨日入会手続きをさせてもらいましたよね」
あぁ、もう完全に浮かれてふわふわしている。
私は「ぽちゃぽちゃがいいんじゃん」と言って甘やかしてくれる夫と結婚して5年
ボヤ〜と仕事して、ボヤ〜と暮らしていると
もうぽちゃぽちゃじゃないじゃんと自覚してしまい、昨日家の近所にできたフィットネスジムに見学に来たのである。
「あ〜、そうそう昨日はどうも〜」
「今日はストレッチからはじめて、軽めにいろいろ試して見ましょうね」
昨日は、完全に一目惚れだった。ジムに入ってすぐの受付でにこにこと出迎えてくれた彼は、少し年下で、色白で細身だけど胸板から腕まわりが明らかにがっちりしていてアスリートですと体がアピールしていた。
正直なところ彼と話した記憶はほとんどないけど、彼の胸板を見つめながら入会手続き&個人レッスンの申込書を書いた記憶はうっすらある。
「じゃあ、はじめましょう」
「はい、よろしくお願いします」
しかし、今日のインストラクターさんは入会手続きをしてくれた彼の隣にいた人。
いや、よく見ると顔立ちはとても整っているし笑顔も爽やかなんだけど…… なんというか、この笑顔には下心があるような気がする。
このジムに入会した目的はもちろんダイエットのためだけれど、あわよくば彼とイチャイチャトレーニング?!なんて思っていたのだ。
でも、私みたいな女を相手にしないよねぇ……。
そんなことを考えているうちに、あっという間に1時間が経過していた。
「はい、では今日はこのくらいにしておきますか」
「ありがとうございました!」
「あの、明日も個人レッスンを受けに来てもいいですか?」
「はい、もちろんですよ」
「じゃあ、明日もよろしくお願いします!」
「こちらこそ」
あの昨日隣にいた彼はトレーナーさんですか?彼にお願いできますか?とは聞けなかった。
文字数 2,192
最終更新日 2022.01.19
登録日 2022.01.19
「僕がなんでこんな田舎に!」
廃嫡されたレイマンはファルネブルク侯爵家を追い出され、地方の領地ナーゼルへと追いやられた。
親や友人達の裏切りに心を閉ざしていたレイマン。そんな彼の前に隣領ヴィーティン子爵の息女エリサベータが現れた。
「私はヴィーティン子爵の娘エリサベータ・ヴィーティンと申します」
見事なカーテシーで挨拶をする彼女の瞳はどんな蒼玉よりも美しい青色だった。
賢く篤実な彼女と交流を深めてレイマンは次第に立ち直っていく中でエリサベータへの想いを募らせていく。一方、エリサベータもレイマンと過ごすうちに彼の優しさや心遣いに気がつけば恋心を抱くようになっていた。
やがて二人はお互いの想いを告げ婚約した。
成長と共にエリサベータは美しさは磨きがかかり、遂にはデビュタント後に多くの貴族達からの求婚が殺到する程となった。
それに焦り結婚を急ぐレイマンであったが、ファルネブルク侯爵の失脚により俄かに周囲が騒がしくなって儘ならない。
そんな折、エリサベータの前に彼女に嫉視した『冒瀆の魔女』が現れた。突然やって来た魔女は『冒瀆の呪い』をエリサベータにかけ、彼女の顔を見るに堪えない醜くいものへと変えてしまったのだ。
封建主義の根強い貴族社会で、致命的な汚点を背負ったエリサベータはレイマンの栄達の邪魔になってはと思い悩み婚約を解消し出家することを決意していた。その頃レイマンはエリサベータの呪いを解く術を求めて奔走していたが、その結果は絶望的なものであった。
だが、エリサベータを諦めきれないレイマンは家督を捨てて彼女の元へと向かおうとする。その彼の前に美しき公爵令嬢アグネスが現れた。
「私と結婚して欲しいのです」
「貴女と結婚をする理由はない」
「私が『冒瀆の呪い』を解く術を持っていても?」
アグネスが齎した提案にレイマンは全てを捨てて呪いに苦しむエリサベータと共に生きるか、エリサベータの呪いを解く為に彼女を諦めるかの岐路に立たされる。
レイマンが選択するのは地位か愛か、美か醜か……
果たしてレイマンとエリサベータは想いを遂げることができるのか?
これは封建主義の強い大国で強く生きながらも、呪いによって引き裂かれた恋人達の苦悩と葛藤の中で真実の愛を求める美しくも切ないお伽噺的ヒストリカルロマンス。
「蒼玉の瑕疵」=「そうぎょくのかし」
蒼玉:せいぎょく、サファイアのこと
瑕疵:傷や欠点
※ この作品は「小説家になろう」に完結作品を掲載しています。(5万字ジャスト版)
※ アルファポリスでは大幅改稿版を掲載しています。(10万字越えます)
文字数 125,000
最終更新日 2021.09.02
登録日 2021.07.22