ディストピア小説一覧
高齢者はロボットで生活することが努力義務となった時代。
主人公の堂島光はプラスティック製品の検品のパートをしながら、どこか不条理でどこか便利でどこか淋しく、それなりに平穏な日常を送っていた。
百合×ディストピア×日常なかんじのゆるいSFです。
文字数 33,027
最終更新日 2024.05.30
登録日 2024.05.17
反政府組織の一員として活動していた朝陽は、政治犯として蟻地獄と呼ばれる地下監獄に収監される。朝陽はこの地下監獄で、白夜という地獄を題材に絵を描いている青年と同室になる。凶悪な犯罪者が集められたこの場所で待ち受けるものとは一体……。
文字数 15,098
最終更新日 2024.03.19
登録日 2024.02.29
――ろく……なな……はち……――
右手、左手に二重に巻き付け、握ったポリエステル・ロープが軍手越しにぎりぎりと食い込み、びぃんと目一杯張って、すぐ後ろに立てかけられたはしごの最上段をこする。片膝つきの自分は歯を食いしばって、ぐ、ぐ、ぐ、と前に屈み、ウォークイン・クローゼットの扉に額を押し付けた。両腕から全身が緊張しきって、荒い鼻息、鼓動の響きとともにのぼせていく……――
じ、じゅうよん……じゅうご……じゅうろく……――
ロフトへのはしごに背中をつけ、もたれた「うさぎ」の細い首が、最上段からハングマンズノットで絞められていく……引張強度が300キログラム超のロープ、たとえ足がブローリングから浮き、つり下がったとしても、やせっぽちの息の根を止めるうえで問題にはならない。食い込む痛みを押し、自分はいっそう強く握り締めた。仕損じてはいけない……薬で意識のないうちに、苦しむことなく……――
文字数 14,981
最終更新日 2024.02.24
登録日 2024.02.02
脳にアクセスすることで、人間の記憶を映像として可視化することが可能になった近未来。
『Synchronize System –シンクロシステム-』と名称されたこの技術は、その特性から犯罪捜査に使用されることになった。
犯罪数が増加の一途を辿るこの国にとって、その技術は犯罪増加の抑止力ともなる唯一無二のシステムであった。
文字数 1,828
最終更新日 2024.02.02
登録日 2024.02.02
人類が滅亡してから数世紀が経ち、地球上ではアンドロイドと”かつて人間だったもの”との対立が激化していた。
アンドロイドのアダムとイヴは、全ての真実が記された“この世の果て”を目指して旅を続ける。
文字数 3,421
最終更新日 2024.01.28
登録日 2024.01.28
ユウトは十七歳の時に突如異世界に召喚された。
それから三年の間、周囲の人々に助けられながら成長し、その力を使って様々な功績を挙げてきた。
ある日、ユウトは自分の周囲の人間が次々と体調を崩していることに気が付く。
とあるきっかけでユウトはその不調の原因が自ら開発したカレーによるものだと知る。
ユウトが気づいた時には世界中の人々が『カレー依存症』にかかっており、対処が難しい状態になっていた。
「いつの間にこんなことになったんだ?」
ユウトは人々に喜んで欲しい一心でカレーを開発した。
それなのにカレー依存症は蔓延し、人々は仮初の幸福に浸っている。
ユウトが苦悩に沈む中、ある国がカレースパイスを巡って戦争を始めるという情報が入ってくる。
この情報を知ったユウトは決断を迫られることになるが⋯⋯
※作中にはショッキングな描写があります。
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こちらの作品はカクヨムに先行して投稿しています。
文字数 104,028
最終更新日 2024.01.28
登録日 2024.01.13
読書オタクで1人好きの主人公はバイト帰りに交通事故で死んでしまう。
しかしどういう訳かまたすぐに目が覚めて、しかもそこは異世界だった。
見る物全てがファンタジックな異世界。アニメやゲームで見たような武器や防具もあるし、魔法道具のようなまである。ファンタジーも愛読していた主人公は夢のような世界に来れたことを喜ぶ…………が、その笑顔はものの数分で消えてしまう。
何故かその世界には――誰もいなかったのだ――――。
城にも町にも誰もいない。確かに人がいた形跡はあるのに、誰1人として人間の姿がない。それどころか、犬や猫の動物すらいない。
そんな孤独な世界で主人公は、人間が消えた原因を読み解いていく……。
1人が好きな性格だから問題はないのだけど……。
やがて彼は、不老不死の少女と出会った……。
文字数 10,515
最終更新日 2023.11.01
登録日 2023.10.30
「──大丈夫です。私、八月三十一日に、寿命で消滅しますから」
人付き合いが苦手な高校生・四宮夏月が引き取ったのは、”白波”と名乗る祖父の遺産、余命一ヶ月のバーチャル・ヒューマノイドだった。
遺品整理のために田舎の離島へと帰省した彼は、夏休みの間だけ、白波のマスターとして一つ屋根の下で暮らすことに。
しかし家事もままならないポンコツヒューマノイドは、「マスターの頼みをなんでも叶えます!」と、自らの有用性を証明しようとする。夏月が頼んだのは、『十数年前にこの島で遊んだ初恋の相手』を探すことだった。
「──これが最後の夏休みなので、せめて、この夏休みを楽しく過ごせたら嬉しいです」
世界規模の海面上昇により沈みゆく運命にある小さな離島で、穏やかに消滅を迎えるヒューマノイドは、”最期の夏休み”をマスターと過ごす。
これは夏の哀愁とノスタルジー、そして”夏休みの過ごし方”を描いた、どこか懐かしくて物悲しい、狂おしくも儚い夏物語。
【書籍情報】
https://amzn.asia/d/ga9JWU6
文字数 139,927
最終更新日 2023.10.28
登録日 2023.01.12
今、若者〜中年ぐらいの人々も、結構良い齢になってるが、まだ生きてるぐらいの近未来。
うっかり、若い頃に一般的だったネット・ジャーゴンを使ってしまった男が、意味不明な事態に巻き込まれてしまい……?
「なろう」「カクヨム」「アルファポリス」「Novel Days」「ノベリズム」「GALLERIA」「ノベルアップ+」「note」に同じモノを投稿しています。
文字数 3,086
最終更新日 2023.10.19
登録日 2023.10.19
受け容れたい。赦したい。自分自身を生きるために。
※前編のみ公開中
●読者による紹介文
美しい創作神話と、人間ドラマの世界へ旅立て。
これぞ「令和のファンタジー」。今こそ評価されるとき。
現代の若者に向けた幻想文芸。自分は何者か、どう生きればよいのか。過去と現在に向き合いながら成長する青年たちとその絆を、壮大な世界観を背景に描いた傑作。
●あらすじ
海で拾われ考古学者の息子として育った青年レナートは、発掘調査の帰りに海を漂流する美貌の若者を救出する。身分を明かしたがらない若者に、レナートは幼少の頃より惹かれてやまない雷神の名、『リオン』を充てがった。リオンは、次第に心を開き始める。
しかし、太古に滅びたはずの文明が、レナートを呼び続けていた。彼の命のみを求める、古代の遺物。やがて蘇った人類に対する嫌悪感が、快活だったレナートを襲った。
魂に刻まれた遥か遠い記憶と約束。生まれてきた意味。生かされた意味。出会い、別れる意味。自分は何者か。
かれらが発見する自己の姿と、受容のための物語。
【登場人物】
◇本編より
レナート:明朗快活な青年。幼少期の記憶が所々脱落している。
リオン:海を漂流しているところをレナートらによって救けられた、中性的な美貌の若者。
マリア:レナートの義理の姉。年が離れているため、母親代わりでもあった。大衆食堂を営んでいる。
セルジオ:レナートを拾い育てた、考古学者。メリウス王の足跡を探している。
ディラン:セルジオが率いるチームの一員。レナートの兄貴分。
アンドレーア・アルベルティーニ:若きメレーの神官。
テオドーロ・アルベルティーニ:メレーの神官長。セルジオの旧友。
◇メレーの子より
メリウス:賢神メレーと神官アンドローレスとの間に生まれた半神半人。最初の王。
ピトゥレー:荒ぶる神とされる海神。
リヨン:雷神。
アウラ:リヨンの子である半神半人。メリウスの妻。
ヴァイタス:メリウスの後に誕生した、武力の王。
文字数 88,103
最終更新日 2023.10.15
登録日 2023.09.24
水道事業民営化が完全に達成された未来。
水道料金高騰に喘ぐ最悪の世界を予測するSF小説。
文字数 3,817
最終更新日 2023.09.30
登録日 2023.09.26
時は22世紀。
第三次世界大戦が勃発した後、人類はひとつの決断をくだした。
この世界に、多様な価値観など必要ないのだと。
皆が同じ思想なら、争いなど生まれないのだ、と……
かくして脳に埋め込まれたICチップによって、全人類の思想統制が行われた。
体質上洗脳電波が効かず、「処置」を行っても洗脳されなかった者達は、焦土と化した土地にて「処刑」されたと言う。
……やがて時が経ち、一人の青年が、ある手記を手に取ったことで洗脳状態から抜け出すことに成功した。
政府の手から逃れ、焦土内の研究所に辿り着いた彼は、そこである存在と出会う。
人智を超えた能力を持つナニカは、自らをこう名乗った。
「『強欲』を司る悪魔、マモン。それが、世界連合がつけてくださった便宜上の呼称でございます」
歪んだ世界に抗うため、青年は、「悪魔」と呼ばれる異形達を味方につける役割を担うこととなる。
この物語は、世界に排除された者たちの足掻きであり、叫びである。
***
※過激な描写あり。
※現実世界のあらゆる物事とは一切関係がありません。現実には第三次世界大戦は起こっていませんし、起こらないで欲しいです。
※この作品には暴力的・差別的な表現も含まれますが、差別を助長・肯定するような意図は一切ございません。
※特殊性癖も一般的でない性的嗜好も盛りだくさんです。キャラクターそれぞれの生き方、それぞれの愛の形を尊重しています。
文字数 63,220
最終更新日 2023.09.30
登録日 2021.02.22
……とうとう、自分もゾンビ……――
飲み込みも吐き出しもできず、暗澹と含みながら座る自分は数メートル前……100インチはある壁掛け大型モニターにでかでかと、執務室風バーチャル背景で映る、しわばんだグレイ型宇宙人風の老人を上目遣いした。血色の良い腕を出す、半袖シャツ……その赤地に咲くハイビスカスが、ひどく場違いだった。
『……このまま患者数が増え続けますと、社会保障費の膨張によって我が国の財政は――』
スピーカーからの、しわがれた棒読み……エアコンの効きが悪いのか、それとも夜間だから切られているのか、だだっ広いデイルームはぞくぞくとし、青ざめた素足に黒ビニールサンダル、青地ストライプ柄の病衣の上下、インナーシャツにブリーフという格好、そしてぼんやりと火照った頭をこわばらせる。ここに強制入所させられる前……検査バス車内……そのさらに前、コンビニで通報されたときよりもだるさはひどくなっており、入所直後に浴びせられた消毒薬入りシャワーの臭いと相まって、軽い吐き気がこみ上げてくる。
『……患者の皆さんにおかれましては、積極的にリハビリテーションに励んでいただき、病に打ち勝って一日も早く職場や学校などに復帰されますよう、当施設の長としてお願い申し上げます』
文字数 114,320
最終更新日 2023.09.16
登録日 2023.07.23
*本作には暴力、殺人、鬱、非人道的表現が含まれています。お楽しみください。
主人公が目覚めたとき、日本は中国との戦争に負け、核攻撃により滅んでいた。
主人公は自立型アシスタントAI〈A.I.R.〉システムを搭載したアイウェアを装着し、〈A.I.R.〉と協力して世紀末化した地での生活を始める。
これはその主人公が綴った日記の断片をまとめた資料となる。
文字数 14,341
最終更新日 2023.08.28
登録日 2023.08.19
「異世界転生したらモブだった!」
少し笑える、世にも奇妙な異世界転生ホラー。
苦難の現実世界から逃れ、憧れの「異世界」へ転生を果たした「転生者」たち。
しかし、彼らを待ち受けていたのは……?
『1話完結・オムニバス型』
※序盤はゲーム的なギャグ要素が多いですが、後半になるにつれ社会風刺的な内容が増えてまいります。苦手な方はご注意願います。
※この物語はフィクションであり、日本の法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません。
※この作品は、2022年7月14日よりカクヨム様にて公開していた作品となります(現在は非公開)。
※ご好評につき、『13人め』以降は書き下ろしの新作となります。
文字数 30,090
最終更新日 2023.08.28
登録日 2023.04.01
1999年の7の月、空より恐怖の大王がくるだろう。世界滅亡の予言を回避した世界で、俺は日常を過ごしていた。
この作品はPixiv、小説家になろう、カクヨム、ノベルアップ+にも掲載しています。
文字数 3,359
最終更新日 2023.08.25
登録日 2023.08.25
お別れ会、小学校六年生のほとんどと『お別れ』する日の前日の放課後。 小学校五年生の僕は居住区へ帰ろうとしてアキコ姉に出会う。アキコ姉は明日でお別れを迎える六年生の一人だった。彼女は僕の居住区の先輩で、そして僕にとってはそれだけではない人だった。
SF、ディストピア系、でも何処か甘い一万字ちょいの短編です。
文字数 10,946
最終更新日 2023.08.11
登録日 2023.08.11
かつてこの世界には白人による黒人への奴隷制度があった。
時代が進むにつれて、白人による黒人への奴隷制度はなくなった。
しかし、それは白人が人へ黒人が「豚」と呼ばれる物達へと変化したに過ぎなかった。
これは人間と「豚」と呼ばれる物達が存在する、今から少し先の未来の物語。
文字数 11,684
最終更新日 2023.08.08
登録日 2023.08.08
ゾンビだらけになった終末の世界のはずなのに、まったくゾンビにあったことがない男がいた。名前は遠藤近頼22歳。彼女いない歴も22年。まもなく世界が滅びようとしているのにもかかわらず童貞だった。遠藤近頼は大量に食料を買いだめしてマンションに立てこもっていた。ある日隣の住人の女子大生、長尾栞と生き残りのため業務用食品スーパーにいくことになる。必死の思いで大量の食品を入手するが床には血が!終焉の世界だというのにまったくゾンビに会わない男の意外な結末とは?彼と彼をとりまく女たちのホラーファンタジーラブコメ。アルファポリス版
文字数 526,073
最終更新日 2023.07.25
登録日 2021.11.14
【イラストも新たになって書籍『雨の庭』文芸社から発売中!】
【コミカライズ版『雨の庭』Kindleその他電子書籍で発売中(連載)】
そこは生活に関するものが「天蔵(アマゾウ)」という通販サービスを通して何でも無料で手に入る楽園のような世界だった。
仕事も学校も試験もなんにもない――。
人々は毎日、時間もお金も心配せず楽しく過ごしている。
「でも、なんで無料なの??」
ふとこの世界に疑問を感じた律歌と北寺は、好奇心に任せてこの場所のすべてを探索することにする。
この世界は何なのか?
何故自分たちはこの世界に来たのか?
触れてはいけない領域に辿り着いた時、
次第に明らかになっていくのは――。
ディストピアの中の人間ドラマ!
※現在、続編『霞の庭』を構想中です。続きから載せていきますので「お気に入り登録」は解除せずにお待ちください。
※カクヨム、小説家になろう、エブリスタ、マグネット等でも公開しています。
※イラストはあざらふさんに、タイトルロゴはKyoさんに依頼して描いていただきました。
※お気に召した場合ブックマークや感想をいただけると創作の活力になります。
文字数 200,036
最終更新日 2023.07.19
登録日 2019.05.17
小型のグレイは悩んでいた。地球人は自分たちに適応を求めたが、それが一定基準に達しない事で、差別をしてくるからだ。だが生まれながらに彼はグレイだった。
文字数 1,095
最終更新日 2023.07.19
登録日 2023.07.19
ある戦いにおいて、馬鹿の方が有利だとするなら、一体全体、頭が良いとは何なのか?
「なろう」「カクヨム」「アルファポリス」「Novel Days」「ノベリズム」「GALLERIA」「ノベルアップ+」に同じモノを投稿しています。
文字数 3,603
最終更新日 2023.07.18
登録日 2023.07.18