ディストピア小説(外部サイト)一覧
自分は女子トイレの個室の中に存在していた。
自分は混乱していた。自分は下腹部に軽い憂鬱を抱えていた。腫瘍を植え付けられた様にも感じられる混乱は、自分がどこから来て、どこに向かうことを求められているのかを、思い出させざるを得ない感覚に陥らせた。自分の人生に、振り返りたくもなる光景なんて何一つ存在していなかった。ただ、ひとつ明確に存在しているのは、自分は十八歳を生き、人の皮を被って、生きているのも十八年目で、酷く続く混乱は昔の、消失してしまった〝過去〟から続いているという純然たる事実だけだった。人の心に寄り添う睡眠導入剤のような長編小説。
この作品は、Amazonと楽天Koboにて無料で発売中の小説『蓮の花 ~私はかつて、希望と呼ばれていた~』を転載したものです。
もしご興味がありましたら、Twitterや小説の商品ページの方へ足を運んでみてください。
【プロローグ 終わらないラストシーン】
【第一章 重症患者】
【第二章 もう、いいんだ】
【第三章 心中お察ししますっていうか、もうそいつは死んでるんだよ】
【第四章 第一歩】
【第五章 慢性的な避暑地】
【第六章 打ち沈んだ雰囲気】
【第七章 人類の落としもの】
【エピローグ ありがとう、また逢いましょう】
登録日 2024.02.22
惑星全域に於ける全世界規模の統合大戦が終結し、イオン量子ヨタA.Iオメガを開発した巨大軍産複合体企業が世界の全てを掌握することとなった。
戦禍の爪痕の残る管理外区域に蔓延る絶望と貧困、煌びやかな都市に溢れる希望と繁栄との二極化された世界で、その決定論的な運命の歯車に抗う若者たちがいた。
眼前に立ちはだかる冷徹な世界システムと社会の闇に潜む悪意の渦に翻弄されながらも、希望を捨てない彼等の行動で、世界の構造は果たして変革のときを迎え得るのか。
新世界創造に関わる、白銀の髪と澄んだ瞳を持つ少女「雪姫」の存在と、彼女を巡る謀略とは?
フリージャーナリストに転身した、大人気スポーツであるエレクトリック・メタル・ボウルの
元スタープレイヤー緑野爽児は世界の真実に迫ることが叶うのか?
サイバーパンク・ディストピア・ストーリーが開幕する。
登録日 2019.05.12
「私は聖女なので、た、食べられません!」
双子の姉(本物の聖女)がいなくなった。
それから半年後――この国は異種族に食い荒らされてしまった。
上位種族と呼ばれる魔者たちが支配する国で、人間は餌・おもちゃ・たまに同朋にされたりと上位種族の気分で弄ばれてしまっている。
そんな中、塔に閉じ込められていた人造聖女リリアージュは、生きるために嘘をつく。
すると何故か気まぐれな魔王に気に入られて――!? 頑張れヒロイン生き残れ!
嘘から始まる身分差ラブコメディー
登録日 2021.10.02
それまで人間界に存在しなかった未知の鉱石……魔導石。
強大なエネルギーである『魔力』を持つその石を発見した事で人間達の技術は飛躍的に進歩した、しかしそんな人間達の進化を世界が許さなかった。
ある時を境に世界中に降り注いだ雨……建物を崩し、ひとたび触れれば人間の様々な機能に異常をきたす猛毒を含んだそれは止む事無く降り注ぎ人々は驚異的な勢いでその数を減らした。
そのまま滅びるかと思われた人類だったが僅かに残った人間達が地下に逃げ込み開拓し、都市を築く事で辛うじて種族の糸を繋ぐ。
しかし体を猛毒に蝕まれ生殖機能の低下した人類に未来は無い、そんな彼らが生み出した第二世代の人類……その中の一人である彼女は現在食料の採取に夢中になりすぎたせいで道に迷っていた。
登録日 2021.12.09
『ほし』から届く秘密のラジオ。
そのラジオと同じ声を持つ男の子と出会って、あたしの冒険は始まった――!
※
13歳の女の子ナナセは、孤児のリーダーとして相棒シンと共に今夜も街を飛び回る。
空に浮かぶのは、選ばれた人だけが行ける楽園『ほし』。
地上で過ごすナナセたちは、ただ『ほし』を見上げるしか出来ない。
そんなナナセの楽しみは、ロボット・ドッグ、マオ・マオが流してくれる秘密のラジオ。
『ほし』から聞こえてくるそのラジオは、でも、違法な物だった。
ラジオがきっかけで軍に狙われたナナセを助けてくれたのは、反乱軍のリーダー、ホクト。
そして不思議なことに、ホクトはラジオのパーソナリティ『M』と同じ声をしていた。
ラジオの秘密。ホクトの狙い。そして『ほし』の真実――
ナナセの冒険が、いま、始まった!
児童向け×ディストピアSF!
登録日 2024.07.31
少女と少女が出会ったとき、世界は破壊と共に終焉を迎える。
ひとりはクローディア。まだ真実を知らない、ただの学生。
もうひとりはリッカ。世界の理を超越した、謎めいた存在。
百年前。世界は半分壊れた。
滅ぼそうとした魔女は、聖女によって倒された。
平和が訪れたはずのこの世界で、二人の邂逅は世界の完全な崩壊を招くこととなる。
しかし、それは壊れかけたこの世界の〝真実への旅〟の始まりだった。
登録日 2020.02.16
ある事件によって、人類が途絶えた。
最後の生き残りである少年とその祖父。
祖父が死んでから、少年は世界でただ一人の人間になった。
旧世界の異物を漁って生きながら、魔物におびえて暮らす日々。
少年はある日、旅に出た。もしかしたら、自分以外に生きている人間がいるかもしれない。
もしかしたら、魔物とも分かり合えるかもしれない。
それが、絶望への入り口とも知らずに。
登録日 2021.08.07
20XX年、戦争と環境破壊による滅亡の危機に対抗するため人類は遂に2000年もの間止まなかった争いに終止符をうち、世界を統合した国家オルディネが建国された。しかしその実態は大きく広がった貧富の格差や徹底された管理社会と、まるでディストピアのようなものだった。この物語はそんな終末世界で退屈を嫌う一人の男が気に入らないものを壊しながら過ごしていくうちに目的も信念もまるで違う様々な仲間と出会い、やがて革命を起こす、そんなお話である。
※主人公の周りは女性が多いですが、恋愛要素はほぼないので、ハーレム展開が若干食傷気味の人におすすめです。また現実世界の地名などを使用していますが、あくまでフィクションなので実際の世界とは違うパラレルワールドと思っていただけると幸いです。
登録日 2021.05.26
16年前突如として現れた未知なる外敵によって
世界の首都たる「アリアンド」は陥落した
無為に虐殺され、ただ蹂躙され
成すすべを無くした人類は外敵に対抗するため
「ワイヤードール」
そう名付けられた武器を手に入れる
それは不完全な兵器
思考しなければ動かずただの木偶人形と成り下がる
それの脳として戦い続けるその者達は
「ブレイン」
理性という鎖で恐怖を殺し
理想という翼で痛みを殺し
ただ、本能のままに戦い続ける猟犬
例えその先に待つのが絶望だったとしても
それでも前に進むことしかできず
痛み以外、何も知らぬまま
その命を終えてしまったとしても
なお戦場を漂う、亡霊
これは、そう呼ばれながら戦場を生き続けた者達へ捧ぐレクイエムだ
登録日 2019.02.11
これは近い未来の日本のお話。疲弊した世界、選ばれた者だけが自殺を許され人々は死ぬために生きている。そんな世界でも生きるのを諦めない者たちがいた。抗う者たちがいた。
死にたいと思う者たちに問う。あなたはどんな世界を望む?
登録日 2019.03.15
−−−−滅びゆく世界で、『魂』を取り戻す物語−−−−
遥か未来。
核戦争後、人類は消えない死の灰によって生存領域を侵された。資源不足や様々な環境問題が蔓延。法や倫理などの規律の重要性は失われ、各地 で紛争が多発する。残された人々は時代をこう呼ぶ。「人類総罪人社会」と。
地上を統べる天空都市アガスティアは、『神器』と呼ばれる量子兵器を駆使して戦う最強の特殊部隊『葬人』を地上に派遣し、各地で蔓延る紛争の鎮圧を計る。
物語の主人公は二人。互いにアガスティアの民であり、天才と期待される少女『カナ』と、落ちこぼれの 不良少年『ヨクト』だ。
幼馴染である二人は『優しい世界を創り出す』という野望を掲げ、15歳の学院卒業を期に『葬人』へと入隊する。
ーーーしかし、彼らを待ち受けているのは、数々の地上に蔓延する問題、夢とはかけ離れた厳しい現実であった。
地上に蔓延する、超常を引き起こす奇病「PSY(サイ)」
そしてPSYの発症者達を匿い、アガスティアに反旗を翻す組織「ウエガトの眼」
戦いの中繰り広げられる、『何が正義で何が悪か?』
過酷な役目をそれぞれ背負ったキャラクター達の生き様を通して展開する世紀末ダークファンタジー。
登録日 2024.01.20
特殊能力を得た青年、ミト・ヒタチ。彼は消滅しかけている世界を守る為、女神アムトリスにより異世界の地球へと送られた。
彼の身体に溶け込んだのは、茨城県日立市、御岩神社近くで発見された新物質「イバライト」
それはかつて、神が地球に残した「可能性」を司る万能物質だったのだ。
鉾田の『鉾』、守谷の『守』、そして『スペース牛久大仏』
茨城の数多の概念を力に変えて、狂った世界を救い出す。
異世界よ!茨城の力を見るがいい!
カクヨムにも投稿しています。
カクヨム版は前半、SF色が強くなっています。
登録日 2018.12.20
廃墟と化した渋谷――。
既に文明が滅んだ異世界、誰もいない筈の世界、
その街に何故か歌声が響き渡ると言う。
神々から依頼を受けた
人間世界の日本出身である勇者は、
廃墟と化した渋谷を調査するが、
無人の自動車に襲われ、
人型ロボットに追い回されることに……。
登録日 2020.03.03
―――――――その日は突然訪れた。
この国は抜け殻と化したのだ。
原因や手段など、分かるはずもない。
日ノ本は、今を持って壊滅した。残る結果はそれだけ。
ただ、その消却をその肉体で観測した者が一人、名を但馬陽登という。
この消却を逃れた者は、陽登を含めた極少数。揃いもそろって『未成熟』だ。
だが、その結果を認めるという選択肢は存在しない。例え立てる者が成人を超えていない子供であったとしても。
この消滅事件は、海の外の世界に報道され続けた。
それを見た人類はどう感じただろうか。
恐怖、絶望、歓喜、感じたことはそれぞれだろう。
だがやはり、『認める』者はいなかった。
敵は何か。それだけは明確だ。人類にとっての裏切り者、人間が支配していた文明に蔓延る神と呼ばれていた異形。それが、彼ら残された人間が相手取る悪だ。
――――――――悪とは何か、理解していないが故に。
登録日 2019.07.12
ヒトという存在が人間の意志で自由に造り上げることが可能になった、私たちの生きる時代よりも少し先の未来。世界でも有数な技術大国である日本で試験的に生み出された「新種の少女」は、ある日ずっと閉じ込められていた殻の世界から抜け出す。初めて見る外の世界のモノたちに感動する中、少女は自分という存在をあてどなく探す「目つきの悪いおねえさん」と出会い、歪に荒廃する国内を一緒に巡ることになった。
軽ワンボックスカー一台で行く、ちょっぴり奇妙な大切なもの探し紀行。
登録日 2018.04.30
地上――それは、かつて人類が繁栄を誇った〈失われし世界〉。
環境破壊が進み、地上を追われた人々は、やがて、コンピュータにより管理された巨大地下帝国《メガロポリス》を築き上げる。
地上唯一の都市《旧世界》は、ドームで覆われ、《メガロポリス》の管理下に置かれた、罪人の流刑地、あるいはアウトローたちの集まる犯罪最多発地区として地下の一般居住区とは隔絶されていた。
新米新聞記者の新見翼は、その《旧世界》で、社会から逸脱し、退廃的生活を享楽する若者たちを取材するため、相棒のカメラマン、レオとともにスラム街を訪れ、ひとりの少年と出逢う。
覇権を巡り、日夜熾烈なグループ抗争が繰り広げられるスラムで、名実ともに非行少年たちの頂点に君臨する至高の存在――《セレスト・ブルー》のルシファー。
繰り返される抗争の中で、ルシファーが真に敵とし、打倒を目論んだのは、絢爛たる栄光と栄華に彩られ、世界に冠すると謳われる巨大企業『グレンフォード財閥』だった。
目映い脚光を浴びる華やかな舞台裏で、人類の王座に就く一族が欲したもの。それは、〈神〉への挑戦だった。
ルシファーとの出逢いは、やがて、翼の運命を大きく変えていく――
登録日 2016.04.06
さほど遠くもない近未来、<データベース>と呼ばれる仮想体群が台頭し、紙の書籍はその役目を終え、「旧本」と呼ばれるようになっていた。
そんな時代に生きる高校生の旧本狂いの少年とどこか飄々とした少女。
あるひとつの「旧本」の発見を機に劇的に変わっていく日常と非日常の狭間で二人は<データベース>に戦いを挑む。
登録日 2018.11.18
【完結済み】
*序章から第五章まで短編風。第六章は長めの中編*
全37話。本文約138000文字。2024年1月3日完結。
第一章 食糧不足が深刻化する時代、エレナとルフィナはイタリア北東部トリエステから旅に出た。モスタールに住む叔母を頼るために。
第二章 若き外交官タデアシュ・メテルカは停戦を実現するために、敵国の全権大使と接触をするが――
第三章 フランス共和国政府は某組織の提案を受け入れ、エスタン村にある施設を導入しようとしていた。だが、村民の中には反対する者もいて――
第四章 伊豆半島のシモダには原始的な生活を営む者たちの集落が点在していた。だが、厳しくも平和な日常は突如として壊される。
第五章 今日も国境警備隊の隊長は敵国の誰かとお喋りを嗜んでいた。
第六章 国際組織RSCに所属するミハル・カザハナはある目的をもってレコード・ソーターになったのだが、ある人物との出会いにより、彼は運命に巻き込まれていった。
※この作品はフィクションです。実在する国、組織、企業、団体、個人、宗教、商品、サービス、科学理論とは一切関係がありません。
登録日 2024.03.20
サブタイトル ~千年少女女王は自由に生きる。目が覚めたら千年後の世界で、女王になっていて、そんでもって、人類文明が大変な事になっていました~
西暦三千百十二年。冷凍睡眠から目覚めた十三歳の少女「シラクラシズク」は、自身が千年の眠りから覚めた事を、彼女の世話係のAI「キッテ」から聞かされる。
その世界にはキッテがシズクの為に作った王国があり、シズクはそこの女王様になっているらしい。
シズクは、キッテとともに、キッテが用意してくれていた自室から出て、王国を見に行くが、そこには、思わぬ光景が広がっていて……。
登録日 2021.10.24
聖少女を殺害せよ――
占領国家ヴォストーク。
地下世界、通称『アンダーグラウンド』における反国家分子の取り締まりを任務とする国家人民軍第一七七民生委員会の民生委員であるミハイル・ソコロフに命令が下された。
ソコロフに下された命令。
それは、ある少女を殺すこと。
党と国家に仇なす敵である反国家分子、その精神的指導者である『聖少女』の暗殺だった。
最果ての地下世界で繰り広げられる死闘。
交差する思惑。
裏切りと憎しみ。
そして、錯綜する運命――
全ての闇を飲み込む地下世界で、過去を失った者たちの運命を掛けた戦いがいま始まる!
登録日 2022.04.03
データ化した人の魂を仮想世界に移す計画が世界規模で施行される。
だが、待ち受けていたのは平和な楽園なんかではなく、怪物が蔓延るサバイバル生活だった!
プルステラの存在意義、創造主の本当の目的とは如何に?
転送事故で女子小学生・ヒマリに性転換してしまった高校生の男子・ユヅキを中心に、様々な人物が現世と仮想世界、二つの視点から謎を解き明かす!
※「小説家になろう」のページへ飛びます。
登録日 2015.12.14
2020年7月24日、その日東京が死んで、わたしたちが生まれた。
2020年東京オリンピック開催日にテロが発生しオリンピック会場並びに東京は壊滅。この事件を切っ掛けとして、日本は苛烈とも言える個人情報監視体制を構築し、テロの脅威に対抗を始めた。
それから20年後の2040年、極まった監視体制は〝市場経済主導型社会主義国家〟と揶揄されるまでに至った。政府による抑圧、行政と企業の癒着、民間軍事会社の勃興とそれに連なる企業同士の暴力による衝突、未成年の就労義務などで人々は疲弊の極地へと至っていた。
そんな中、どこにでもいる一人の女子高生だった『影山美月』は、東京地検特捜部検察官だった父を政権与党議員『我来臓一』に謀殺されたことで、復讐のために傭兵として暴力の世界に身を沈めることとなる。
少女は、太陽に、引き金をひく
登録日 2019.12.31
【想像】は、どれだけ辛くても、どれだけ欲しても、【創造】してはならない――。
自身の想像を信じることで、想像した異能力を発現する力 “イマジナル”。
魔法や超能力の根源とされるこの力の発見によって、異能力の常識が覆った。
そして2025年。
とある宗教団体が新宿で起こした“血の謝肉祭”以降、東京は異能力を統制される異能ディストピアと化したのだった。
2030年、東京。
犯罪組織のリーダーである桧葉カノンは、かつてイマジナルを学んだ学園時代の親友たちを暗殺し回っていた。
彼女には、親友たちを殺してまで償わなければならない大きな罪があったのだ。
自身の強すぎるイマジナル故に起こしてしまった、神に反する罪業。
これは彼女が過去を贖罪しながら、新たな異能世界を創った巨悪に立ち向かう、SF異能アクション。
登録日 2021.02.13
際限なく広がる経済的格差。
医療や社会保障の形骸化。
低賃金による少子高齢化。
労働や病気のストレスを苦にした自殺。
山積みの諸問題を無視しつづけ、先進国の人口が10分の1にまで減少した近未来。
しかし人類は、飽くなき成長を求めていた。
不要な命さえなくなれば、さらに世界は発展するだろう。
妄念に取り憑かれたように不要な命の抹殺と、人員の再分配で社会の効率化を図り、人々は優生市民とそれ以外とで別れていく。
そんな社会の現実など露ほども知らない優生市民の息子マコトは、何不自由なく生活を送っていた。
だが心の何処かで世界に違和感を覚え、やがて真実へ辿り着く。
そんな彼の行き着く先とは……
以下、作者(?がらくた)からの注意書き
三人称一元視点の短編SF小説。
拙作「異世界のジョン・ドウ 〜オールド・ハリー卿にかけて〜」に作中作として利用予定。
登録日 2023.08.23
ここは人工知能レトによって管理された世界。
舞台となるのはその中のひとつ、学園都市ラ・エリツィーノ。
子供たちは15歳までこの町で暮らし、卒業と同時に大人の町ファータ・モンドに旅立つ。
卒業生を見送る日に行方をくらましたノクトは、見つかって以降「自分はノクトではない」と主張しだした。
もしそうなら本物はどこへ行ってしまったのか。
彼の主張に耳を貸さず、ノクト本人だと決めつけたのは間違っていたのか。
疑心暗鬼を胸の奥に潜ませて、それでも学生生活は順調に続くはずだった。ひとり、またひとりと欠けていくまでは。
卒業を迎えたその日、マーレとノクトは世界の、そして自分たちの秘密を知ることになる。
※登場人物の一人称が「僕」のためにBLを連想させる箇所がいくつかあります。
※タイトルに☆が付いた話には挿絵があります。
登録日 2020.07.04
舞台は西暦2800年代。
世界は政治、経済、そして文化のグローバル化並びにボーダーレス化が進み、従来の「国境「国家」という概念が意味をなさなくなっていた。
数百年間にわたる争いの結果、世界は従来の国家から民族中心の国家に再編された。
欧州大陸では、旧ドイツ、旧オーストリアなどゲルマン系民族の貴族層・上流階級は、旧ロシア、かつてのユーゴなど牛耳るスラブ系民族の経済実力者と共同戦線を締結し「神聖プレアガーツ=ホッフンヌング連邦帝国」を建国し、旧イギリスが中心の「北海・バルト連合王国」、旧フランスと旧スペインが中心となって建国した「ラテン帝国」と、欧州内で覇権争いをしていた。
建国から400年近く経った「プレアガーツ=ホッフンヌング連邦帝国」では、さまざまな制度矛盾が起きていたが、国内で起こる改革の動きは、そのつど利権を握る勢力によって潰されてきた。しかし改革を求める国民の声は次第に高まり、政府も貴族も、その動きをおさえられなくなってゆく。そんな中、貴族社会から「国民のための政府を作る」ことを企図する勢力が勃興し、徐々に力を持っていく。そしてその渦中にいたのは、とある姫君だった……
以前「小説になろう」本体に75回にわたっていて連載していましたが、諸々の事情で連載を中断していました。
再開にあたり、構成やキャラクター設定を大幅に見直し、掲載を「小説になろう」から「ミッドナイトノベルズ」に変更して、新たに連載いたします。
「ミッドナイトノベルズ」で連載を再開したのは、過激な性描写があるからです。
読者の皆さま、よろしくお願いします。
(本作は「小説家になろう」で連載しています)
登録日 2019.11.27