《 恥を知れっ!! 》
突如、国中に怒声が響き渡った。
それはこの国に住み着いた竜の咆吼だった。
文字数 2,493
最終更新日 2024.04.01
登録日 2024.04.01
突如仕事をクビになったマサオ。
彼は職業案内所で秘境駅の臨時職員募集の張り紙を目にする。
駅には様々な思いを抱えた利用客が訪れる。
※気が向いたら続きを書きます
文字数 13,894
最終更新日 2024.03.31
登録日 2024.01.10
前野ミリンは結婚後、夫の地元に引っ越してきた。
東京には電車一本で1時間程度で行ける、都会過ぎず田舎過ぎない、何の変哲も無い町だ。
しかし彼女はこの町に来てから、不可思議な現象に遭遇することとなった。
文字数 14,069
最終更新日 2024.03.10
登録日 2024.01.10
家庭事情により給金の高い職場を求めて転職したリンリーは、縁あってブラウンロード伯爵家の使用人になった。
彼女は伯爵家の第二子アッシュ・ブラウンロードの侍女を任された。
ブラウンロード伯爵家では、なぜか一家のみならず屋敷で働く使用人達のすべてがアッシュのことを嫌悪していた。
アッシュと顔を合わせてすぐにリンリーも「あ、私コイツ嫌いだわ」と感じたのだが、上級使用人を目指す彼女は私情を挟まずに職務に専念することにした。
淡々と世話をしてくれるリンリーに、アッシュは次第に心を開いていった。
文字数 39,003
最終更新日 2023.07.16
登録日 2023.07.16
ルイーザは見知らぬ部屋で目を覚ました。
首輪を付けられ、部屋に閉じ込められていた。
アラフォーとなり日々の生活に疲れ切っていた彼女は、見知らぬ部屋からの脱出を簡単に諦めた。
文字数 8,338
最終更新日 2023.07.06
登録日 2023.07.04
スアマシティで一番の大富豪であるマックス・ローズクラウンには娘が2人と息子が1人いる。
長女のラランナ・ローズクラウンは、ある日婚約者のロミオ・シーサイドから婚約解消についての相談を受けた。
文字数 14,035
最終更新日 2023.04.01
登録日 2023.03.30
中小企業への就職が決まったロースケは、いよいよ来月からスタートする社会人生活への期待と不安を抱え日々を過ごしていた。
3月のとある休日に、ロースケは母に連れられて祖母のお墓参りに行くことになった。
お墓参りには叔父一家と伯母の他に、珍しく10歳年上の従姉妹――マツリも来るという。
良い機会だからと、ロースケはマツリから社会人としての心得を聞いてみた。
文字数 7,600
最終更新日 2023.03.13
登録日 2023.03.13
能力以上の作業を割り振られており、頭を抱えているモチコ。38歳。
29歳の後輩が配属されたことにより、モチコのストレスはMAXに。
後輩からは不親切で頼りなく、きっと嫌いな先輩認定されているモチコだが、モチコからみた世界はこうだ。
文字数 4,999
最終更新日 2023.02.04
登録日 2023.02.04
親の勝手により愛する者と引き裂かれ、政略結婚を強いられる者達。
不本意なことに婚約者となった男には結婚を約束した恋人がいた。
そんな彼にロラは提案した。
「私を書類上の妻として迎え入れ、彼女を愛人になさるおつもりはございませんか?」
文字数 7,795
最終更新日 2022.11.16
登録日 2022.11.14
「これからしばらくの間、私はあなたに不誠実な行いをせねばなりません」
茶会で婚約者にそう言われた翌月、とある女性が見目麗しい男性を数名を侍らしているという噂話を耳にした
。
男性達の中には、婚約者もいるのだとか…。
文字数 7,860
最終更新日 2022.10.30
登録日 2022.10.27
グレイキャット伯爵家の嫡男ジョージには、平民の恋人がいた。
彼女を妻にしたいと訴えるも、身分の差を理由に両親から反対される。
両親は彼の婚約者を選定中であった。
伯爵家を継ぐのだ。
伴侶が貴族の作法を知らない者では話にならない。
平民は諦めろ。
貴族らしく政略結婚を受け入れろ。
好きな人と結ばれない現実に憤る彼に、姉は言った。
「――で、彼女と結婚するために貴方はこれから何をするつもりなの?」
待ってるだけでは何も手に入らないのだから。
文字数 7,520
最終更新日 2022.06.19
登録日 2022.06.18
サリーは10年来の友人であるクレアに誘われ、いつもの居酒屋で飲んでいた。
「…私、この間あの子に借りパクされたのよ」
「へえ、そうなん。何をパクられたのさ」
クレアはため息を1つ吐くと、うんざりした顔で言った。
「婚約者」
「…え、何て?」
文字数 4,729
最終更新日 2022.05.16
登録日 2022.05.15
先読みの巫女(さきよみのみこ)。
それは数日、数年、あるいは数十年も先の未来を視ることの出来る希有な能力を持つ女性のこと。
この国は、巫女の予知により何度も助けられてきた。
そのため巫女の言葉は王族にとって信ずるべきものとして認識されている。
だが時として予知に振り回され、人生を棒に振る者がいる――。
文字数 23,834
最終更新日 2022.03.05
登録日 2022.02.24
聖女は激怒した。
国中の瘴気を中和する偉業を成し遂げた聖女を労うパーティで、王子が婚約破棄をしたからだ。
「あなた、婚約者がいたの?」
「あ、あぁ。だが、婚約は破棄するし…」
「最っ低!」
文字数 3,457
最終更新日 2022.01.15
登録日 2022.01.15
紫の国の王族に、アメジストという名の王女がいた。
23歳で他国に嫁ぐまでの間に起きた彼女の言動は、当時を知る人々の記憶に鮮明に残っている。
※残酷な表現有り
※1話完結するショートストーリーを気まぐれに更新予定
文字数 7,795
最終更新日 2022.01.13
登録日 2021.12.14
第二王子ザカライアには、人には言えない趣味があった。
それは、官能小説を書くことだ。
このことを知っているのは友人であり、出版社社長の息子であるマックスのみだ。
いつも通り学園の図書準備室で書き上げた作品をマックスにチェックしてもらっている時に、
偶然通りかかったザカライアの婚約者が、彼らの会話を耳にしてしまった。
「――そもそも俺じゃ無くてもいいんじゃないか?ザカライアには俺よりもっと他に良い相手がいるかもしれないだろう?」
「ダメだよ!僕は…僕はマックスじゃなきゃダメなんだ!マックス無しじゃ何も出来ない!」
(はわわっ…)
文字数 11,025
最終更新日 2022.01.03
登録日 2021.12.19
白の国の王子は、余り器量が良くない。
結婚適齢期にさしかかっているというのに未だに婚約者がいなかった。
両親に似て誠実、堅実であり人柄は良いのだが、お見合いをした令嬢達からは断られてばかりいた。
そんな彼に、大国の令嬢との縁談が舞い込んできた。
お相手は、帝国の第二皇子の元婚約者という、やや訳ありの御令嬢であった。
文字数 7,951
最終更新日 2021.12.16
登録日 2021.12.15
「リーゼ、僕たちの婚約を解消しよう。僕はリーゼではなく、アルマを愛しているんだ」
「お姉様、ごめんなさい。でも私――私達は愛し合っているの」
父親達が友人であったため婚約を結んだリーゼ・マイヤーとダニエル・ミュラー。
ある日ダニエルに呼び出されたリーゼは、彼の口から婚約の解消と、彼女の妹のアルマと婚約を結び直すことを告げられた。
婚約者の交代は双方の両親から既に了承を得ているという。
両親も妹の味方なのだと暗い気持ちになったリーゼだったが…。
文字数 6,629
最終更新日 2021.10.28
登録日 2021.10.26
「あのね、その…お母さんに会って欲しい人がいるんだけど…来週の土日って空いてる?」
女手一つで育ててきた娘が二十歳になったある日、そう切り出した。
快く応じて、娘が連れてきた彼を迎え入れたのだけれど…。
相手はどうみても小学生の男の子。
大人びた彼は言った。
「私とヨーコさんは、前世で恋人同士だったのです」
「――は?」
文字数 4,158
最終更新日 2021.10.26
登録日 2021.10.26
王都にほど近い町――ブルームタウンで翻訳の仕事をしているエミリアは、最近引き受けた仕事に頭を悩ませていた。
引き受けたのは異国の手紙を訳す仕事。
訳したところ、なんだかイタいポエムが書かれていて…。
文字数 4,461
最終更新日 2021.09.02
登録日 2021.09.02