神が皇帝を定める国、バラッハ帝国。
『次期皇帝は国の紋章を背負う者』という神託を得た聖女候補ツェリルは昔見た、腰に痣を持つ男を探し始める。
行き着いたのは権力を忌み嫌う皇太子、ドゥラコン、
痣を確かめたいと頼むが「俺は身も心も重ねる女にしか肌を見せない」と迫られる。
戸惑うツェリルだが、彼を『その気』にさせるため、寝室で、浴場で、淫らな逢瀬を重ねることになる。
快楽に溺れてはだめ。
そう思いつつも、いつまでも服を脱がない彼に焦れたある日、別の人間の腰に痣を見つけて……。
果たして次期皇帝は誰なのか?
ツェリルは無事聖女になることはできるのか?
文字数 87,501
最終更新日 2024.07.27
登録日 2024.07.15
二十年振りに働き出した仕事は美術館の監視員。
しかし、そこに一つの生首のような彫像があったことから、小さな恐怖が積み重なっていく……
文字数 3,507
最終更新日 2024.07.15
登録日 2024.07.15
妻と結ばれた日、彼女は子どものころ、近所の老人が柱に木綿豆腐を置いている話をした。
何故そんなことをしているのか、そのなぞなぞの答えを言うのが、結婚記念日の習慣となった。
文字数 4,192
最終更新日 2024.07.15
登録日 2024.07.15
江戸の町にて豆腐屋の油揚げが盗まれた。
それは狐の妖怪の仕業と疑ったのだが、しかしその狐は犯人を知っているという。
油揚げを盗んだ犯人は……
文字数 3,076
最終更新日 2024.06.10
登録日 2024.06.10
東京の夜空に出現した巨大な宮殿。
時空の歪みに一瞬だけ姿を見せたその宮殿は、遥か一万八千年前に地球を襲い、今また時空を越えて出現した異世界宮殿だった。
その直後、貴奈津と月葉の異能力姉弟は、突然現れた異世界猫レイに、一緒に異世界宮殿と戦ってくれと頼まれた。
遥か前世で交わした約束を思い出してくれ。
でも、二人はなーんにも憶えておらず、前途多難。
こうして、地球の命運をかけた、いまいち緊張感のない、アットホームコメディな戦いが始まる。
文字数 377,547
最終更新日 2024.06.08
登録日 2024.03.02
九つの大陸が大気に浮遊する世界。
そこには伝説があり、太古の昔、精霊王たちによって、三振りの剣、精霊の宝剣が封印されたという。
そして、いつの日か、三振りの剣がそろう時、大陸は安住の地を見付けることができる。
アイロノマの王子、イレイネは赤い髪を持つ 炎の御子 として生まれた。
資質を定めるため、神聖島・ウムドで、養い親 ナリエドレ、大地の御子 オロウ、水の御子 レイラフロと共に暮らしていた。
しかし、精霊の宝剣の復活を阻止すべく、ネイザ の魔皇帝 アクセドル の魔の手が忍び寄る。
正当派 英雄叙事譚
文字数 285,901
最終更新日 2024.04.21
登録日 2024.04.06
分岐点は一つの偶然
その男は自殺を考えていた。
そしてタクシーに乗ったのだが、運転手は根掘り葉掘り訊いてきて……
文字数 4,141
最終更新日 2024.03.02
登録日 2024.03.02
ヌーディスト法が施行された。
すっ裸であることが認められ、日本は混乱していた。
それは犯罪捜査の現場でも例外ではなかった。
文字数 4,314
最終更新日 2024.02.23
登録日 2024.02.23
一人の父が、結婚式のスピーチをするのだが、原稿に目を通しているうちに、自身の妻との思い出に耽っていく。
文字数 3,418
最終更新日 2024.02.11
登録日 2024.02.11
男が温泉につかっていると、若造が話しかけてきた。
以前、自分が噺家だったことを知っており、とある噺をして欲しいと懇願する。
仕方なく男はその噺をする。
文字数 3,677
最終更新日 2024.02.06
登録日 2024.02.06