遠未来小説一覧
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時は遥か果てに飛んで――、西暦3300年代。
天の川銀河全体に人類の生活圏が広がった時代にあって、最も最初に開拓されたジオ星系は、いわゆる”地球帝国”より明確に独立した状態にあった。宇宙海賊を名乗る五つの武力集団に分割支配されたジオ星系にあって、遥か宇宙の果てを目指す青年・ジオ=フレアバードは未だ地上でチンピラ相手に燻っていた。
そんな彼はある日、宇宙へ旅立つ切っ掛けとなるある少女と出会う。最初の宇宙開拓者ジオの名を受け継いだ少年と、”滅びの龍”の忌み名を持つ少女の宇宙冒険物語。
※ 【Chapter -1】は設定解説のための章なので、飛ばして読んでいただいても構いません。
※ 以下は宇宙の領域を示す名称についての簡単な解説です。
※ 以下の名称解説はこの作品内だけの設定です。
「宙域、星域」:
どちらも特定の星の周辺宇宙を指す名称。
星域は主に人類生活圏の範囲を指し、宙域はもっと大雑把な領域、すなわち生活圏でない区域も含む。
「星系」:
特定の恒星を中心とした領域、転じて、特定の人類生存可能惑星を中心とした、移住可能惑星群の存在する領域。
太陽系だけはそのまま太陽系と呼ばれるが、あくまでもそれは特例であり、前提として人類生活領域を中心とした呼び方がなされる。
各星系の名称は宇宙開拓者によるものであり、各中心惑星もその開拓者の名がつけられるのが通例となっている。
以上のことから、恒星自体にはナンバーだけが振られている場合も多く、特定惑星圏の”太陽”と呼ばれることが普通に起こっている。
「ジオ星系」:
初めて人類が降り立った地球外の地球型惑星ジオを主星とした移住可能惑星群の総称。
本来、そういった惑星は、特定恒星系の何番惑星と呼ばれるはずであったが、ジオの功績を残すべく惑星に開拓者の名が与えられた。
それ以降、その慣習に従った他の開拓者も、他の開拓領域における第一惑星に自らの名を刻み、それが後にジオ星系をはじめとする各星系の名前の始まりとなったのである。
「星団、星群」:
未だ未開拓、もしくは移住可能惑星が存在しない恒星系の惑星群を示す言葉。
開拓者の名がついていないので「星系」とは呼ばれない。
文字数 69,194
最終更新日 2024.05.03
登録日 2024.04.14
建機リース会社で働く五十歳間近のおっさん、猿渡幹夫。ある日首都圏にミサイルが着弾、爆発の衝撃で、彼は遠い未来の北米にタイムスリップしてしまった。
瓦礫の街に放り出された猿渡が見たのは、街を破壊する全高10m前後の巨大ロボット「モーターグリフ」。戦争と環境破壊で荒廃し人口が激減した世界で、人々は堅固な地盤を選んで地下都市を築き、企業間抗争に明け暮れて暮らしていた。
戦場で救ったボロ着の少女にはどうやら訳あり。重機オぺーレーターの特技を恃みに自治都市ギムナンの自警団員となった猿渡は、女傭兵レダ・ハーケンやその姉である市長ジェルソミナの協力とサポートを得て傭兵組織にも登録、幸運もあって次第に頭角を現していくのだが――
※カクヨムでも先行公開中です。アルファ版では挿絵の追加や若干の加筆も予定しています。
文字数 89,554
最終更新日 2023.05.02
登録日 2023.04.06
「目覚めよと呼ぶ声あり」でできた野球チーム、アルク・サンライズのはなし。
遠征先の球場で新人投手・ダイス君は夜、不穏な会話を耳にしてしまった。
さて何が起こるのやら。
そして曰く付きな選手達はそれをどう解決するのやら。
文字数 69,102
最終更新日 2020.05.26
登録日 2020.05.23
「Hell? Heaven.」の後日談。
惑星ライからの脱出組の一人、「三月兎/マーチ・ラビット」ことマーティ・ラビイ。
組織からの仕事を引き受けつつ、相棒キディと共に生活をしていたが、ある日引きうけた仕事は「ベースボールをすること」だった。
収容所惑星に行く時に消えた記憶との関係は?
そして「もの忘れのひどい」相棒キディの思い出したくない記憶は?
文字数 119,258
最終更新日 2020.05.21
登録日 2020.05.15
宇宙船の中での乗組員日誌なんですが、何処の学級日誌かい、というノリにできたらなという感じで書いた奴。
文字数 18,995
最終更新日 2020.05.14
登録日 2020.04.29
G君の次なる仕事は『惑星カーチバーグに近いうちに起こるだろう騒乱をくい止めること』。
偽名で潜入した集団で彼は一人の青年に特別な既視感を抱く。
そこから次第に引き出される疑問。「果たして自分はこの自分だったのか?」
文字数 57,331
最終更新日 2020.05.04
登録日 2020.05.02
デイ・ウォーク。
それは百歳を迎えた若者が挑む、死と隣り合わせの成人の儀式。
ブラム氷期で凍てつき、生命が激減した地球。氷の大洋を踏破し、期間内に遠く離れた聖地から記念品を受け取って故郷に帰還する、この過酷な長旅で命を落とす若者は決して少なくない。三つの村から集ったナナクサたち男女七人の若者もまた陽の光に怯え、過酷な自然環境に翻弄されながらも励ましあって懸命に目的地を目指していた。同じころ隊商からはぐれた少女ファニュは偶然にもこの若者たちに助けられ、彼らと行動を共にする。だが、彼らの行く手を阻むものは過酷な自然環境だけではなかった……。
そんなヴァンパイアの若者たちと人間の少女の出会いと友情。葛藤と別れを描いた一編です。
文字数 309,251
最終更新日 2019.10.12
登録日 2019.07.14
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