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最狂公爵閣下のお気に入り
レンタル有り「お姉さんなんだから、我慢しなさい」
そんな母親の一言で、楽しかった誕生会が一転、暗雲に包まれる。
今日15才になる伯爵令嬢のセレスティナには、一つ年下の妹がいる。妹のジーナはとてもかわいい。蜂蜜色の髪に愛らしい顔立ち。何より甘え上手で、両親だけでなく皆から可愛がられる。
どうして自分だけ? セレスティナの心からそんな鬱屈した思いが吹き出した。
どうしていつもいつも、自分だけが我慢しなさいって、そう言われるのか……。お姉さんなんだから……それはまるで呪いの言葉のよう。私と妹のどこが違うの? 年なんか一つしか違わない。私だってジーナと同じお父様とお母様の子供なのに……。叱られるのはいつも自分だけ。お決まりの言葉は「お姉さんなんだから……」
お姉さんなんて、なりたくてなったわけじゃない!
そんな叫びに応えてくれたのは、銀髪の紳士、オルモード公爵様だった。
***登場人物初期設定年齢変更のお知らせ***
セレスティナ 12才(変更前)→15才(変更後) シャーロット 13才(変更前)→16才(変更後)
文字数 681,934
最終更新日 2024.09.28
登録日 2021.05.12
【第14回恋愛小説大賞受賞作:本編完結済:ただ今番外編投稿中】
「お前ほど醜い女はいないな」
これが新婚初夜でわたくしに言い放った旦那様の言葉です。
どう言葉を返せば良いのやら。まぁ、旦那様はお金のために身売りしたようなものなので、気持ちは分かりますが、新妻にあたりちらすのはどうかと思います。こちらも被害者ですしね。
でしたら、その男優も顔負けの美貌を生かして、金持ちのパトロンでもひっかければ良かったのでは? と思います。愛でお腹は膨れませんよ? 甲斐性なしの朴念仁と心の中で罵っておきます。
とにもかくにも、白い結婚は確定したようなので、離婚を目指して奮闘していたら、何やら私に対する旦那様の態度が変わってきたような? おやあ? 気のせいですよね?
*******申し訳ありません、名前を変更します*******
ウォル・バークレア →ウォレン・バークレアになります。ニコルとウォルを同時に出すと、何故か両者がごっちゃになるという珍現象が。そこまで似ている名前ではないはずなのですが、ニコルの元気でやんちゃな顔と、ウォルの優しくぽわぽわした顔が時々入れ替わる、うーん……
文字数 636,837
最終更新日 2023.04.26
登録日 2020.11.07
「クリフ、その人、誰?」
声は震えてしまったけれど、これは致し方ないと思う。
「え、その……それは、その……」
他の女性の肩を抱いたクリフの目は泳ぎ、しどろもどろだ。浮気現場を見付かった男の態度そのものである。そこで軽快に笑ったのは、クリフと一緒にいた大剣を背負った大柄な女剣士だった。日に焼けて背が高いので女性なのに精悍だ。
「なぁに照れてんだよ! 恋人だってちゃんと紹介しな!」
バシンとクリフの背を叩いたその女剣士の言葉にもレイチェルは衝撃を受けた。
恋人……彼女が恋人? 私ではなく?
レイチェルはクリフに寄り添っている黒髪の美少女に目を向け、ぐらりと視界が揺れた。
***注意***
こちらは【ヴァンパイア・ブラッドの求婚】の女主人公バージョンです。ヒロインのレイチェル目線となっていて、設定も少々変更してあります。
文字数 164,267
最終更新日 2022.12.06
登録日 2022.11.26
人間の子供を拾った。
拾うつもりなんかさらさらなかったんだが……すがるような目でみられて何となく連れてきちまった。森の中をいつものように散歩していた時の事だ。ビービー泣いてる小汚い袋が転がってて、興味本位でつついてみたのが運の尽き。
小汚い袋は人間の子供だった。
年は四、五才といったところだろうか、服も髪も薄汚れてて、それが体を丸めていたのでずた袋のように見えたのである。顔も薄汚れていて男か女かもよく分からなかったが、大きな青い瞳だけは綺麗で気に入った。
そう、これが俺の唯一無二の伴侶との出会いだったのである。
文字数 23,870
最終更新日 2022.04.04
登録日 2022.03.20
愛する夫との間に子供が出来た! そんな幸せの絶頂期に私は死んだ。あっけなく。
その私を哀れんで……いや、違う、よくも一人勝手に死にやがったなと、恨み骨髄の戦女神様の助けを借り、死ぬ思いで(死んでたけど)生まれ変わったのに、最愛の夫から、もう愛してないって言われてしまった。
必死こいて生まれ変わった私、馬鹿?
聖女候補なんかに選ばれて、いそいそと元夫がいる場所まで来たけれど、もういいや……。そう思ったけど、ここにいると、お腹いっぱいご飯が食べられるから、できるだけ長居しよう。そう思って居座っていたら、今度は救世主様に祭り上げられました。知らないよ、もう。
***第14回恋愛小説大賞にエントリーしております。応援していただけると嬉しいです***
文字数 189,836
最終更新日 2021.03.04
登録日 2020.10.16
私が彼に会ったのは、九才の時。雨の降る町中だった。
魔術師の家系に生まれて、魔力を持たない私はいらない子として、家族として扱われたことは一度もない。
――ね、君、僕の助手になる気ある?
彼はそう言って、私に家と食事を与えてくれた。
この時の私はまだ知らない。
骸骨の姿をしたこの魔術師が、この国の王太子、稀代の魔術師と言われるその人だったとは。
***各章ごとに話は完結しています。お気軽にどうぞ♪***
文字数 338,940
最終更新日 2020.09.30
登録日 2020.08.05
俺には前世の記憶がある。そんなご大層な記憶じゃない。日本という平和な国で生まれた平凡な男子高生だ。ゲームが好きで勉強が嫌いで、友人と騒ぐのが大好きで、でもってバレンタインなんかはちょっぴり悲しい思いをしたり……。ほんとうにどこにでもいる男子高生だったと思う。
それがある日突然死んでしまい、異世界へと生まれ変わってしまった。ゲームの主人公であるヒロインに……。おい、何でだよ(怒)! そんなわけで恋しても恋しても実らない。あたりまえだっつーの。神様、何か俺に恨みでもあるんですか?
***悪役令嬢テンプレの完全ギャグです。馬鹿王子をぶん殴りたい、ただそれだけの為に書きました() さらっとお読み下さい。さらっと。***
文字数 7,571
最終更新日 2020.08.28
登録日 2020.08.28
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