佐崎咲

佐崎咲

完結が信条です。ハッピーエンドと溺愛、そして平和が好きです。過激なざまあはしません。 感想返しが下手くそですが、飛び上がって喜んで読んでいます。 SNSはやっておりません
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恋愛 完結 長編
『ローラは私のものを奪ってばかり――もう私のものはすべてローラに譲ります。ここに私の居場所はない。どうか探さないでください』  ある日そう書かれた手紙を置いて義姉クリスティーナは消えた。  高い魔力を持ち、聖女となった義姉は王太子レガート殿下の婚約者となり、その立場から学院でも生徒会副会長を務めていた。  一見して清廉で有能、真面目に見える義姉。何も知らない人が手紙を読めば、元平民でふわふわにこにこのお花畑に見える私ローラがすべて奪ったのだと文字通りに受け止めるだろう。  だが実情は違う。『真面目』が必ずしも人々に恩恵を与えるものではなく、かつ、義姉のは真面目というよりも別の言葉のほうが正確に言い表せる。    だから。   国の守りを固めていた聖女がいなくなり、次期王太子妃がいなくなり、生徒会副会長がいなくなれば騒然となる――はずであるが、そうはならなかった。  義姉の本性をわかっていて備えないわけがないのだ。  この国は姉がいなくても揺らぐことなどない。  ――こんなはずじゃなかった? いえいえ。当然の帰結ですわ、お義姉様。    あとはレガート殿下の婚約者だけれど、そこは私に手伝えることはない。  だから役割を終えたら平民に戻ろうと思っていたのに、レガート殿下は私よりもさらに万全に準備を整えていたようで――  私が王太子の婚約者?  いやいやそれはさすがに元平民には荷が重い。  しかし義姉がやらかした手前断ることもできず、王太子なのに鍛えすぎなレガート殿下は武骨ながらもやさしい寵愛を私に注いでくるように。  さらには母の形見の指輪をはめてからというもの、やけにリアルな夢を見るようになり、そこで会う殿下は野獣み溢れるほどに溺愛してくる。  武骨ってなんぞ?  甘すぎて耐えられる気がしないんですけど。 ==================== 小説家になろう様にも掲載しています。 ※無断転載・複写はお断りいたします。 感想はありがたく読ませていただいておりますが、どう返したらいいか悩んでいるうちに返信が追い付かなくなってしまいました。 その分更新頑張りますので、ご承知おきいただければと思います。
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小説 8,044 位 / 192,050件 恋愛 3,818 位 / 57,183件
文字数 104,763 最終更新日 2023.06.25 登録日 2023.06.03
ぐいぐい王女×筋肉騎士がもだもだしながらくっつく話です。   ============== ロードは凄腕の騎士ながら、使い道のない剣の腕と筋肉を育てる日々。 呪いの言い伝えのせいで周囲に忌避され、騎士団にも居場所がなかったからだ。 しかし魔王復活の兆しが現れたある日、そんなロードの元に王女プリメラが呪いの力を利用しようと現れる。 「こら、ロード、王女殿下の御前だぞ! いい加減鉄アレイをやめなさい!」 と怒られながらも王女の話を聞くと、どうやら自身の命を救った兄王子が魔王討伐に行くのを食い止めたいらしい。 だからって『最後の王女』と『呪いの騎士』で先に魔王討伐するってどういうことだよとロードが筋トレの片手間に状況を見守るうち、気づけば王女と同僚たちが舌戦となっていた。 そこで王女の魔王討伐は思ってもいない方向に転がり始める。   ぐいぐいくる王女をもて余す中、ピンクの髪の聖女まで空から降ってきて、「私はあなたのこと、怖くないわ」と言い出す。 ロードが異世界から来た聖女による私だけは特別アピールを受けているとそこにプリメラがやってきて―― ===================== 最後はお決まりの甘々です。 小説家になろう様にも掲載していますが一部構成が異なります。タイトルも異なります。どっちがいいんだろう… ※無断転載・複写はお断りいたします。
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小説 29,497 位 / 192,050件 恋愛 13,109 位 / 57,183件
文字数 42,388 最終更新日 2022.12.04 登録日 2022.12.02
恋愛 完結 長編
旧題:完璧すぎる君は一人でも生きていけると婚約破棄されたけど、騎士団長が即日プロポーズに来た上に甘やかしてきます 「君は完璧だ。一人でも生きていける。でも、彼女には私が必要なんだ」 なんだか聞いたことのある台詞だけれど、まさか現実で、しかも貴族社会に生きる人間からそれを聞くことになるとは思ってもいなかった。 彼の言う通り、私ロゼ=リンゼンハイムは『完璧な淑女』などと称されているけれど、それは努力のたまものであって、本質ではない。 私は幼い時に我儘な姉に追い出され、開き直って自然溢れる領地でそれはもうのびのびと、野を駆け山を駆け回っていたのだから。 それが、今度は跡継ぎ教育に嫌気がさした姉が自称病弱設定を作り出し、代わりに私がこの家を継ぐことになったから、王都に移って血反吐を吐くような努力を重ねたのだ。 そして今度は腐れ縁ともいうべき幼馴染みの友人に婚約者を横取りされたわけだけれど、それはまあ別にどうぞ差し上げますよというところなのだが。 ただ。 婚約破棄を告げられたばかりの私をその日訪ねた人が、もう一人いた。 切れ長の紺色の瞳に、長い金髪を一つに束ね、男女問わず目をひく美しい彼は、『微笑みの貴公子』と呼ばれる第二騎士団長のユアン=クラディス様。 彼はいつもとは違う、改まった口調で言った。 「どうか、私と結婚してください」 「お返事は急ぎません。先程リンゼンハイム伯爵には手紙を出させていただきました。許可が得られましたらまた改めさせていただきますが、まずはロゼ嬢に私の気持ちを知っておいていただきたかったのです」 私の戸惑いたるや、婚約破棄を告げられた時の比ではなかった。 彼のことはよく知っている。 彼もまた、私のことをよく知っている。 でも彼は『それ』が私だとは知らない。 まったくの別人に見えているはずなのだから。 なのに、何故私にプロポーズを? しかもやたらと甘やかそうとしてくるんですけど。 どういうこと? ============ 番外編は思いついたら追加していく予定です。 <レジーナ公式サイト番外編> 「番外編 相変わらずな日常」 レジーナ公式サイトにてアンケートに答えていただくと、書き下ろしweb番外編をお読みいただけます。 いつも攻め込まれてばかりのロゼが居眠り中のユアンを見つけ、この機会に……という話です。   ※転載・複写はお断りいたします。
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文字数 173,733 最終更新日 2022.04.27 登録日 2021.08.16
恋愛 完結 長編
私は前世で殺された。 だから二度とそんなことのないように、今世では鍛えて鍛えて鍛え抜いた。 結果、 「僕よりも強い女性と結婚などできない!」 と言われたけれど、まあ事実だし受け入れるしかない。 そうしてマイナスからの婚活スタートとなった私を拾ったのは、冷酷無慈悲、『氷の公爵閣下』として有名なクレウス=レイファン公爵だった。 「私は多くの恨みを買っている。だから妻にも危険が多い」 「あ、私、自分の身くらい自分で守れます」 気づけば咄嗟にそう答えていた。 「ただ妻として邸にいてくれさえすればいい。どのように過ごそうとあとは自由だ」 そう冷たく言い放った公爵閣下に、私は歓喜した。 何その公爵邸スローライフ。 とにかく生きてさえいればいいなんて、なんて自由! 筋トレし放題! と、生き延びるために鍛えていたのに、真逆の環境に飛び込んだということに気付いたのは、初夜に一人眠る寝室で、頭上から降って来たナイフをかわしたときだった。 平和どころか綱渡りの生活が始まる中、もう一つ気が付いた。 なんか、冷たいっていうかそれ、大事にされてるような気がするんですけど。 <レジーナ公式サイト番外編> 「番外編 溶けた氷の公爵閣下とやっぱり鍛えすぎている夫人の仁義なき戦い」 レジーナ公式サイトにてアンケートに答えていただくと、書き下ろしweb番外編をお読みいただけます。 クレウスとティファーナが手合わせをするのですが、果たして勝つのは……というお話です。 以下はこちら↓の下の方に掲載しています。 <番外編.その後> web連載時の番外編です。 (書籍にあわせて一部修正しています) <番外編.好きと好きの間> 文字数オーバーしたため書籍版から泣く泣く削ったエピソードです。 (大筋はweb連載していた時のものと同じです) <番外編.それぞれの> いろんな人からの視点。 一部新しい話を追加予定です。 こんな話が読みたいなどお気軽にリクエストいただけると嬉しいです。
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文字数 182,862 最終更新日 2021.08.08 登録日 2020.09.21
恋愛 完結 長編
「恨まないでよね、これは仕事なんだから」 アシェント伯爵の娘フリージアの身代わりとして連れて来られた少女、リディはそう笑った。   フリージアには幼い頃に決められた婚約者グレイがいた。 しかしフリージアがとある力を持っていることが発覚し、悪用を恐れた義兄に家に閉じ込められ、会わせてもらえなくなってしまった。 それでもいつか会えるようになると信じていたフリージアだが、リディが『フリージア』として嫁ぐと聞かされる。    このままではグレイをとられてしまう。   それでも窓辺から談笑する二人を見ているしかないフリージアだったが、何故かグレイの視線が時折こちらを向いていることに気づき――   ============ 三章からは明るい展開になります。  こちらを元に改稿、構成など見直したものを小説家になろう様に掲載しています。イチャイチャ成分プラスです。   ※無断転載・複写はお断りいたします。
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文字数 114,317 最終更新日 2021.02.17 登録日 2021.01.03
スウェント公爵の娘、ジュリエンヌは隣国の王太子に嫁ぐことになった。 念願かなったとほくそ笑んでいたが、嫁いでみたら実は十二番目の側妃。 ゆくゆくは王妃となり、王太后となり、王宮を牛耳りたいジュリエンヌは「どうしてこうなった!」と愕然とする。 妹を追い落として奪った第二王子の婚約者という立場からのし上がったと思っていたのに。   しかしそこでめげるようなジュリエンヌではなかった。   これは、あくどく生き抜くジュリエンヌの戦いの物語である。 ========= 「無能だと捨てられた王子を押し付けられた結果、溺愛されてます」 (https://www.alphapolis.co.jp/novel/465693299/435442705) のお姉様のお話です。 舞台も主人公も違いますので、独立して読めます。 ※無断転載・複写はお断りいたします。
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文字数 29,917 最終更新日 2021.01.11 登録日 2021.01.04
恋愛 完結 ショートショート
「殿下にはもっとふさわしい人がいると思うんです。私は殿下の婚約者を辞退させていただきますわ」 いきなりそんなことを言い出したのは、私の姉ジュリエンヌ。 第二王子ウォルス殿下と私の婚約話が持ち上がったとき、お姉様は王家に嫁ぐのに相応しいのは自分だと父にねだりその座を勝ち取ったのに。 ウォルス殿下は穏やかで王位継承権を争うことを望んでいないと知り、他国の王太子に鞍替えしたのだ。 だが当人であるウォルス殿下は、淡々と受け入れてしまう。 それどころか、お姉様の代わりに婚約者となった私には、これまでとは打って変わって毎日花束を届けてくれ、ドレスをプレゼントしてくれる。   私は姉のやらかしにひたすら申し訳ないと思うばかりなのに、何やら殿下は生き生きとして見えて―― ========= お姉様のスピンオフ始めました。 「体よく国を追い出された悪女はなぜか隣国を立て直すことになった」 https://www.alphapolis.co.jp/novel/465693299/193448482   ※無断転載・複写はお断りいたします。
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文字数 8,097 最終更新日 2021.01.03 登録日 2020.12.31
恋愛 完結 ショートショート
「ルイーゼ=リスターク! お前との婚約は解消し、私はシェイラと婚約する」   広間の真ん中で、堂々と宣言したのはラルカス第二王子。 私は愕然とした。 すぐに姉に嵌められたのだと気が付いた。   婚約破棄されたのは姉。 押し付けられたのは妹である、私。   お姉様が婚約破棄されたら困る! 私だってこんなアホ王子と婚約なんてしたくない!   という、姉妹によるアホ王子の押し付け合いと、姉妹それぞれの恋愛事情。   頭を空っぽにしてお読みください。   数日以内に完結予定です。 ※無断転載・複写はお断りいたします。
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小説 35,818 位 / 192,050件 恋愛 16,156 位 / 57,183件
文字数 21,958 最終更新日 2020.12.24 登録日 2020.12.19
『魔王』の求人が街中に貼り出されているとは誰が思うだろうか。 高校を卒業したばかりで短期バイトを探していた珠美は、不思議な求人に足を止めた。 ただそれだけなのに、あれよあれよと異世界に落とされてしまう。 期間限定の、代理魔王として。 気付いたら幼児化しているし、目の前にはワイルドなイケオジ。ただしケモ耳。  最強だという魔法は使ってみたら取り扱い注意な代物なうえに、歴代魔王の日記からその代償を知ってしまった。 珠美は長年魔王の強力な魔法に頼りきっていたこの国を、変えることを決意する。 とは言っても、チートな魔法は封印せざるをえないし、 お城にお金がないと言っても、元の世界の知識を活かして商品開発とかもできないし(便利で欲しいものはあっても作り方わからん)、 国のトップの魔王だからスローライフなんてしてられない。 珠美はこの世界で自分ができることを試行錯誤しながら模索していく。 ============================= 長くなりましたので、以下、各章のみどころ?です。 第一章 ケモ耳イケオジ護衛 第二章 魔王の正体 第三章 国の改革試行錯誤の末に 第四章 珠美の復活と恋愛ターン始まります 第五章 最終章 エピローグ ニートな珠美の就活 おまけ ※無断転載・複写はお断りいたします。
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文字数 161,998 最終更新日 2020.10.02 登録日 2020.08.22
恋愛 完結 ショートショート
「婚約を解消しよう」  幼い頃に決められた婚約者であるルーシー=ファロウにそう告げると、何故か彼女はショックを受けたように身体をこわばらせ、顔面が蒼白になった。  でもそれは一瞬のことだった。 「わかりました。では両親には私の方から伝えておきます」  なんでもないようにすぐにそう言って彼女はくるりと背を向けた。  その顔はいつもの淡々としたものだった。  だけどその一瞬見せたその顔が頭から離れなかった。  彼女は自由になりたがっている。そう思ったから苦汁の決断をしたのに。 ============ 注意)ほぼコメディです。 軽い気持ちで読んでいただければと思います。 ※無断転載・複写はお断りいたします。
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文字数 12,509 最終更新日 2020.09.26 登録日 2020.09.25
義母と義妹に虐げられてきた伯爵家の長女スフィーナ。 ある日、亡くなった実母の遺品である指輪を見つけた。 それからというもの、義母にお茶をぶちまけられたら、今度は倍量のスープが義母に浴びせられる。 義妹に食事をとられると、義妹は強い空腹を感じ食べても満足できなくなる、というような倍返しが起きた。 指輪が入れられていた木箱には、実母が書いた紙きれが共に入っていた。 どうやら母は異世界から転移してきたものらしい。 異世界でも強く生きていけるようにと、女神の加護が宿った指輪を賜ったというのだ。 かくしてスフィーナは義母と義妹に意図せず倍返ししつつ、やがて母の死の真相と、父の長い間をかけた企みを知っていく。 (※黒幕については推理的な要素はありませんと小声で言っておきます)
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文字数 82,971 最終更新日 2020.09.20 登録日 2020.08.31
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「ユージーン=エスライト! あなたとは婚約破棄させてもらうわ!」 「断る」 「なんでよ! 婚約破棄させてよ! お願いだから!」 伯爵令嬢の私、メイシアはユージーンとの婚約破棄を願い出たものの、即座に却下され戸惑っていた。 どうして? 彼は他に好きな人がいるはずなのに。 だから身を引こうと思ったのに。 意地っ張りで、かわいくない私となんて、結婚したくなんかないだろうと思ったのに。 ============ 第1~4話 メイシア視点 第5~9話 ユージーン視点  エピローグ ユージーンが好きすぎていつも逃げてしまうメイシアと、 その裏のユージーンの葛藤(答え合わせ的な)です。 ※無断転載・複写はお断りいたします。
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文字数 34,999 最終更新日 2020.08.26 登録日 2020.08.21
「神なんてクソよ!」 大雨に鬱々としてそんなことを愚痴っていた双子の姉妹、アレクシアと私ユリシア。 この家に聖女がいるはずとか言われてもそんなわけないじゃん。 だけど姉のアレクシアは、 「こちらがお探しの聖女でございます」 と私を売った。 絶対それ、アレクシアの方なのに。 王子には脅され、仕方なく城に向かうも、王子リヒャルトの真の目的は他にあった。 しかも。 何で私が王太子妃にならなきゃいけないの?? そんな話は聞いてない! ===== ・お話はゆるゆる進行です ・ファンタジーか恋愛かカテゴリに迷いましたが、一応恋愛が入ってるので恋愛カテゴリにしました。 ・なので、恋愛成分はあっさりうす味です。 ※無断転載・複写はお断りいたします。
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文字数 78,560 最終更新日 2020.08.19 登録日 2020.08.02
私はシェリア=アンレーン。伯爵家の長女だけれど、実母亡き後に転がり込んできた義母と異母妹に鬱屈とした日々を送っていた。 そんな中、うっかり拾ってしまったのは吸血鬼で、これまたうっかり契約してしまった。 彼が探し求めていたという私の力が目覚める十八歳になるまで、私を守ってくれるというのだからいいかと思ったのも束の間。 彼が告げてきた彼の『飼い方』というのがまた厄介だった。 ・私が何の力を持っているかは聞かないこと ・新月の日に指先から少量の血を分け与えること  ・『お願い』を叶える度に血を分け与えること  ・ずっと傍におくこと  完全に餌。  契約を果たすため、しれっと執事として現れた彼は、ギルバートと名乗った。 私は思い切り血を狙われる日々に気を抜けなくなったわけである。 十七歳となった私は、家ではとかく私にマウントしたがる異母妹に振り回され、 学院ではそのエキセントリックな異母妹を鑑賞するのが趣味の王子アルフリードや、何故か犬のようにまとわりつくヴルグに振り回され、 挙句ほっと息を吐いた私室では血を狙うギルバートに翻弄され、とかく慌ただしい日々を送っていた。 それもこれも十八歳になるまでのこと。 十八になったら私は、顔も名前も知らない誰かの元へと嫁ぐのだから。 ギルバートとの契約も、終わりを迎えるのだから。 けれど結局、私は十八歳になるその前に、私の持つ力、婚約者とは誰なのかを知ることになる。 その時には私が選べる選択肢など、多くはなかった。 そして私は決断するのだった。 ――― ・最後は恒例の激甘ぶっこみます。毎度そこに至るまでが長いですが。 ・激しい妹は出てきますが、ざまあはしません。姉妹喧嘩です。 ・完結タグ入れましたが、書き切れなかった番外編などを不定期にて更新予定です。(2020.7.31) ※無断転載・複写はお断りいたします。
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文字数 138,321 最終更新日 2020.07.31 登録日 2020.07.22
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巷では愚かな令息による婚約破棄が頻発しています。 その波が私のところにも押し寄せてきました。 ですが、婚約破棄したいのは私の方です。 学園の広場に呼び出されましたが、そうはいきませんことよ。 ※無断転載・複写はお断りいたします。
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目覚めたら記憶がなかった。 なのに開口一番「あなたが好きなのは、金の髪のローレンス様ですか? それとも銀の髪のイージス様ですか?」と聞かれる。 なんかその問いかけ、どっかで聞いたことがあるような。 私の戸惑いなどガン無視で黒髪眼鏡の執事が話してくれたところによると、私は伯爵令嬢アイリスと言うらしい。 明日までに婚約者を決めなくちゃいけないとか、ムリゲーでしょ。 十七歳の誕生日までに婚約者を決めないと家の名に傷がつくとか脅されるし。 何やら妹は企んでるし。 そもそも何故私は記憶喪失なの? 記憶を失う前の私は、どっちを選ぶつもりだったの? ※無断転載・複写はお断りいたします。
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義母と義姉に虐げられてきた私、ユミリア=ミストーク。 父は義母と義姉の所業を知っていながら放置。 ねえ。どう考えても不貞を働いたお父様が一番悪くない? 義母と義姉は置いといて、とにかくお父様、おまえだ! 私が幼い頃からあたためてきた『ざまあ』、今こそ発動してやんよ! ※無断転載・複写はお断りいたします。
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若くして国王となったユーティス=レリアードは、愚王と呼ばれていた。 幼少の頃に毒を盛られた後遺症でネジが飛んだのだろうともっぱらの噂だった。 そんなユーティスが幼い頃縁のあった薬師の少女リリアの元を訪ねてくる。 用件は「信頼できるリリアに宮廷薬師として王宮に来てほしい」というもの。 だがリリアは毒と陰謀にまみれた王宮なんてまっぴらごめんだった。 「嫌。」の一言で断ったところ、重ねられたユーティスの言葉にリリアはカッとなり、思い切り引っぱたいてしまう。 しかしその衝撃によりユーティスは愚王の仮面を脱ぎ、再び賢王としての顔を町の人々に向ける。 リリアは知っていた。そのどちらも彼がかぶっている仮面に過ぎないことを。 だけど知らなかった。それら全てが彼の謀略であることを。 すべては、リリアを王妃にするためだった。 張り巡らされたユーティスの罠に搦めとられたリリアは、元ののんびりした生活に戻ることはできるのか。 ======== 本編完結しましたが、書ければ番外編など追加していく予定です。 なろうにも掲載していますが、構成など異なります。 最終章は、こちらではじれじれ編。 なろうは、一発殴りに行っての砂糖吐く激甘仕様(アイリーン無双入り)です。 どっちも書きたくてこうなりました……。 ※無断転載・複写はお断りいたします。
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文字数 111,928 最終更新日 2020.05.16 登録日 2020.04.02
 私はユニカ。三歳年上のアレクが大好きで、彼にふさわしい令嬢になるために何でも頑張ってきた。  だけど押しても引いても何故か彼だけは振り向いてくれない。  そんなままならない日常を送る私はある日、意地悪をしているように見せかけられている、何やら複雑な事情をもっていそうな令嬢イリーナにこの世界の仕組みを聞かされる。  ここが乙女ゲームの世界(何それおいしいの)? 私がヒロイン(だから私だけ髪が浮いたピンクなのか!)? だけどアレクルートは存在しない(はああぁぁぁ?)、ですって?  悪役令嬢が転生してきたらそっちがヒロインになって、ヒロインはかませ犬に降格になるのが王道とかそんな話はどうでもいいわ。  アレクは決して成就しない初恋パターンで攻略対象者の嫉妬心を煽るための踏み台だとか、しかも、王子に剣術バカに優等生のかわいい後輩とか攻略対象にモテないと私が死ぬバッドエンドですって?  『面白くするため』なんかで勝手にこの世界で生きてる私たちを弄ぶな! いい加減にしろよ世界!  誰かに強制的に捻じ曲げられるそんな世界なら、(元)ヒロインの私がぶっ壊してやるわ! ※無断転載・複写はお断りいたします。
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私はリリシュ=シュローテッド。成り上がりの男爵令嬢で、今そこできゃんきゃんと子犬みたいに喚いている第二王子レトリー殿下の現婚約者。  この度の卒業パーティで婚約破棄という壮大な『ざまあ』をされる、はずだった。 「リリシュ=シュローテッド! このままでは婚約破棄をしてしまうぞ! いいのか? おい、ちゃんと好きと言え!」 あれ? でも気付いたらこれ、私にじゃなく、意地悪してきてた元婚約者のヴィクトリアに対する『ざまあ』になってない? おいおいー―。 ちょっと、ヴィクトリアがまだ立ち直れてませんよ、殿下。まだやるんですか…… ※無断転載・複写はお断りいたします。
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