平木明日香

平木明日香

毎日1話更新! ※思いついたものから更新するため、どの作品の話を更新するかは未定ですが、必ず1話は更新しています。また、自分では絶対に扱えない作品を読むのが好きです。
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人々は夢を見ている。 現実と、非現実。 その境界線には、果てのない「線路」があった。 地平線の彼方へと伸びる、3番線の線路。 線路は、“いつの日かの世界”からやって来ていた。 昨日でも、今日でも無い世界から。 「線路を走る電車には、帰りの便がない。それでも行くの?」 夢と現実、——生と死の狭間にて繁栄する街、「黄泉國(よもつくに)」。 そこでは、人々の魂を捕食する存在、“ソウルイーター”と呼ばれる獣が跋扈していた。 これら魔物は人々の魂に棲みつき、内側から命を蝕んでいく存在であり、古くから下界(ソウル・シティ)を脅かす存在として忌み嫌われていた。 近年、ソウルイーターと呼ばれる怪物たちはその勢力を広げつつあり、『十界曼荼羅』と呼ばれる謎の軍事戦略組織が、黄泉国の中央に鎮座する『八葉蓮華』を破壊しようと目論んでいた。 八葉蓮華は人々の魂が輪廻するために必要なエネルギーの通り道であり、魂が持つ記憶を浄化し、新たな生へと昇華するための事象変異機関(Sマトリクス機関)であった。 出雲国真那(いずもくにまな)は、元々ソウルイーターとして生まれた魔物であったが、ある出来事を境に、ソウル・シティに紛れ込んでしまう。 紛れ込んだ当時、幼子の姿であった彼女を森の中で見つけた平山薫は、彼女を匿い、自らの娘として育てることを決意する。 平山薫は、黄泉国の元住人であり、ソウル・シティに紛れ込む魔物たちを討伐する役割を担うハンターだった。 ある日、魔物との戦闘によって脳に重い傷を負ってしまった薫は、植物状態となり、1年以上意識不明の状態が続いていた。 真那は自らがソウル・イーターであること、人間ではない異形の怪物であることを知らされないまま、12年もの間下界で暮らしていた。 しかし、薫の書斎で、彼女が書いた一冊の日記を発見し、そこで自らの存在や、薫が待ち受ける運命を目の当たりにする。 薫の意識が戻らないことを悟った真那は、急ぎ病院へと向かうが——
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文字数 971 最終更新日 2024.06.16 登録日 2024.06.16
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ねえ、タカ君。 私はもう存在していないって知っている? 私が「人間」じゃなくて、神様の子どもだってことを。 あなたと会えた日から、いつも思ってた。 いつかこうなる日が来るだろうな、って。 いつか、今日という日が無くなるんだろうな、——って。 何もなかったことにはしたくないんだ。 あなたと出会えたことを、なかったことにはしたくなかった。 でも、もう行かなくちゃいけない。 星が降るのを止めなくちゃいけない。 きっと、もう、間に合わない。 だけど—— あなたと過ごせた日々のことを、世界に置いていくことはできない。 私は最初からどこにもいなかった。 それが「運命」なら、私たちが立ち止まれる場所は、もうどこにも残っていない。 たとえ抗うことができない時間が、明日の世界に続いているとしても、きっといつか、あなたと再会できる日が来ることを願っている。 失われた記憶の底で、いつか、雨が止む日が訪れたとしても。
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文字数 4,062 最終更新日 2024.06.15 登録日 2024.06.09
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時読みの巫女としての血を引く鬼、三途川三月(さんずがわみつき)は、18の年に必ず死ぬという一族の運命に抗うため、1000年の歴史を持つ自らの「血」を断ち切るために、『雛代の社』と呼ばれる一族の魂が眠る祠を訪れる。 三途川の家系は、人の魂が洗い流されるという「信濃川」の清流を保つために、“人柱”としての役割を担っていた一族だった。 彼女は人柱としての宿命を担うため、自由に生きるという選択を奪われながら、それでも、村に住んでいた時透飛鳥(ときとうあすか)という少年に惹かれ、人として生きる道に憧れを抱く。 同じ村で子供時代を過ごし、三月は巫女として、飛鳥は国に仕える武士として旅立とうかという頃、2人は恋に落ちていた。 飛鳥は三月が一族としての宿命を担っていること、そして人間ではなく、「鬼」であるということを知りながら、彼女の運命に共に立ち向かうことを決意した。 三月の手を持ち、一緒に村を出て、自由に生きるための道を探すべく、祠に向かう。 祠を破壊し、その地に眠っていた魂が浄化していく様を見て、呪われた三月の運命が、無事に断ち切れたのだと思っていた。 しかし、2人が待ち受けていた未来は——
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文字数 878 最終更新日 2024.06.01 登録日 2024.06.01
「じきに空が沈む」 神戸市街地の交差点。 歩行者天国の信号機の上で、スカートをはためかせる女子高生が1人、座っている。 並行世界の断層、——タイム・スクエア。 そこは、現実の「壁」に飲み込まれる、滅びる運命を待つ世界だった。 女子高生、——大坂楓は、時空要塞の都市、クロノポリスに住まう住人であり、“セカンド・キッド”と呼ばれる「アノマリー」の1人で、22世紀の世界へと時空を繋ぐ計画、『人工時間結晶化プログラム』の実行のための、重要な任務を任されていた。 世界は滅びる運命だった。 それは、1995年に起きた災害、”阪神淡路大震災“をきっかけとして引き起こされた、『第一次タイム・クラッシュ』が原因であり、ある科学装置を使ったこと、——起こるべきはずだった出来事を変えてしまったことが、全ての始まりだった。 世界の時空平面上に広がる境界、「ベッケンシュタイン境界」。 その境界に入った亀裂を塞ぐため、人類は時空の『修復』を行うことを試みる。 大坂楓は、街に出現した「ゼノ」を排除するため、1人奔走していた。 「ゼノ」は時空の亀裂から出てきた“魔物=外来種“であり、世界には元々存在していなかった異形の怪物たちだった。 彼らは人類最後の砦、クロノポリスへと侵入し、人類の計画を阻止しようと攻撃を続けていた。 彼女は街中の交差点で、ある少年と出会う。 並行世界の果て、——過去と未来が交錯する、時の平原の彼方で。
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文字数 20,182 最終更新日 2024.05.31 登録日 2024.03.31
高校生になったばかりの年端もいかない少年、竜胆カオルは、司法省管轄下の連邦刑務所局が管理している、世界で最も警備の高い刑務所に収容されていた。 彼は大量虐殺の罪と、魔法不適正使用の罪により、国際的な軍事機関が管理する魔法法執行部、『ウロボロス』の特殊部隊兵によって捕縛、連行されていた。 彼は竜神族、——すなわち「龍」と呼ばれる生命体の生き残りであり、古代種としての遺伝子を持つものだった。 竜神族とはこの星の純血種と言われ、人類の敵でもあった。 かつてこの星には“七神”と呼ばれる神々が住んでおり、自然界の長としてその絶対的な地位と権威を固辞していた。 しかし、約200万年前に起こった災厄、“カタストロフィ(運命の日)“と呼ばれる謎の気候変動によって、地球環境は一変してしまうことになる。 未だその災厄がどうして起こったのかの原因がわかっていない段階であるが、1つ言えるのは、その日を境に”人類”と呼ばれる種族が生まれたこと、龍の一族が滅びの一途に向かったことが、明らかとなっていた。 竜胆カオルは、かつての竜神族の血を引き継ぐものだった。 彼は自らがその一族の末裔であることを知ってはおらず、なぜ自らの“腕”に「黒い炎」が宿ったのかの理由を理解できずにいた。 ——そう、彼は突然理性を失い、自ら住んでいた街を一瞬で焼き尽くしてしまったのだ。 そしてその街には、彼の家族や友達が、何気ない日常の中に暮らしていた。
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文字数 2,461 最終更新日 2024.05.26 登録日 2024.05.26
2020年、3月。 この日、東京が消失した。 原因は未だわかっておらず、世界は混乱に包まれたままだった。 東京に住んでいたものたちは消息を絶ち、消失した都市部を中心に、何十キロにも及ぶ巨大な“クレーター”が出現していた。 消失したエリアに侵入することは、現在の科学では不可能だった。 そこは事象の境界面と言われ、異常な重力が働いている未知の領域だと、学会により発表されていた。 人々は、そこにあったものは全て、跡形もなく消えてしまったものだと思っていた。 そこに住んでいた人たちはもちろん、東京という街そのものが、完全に消失してしまったのだと。 東京都豊島区巣鴨一丁目のアパートに暮らしていた男子高校生、灰原ハジメは、世界から東京が消失してしまったことに気づいてはいなかった。 消失したはずの都市部では、人々は普段と変わらない生活を送っていた。 何も変わってはいなかった。 グラウンドに寝そべる午後の木陰も、街を行き交う電車の音も。 ——空から、「月」が消えていることを除いては。 子供の頃、隣の家に住んでいた幼馴染が、なんの連絡もなく突然彼のアパートを訪れる。 幼馴染の名前は、伊藤詩織といった。 彼女とは長い間会っていなかった。 …会えるはずもなかった。 なぜなら彼女は、小学生の時に行方不明になっていたからだ。 もうすでに8年もの時が流れていた。 この世界にはもういない。 とっくに死んでいるんじゃないか?と、周りの人たちは囁いていた。 「私とキスしてくれる?」 唐突なその言葉に、彼の頭は凍りつく。 …お前、誰だ? 顔も声も、目の色も、あの“詩織”で間違いなかった。 ただ、何かが違っていた。 突然押し倒され、無理やり唇を奪われる最中、彼は彼女の胸から、心臓の音が消えていることに気づく。 これは、世界の終わりと始まりを紡ぐ、失われた記憶の中にある物語。
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文字数 85 最終更新日 2024.05.25 登録日 2024.05.25
恋愛 連載中 長編 R15
男にもお金にも、興味は無い。 興味があったのは、人を殺せる技術だけ。 だけど—— 殺し屋稼業を営んできた八王子タマキは、殺し屋としての生活ではなく、他の人と変わらない庶民としての生活に憧れを抱いていた。 ある事件をきっかけに逃亡生活を余儀なくされた彼女は、名前も国籍も変え、日本のある片田舎で生活を送るようになっていた。 カフェの店員として働く日々。 なんの変哲もない日常。 そんな中、ある“依頼”が彼女の元へと舞い込んできた。 依頼主は元『シルバー・ブレッド』のメンバーであるニルヴァーナであり、彼女の師でもあった。 依頼内容は、「lost memory(殺しの対象者)」とだけあった。 lostとは、組織の中で“殺し”を意味し、memoryは、“標的”を意味する。 「最後の依頼を聞いてくれないか?」 アパートのポストに届いたニルヴァーナからのメッセージに戸惑いを抱きつつ、 待ち合わせ場所に出向くことに。 人が死後に行く冥途にあるという険しい山、霊峰石鎚山。 電車に乗り、瀬戸大橋を渡って、石鎚山の聳える愛媛県久万高原町に行くことを決意した。 “もう誰も殺しはしない” そう胸に期していた彼女の心に、待ち受けていたものとは——?
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文字数 688 最終更新日 2024.05.24 登録日 2024.05.24
彼女との初体験を間近に控えていた葛城ユウトは、ついに、1つのベットの上で女子の体と交わろうとしていた。 下着に手を伸ばした、その時だった。 「貴様、私に触れようなどとは…」 キスまで交わし、同意を得たはずだった相手が、突然豹変したように顔を顰める。 手には「銃」が。 …ここ、日本ですよ? 学生兼殺し屋を営んでいる魔王の娘、——ブーニベルゼ。 日本の女子高生の魂に“憑依した”彼女とのドタバタ冒険活劇が、今、始まる。
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文字数 49,378 最終更新日 2024.03.31 登録日 2024.01.05
高校を卒業した後、夢も目標もなく退屈な日々を送っていた綾小路真人は、トンネルを抜けた先にある渓谷の道筋に、 『温泉スタッフ大募集中!!』 と書かれた求人広告を目にする。 真人の住んでいた日野草町には、1200年余の歴史がある由緒ある温泉があり、その場所は「奥の原温泉」として人々に親しまれていた。 地元を出ようと市街地の就職先を探していた真人だったが、思いがけず出会った見慣れない看板に目を奪われ、足を止める。 「温泉スタッフ…か」 飲食店の経験もあった真人は、接客業なら大丈夫かな… という軽い気持ちで電話をかけてみるが、電話先の「女将」は、その日のうちに面接ができないかと提案してきた。 思いがけない提案に戸惑う真人だったが、履歴書もスーツもいらないということで、ひとまず行ってみることに。 車を駐車場に停めて受付を通る。 「女将」がいるとされる奥座敷に向かう真人だった。 …が、そこで、露天風呂に浸かっている裸姿の『鬼』が、湯気の向こうに露わになって——
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文字数 636 最終更新日 2024.03.17 登録日 2024.03.17
「俺はお前を裏切ったことなど一度もない!!」 突然意味不明な弁明をかましてくる彼を横目に、金属バットを手に取る暴走族のリーダー、蒼井霞。 彼女は付き合って2年目の彼に、いつも溺愛だった。 彼のためなら真っ当に生きる—— そんな決意をしたのも束の間、見知らぬ女とやり取りしている彼のライン履歴を見てしまう。 「これ、どういうこと?」 彼に問いただすが、その「弁明」は理解に苦しいものだった。 こうなったら、その女に直接会ってどういうことか説明してもらう。 最悪、海に沈めるなんてことも… 「俺、お前に言わなくちゃいけないことが…」 神妙な面持ちでそう言った彼、——東雲スバルは、とある衝撃事実を暴露する。 しかしその「内容」は、あまりに現実離れしたものだった。
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文字数 2,352 最終更新日 2024.03.17 登録日 2024.03.03
青山学園の数学教師に就職していた日比野飛鳥は、10年前に失踪した幼馴染、杉山健太の行方を追っていた。 健太は霊界の“反逆児“と呼ばれるハデスの勧誘を受け、魔族たちの住む冥府へと旅立っていた。 生まれつき特異な体質を持っていた彼は、ハデスのある「計画」に利用できるのではないかと目されていた。 “触れた者の魂を無形化できる“ その、『特性』を。 ハデスは霊界の六王と呼ばれる魔導府の使者たちの追手を掻い潜り、ある“野望”を企てていた。 人間界と霊界の境界を壊す。 人間たちの心を融かし、すべての生命と原始大海が覆っていた太古の地平を取り戻す。 そのために、人間たちの魂で汚れた「不浄の土地」を一掃しようとしていた。 霊界を守護する、『魔法省』の転覆を手始めに。
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文字数 13,918 最終更新日 2024.01.23 登録日 2023.12.10
『アノマリー』と呼ばれる神々に統制された世界、ドミニオン。 ここでは、“魂の器”と呼ばれるコモンが製造され、かつて世界を支配していた「人間」という種族を復活させるためのプロジェクトが、着々と進行していた。 ドミニオンは西暦2099年に起きた機械戦争、通称「中央大陸戦争」によって荒廃した世界から発展した架空都市であり、当時の社会の環境保全を担っていた通信ネットワーク「STREAM(ストリーム)」により生まれた、“仮想空間”だった。 この仮想空間は【スコール(電子雲)】と呼ばれ、非物質と物質の境界線上にある“ホログラフィック・ルーム(存在と非存在の断層)“とも揶揄された。 アノマリーは現実世界に於いて、暗闇に飲み込まれた人間の魂を呼び戻すため、魂を入れることができる人形をつくり続けていた。 しかし人々の魂を呼び戻すには、中央大陸戦争を引き起こした7体の悪魔、『七つの大罪』を抹消し、彼らを闇へと葬り去る必要があった。 アノマリーは彼らが鎮座する7つの大陸にそれぞれ兵士養成学校を創設し、悪魔を討伐できる「ゴースト・プロトコル(傭兵部隊)」の育成を試みる。 戦いは長きに渡って繰り広げられていた。 人と魔物と、——滅びし世界と。 かつての地上と空を取り戻すべく、ゴースト・プロトコルたちは立ち上がる。 爽快バトルファンタジー、ここに開幕!
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文字数 566 最終更新日 2024.01.04 登録日 2024.01.04
古来より妖怪や悪魔と呼ばれ、人々の生活を脅かす妖魔族の“ドラゴニュート“を退治してきた非国家団体組織・WR(ワールド・ランディング)社の職員である桜間透子は、幼い頃から死者の魂に干渉することができる異常体質者の1人だった。 彼女はある日、街中の古びた電話ボックスから、異様な瘴気が立ち上がっている現場を目撃する。 異世界へと繋がる“回線”。 記憶にはない日常のシーン。 天神町で暗躍するA級妖魔の「ユラマキキ(夢魔)」が、彼女の通っていた緑間高校の生徒にまで、魔の手を伸ばす。 町の人の“夢”を媒介としてその勢力を広げようとしている中、透子はシャーマン(対魔師)としての素質に突如目覚めた。 これは、彼女が“火剣使いの封魔”と呼ばれるまでのエリートとなった、——前日潭だ。
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文字数 8,837 最終更新日 2024.01.03 登録日 2023.12.29
「18歳の誕生日の日没までに糸車で指を刺して死ぬ」という呪いを解くため、未来に転送された王女セラ。召使いのカエルと、使用人のサリエルと一緒に、転送先の現代で、お好み焼き屋の店主、「片岡商店」の平木世津子(60)に匿ってもらう日が始まる。 17歳の夏、飲食店の経営について学びながら、自分の夢を追っていたセラ。「おばあちゃん」と呼ぶようになった世津子のために、後継ぎのいない「片岡商店」を継ぎたい。その夢を背に、クラスメイトの篠田アキラと、中学の頃幼じみだった黒崎千冬の3人で、休みがてらお店の手伝いに携わっていた。 親友たちとの日々、蝉時雨の夏休み、将来のこと、それぞれの日常と生活。ひと夏の青春と冒険が彼女らの間を交錯しながら、明るい未来が待っているはずだった。 そんな矢先、登下校の道中に、世津子が店先で倒れたという連絡を受ける。
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文字数 13,277 最終更新日 2024.01.02 登録日 2023.10.07
青春 連載中 長編
学校の帰り道に突如現れた謎の女 彼女は、遠い未来から来たと言った。 「甲子園に行くで」 そんなこと言っても、俺たち、初対面だよな? グラウンドに誘われ、彼女はマウンドに立つ。 ひらりとスカートが舞い、パンツが見えた。 しかしそれとは裏腹に、とんでもないボールを投げてきたんだ。
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小説 190,000 位 / 190,000件 青春 7,005 位 / 7,005件
文字数 299,145 最終更新日 2023.12.31 登録日 2023.02.12
地中海西部、イタリア半島の西に位置するスイス領の島の上で、『学園都市バラム』と呼ばれる学園の生徒が、国際的な目を逃れて暮らしていた。 彼らはアメリカで開発されていた国際的な科学技術の被験者であり、同時に、遺伝子科学の突然変異によって、特殊な能力を持つようになった『イレギュラー』と呼ばれる存在だった。 彼らが研究の過程で生まれた当時、国際連合の人々は彼らを危険視し、存在自体を秘匿的に消去しようと、科学施設の研究の停止とイレギュラーたちの機密抹消処理を試みようとした。 しかし、イレギュラーにも人権と、「人」としての生きる権利があると主張した研究施設の管理者、『東堂院アヤカ』は、彼らを収容した船をニューヨーク/ニュージャージー港から出航させ、永世中立国家スイスへと渡ることを決意する。 自由を求めて旅立った彼らは、今では“独立国家”を目指して絶海の孤島に移り住み、平和な日々を送っていた。 いつしか、「人」として認められる日が来ること、——自由に世界を歩ける日が来ることを、願って。
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小説 190,000 位 / 190,000件 ファンタジー 43,883 位 / 43,883件
文字数 25,350 最終更新日 2023.12.31 登録日 2023.11.12
1999年、4月。 世界中で発生した『アンチ・ワールド』と呼ばれる謎の反物質空間が、世界の「形」を変えた。 時空は歪み、人々の暮らしや日常は失われ、物質は反物質の闇の中へと葬り去られようとしていた。 たった1つの「時間」と、——「空間」を除いて。 世界が無秩序な原子の海に呑まれようとしている中、物質と反物質の境界線上に残った新都市、グラウンド・ゼロでは、「最後の人間たち」と呼ばれる特殊能力者たちが、独自の文明と発展を遂げて生活していた。 反物質を操る“イノセント”と呼ばれる怪物たち。 アンチフィールドと呼ばれる『黒点エネルギー』が街を汚染する中、人々は戦う。 かつて世界を覆っていた確かな時空と、——広大な「空」を追い求め。
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小説 190,000 位 / 190,000件 ファンタジー 43,883 位 / 43,883件
文字数 16,032 最終更新日 2023.12.30 登録日 2023.11.26
はるか昔、世界には2つの星が存在していた。 1つは、『自由の民』が暮らす星、ガイア。 そしてもう1つが、『魔法の民』が暮らす星、バベル。 ガイアに暮らす人々は、自らの星の繁栄のため、バベルにて“人工生命”である『アニムス』の開発と生産を、数100年にも渡って行ってきた。 「人の手で造られしモノ」、——通称“ゲノム”。 彼らは制限付きの生命を宿され、その活動期間が終わるまで、人々が生きていくための資源の製造とエネルギーの供給を強いられていた。 ガイアにはかつて、「アダム(魔神族)」と呼ばれる種族が住んでいた。 彼らは魔法が使え、人間よりも遥かに優れた知能と生命力を持っていた。 しかしガイア内で生じた内部抗争の末、星の住民は二分化、分裂してしまう。 ガイアを統治していた魔神族の始祖、——プロメテウスは、星の持つ生命が将来的に枯渇することを恐れ、未開の地である「バベル」への移住を企てていた。 しかしバベルには、太古の昔に誓約を交わした「イヴ(女神族)」が住んでいたことで知られていた。 誓約を破れば、約束された「悠久の平和」が失われる。 地上は災害に見舞われ、混沌と化す未来が訪れる。 古来より言い伝えられていた「禁忌」に触れることを恐れた一部の魔神族たちは、“バベル派”と呼ばれ、プロメテウスへの反旗を翻した。 女神族と手を組み、ガイアの王国とその壊滅を目論んだのだ。 それは、『最後の審判』と呼ばれた。 人間という種族が生まれたのは、それから数世紀が経った頃のことだ。 荒廃したガイアの大地には植物が実り、灰色の雲で覆われていた空には広大な青が広がるようになった。 戦争によって、女神族もまた滅亡の一途を辿ったのだった。 世界の平和を望んだ、ある魔神族との「約束」を残して。
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文字数 895 最終更新日 2023.12.29 登録日 2023.12.24
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西暦2111年。 謎のウィルスが蔓延した世界。 人は体内に埋め込まれたナノマシンによって管理、統制されていた。 通称クラウドシステムと呼ばれるこの「制御プログラム」は、人類の増加による地球環境の悪化によって計画された極秘プロジェクトだった。 全人類へナノマシンを埋め込むために用いられた人工ウィルス「CB」は、脳幹細胞へと侵入し、“自己人格“を破壊する。 人類は「自己」という生物学的にプログラムされた知覚を失ったことで、争いのない平和な世界を手に入れていた。 変化のない生活。 永遠に繰り返される「日常」を。 しかし、ナノマシンの制御プログラムにもバグが存在し、自己人格を取り戻すイレギュラーな人間も存在する。 そういった人間たちによって立ち上げられた組織、『ブルーアーカイブス』は、統制された世界から「自由」を取り戻すため、影から世界をコントロールしている国際組織『ICBM』の破壊を目論んでいた。 自己人格を取り戻しつつあった少年、水崎潤平は、ブルーアーカイブスの隊員、猪本サツキと出会う。 彼らは世界の“日常“を取り戻すため、共に戦うことを決意した。 ——その先に待ち受けていたものとは?
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2020年8月。 この年に起こった観測史上最大の豪雨。 川の氾濫によって命を落とした渋谷大輝は、当時高校3年生だった。 彼は氾濫に巻き込まれる間際、幼馴染の宮野ひかりに電話をかけていた。 約束を守れなかったこと。 「野球を辞める」という決断を告げようとして。 彼の葬式の日、ひかりは帰りの電車のホームで、「3番線乗り場の駅員」と名乗る男と出会う。 男は彼女に告げた。 次に来る電車に乗れば、彼にもう一度会える。 ただし帰りの電車が、いつキミの前に現れるかはわからない。 そう、——告げて。
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文字数 6,640 最終更新日 2023.12.11 登録日 2023.12.03
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