SF小説一覧
件
文字数 55,011
最終更新日 2025.01.15
登録日 2023.02.25
文字数 41,953
最終更新日 2025.01.14
登録日 2024.02.14
時代は2102年の近未来。何時も通りの日常が始まり、いつもの調子で朝のテレビは殺人事件のいきさつを報じている。ついこないだまでは体や心がなれるまで大変だったけど、今ではだいぶ慣れ、日常を過ごしている。周りの人はもっと早くに慣れて有意義に過ごしている人たちがたくさんいる。しかしなぜ、このような世の中になったのだろう。名のある科学者やスーパーコンピューター、研究機関でさえ答えが出せていない。ただ一日の時間が徐々に伸びていき、半年で一時間伸びてしまった。この頃は落ち着いたようでこの状態が常識になっている。それ以外は何も変わらない。それ以外のニュースといえば、芸能人のスキャンダルや政治家の不正、火星探査機が帰ってくる途中で行方不明になったことくらいだ。そんな日々を過ごしていると、また徐々に時間が伸び、世界が混乱を始めた。今度は時間だけではなく、得体のしれない「なにか」がやってきている。ゆっくりと着実に入り込んでくる。「なにか」は一週間後に必ずやってくる。それは何なのか。それまで人間はどう準備しなければならないのか。
文字数 115,704
最終更新日 2025.01.12
登録日 2023.08.31
銀河宇宙連邦軍では『バディ』システムを導入している。
軍務についている者の中から、連邦軍コンピューターが選んだ二人を、同等の『バディ』として任務にあたらせる。
辺境の星、メルバに赴任してきた『バディ』は、停滞している辺境の星にはありえない二人組だった。
黄金の髪と瞳を持ち、いくつもの惑星王族と姻戚を持つ巨大財閥の後継者、アナスタシオス=アレクシエル(アーシェ)=シリル。
黒い強膜に白銀の縦長の光彩を持ち、地球外人でありながら地球人に育てられた、シン=テクラダ。
士官学校生でありながら、その有能さと特異性により、特務少佐として任務を与えられてきた。
今回の赴任は、前回の任務で(ほんの少し)やり過ぎた腹いせに、上層部が仕組んだものだと思っていた二人だが、妬みと反発をぶつけてくる兵士たち、予算が削られ続けてうらぶれた軍備、アーシェの実家にすり寄ろうとする惑星政府、二人の容姿に群がる有象無象。
いつもながらの厄介事と思っていたが、どうやら予想しえない『厄介事』がこの惑星には隠されているようでーーーーー
身の心も預け合った最強『バディ』の物語。
文字数 41,191
最終更新日 2025.01.12
登録日 2023.10.31
2017年から本格的に始まったNASA主導による火星移住プロジェクト。この計画は莫大な費用と多大なる犠牲の上に進められ、2040年の夏から秋への季節の変わり目、ついに火星へ最初の移住者を送り出そうとしていた。
火星移住プロジェクトの一般枠抽選当選者として、移住プロジェクトに参加することになった大学生の青年・設楽慎二(したら しんじ)は、アルバイトの帰り道、殺人現場を目撃する。
そして世界は滅びへのカウントダウンと向かい、様々な組織と思惑と策略。青年は、その渦中の中心へと巻き込まれていく。
――そして、世界は滅亡する。
※血も死体も出る予定です。そんなに派手にするつもりはありませんが、苦手な方はご注意ください。
文字数 17,395
最終更新日 2025.01.11
登録日 2025.01.10
あらすじ
現代日本、高校生の神夜蒼麻は、親友の玄芳暁斗と共に日常を送っていた。しかし、ある日、不可解な現象に遭遇し、二人は突如として仮想世界(データワールド)に転送されてしまう。
その仮想世界は、かつて禁止された「人体粒子化」実験の結果として生まれた場所だった。そこでは、現実世界から転送された人々がNPC化し、記憶を失った状態で存在していた。
一方、霧咲祇那という少女は、長らくNPCとして機能していたが、謎の白髪の男によって記憶を取り戻す。彼女は自分が仮想世界にいることを再認識し、過去の出来事を思い出す。白髪の男は彼女に協力を求めるが、その真意は不明瞭なままだ。
物語は、現実世界での「人体粒子化」実験の真相、仮想世界の本質、そして登場人物たちの過去と未来が絡み合う。神夜と暁斗は新たな環境に適応しながら、この世界の謎を解き明かそうとする。一方、霧咲祇那は復讐の念に駆られながらも、白髪の男の提案に悩む。
仮想世界では200年もの時が流れ、独特の文化や秩序が形成されていた。発光する星空や、現実とは異なる物理法則など、幻想的な要素が日常に溶け込んでいる。
登場人物たちは、自分たちの存在意義や、現実世界との関係性を模索しながら、仮想世界を揺るがす大きな陰謀に巻き込まれていく。果たして彼らは真実にたどり着き、自由を手に入れることができるのか。そして、現実世界と仮想世界の境界線は、どのように変化していくのか。
この物語は、SFとファンタジーの要素を融合させながら、人間の記憶、感情、そしてアイデンティティの本質に迫る壮大な冒険譚である。
文字数 7,737
最終更新日 2025.01.11
登録日 2025.01.11
惑星オーランドは惑星消滅の危機が到来した。
かつて栄華を誇った者たちが、赤色爆弾を作り出し、輸送列車をトレインジャックしたのだ。
オーランド軍、警察は手をこまねいていると、
銀河騎士団より2人の戦士が事態の収集に動き出す。
人質を救い出し、爆弾を回収する事はできるのか
文字数 3,458
最終更新日 2025.01.10
登録日 2025.01.10
惑星を破壊し、文明を蹂躙し、人命を奪いまくる
悪の組織の一家、『コズモル家』。しかし彼らも
生きている以上、日常や休日はある。これは
そんな彼らのおもしろおかしく、そしてクソだらけ
の日常を描いただけの物語である。
本編とはまた別の短編集的なナニカ。今のところ、
この話が 何話前で何話後なのかとかは未定。
そもそも本編とリンクさせるかどうかも未定。
地の文、バトル、ロボット要素は控えめ。
そのクセ、ギャグやコメディ、パロディ要素は
本編以上… カモしれないッスねー (早速パロってる)
未定だらけの見切り発車同然で作ってしまった
この作品。ま、気軽な気持ちで見てくださいませ!
あと、よければこの縁で本編も見てくださいませ!
文字数 40,375
最終更新日 2025.01.10
登録日 2023.03.25
文字数 59,146
最終更新日 2025.01.09
登録日 2024.08.10
発展したVR技術によって生み出されたメタバースの進化系、アナザーアースがもう一つの現実として確立された時代。
アナザーアースで探偵として活動する女性、九重鼎はある依頼の調査の為に、怪しげな雰囲気の猫耳の少女、桃香と協力する事になる。
鼎は猫耳少女(男の娘疑惑あり)と共に、アナザーアースの開発者やテロリストとの戦いに巻き込まれていく…
(この作品はフィクションです。この作品は小説家になろう、カクヨムにも掲載しています)
文字数 205,586
最終更新日 2025.01.09
登録日 2022.11.10
遠くない将来の話。
いずれ訪れる未来。
2XXX年。
IPS細胞によって、
精子を卵子に
卵子を精子に
必要に応じて、生殖細胞を変化させる技術が確立された。
同性同士でも、互いの遺伝子を受け継いだ子供が産める。
これにより、同性同士の結婚が認可された社会。
世界は、今よりも多様性に富んだ世界となっていた。
日米ハーフであり、しっかりとした大人の女性な「物部タニヤ」
片側の髪を刈り上げたパンクロックスタイルな「杉本リンカ」
この世界では、一般的な女性カップル。
対照的なふたりは子供を授かる為、IPS妊娠治療を受診している。
三回目の妊娠で二人は、大学病院の精密検査を受ける事となった。
一見すると、平和で穏やかな世界。
だが、多様性が進む裏では「新たな分断」が起り始めていた。
世界を二分する事になる「新たな分断」。
街中の小さな事件から始まったソレは、ゆっくりと大きな波となっていく。
そうして、その波は二人の目前に迫ってきていた。
これは、「新たな分断」に巻き込まれた「杉本リンカ」の物語。
文字数 59,672
最終更新日 2025.01.07
登録日 2024.09.16
地獄誘致課に勤務する山形と晴元。休日出勤し、翌日の会議資料を作成していた。税収を増やすために、何をすればいいか議論するふたり。ヒントは先日行われた「地獄マラソン大会」。天国からの参加も受け付けるこの一大イベントで山形はあることを思いだした。血の池をぐるっと一周まわって気づいた、A3区画のこと。それは強姦魔たちが送られる区画だった。天国からの参加者たちの目的は?地獄への税収アップの方法は?日常を地獄という設定に切り替えて見える、人間の悪意のようなものを書きました。
※この作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
文字数 3,016
最終更新日 2025.01.06
登録日 2025.01.06
捨てられた人類が住むゴミ惑星「クローム」で、男たちは生存のため、そして名声のために「アーマーリング」と呼ばれる競技に命を懸けていた。
主人公 クズ はかつてその競技で頂点を目指したが、大敗を喫して地位を失い、今はゴミ漁りで細々と生計を立てる日々を送っていた。
ある日、廃棄されたゴミ山を漁っていたクズは、一人の少女を発見する。彼女は イヴ と名乗り、ネオヒューマンとして設計された存在だった。機械と完全に同化し、自らの身体を強化する能力を持つ彼女は、廃棄された理由も知らぬままこの惑星に捨てられたのだという。
自分の目的を果たすため、イヴはクズに協力を求める。かつての栄光を失ったクズは、彼女の頼みに最初は興味を示さなかった。しかし、イヴが持つ驚異的な能力と、彼女の決意に触れるうちに、彼は再びアーマーリングの舞台に立つことを決意する。
文字数 21,503
最終更新日 2025.01.05
登録日 2024.12.22
文字数 4,008
最終更新日 2025.01.05
登録日 2025.01.04
一人の女子高校生が朝ベットの上で起き掛けに謎のレバーを発見し、不思議な「ビジョン」を見る。
いくつかの「ビジョン」によって様々な「人生」を疑似体験することになる。
人生の「価値」って何?そもそも人生に「価値」は必要なの?
少女が行きついた最後のビジョンは「虚無」の世界だった。
この話はハッピーエンドなの?バッドエンドなの?
それは読み手のあなたが決めてください。
文字数 11,268
最終更新日 2025.01.04
登録日 2025.01.04
真面目な異世界住民を陽気な邪神が引っ掻き回す!
しっかり者の魔王も、使命感の強い勇者も、思想強めな女神も、邪神のせいで大混乱!!
主に会議系です。
文字数 2,546
最終更新日 2025.01.04
登録日 2023.02.04
2035年ある日地球はジグソーパズルのようにバラバラにされ、以前の形を無視して瞬時に再び繋ぎ合わされた。それから120年後……
男は砂漠で目覚めた。
ここは日本?海外?そもそも地球なのか?
訳がわからないまま男は砂漠を一人歩き始める。
巨大な陸上を走る船サンドスチーム。
屋台で焼き鳥感覚に銃器を売る市場。
ひょんなことから手にした電脳。
生物と機械が合成された機獣(ミュータント)が跋扈する世界の中で、男は生き延びていかねばならない。
荒廃した世界で男はどこへいくのか?
と、ヘヴィな話しではなく、男はその近未来世界で馴染んで楽しみ始めていた。
それでも何とか生活費は稼がにゃならんと、とりあえずハンターになってたま〜に人助け。
女にゃモテずに、振られてばかり。
電脳ナビを相棒に武装ジャイロキャノピーで砂漠を旅する、高密度におっさん達がおりなすSF冒険浪漫活劇!
文字数 858,743
最終更新日 2025.01.03
登録日 2021.08.02
その文明は出会うべきではなかった
その人との出会いは歓迎すべきものではなかった
これは悲しい『出会い』の物語
『特殊な部隊』と出会うことで青年にはある『宿命』がせおわされることになる
法術装甲隊ダグフェロン 第二部
遼州人の青年『神前誠(しんぜんまこと)』が発動した『干渉空間』と『光の剣(つるぎ)により貴族主義者のクーデターを未然に防止することが出来た『近藤事件』が終わってから1か月がたった。
宇宙は誠をはじめとする『法術師』の存在を公表することで混乱に陥っていたが、誠の所属する司法局実働部隊、通称『特殊な部隊』は相変わらずおバカな生活を送っていた。
そんな『特殊な部隊』の運用艦『ふさ』艦長アメリア・クラウゼ中佐と誠の所属するシュツルム・パンツァーパイロット部隊『機動部隊第一小隊』のパイロットでサイボーグの西園寺かなめは『特殊な部隊』の野球部の夏合宿を企画した。
どうせろくな事が起こらないと思いながら仕事をさぼって参加する誠。
そこではかなめがいかに自分とはかけ離れたお嬢様で、貴族主義の国『甲武国』がどれほど自分の暮らす永遠に続く20世紀末の東和共和国と違うのかを誠は知ることになった。
しかし、彼を待っていたのは『法術』を持つ遼州人を地球人から解放しようとする『革命家』の襲撃だった。
この事件をきっかけに誠の身辺警護の必要性から誠の警護にアメリア、かなめ、そして無表情な人造人間『ラスト・バタリオン』の第一小隊小隊長カウラ・ベルガー大尉がつくことになる。
これにより誠の暮らす『男子下士官寮』は有名無実化することになった。
そんなおバカな連中を『駄目人間』嵯峨惟基特務大佐と機動部隊隊長クバルカ・ラン中佐は生暖かい目で見守っていた。
そんな『特殊な部隊』の意図とは関係なく着々と『力ある者の支配する宇宙』の実現を目指す『廃帝ハド』の野望はゆっくりと動き出しつつあった。
SFお仕事ギャグロマン小説。
文字数 298,480
最終更新日 2025.01.01
登録日 2024.12.09
2040年、世界は破滅へと向かっていた。個人による核兵器所有が認められた時代、その惨禍に私と彼もいた。友達とも恋人とも違う、何とも言い表せない彼だが何よりも失いたくない存在だった。今、この世界の全てを敵に回しても、彼だけはどうか守れますように。憎しみと嫌悪だけが渦巻くこの世界で、たった一つ確かな愛が生き残れますように。どんなに願っても、世界の破滅は私たちを飲み込んだ。
文字数 16,476
最終更新日 2025.01.01
登録日 2024.01.28
数百万のプレイヤー人口を誇るオンラインゲーム『SSC(Star System Conquest)』。
数千数万の艦が存在するこのゲームでは、プレイヤーが所有する構造物「ホールドスター」が活動の主軸となっていた。
『Shin』という名前で活動をしていた黒川新輝(くろかわ しんき)は自らが保有する巨大ホールドスター、『Noa-Tun』の防衛戦の最中に寝落ちしてしまう。
次に目を覚ましたシンの目の前には、知らない天井があった。
夢のような転移を経験したシンだったが、深刻な問題に直面する。
ノーアトゥーンは戦いによってほぼ全壊! 物資も燃料も殆どない!
生き残るためにシンの手にある選択肢とは....?
異世界に転移したシンキと、何故か一緒に付いてきた『Noa-Tun』、そして個性派AIであるオーロラと共に、異世界宇宙の開拓が始まる!
※小説家になろう/カクヨムでも連載しています
文字数 436,978
最終更新日 2024.12.31
登録日 2024.05.01
楽園島……それは太平洋上に出来た新たな島。
海底火山の噴火によって生まれたその島はあらゆる可能性と未知を秘めていた。
なにせ、
噴火が治まって直ぐ、島には生態系が確立されていたこと。
島の動植物には新種の物が多く確認されたこと。
世界中の科学者や研究者は注目した。
しかし島へ上陸した研究者達が生きて帰ることは無かった。
研究者たちが島中に常時撮影可能なカメラをセットしたとき島を霧が包んだのだ。
そして、
研究者たちは帰ってきた。
誰一人として口を開ける者はいなかったが。
そして共通して花を手にしていた。
その花から採取される蜜を体内へ取り込んだ者は島でのみ特別な力が使えた。
誰もがその力を欲しがったが島へ入る危険は冒せない。
結果、国は技術と知識を持ち、いなくなっても不利益の無い存在。
――凶悪犯罪者を送ったのだ。
彼らは新種の動植物と共存しながら殺し合いを始める。
これは犯罪者と凶暴な動植物による殺し合いに巻き込まれた、犯罪に巻き込まれ運の悪さで島へ送られてしまった俺の。
島の謎と生き残りを目指す物語。
不定期更新です。
文字数 26,973
最終更新日 2024.12.30
登録日 2024.11.01
文字数 40,531
最終更新日 2024.12.30
登録日 2024.05.10
クリスマスのために、短編を書きました。
あるとうれしい共助のあり方を、僕なりに考えてみました。
これが本格的に、能登の震災や豪雨をイメージして書いた初の作品かもしれない。
文字数 5,637
最終更新日 2024.12.29
登録日 2024.12.29
VR技術が一般化される直前の世界。予備校生だった女子の私は、友人2人と、軽い気持ちで応募した医療実験の2か月間24時間連続ダイブの被験者に当選していた。それは世界初のVRMMORPGのオープンベータ開始に合わせて行われ、ゲーム内で過ごすことだった。一般ユーザーは1日8時間制限があるため、睡眠時間を除けば私たちは2倍以上プレイできる。運動があまり得意でない私は戦闘もしつつ生産中心で生活する予定だ。まずは薬師の薬草からの調合、ポーションづくり、少し錬金術師、友達は木工アクセサリー、ちょびっとだけ鍛冶とかそんな感じで。
文字数 108,772
最終更新日 2024.12.29
登録日 2024.12.02
僕はなぜかよく夢を見ます。いやにリアルで、時々考えさせられます。夏目漱石先生には及びませんが、記録代わりに綴っていきます。
文字数 4,772
最終更新日 2024.12.29
登録日 2022.05.14
自分だけのスキルを自由に使える、新作VRMMO、【Original Skill Online】(OSO)をプレイする主人公、トーマとその周りの人物が織り成す、ちょっと過激だけど楽しい物語。 ※この作品は、小説家になろう様、Pixiv様にも投稿しています。
文字数 184,004
最終更新日 2024.12.28
登録日 2024.06.29
今年十六歳になる柊透(ひいらぎとおる)は期待に胸を膨らませていた。
彼がこの春から通うのは、最新鋭のVR技術が活用されたわが国最先端の高校であるからだ。
しかも驚くべきことに、スポンサーのゲームメーカーが提供するVRゲームを仲間とプレイする、VRゲーム部なる部活動が存在するのだ。これがワクワクせずにいられるだろうか。
そのゲームの名前は[AnotherWorld]。二年前に高校が竣工し、学生を受け入れた去年の八月に発売した。専用のVRデバイスと落ち着いた空間が必要とはいえ、[AnotherWorld]は爆発的にヒットした。
この[AnotherWorld]、ソフト自体はネットアプリですぐに購入できるものの、VRヘッドセットは”モノ”であるが故に在庫に上限がある。大人気ゲームの宿命か、喉から手が出るほど欲しいのに家電量販店でも通販でも品切れで手に入れられなかった透は、発売から半年以上たった現在でもこのゲームを遊べていない人間の一人だった。
別にそのゲームをしたいからという理由で大事な高校の進路を決めたというわけではないが、せっかく遊べるのなら遊んでみたい。
これは、そんな邪な気持ちを胸に、高校生活に臨む透の物語。
文字数 179,872
最終更新日 2024.12.27
登録日 2024.06.29
名前も記憶もなかった少年は、ある日天使ニカフィムを拾ったことにより、紺碧という名前を与えられ、世界に色がつけられたような衝撃を受けることとなる。名前を与えてくれたニカフィムを、誰よりも大切な存在として慕うようになる。一方ニカフィムは、同性愛を禁じる天界の抑圧の反動か、紺碧に強い愛情を抱くようになっていった。
しかし紺碧の正体は、天使がその存在を許していない、非人道的な人造生命兵器「ホムンクルス」であった。
本来敵対する運命にありながら、愛し合ってしまった二人は、手を取り合い、世界の創造主のいる「天界」と対立し、戦うことになる。
世界のすべてと戦う、新解釈ボーイズラブファンタジー。
(濡れ場はありません)
(要約すると「BL二次創作が大量に出るタイプの少年漫画の二人を公式で恋仲にしたヤツ」です)
(この作品には未成年と成人の交際描写がありますが、未成年と成人の交際を助長する意図はありません。あくまで限りなく限定的な状況での話としてお楽しみください。)
文字数 98,842
最終更新日 2024.12.25
登録日 2024.08.01
【敵討ち法】が施行された世界。被害者遺族は加害者に、合法的に敵討ちができるようになった。そんな世界で、一人の少年が殺害された。祖父の耕一郎は裁判ではなく、【敵討ち法】で復讐による裁きを選ぶ。【敵討ち法】で加害者を殺害しても罪には問われないが、地獄行きは確定する。
【敵討ち法】の主管部署は地獄局。地獄局より、耕一郎に送られた被害事件の全容。それは被害者であるはずの我が孫に関する、イジメの実態だった。イジメの加害者だった我が孫。
この事件を俯瞰で見るサクラ。サクラの登場から、この物語のテーマ「自分のなかにも、あらゆる悪意がいる」が見えてくる。そんなヒューマンドラマです。
二重箱形式の物語です。メタ化しています。
※この作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
文字数 6,310
最終更新日 2024.12.25
登録日 2024.12.25