小説一覧
「私」は「私」が失踪する理由を考え始めた。何も思いつかなかった。むしろ、ずっとこの家にいたい。ずっと側にいたい。
文字数 4,789
最終更新日 2023.12.26
登録日 2023.12.26
「いつでもアンタのクビなんて切れるんだから」
王都で薬師として働いていたミレイユ。
彼女は店の同僚に虐められ、過酷な労働環境の中で……念願の猫に変身する魔法薬を発明した。
猫に変身する夢を叶えたミレイユは、生まれて初めて王国の城に入り込む。
そこで出会ったのは冷酷と恐れられる第一王子、テオドールだった。
しかし恐れられている王子は、猫には優しく……たまに寂しげな表情を覗かせる。
「ミレイユ、俺に協力しろ」
テオドールはミレイユに命じた。
彼はとある願いを果たすため、優秀な協力者を探していたという。
このまま過酷な環境で働くか。王子の命に従うか。
ミレイユはテオドールを信じ、彼の手を取った。
文字数 39,158
最終更新日 2023.12.26
登録日 2023.12.26
だって私はヒロインではなく、当て馬の悪役令嬢だから。
私が誰かと結婚しても、その相手が不幸になるだけだと分かっているから。
でも──
(もしこのひとと結婚したら)
『運命の女神はあなたのほうですよ』
(このひとだけは絶対に悲しませたくなかった)
『やっぱり僕の目に間違いはなかったです』
(きっと幸せに……)
そんな根拠のない確信を抱くほどに美しい横顔に、思わず目を奪われてしまう。
ああ……そんな目で見ないで。
そんな優しい声で囁かないで。
だって──
「……もう、分かった」
「え?」
「わたし……あなたの花嫁になります。なってあげるわ! 仕方がないから!」
思わず大きな声が出てしまう。
そんな私に、彼は一瞬びっくりした顔をして……それからすぐに満足そうに微笑んだ。
ああもう……心臓が痛い。ドキドキしすぎて胸が破裂しそうだ。
「よかった」
そう言って、彼が私の手を取る。
私はその手を握り返すこともできず、ただ呆然と立ち尽くしたまま……真っ赤な顔を隠すように俯いた。
◇◆◇
「ぼっちゃま。そろそろお時間です」
そんな執事の声に促されるように、僕は読んでいた本を閉じる。
もうそんな時間か。どうやら彼女といると時間が経つのが早いみたいだ。
(そういえば)
結婚の承諾を得たはいいけど……結婚式まではまだ少し時間がある。
(なにをしよう)
結婚するからと言って、特に何かを変えなければいけないということはないだろう。
ただ、この関係に名前がつくだけ。
僕と彼女は婚約者になったのだ。
「ぼっちゃま」
そんなことを考えていると、再び執事に名前を呼ばれる。
「もう時間ですか?」
そう尋ねると、彼は呆れたようにため息をついた。
「本日は奥様とのデートだと申し上げたでしょう」
「……そうでしたね」
ああそうだ。そういえば今日は彼女とデートに行く約束だった。
(さて……)
準備をしないと。そう思ったが、どうにも身体が重い。
今日のためにいろいろ考えてきたけれど、彼女に受け入れてもらえるのか不安でたまらないのだ。
(結婚は了承してもらったけど)
もし断られていたら? 僕と結婚するのはやっぱり嫌だったと言われたら? そんなことばかりが頭の中を巡ってしまって……すごく緊張している。
(どうしよう……)
そんなことを考えているうちに時間だけが過ぎていった。
文字数 1,018
最終更新日 2023.12.26
登録日 2023.12.26
子爵令嬢のエレシーは婚約していたレイモンド伯爵に捨てられてしまう。
捨てられた悲しみを癒すべくエレシーは幼馴染に会いに行くのだった。
幼馴染のラクエル侯爵令息は婚約破棄の話を聞いて激怒するが……
文字数 6,814
最終更新日 2023.12.26
登録日 2023.12.14
お嬢様学校に通っていた篠崎凛はアルバイトに忙殺される中、ふとしたきっかけで同性愛(年下限定)に目覚めるが、目覚めたのも束の間、異世界へと飛ばされてしまう。
周りには同じく飛ばされて困惑している人々。
そこは凛が友人とよくやっていたゲーム・アウターパラダイスに非常によく似た世界だった。
魔法が存在し、モンスターが蔓延る異世界。
この世界がゲームと同じであると気付いた凛は、友人と共にバランスブレイカーのアイテムであるアーティファクトを回収して回った。
それによって最強と言っても過言ではない力を手にするが、その力を得た凛が次に始めたことは、百合ハーレムの為の女の子探しであった。
下種な目的での旅であったが、各地の問題を片付けながら旅を続けていくうちに、神獣や元暗殺者の子までも加わって行き、次第に世界最凶の女子集団へと変貌して行く。
文字数 136,954
最終更新日 2023.12.26
登録日 2022.08.27
アナは世界的スーパーアイドルUnoのメンバー・ジョウキの大ファンでありオタク。恋愛や結婚よりもジョウキの為にお金を稼ぎ、グッズやライブで貢ぐのが何よりも幸せ。そんなアナはある日、親友のユナと深夜まで飲みに行き、二人仲良く歩いて帰宅していた途中、なにかに躓き転びそうなった。何に躓いたのかとふと、視線を向けるとなんとそこには人が倒れていて、アナとユナは驚きながらも助けようと倒れている人に声を掛ける。アナは暗闇のなか、恐る恐る倒れている人に声をかけると、なんと倒れていたのはアナの大好きなスーパーアイドルUnoのジョウキだった。アナの大好きな人が突然、目の前に現れユナは大興奮だが、何故かアナは落ち着いていて、自力で立ち上がったジョウキを見送る。そんなアナに僅かな興味を持つジョウキ。そんな二人はひょんな事からまた再会を果たすものの…アナはジョウキのファンを卒業することに決めていた。そんなアナの心の僅かな隙間に入ろうとする、ジョウキと同じグループのメンバー・トウヤ。そう、トウヤはアナに一目惚れしてしまったのです。少し意地悪なジョウキと優しく甘いトウヤ。アナは二人の王子様の間で揺れ動くものの…最後に涙を堪える決断をするのです。
文字数 269,358
最終更新日 2023.12.26
登録日 2023.12.12
うっかり女神の転生ミスで、異世界に転移したミサイル護衛艦フワデラ。この突然の出来事に、乗組員全員がパニックに陥った。そんな中、フワデラは未知の大陸を発見。大陸を調査するため、艦長と精鋭の水陸機動隊48名が選ばれ、未知の地へ上陸。そこで謎の爆風に巻き込まれ、彼ら全員が幼女となってしまった!
幼女艦長と249名のクルーたちの異世界サヴァイバルが始まる。
「ときに平野くん?」
「はい。なんでしょう艦長」
「幼女である私が君のおっぱいを揉んだとしても、これはセクハラにはならないのではないだろうか? だって幼女だし」
「そうでしょうか。そうかもしれません。帝国に戻った際に奥様に確認してみます」
「ごめんなさい」
※現代日本ではなく帝国と呼ばれる異世界日本から異世界へ転移したお話です。
※作者にはミリタリー知識はありません(大事)。ドタバタ人物劇です。
※音声読み上げ対応。無音を無くしてVOICEVOXでも止まらないように"努力"してます。
文字数 482,653
最終更新日 2023.12.26
登録日 2022.05.07
おっぱい魔人のマリクを落とすため、成金悪役令嬢のアイラ(平たい胸族)は一計を案じる。野外演習の授業を口実にいちゃいちゃして関係を進展させるのだ! 王都に戻ったふたりの前に、銀髪巨乳メイドや貴族令嬢軍団やアイラの両親が立ちはだかる……アイラの恋は成就するのか!?(成就します)
※純愛ハッピーエンドです。※戦闘パートがありますのでご注意ください。※pixivさんと小説家になろうさんにも投稿しています。
文字数 24,183
最終更新日 2023.12.26
登録日 2023.12.23
17歳で平凡な日常を過ごしている少女は、目が覚めたらここは?
相笠 ななか 17歳
島崎 アヤト 19歳 ななかの彼氏
相笠 せりな ななかの母親
花の宮のみんな↓
夕霧 21歳 助けてくれた優しいお姉さん
桜子24歳 店の一番人気
菊花18歳 すぐ怒るけど話を聞くのが上手
鈴蘭 14歳 失明しているが可愛い見習い
すみれ 車椅子に乗って居る綺麗な女性。 ななかの母親を何故か知っているようで?
桃李 25歳 親から継いで店をやってる
京介28歳
国の人達↓
ゆり 不明 聖女と呼ばれている不思議な女性。花言葉から付けられた名前であり本名は誰も知らない。
翠 他国から来た使者。目的は謎
文字数 11,358
最終更新日 2023.12.26
登録日 2018.10.26
優しかった妹の死、その真相もわからないまま異世界に転移してしまった主人公 結城。
そこで会う人物は結城のいた世界と姿、形がそっくりな人々だった。
しかし、その性格は、まったくの逆で
戸惑う結城だが、この異世界で生きる事を決める。
先ず生活の為に、冒険者ギルドに行った結城の前に現れたのは、かつての会社の同僚達だった。
そこで仕事をこなす内に、この国の王女と会うことになるが、その姿を見て驚く
死んだ妹とそっくりだったのだ。
王女と知り合いになった結城は、この異世界で唯一、性格が同じ王女が、妹の死の真相を解明するカギだと確信して、動きだす。
優しく国民に愛される王女を蔑めて性格を破綻させる、その為に策をめぐらす結城だったが、王女を知れば知るほど、自分のやっている事の虚しさを痛感する。
王女から、この世界には世界樹が存在し、何でも願いを叶えてくれる話しを聞いた結城は、その話しに付いて調べ出す
世界樹に行くには、虹の架け橋🌈ビフレフトを通らなけばならないこと、
ビフレフトを出すためには、七色に対応した、火、水、風、土、光、闇、物、の七つの剣を集めなければならない事を知る。
結城は七つの剣を集める過程で王女から託された剣が、光の剣であることを知った結城は、妹を救うと共に王女も救う事を決意するが、この国の状況は悪化の一途を辿っていくのだった。
七つの剣の所有者と共に戦いの中にその身を投じる結城、この戦いを乗り越えてて王女を救えるのか?
願いは叶うのか? 結城の旅が今、始まる!
文字数 33,275
最終更新日 2023.12.26
登録日 2021.08.14
かれこれもう百五十年、かな?
聖域の中央で指折り数えたジーナは、見た目は十歳、中身は百五十歳以上な外見詐欺聖女である。
頭が沸いた王子がそんなババアにラブレターを送りつけてきたので、教会はてんやわんやしている。その渦中でジーナは一つの大きな決断をした。
「よっしゃ、この機に乗じて聖女やめよ!」
百五十年引きこもりだった聖女は、意気揚々と聖域を出て、旅立った――。
完全に時代遅れな知識だけをお供に。
文字数 18,107
最終更新日 2023.12.26
登録日 2023.12.26
伯爵令嬢サーシャ・ツインベリルは前世を思い出し、今いる世界が18禁百合小説であることに気づいた。かつての物語で彼女を苦しめた悪役令嬢フレイアと彼女の兄マリウスから逃れるため、自身の姿を変えて引きこもり生活を送くる。魔法の訓練に励み、子猫に変身する力を身につけて、危機に備えていた。
しかし、戦争の英雄であるオズワルドの祝賀会に招待され、不本意ながら出席することに。そこでフレイアとマリウスに再会し、彼女との関係が再び始まってしまいそうになり逃げてしまう。子猫の姿で隠れていたつもりが、オズワルドに捕まり、元の姿に戻れなくなってしまった。
オズワルドの屋敷で暮らすことになったサーシャは、冷酷な公爵と呼ばれる彼の秘密を知ること。オズワルドを助けるために、子猫の姿で側にいることを決意するが、猫好きのギブソンや使用人アンジュも入り交じり物語はどうなってしまうのか。
物語から逃亡したいサーシャと、子猫の姿が好きすぎて結婚を望むオズワルドの物語。
※転生悪役令嬢が好きな方はブラウザバックしてください。悪役の終わり方をします。
※百合エンドにはなりませんが、妄想でそういう話は出てきます。
文字数 21,427
最終更新日 2023.12.26
登録日 2023.12.23
「2024年最新!革新的なフレーバーの探求」は、ファッション業界の最新動向を深く掘り下げる一冊です。本書では、2024年のファッション界が直面しているテクノロジーの進化、サステナビリティへの意識の高まり、多文化主義の融合といった主要なトレンドに焦点を当てています。
本書を通じて、読者はAIやデジタル技術がファッションデザインと顧客体験にもたらす革新的な影響を理解できます。また、サステナブルな素材やエコフレンドリーな製造プロセスの重要性と、これらが業界の未来にどのように影響を及ぼすかについての洞察も提供します。多文化主義の融合がファッションに新たな創造性を吹き込むプロセスも詳細に解説されており、グローバルな文化的背景からの影響とそれがファッションデザインにもたらす新しい可能性に光を当てています。
本書は、持続可能性、テクノロジー、多文化主義のバランスを巧みに取りながら、ファッションが個人のアイデンティティを表現し、社会的な意識を反映する力強いメディアであることを示しています。ファッション業界の変化を追い続ける専門家、デザイナー、学生、そしてファッションに情熱を注ぐすべての人々にとって、この本は貴重な洞察とインスピレーションを提供します。
「2024年最新!革新的なフレーバーの探求」は、ファッション業界の未来を予見し、読者に新しい視点をもたらす一冊です。テクノロジー、サステナビリティ、文化的多様性という現代ファッションの三大要素を軸に、業界が直面する挑戦と可能性を探ります。読者はこの本を通じて、ファッションが社会に与える影響とその未来を深く理解できるでしょう。
文字数 13,442
最終更新日 2023.12.26
登録日 2023.12.26
脳筋が取り柄の弱小氏族、レィミヤ族。例年のことだからと冬備えを甘く見ていたら、春が冬に食われる事態となる。
極限状態を走り回り凌いでいたところ、族長クルガの元に、救いの手のついでに嫁が来た。
嫁はお隣の有力氏族、ラルトィ族族長の娘、ウミと名乗った。表情からはじまり、色んなやる気がない嫁である。しかし、嫁の訳ありな部分は、翌日からきっちり仕事をはじめてしまった。
長い冬が明け、春を飛び越え夏が来る。背負う重荷に一人の娘が加わったって、今さらどうということはない。
短編から長編に変更しました。
文字数 55,219
最終更新日 2023.12.26
登録日 2023.11.29
腫瘍と聞けば、何も知らない人間にとっては(腫瘍=ガン)と勘違いされる方がいますが、似て非なるものということを勉強しながら認識させられました。
自分がなぜ、そのような病気を認識して患っていていたのかということを皆様名の参考にさせて頂ければと。
まず、初期症状として、自分の父親を介護していて自覚症状を認識できていない状況でした、なりより親の介護や状況が急変して掛かりっきりになって自分の健康状態が疎かに・・・。(これが初期の状態の一番の原因でしたよ。)
この時点で奥歯のかみ合わせがおかしいという認識で、ストレスで歯茎が化膿してると勝手に勘違いしてました。この状態が半年続いて、自分の親を看取った後、、これは、おかしいと近隣の歯医者に行って、いきなり、うちではダメです、どちらの大学病院に紹介状書きましょうかと・・・。
この後、この病気でいろいろ勉強になりました。
好評であれば、次回、大学病院辺をw
文字数 777
最終更新日 2023.12.26
登録日 2023.03.05
――幼馴染が俺の知らないうちに彼女を作ったらしい。
幼馴染の薫に恋をしていた宏海は寂しさを埋めるため、マッチングアプリに手を出した。ところが、アプリで出会った女の子とのデートの帰り薫に見つかってしまう。薫に問い詰められ咄嗟に「寂しかったから」と答えると、薫は「寂しいなら俺とデートしよう」と言って――。▫️両片思いの幼馴染がクリスマスデートをきっかけに関係を変える話。▫️無自覚執着攻め×自己評価低めの受け
文字数 15,710
最終更新日 2023.12.26
登録日 2023.12.22
公爵令嬢であるアリシアは王太子・レイヴンと結婚し、王太子妃となった。
だがこれは政略結婚であり、婚約者に選ばれたその日にレイヴンから告げられた「王太子妃として相応しくないと思えばすぐに婚約を解消して次の者を選ぶ。君は替えがきく存在だ」という冷たい言葉を忘れられない。
王族の結婚に感情は必要ない。
結婚に夢を持てないアリシアはそれでいいと思っていた。
なのに突然レイヴンが「愛している」と言い出し、アリシアは困惑することに…。
2023.7.15 小説家になろうさんで公開を始めました!
2021.8.21 エブリスタさんで公開を始めました。
エブリスタさんではこちらの内容を改訂を行いながらエピの区切りが良いところまで一纏めにして公開する予定の為、こちらとは話数が変わります。
2021.11.2 4章最終話公開しました。
5章からは子どもに関するセンシティブな内容が含まれます。
抵抗のある方はご注意ください。
2022.8.2. 本編完結しました。
ありがとうございました!
今後は不定期更新の番外編となります。
文字数 1,065,047
最終更新日 2023.12.26
登録日 2020.07.20
聖女のおまけとして異世界召喚された主人公の相羽 湊。
運良く魔法の才能を買われ、魔法師団に入団することができた。
異世界の常識に戸惑いつつ、数々の任務のこなすなか、公爵家の子息の家庭教師に任命されることに。。。
最初は心を閉ざした10歳の公爵家の長男、ジルフォードに手を焼いていたが、次第に一生懸命で世話焼きな湊にジルも絆されていき、師匠と慕ってくれるようになっていった。
しかしそんな湊の魔法の才能に嫉妬した聖女が湊に言われのない罪を被せて現実世界に送り返してしまった、!?
現実世界に戻ってきた湊はそこで10年という月日を過ごし、社畜としての社会人生活を謳歌していたところ、また異世界に再召喚されたのだ。
湊を召喚したのは立派な美丈夫に成長したかつての弟子であるジルフォードだった。
ジルフォードはもう二度と湊を失わないようにと湊を囲い込み!?
あんなに可愛かった俺の弟子が執着ヤンデレ男に豹変して求愛してくる!
文字数 618
最終更新日 2023.12.26
登録日 2023.12.26
ここは多くの人がにぎわう大きな街。食べ物はおいしく、自然は豊、人々は皆口をそろえて楽園だという。この街では一年に一回行われるビックイベントがある。それは「生まれ変わりをかけた殺し合い」。
主人公の○○はこのイベントに参加することになった、主人公の生まれ変わりをかけた殺し合いを生き抜くことはできるのか
文字数 1,552
最終更新日 2023.12.26
登録日 2023.12.26
とある街のクリスマスツリーのてっぺんにいるお星さま。
そんなお星さまの役目はクリスマスツリーのてっぺんでピカピカ光ってみせること。
だけど、なんだか今年はさみしくて仕方ありません。
そんなお星さまに話しかけてきたのはトナカイが引く空を飛ぶそりにのったサンタクロースでした。
クリスマスツリーのてっぺんにいるお星さまとサンタクロースのお話。
絵本風のお話を目指したので、お子さんと一緒に楽しんでもらえたら嬉しいです。
※他の小説サイトにも掲載しています。
文字数 3,290
最終更新日 2023.12.25
登録日 2023.12.25
「ブライト。今日は聖なるクリスマス。街でデートしましょう♪ショッピングして、最後に今、話題のライトアップを見に…」
「すまないカトリーヌ。メルシアが熱を出したと知らせが来てね、今から見舞いに行ってくる。」
「…そう。行く前に聞きたいのだけれど、ブライトは私とメルシアさんと、どちらが優先順位が高いのかしら?」
「そんなの決められる訳ないだろう?君は僕の婚約者で、メルシアは大事な幼馴染なんだ。」
「そう。じゃあ私とメルシアさんが同時に熱を出したら、どちらを先に見舞うのかしら?」
私の問いに黙ってしまったブライト。
文字数 1,894
最終更新日 2023.12.25
登録日 2023.12.25