恋愛 闇小説一覧
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正義のない街で生まれ育ったディルは母親と双子の妹との四人暮らし。
気付いたら帰ってこなくなっていた父親のことを恋しがることはなく、その日食べる物を心配して生きていた。
仕事に出かけた母親が何日間か帰ってこないことは日常茶飯事となった中、まだ幼い妹たちを飢えさせないために食糧調達にある場所へと向かった。
金はない。小銭一枚だって持ってはいない。ボロ布を纏い、足を守る靴もなく、地面を裸足で歩きながらそーっと踏み込んだのは広大な畑。
国が唯一所有する森のすぐ傍に作られた畑にはたくさんの野菜が育っており、生でも食べられる野菜を持って帰ろうとキャベツを選んでコッソリ持って帰ろうとしたとき、畑を所有する店の店主と目が合った。
逃げることは許されず掴まり店内へと連れて行かれたディルの前に出てきたのは拳ではなく湯気立つ暖かな食事。
涙が出るほど美味しかった。
単純だが、ディルはその日、恋をした。美味しいと食事をする靴も履いていない汚い子供に見せるその笑顔に、その優しさに。
一生この人と一緒にいたい。そう思える初恋をした。
でも貧乏人に優しい未来はない。当たり前にあるようで存在しない幸せを願うことさえ許されない環境の中、少年は真っ黒な渦に飲み込まれながら必死に足掻き、暗闇の中で光る小さな幸せを掴もうとしていた。
※重暗い話となっていますので苦手な方はご注意ください。
文字数 390,915
最終更新日 2023.09.04
登録日 2023.06.01
私の人生どこで間違えたのか。
過去を振り返れば後悔ばかりの毎日。
その度に死にたくなり、自分を呪いたくなる。
文字数 25,228
最終更新日 2023.07.01
登録日 2023.06.15
彼は正気を失っている。
しかし、だからこそ、幸福であれた。
文字数 792
最終更新日 2022.06.04
登録日 2022.06.04
小さな村で育つ、女の子が2人。村人も少ないが比較的穏やかに過ごしていた。仲もよく助け合って暮らす生活。老夫婦から勉強を教わり、働きに出ている親が迎えに来るまで待つ。
「お手伝い終わり」「やっとね、遊びましょ」
平穏は、ずっと続く物だと信じていた。
文字数 762
最終更新日 2021.11.11
登録日 2021.11.11
ある日突然異世界トリップを果たした絵里。不審者と間違われ、剣を突きつけられた彼女は鼻血を出した…興奮して。
これは、自由気ままな絵里と、そんな彼女に振り回される堅物騎士団長のドタバタラブコメディー。
文字数 112,771
最終更新日 2021.02.05
登録日 2020.12.29
転生5度目。とあるファンタジー乙女ゲームのヒロイン(聖女)に生まれ変わったと気付いてもう5度目。
終わらないループにいい加減疲れてしまったので、暴走して闇側で暮らそうと思います。
文字数 17,533
最終更新日 2019.08.10
登録日 2019.07.27
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