恋愛 和歌小説一覧

6
件
女性に興味がなくて和歌一筋だった貴晴が初めて惹かれたのは大納言(上級貴族)の姫だった。
だが貴晴は下級貴族だから彼女に相手にされそうにない。
そんな時、祖父が話を持ち掛けてきた。
それは弾正台になること。
上手くいけば大納言の姫に相応しい身分になれるかもしれない。
早くに両親を亡くした織子(しきこ)は叔母の家に引き取られた。叔母は大納言の北の方だ。
歌が得意な織子が義理の姉の匡(まさ)の歌を代わりに詠んでいた。
織子が代詠した歌が評判になり匡は若い歌人としてあちこちの歌会に引っ張りだこだった。
ある日、貴晴が出掛けた先で上の句を詠んだところ、見知らぬ女性が下の句を詠んだ。それは大納言の大姫だった。
平安時代初期と中期が混ざっていますが異世界ファンタジーです。
参考文献や和歌の解説などはnoteに書いてあります。
https://note.com/tsukiyonosumire/n/n7b9ffd476048
カクヨムと小説家になろうにも同じものを投稿しています。
文字数 107,148
最終更新日 2025.03.05
登録日 2025.01.19
美しいものを見たいと願った十九歳の春も過ぎ、二十二歳で就職しないで進学した。
昨今人文学系にはしょっぱい世の中。理系の建物は新しく、文系予算は今いずこ。入ったからと言って就職に有利になるわけでもなく。理系院生と比べれば奥地の山岳民族がごとき希少性。モラトリアムじゃないと信じたい。
神坂紫(かみさかゆかり)、二十二歳。専攻は日本文学。現実とはかくにむなしき。ビッチな妹は家に帰ってこないし、やたら出会う「鳥足くん」に後輩のスイーツ男子、思わせぶりな元同級生(女)とは何かと縁ができている。
枯れかけた今になって微妙に日常が変わりつつある文学女子の明日はどこだ。
――昨今の文学女子はたくましいのです。
文字数 52,507
最終更新日 2025.01.23
登録日 2025.01.18
「猫がついてくる? そうか、牛車を止めて餌をおやりよ。ちょうどいい。私も家に帰るのを遅らせたいと思っていたのだ」
梅雨時の火灯し頃(夕方)、雨音がこもる牛車の内側で、男は手に持っていた筆を止めた。
束帯姿の男は新婚で、これから我が家に帰るところであった。
文字数 6,527
最終更新日 2024.05.05
登録日 2024.05.05
とある国で、奇妙な古文書が発見された。
有能な魔導考古学者の分析によって、それが異世界から転移してきた遺物であることが判明すると、全世界の読書好きや異世界マニアが熱狂し、翻訳書の出版が急がれることとなった。
古文書のタイトルは、「異世物語(いせものがたり)」という。
最新鋭の魔導解読技術だけでなく、巫術による過去の読み取り技術をも駆使して再構築された物語は、果たしてどんな内容だったのか……。
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-
レックス・ヒギンズ 監修
イルザ・サポゲニン 編著
サラ・ブラックネルブ 翻訳協力
「異世物語」第一巻
好評発売中
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-
異世界版「伊勢物語」…のようなものです。
例によって、トンデモな古文解釈が出てるくる場合がありますが、お気になさらないようにお願いいたします。
作中の世界は、作者(ねこたまりん)の他の作品と同じです。
文字数 4,747
最終更新日 2023.06.14
登録日 2023.06.13
文字数 30,280
最終更新日 2022.04.22
登録日 2022.04.20
6
件