平安時代風ファンタジー小説一覧
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訳あって港街・錦濤で育った十歳の姫宮が新東宮として京の都に上る。護衛の女武人・翠令も同行するが、途中で盗賊の白狼に襲われる。そこに近衛大将・佳卓が助けに来た…のだが…。
才色兼備で身分も高いがアクも強い上官・佳卓のもと、傲岸不遜な白狼とともに宮仕えに馴染んでいく翠令。しかし、佳卓と双璧と称される文官随一の能力者・円偉の影がちらつくようになる。
京の都を追われた元野盗の白狼が、やんごとない悲劇の姫君につきつけた要求とは?
円偉が愛しているのは、男か女か、それともそれを問うても無駄なのか?
そして、追い詰められた皆を救うため佳卓が講じた奇策とは?
平安時代を舞台に、恋と友情と主従愛、そして政争とがダイナミックにからむファンタジー。人間ドラマをお楽しみください!
完結済みの草稿があり、定期的に推敲の上で投稿しています。完結するのは確かですので、その点についてはご安心下さい。
カテゴリーを「歴史」にしていいのかかなり悩みましたが、転生するなど物理的にあり得ない要素は拙作には無く、実在しないキャラとはいえ、地に足のついた戦いをするので「架空戦記」に近いのかな……と今のところ解しております。運営様が異なる判断をなさいましたらもちろんそちらに従います。
文字数 240,912
最終更新日 2024.05.08
登録日 2023.09.08
「妖の調伏には因果と真名が必要」
時は平安。
養父である叔父の家の跡取りとして養子となり男装をして暮らしていた少女―暁。
散財癖のある叔父の代わりに生活を支えるため、女であることを隠したまま陰陽師見習いとして陰陽寮で働くことになる。
働き始めてしばらくたったある日、暁にの元にある事件が舞い込む。
人体自然発火焼死事件―
発見されたのは身元不明の焼死体。不思議なことに体は身元が分からないほど黒く焼けているのに
着衣は全く燃えていないというものだった。
この事件を解決するよう命が下り事件解決のため動き出す暁。
この怪異は妖の仕業か…それとも人為的なものか…
妖が生まれる心の因果を暁の推理と陰陽師の力で紐解いていく。
※「女だけど男装して陰陽師してます!―只今、陰陽師修行中‼―」
(https://www.alphapolis.co.jp/mypage/content/detail/892377141)
の第2弾となります。
※単品でも楽しんでいただけますが、お時間と興味がありましたら第1作も読んでいただけると嬉しいです
※ノベルアップ+でも掲載しています
※表紙イラスト:雨神あきら様
文字数 208,737
最終更新日 2024.05.07
登録日 2022.12.30
【腹黒い地味姫と腹黒い美青年文官】
腹黒タッグで宮中に潜む『化け物』を狩ることはできるのか。
平安時代風ファンタジー。
舞台は帝が治める陽ノ国(ひのくに)の宮中。
名は霞(かすみ)。帝の第一妃、菖蒲(あやめ)姫に仕える女房だ。
菖蒲のことを上手く利用し、帝の第一妃に置くことに成功。
ある目的のために確かな地位を手に入れた霞は……宮中で人気の美青年文官、楓(かえで)に目をつけられてしまう。
楓も何やら探っていることがあるらしく、2人は手を組むことに。
切れ者同士、協力関係が築けるかと思いきや……。
2人には大きな難点が。
それは……2人とも性格が腹黒かった!!
霞は一族の仇であり、宮中の権力者に手をかけていく『化け物』を狩ることができるのか。
※カクヨムでも公開しています。
文字数 167,852
最終更新日 2024.04.21
登録日 2023.12.09
鬼退治の勅命を受けたカラギは、退魔の太刀を携えて鬼が棲む山へと向かった。しかしそこで遭遇したのは、あまりにも美しい鬼だった。しかも鬼は「あなたの体を堪能したい」と言い、カラギはあっという間に着物を剥ぎ取られてしまう。美しい鬼にのし掛かられ、そのまま蹂躙されるのかと思いきや……。鬼に惹かれる人と、人を好いてしまった鬼の物語。※他サイトにも掲載
[武士(もののふ)のような貴族 × 美しい鬼 / BL / R18]
文字数 195,882
最終更新日 2022.11.22
登録日 2022.10.02
時は平安。
京でも誉れ高い一門、左大臣家の長子は、ただいま大納言の御位。
大納言家の末の姫、藤原紘子は、顔良し、人柄、血筋よし! 文句なしの三拍子。
三拍子、そろっていても、その身に流れるのは神蛇の血。
物の怪憑きの姫は、入内もできず、嫁にも出せず。
大納言家は、今日も物の怪祓いの読経がこだまする。
右大臣家の出世頭 忠義と、陰陽師頭の清灯と、
幼馴染の三人組は、お仕事半分。息抜き半分。
今日も世のため人のため。
みなさまの平和を守ります。
文字数 39,597
最終更新日 2022.06.15
登録日 2022.05.26
いつからか、私を呼ぶ声が聞こえているような気がしていた。
例えば夏祭りに幻想的に赤く灯る赤提灯を見た時、例えば秋の燃えるような紅葉の紅に目を奪われた時、例えば冬の白い雪の中に咲く椿の赤さに目が惹かれた時、呼び声は強くなるような気がする。
そしてある日、私は点滅する赤い工事のランプに惹かれてふらり、と道路に踊りでて車に跳ねられて、宙を舞い、地面に叩きつけられた。
けれど目覚めた時は病院ではなく、どこかのお堂のような場所で、六芒星の上に全裸で寝そべっていた。
恐怖に怯えていると、平安時代の陰陽師のような格好をした男が部屋に入って来て私に着物を与えてくれた。
そして告げられたのは私を龍神の巫女候補として召喚したのだと言う事。
正直「は?」という感じだけれども、他の同じように召喚された少女達と龍神の巫女と成る為の儀式を行う。
それぞれ龍神の巫女になっていく中、私は災いを呼ぶと言われている黒龍の巫女になってしまった。
黒龍の巫女になったと言うだけで、周囲から嫌厭され、隔離された生活が始まるが、龍神の巫女になった者は必ず都にある穢れが溜まっている場所に行き浄化をしなければいけないと言われ、私も行こうとするが、止められてしまった。
曰く、余計な事をして黒龍の穢れを広めるなという事なのだ。
他の少女達が毎日忙しく巫女業に勤しんでいる中、私は腫れものを扱うように、嫌悪感に満ちた視線を向けられ屋敷の中で一人過ごしている。
黒龍の巫女となったからと言って、一人用の局も与えられ、本当にやる事と言えば御簾や几帳の隙間から中庭にある紅葉の木を眺めるぐらい。
だって、本を読めと言われても、ミミズが這いずり回ったような字で、なんて書いてあるのかわからないし、誰かと和歌を交換しようにも、黒龍の巫女である私と交流を図りたいとする人なんていなかった。
退屈な時間を過ごしていると、ある日、紅葉の木の下に艶やかな長い黒髪の、血のように紅い瞳を持った男の人が立っているのに気が付いた。
どうせ誰も居ないのだし、と思って十二単の裾を持って中庭に下りてその人に近づいてみると、「譲羽」と親し気に名前を呼ばれた。
ああ、私はこの紅い瞳を知っている。
文字数 203,240
最終更新日 2020.12.27
登録日 2020.09.23
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