小町のひとりごと

 小野小町。
 後世に伝わる彼女の伝説には、生々しい苦悩と葛藤も隠れている。その心の声を綴りながら、人間・小野小町を四季に例えて描く。
 春の日の若やいだ季節、夏の焦燥に燃える恋、秋の葉の如く散りゆく後悔と慕情、そして、凍てつく老いと恐れに震える冬。
 そこには歌仙とは程遠い等身大の女性像があった。
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