番犬小説一覧
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文字数 139,035
最終更新日 2024.07.31
登録日 2024.06.30
「お前は本当に可愛げの欠片も無いな」
笑った顔が不快だと言ったのは、貴方ではなかったか。
「あなたのせいで、私が他所の男と通じたんじゃないかって余計な噂まで立てられたのよ?」
じゃあ、こんな顔で産んでくださらなければよかった。
「姉さまって本当にはしたないのだな。あんな獣臭い護衛まで連れ回して、屋敷が汚れるだろう」
お前はずいぶんと護衛をとっかえひっかえしているようだが。
「レイフォードお姉さまって“無学なくせにみすぼらしくて、しかも派手好きな愚か者”って呼ばれてるんですのね。すごい!オーエンお兄さまとは真逆ですわ!」
お前はドレスやらアクセサリーやらに小遣いを使い果たしては、母上に無心するのに。
「レイフォード。君との婚約は破棄だ」
おや殿下、それはどうも。
「願ったりかなったりだよ!」
ブルカロメ王国アドゼラ公ゴール家長女、レイフォード・ゴールは、幼い頃から虐げられ続けてきた。そんな彼女の唯一信頼する相手こそ、護衛である人狼のマーカス。
「マーカス、夜逃げしよう。付き合ってくれるか?」
「……無論、マイロード」
もう血が繋がっていようが立場があろうが関係ない!虐げてくる家族から逃げて、冒険者として生計を立ててみせる!
文字数 14,016
最終更新日 2024.07.02
登録日 2024.06.27
総資産数千億という大財閥の御曹司で自称道楽者の三男坊・大道寺由樹彦。現役高校生ながら、金にものを言わせて手段を選ばず気に入ったものを手に入れようとする由樹彦に目をつけられた祐介と浩平が、悪党の一族の中でもっとも疎まれているという由樹彦に用心棒としてムリヤリ雇われる羽目になる表題作『だから今夜は眠れない』。強引にスカウトされた二人が、大道寺3兄弟のはた迷惑な兄弟げんか(?)に巻き込まれ、祐介が用心棒のくせに女でしくじって誘拐される『V・I・Pにご用心』。あまり女でしくじらないタイプの浩平が女難にあい、フランス情報局の女エージェントから4歳の女の子を押し付けられたところから国際的陰謀(!)に巻き込まれる『姫君には鍵をかけて』。さらに10か月ぶりに更新『ちいさな恋のものがたり』まったり投下中―――。
文字数 108,066
最終更新日 2019.03.20
登録日 2019.02.22
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