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ビウンデルム王国の第三王子ベネディクトは、十二歳の時の初めてのお茶会で出会った令嬢のことがずっと忘れられずにいる。
ひと目見て惹かれた。だがその令嬢は、それから間もなく、体調を崩したとかで領地に戻ってしまった。以来、王都には来ていない。
ベネディクトは、出来ることならその令嬢を婚約者にしたいと思う。
両親や兄たちは、ベネディクトは第三王子だから好きな相手を選んでいいと言ってくれた。
その令嬢にとって王族の責務が重圧になるなら、臣籍降下をすればいい。
与える爵位も公爵位から伯爵位までなら選んでいいと。
令嬢は、ライツェンバーグ侯爵家の長女、ティターリエ。
ベネディクトは心を決め、父である国王を通してライツェンバーグ侯爵家に婚約の打診をする。
だが、程なくして衝撃の知らせが王城に届く。
領地にいたティターリエが拐われたというのだ。
どうしてだ。なぜティターリエ嬢が。
婚約はまだ成立しておらず、打診をしただけの状態。
表立って動ける立場にない状況で、ベネディクトは周囲の協力者らの手を借り、密かに調査を進める。
ただティターリエの身を案じて。
そうして明らかになっていく真実とはーーー
※タグを変更しました。
ビターエンド→たぶんハッピーエンド
文字数 62,090
最終更新日 2025.01.31
登録日 2025.01.01
あなたの愛など要りません
レンタル有りお前を愛することはない、ですって?
ラシェルは微笑みを浮かべて夫を見つめ返した。
勝ち誇った顔で何を言っているのです?
あなたの愛など要りません。
二度目の人生、私は大切なものをもう二度と間違えたりはしない。
一度目の人生の話では、主に夫の行動で不快な描写がありますのでご注意ください。
文字数 251,203
最終更新日 2024.12.26
登録日 2022.01.31
公爵令嬢のエリーゼは、遅れて出席した夜会で、婚約者のオズワルドがエリーゼへの不満を口にするのを偶然耳にする。
オズワルドを愛していたエリーゼはひどくショックを受けるが、悩んだ末に婚約解消を決意する。
だが、喜んで受け入れると思っていたオズワルドが、なぜか婚約解消を拒否。関係の再構築を提案する。
その後、プレゼント攻撃や突撃訪問の日々が始まるが、オズワルドは別の令嬢をそばに置くようになり・・・
「彼女は友人の妹で、なんとも思ってない。オレが好きなのはエリーゼだ」
「私みたいな女に無理して笑いかけるのも限界だって夜会で愚痴をこぼしてたじゃないですか。よかったですね、これでもう、無理して私に笑いかけなくてよくなりましたよ」
文字数 133,723
最終更新日 2024.07.05
登録日 2024.06.01
ジュヌヴィエーヌは、王太子である婚約者ファビアンから、突然の婚約解消を告げられる。
婚約者のファビアンは、男爵令嬢のマリアンヌが真実の愛の相手だと言うのだ。
「義務感では駄目だったのね」
落胆するジュヌヴィエーヌに追い討ちをかけるように他国への縁談が持ちあがる。
相手は壮年の国王、子も既に4人いる。長子はジュヌヴィエーヌと一歳しか年が違わないという。
ジュヌヴィエーヌは、正妃を喪ったエルドリッジ国王のもとに側妃として嫁ぐのだ。
結局は政略上の駒でしかないと知り、落胆したジュヌヴィエーヌは、せめてと出立前に森の魔女を訪ね、ある秘薬を求める。
「この薬があればきっと」
だが、冷遇を覚悟で嫁いだアデラハイム王国では意外にも歓迎されて・・・?
「あなたが『マル花』の悪役令嬢ジュジュね! ストーリーからの脱出おめでとう!」
「?」
継娘となる予定の第一王女からかけられた言葉に首を傾げるジュヌヴィエーヌ。
魔女が用意した薬を手に、決死の思いで他国に嫁いだジュヌヴィエーヌに訪れる幸せは・・・
文字数 162,675
最終更新日 2024.05.12
登録日 2023.02.01
「大丈夫、君は強いひとだから」
そう言って、あなたはわたくしに別れを告げた。
あなたは、隣でごめんなさいと涙を流す彼女の肩を抱く。
そして言うのだ。
「この子は僕が付いてないと生きていけないから」と。
文字数 96,224
最終更新日 2024.02.03
登録日 2023.12.07
不治の病にかかり、医師から余命二年と宣告された伯爵令嬢シャルロッテ。
暫し鬱々と悩んだシャルロッテだが、残る時間を目一杯楽しもうと気持ちを切り替える。
そして、死ぬと決まっているならば、初恋の人オスカーに気持ちを打ち明けようと思い至る。
シャルロッテの家族がそれを全面的に後押しし、いつの間にかシャルロッテとオスカーは、半年という期間限定の結婚をする事に。
これでもう思い残すことはない。
うきうき(?)と、結婚式の準備を進めていたシャルロッテだったがーーー
結婚式当日、式を無事に終えたシャルロッテの前に、ずっと行方が分からなかった次兄イグナートが現れた。
「シャル! 病の特効薬を見つけたよ!」
文字数 99,942
最終更新日 2023.11.24
登録日 2023.08.05
お前さえいなければ、俺が跡取りだった。
お前さえいなければ、彼女は俺を見てくれた。
お前さえ―――お前さえいなければ。
文字数 16,896
最終更新日 2023.11.02
登録日 2023.10.21
パーシヴァルは、今夜こそ、恋人のケイトリンにプロポーズをしようと密かに決意していた。
ダンスをしながら、プロポーズのタイミングを考えていたものの、踊り終えたところでパーシヴァルに、隣国に留学していた親友のダニエルが声をかけてくる。
パーシヴァルはダニエルにケイトリンを紹介。流れで2人はダンスを踊ることになるのだが・・・
パーシヴァルは見てしまった。
愛する人の耳元で思わせぶりに何かを囁くダニエルと、可愛らしく頬を染め、蕩ける笑顔でダニエルを見上げるケイトリンを。
※なろうさんでも掲載しています。
文字数 20,545
最終更新日 2023.10.16
登録日 2023.10.10
その公爵家では、朝と夜に5分間だけ泣き叫ぶ声が上がる。
朝は男、夜は女の声で。
文字数 9,457
最終更新日 2023.08.21
登録日 2023.08.20
「恋人にしたい人と結婚したい人とは別だよね?」
セシリエの婚約者、イアーゴはそう言った。
少し離れた後ろの席で、婚約者にその台詞を聞かれているとも知らずに。
※たぶん全部で15〜20話くらいの予定です。
さくさく進みます。
文字数 30,295
最終更新日 2023.04.30
登録日 2023.04.15
ランバルディア王国では、王族から約100年ごとに『裁定者』なる者が誕生する。
国王の補佐を務め、時には王族さえも裁く至高の権威を持ち、裏の最高権力者とも称される裁定者。その今代は、先国王の末弟ユスターシュ。
そんな雲の上の存在であるユスターシュから、何故か彼の番だと名指しされたヘレナだったが。
え? どうして?
獣人でもないのに番とか聞いたことないんですけど。
ヒーローが、想像力豊かなヒロインを自分の番にでっち上げて溺愛するお話です。
※ 同時に掲載した小説がシリアスだった反動で、こちらは非常にはっちゃけたお話になってます。
時々シリアスが入る予定ですが、基本コメディです。
文字数 182,845
最終更新日 2023.01.29
登録日 2022.01.31
こちらの話は、『あなたの愛など要りません』の外伝となります。
メインキャラクターの一人、ランスロットの恋のお話です。
「女性は、花に似ていると思うんだ。水をやる様に愛情を注ぎ、大切に守り慈しむ。すると更に女性は美しく咲き誇るんだ」
そうランスロットに話したのは、ずっと側で自分と母を守ってくれていた叔父だった。
12歳という若さで、武の名門バームガウラス公爵家当主の座に着いたランスロット。
愛人宅に入り浸りの実父と訣別し、愛する母を守る道を選んだあの日から6年。
18歳になったランスロットに、ある令嬢との出会いが訪れる。
自分は、母を無視し続けた実父の様になるのではないか。
それとも、ずっと母を支え続けた叔父の様になれるのだろうか。
自分だけの花を見つける日が来る事を思いながら、それでもランスロットの心は不安に揺れた。
だが、そんな迷いや不安は一瞬で消える。
ヴィオレッタという少女の不遇を目の当たりにした時に ーーー
守りたい、助けたい、彼女にずっと笑っていてほしい。
ヴィオレッタの為に奔走するランスロットは、自分の内にあるこの感情が恋だとまだ気づかない。
※ なろうさんでも連載しています
文字数 206,081
最終更新日 2022.11.19
登録日 2022.04.30
出会いは、ブライトン公爵邸で行われたガーデンパーティ。それまで婚約者候補の顔合わせのパーティに、一度も顔を出さなかったエレアーナが出席したのが始まりで。
彼女のあまりの美しさに、王太子レオンハルトと宰相の一人息子ケインバッハが声をかけるも、恋愛に興味がないエレアーナの対応はとてもあっさりしていて。
優しくて清廉潔白でちょっと意地悪なところもあるレオンハルトと、真面目で正義感に溢れるロマンチストのケインバッハは、彼女の心を射止めるべく、正々堂々と頑張っていくのだが・・・。
王太子妃の座を狙う政敵が、エレアーナを狙って罠を仕掛ける。
忍びよる魔の手から、エレアーナを無事、守ることは出来るのか?
彼女の心を射止めるのは、レオンハルトか、それともケインバッハか?
お話は、のんびりゆったりペースで進みます。
文字数 529,041
最終更新日 2021.03.02
登録日 2020.07.06
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