人の好みは人それぞれである、と自説する天野美雪の好みは、ほんの少しだけ変わっていた。臆病でウブ。彼女は何処にでもいるような大人しい女生徒である。
天野美雪の好みの異性。クラスメイトの長谷川勇大は"天才"だった。勉強も運動も、彼の右に出る者はいない。たが、そんな長谷川勇大にも苦手なことがあった。それを直したいと勇大は日々努力を続けている。
勇大を見つめる美雪の視線。二人の日常は平穏である。
文字数 54,793
最終更新日 2022.02.15
登録日 2022.01.09